前回に引き続きお送りする《中国版「世にも」情報》。
その3では、番組内でストーリーテラー兼主演を務める古川雄輝さんが北京での撮影を開始した6月13日から、全ての撮影を終え、日本へと帰国していった後となる18日までの、約一週間のあいだに発表されたニュース記事や動画に関する情報を掲載。
この期間中に日本でも公式発表が行われ、これまで「奇妙物語」として発表されていた番組タイトルが「不可思議的夏天(不思議な夏)」に変更されことが発覚。この変更に「奇妙物語のままでいいじゃん!」と叫びそうになりましたが、制作関係者のツイートを読む限りではシーズンタイトル扱いの様にも思えて……うーん。
その他判明した情報は、まず各話は何と全編書き下ろしの完全オリジナル脚本だそう。過去「世にも」に携わった作家さん含め、新人作家が多く採用されているようです。
また、数編をまとめたオムニバス形式ではなく毎回1話完結。各話が25~30分ということで「世にも」というよりかは「奇妙な出来事」のスタイルに近そうですね。さらに全エピソードは完全無料配信なので、日本からでも容易に見ることができます。
全編中国語なのが難ですが、後々日本での公開も決まっているそうなのでそこは安心。
ほか、プロデューサーの話によると後々シリーズ化や映画化も狙っているだけでなく、北米や台湾・韓国などのアジア圏での放送も視野に入れているそうで、上手くいけば台湾版・2度目の韓国版など、他国でのリメイク化にも繋がりそうですね。
何だかもう、話のスケールが大きすぎてどうすれば! 夢じゃないんですよね!「映画の特別編」以上の大プロジェクトじゃないですか! これはたまらんです!
リップサービスであっても、こういう話は本当に嬉しい…! 年に2回の食事しか与えられていない飢えた人間が、いきなりこんな話を聞かされた日には自分の涎で溺れること必至。こりゃもう今後数年間は草を食み、泥水を啜ってでも生き抜かねば!(T_T)
……一旦落ち着きますね。ここまで大事だとは思わなかったのでつい。
とまぁこの一週間、上記のような内容がニュースサイトや動画サイト、果てはSNSに到るまで想像以上のペースでアップされ続け、翻訳が追いつかない日々でしたが、ようやくひととおりの情報が出揃い、何とか翻訳作業が追いつくこととなりました。
以下、この怒涛の一週間の間に公開された中国版「世にも」情報を一挙掲載です!
※ 掲載している翻訳文は、Web翻訳や辞書を参考にした素人翻訳によるもののため、間違っている表現が多々存在していると思われます。大まかな内容を掴む程度のつもりでご覧ください。
◆ 6月13日
この日、古川雄輝さんが北京にて《不思議な夏》の撮影をスタートさせたのを機に“iQIYIカフェ”でロケ&取材イベントが行われました。
さらにこの日は中国のファンクラブ主催による「《不思議な夏》撮影見学イベント」なる物も企画されていたおかげで、あらゆるアカウントから大量に写真がアップ&転載されており、情報を調べようにも何が何だかわからなくなってしまったという事が…(笑)
そんな情報群の中から、まずは中国版Twitterで掲載された、今回の企画に参加している亜細亜伝媒所属の桂延文さんによるツイートを。
続けて同日にiQIYIの娯楽ジャンルアカウントへ掲載されたツイート。
今日撮影を行う古川雄輝さんから1人の女性ファンがサインをしてもらっている所を、写真に撮ってあげました~。
《中国版 世にも奇妙な物語の『不思議な夏』》の女性主人公であるチャン・シンユァンさんが、以前日本で撮影した際に、古川雄輝さんが麻雀を好きなことを知っていた為、今回中国に来た彼のために麻雀牌をプレゼントしました。
お兄ちゃん(ファンの間で古川さんの愛称)は猫が好きなため、行きつけの猫カフェがあるそうで、《イタズラなKiss~Love inTOKYO》の放送後、中国の少女たちのハートを捉えたお兄ちゃんが中国に来たことから、ファンの方々は急いで猫カフェを探し、彼と偶然遭遇しに行くことでしょう~。
続けて、新華娯楽にて公開されたニュース記事。
こちらの記事は6月17日に人民網の日本語版ウェブサイトで翻訳版が公開されており、いくつか翻訳の参考にもさせていただきました。
《フジテレビが中国版「世にも奇妙な物語」制作 ネットで無料配信》
( http://j.people.com.cn/n/2014/0617/c94475-8742398.html )
こちらの方がぐっとわかりやすいですが、少々内容が付け加えられているようなので、何かしらの参考になるであろうことを信じて、以下私のぎこちない翻訳文も載せておきます(^^;)
【中国版《奇妙物語》取材 古川雄輝とチャン・ シンユァンの“奇妙なラブストーリー”】
日本の長寿ドラマ《世にも奇妙な物語》は、1990年の放送を開始以降、全世界に無数のファンを獲得した。フジテレビとiQIYIの共同制作による中国版《世にも奇妙な物語》が、タイトルを「不思議な夏」と改め、7月に観客の前に現れる。数ヶ月間の撮影を経て、先日ファーストシリーズがクランクアップした。
本日(13日)、このドラマの主演男優の一人である古川雄輝は、堂々とした様子で現場での撮影に望んでおり、この人物こそが《イタズラなKiss~Love in TOKYO》で知られる、知的なイケメン俳優だ。
《世にも奇妙な物語》は日本で14年間放送されており、深みのある良質なドラマによって中国でも安定したファン層が存在し、長寿ドラマの優秀な見本だと称する事ができる。このドラマには数多くの人気俳優が主演し、1990年の放送から3シリーズが制作され、1997年からは毎年春と秋の特別編の2回、毎回5つの物語の放送を続けながら現在に至っている。
ストーリーは、奇妙、感動、コメディ、ブラック、恐怖などの5種類に分類でき、多くの小説からの翻案も行っている。《不思議な夏》と改題されてはいるが、内の部分も外の部分も、オリジナルの風味をそのままに維持しているそうだ。
《不思議な夏》プロデューサーのマー・ジーペン氏によれば、本家《世にも奇妙な物語》の脚本家を招いて制作された脚本以外にも、撮影、音楽、監督まで、制作班のほとんどが日本人スタッフによって構成されており、オリジナルの要素そのままであることを保証しているという。
「日本版と同じく《不思議な夏》も、いくつかのストーリーに分かれ、毎回1つのショートストーリーを異なる俳優が演じます。古川雄輝以外には、イエ・ズーシン、ワン・チュアンチュン。女性ではチャン・ シンユァン、ゴン・ベイビーが主演を努めます」。聞けば《不思議な夏》は15話分が制作されるとのことだ。
2013年版《イタズラなKiss~Love in TOKYO》で知られる古川雄輝は、劇中でカメラ好きのイケメンを演じ、チャン・ シンユァン演じるヒロインと“奇妙なラブストーリー”を繰り広げる。初めてとなる訪中での撮影に、古川雄輝は「僕の判る中国語は少しだけですが、チャン・シンユァンさんと英語で交流することが出来たので、問題ありませんでした」と、言葉の問題が無かった事を話した。
彼は、劇中でほとんどの台詞を中国語で言わなければならないため中国語を勉強していたが、なかなか身に付かなかったという。「中国語はとても難しいですし、多くの仕事があったので、中国語の勉強時間が取れず、身に付かなかった僕にとって大きな挑戦でした」
《イタズラなKiss~Love in TOKYO》のヒット後、多くの中国ファンから古川の前髪が人気になっていることに関して、「まず僕は、ファンが僕の髪型が好きな事を知らなくて。それに僕は役者なので、ヘアスタイルは役作りで決まります」とクールに話す。
プライベートでの趣味について聞かれた際は、「麻雀が好きですね、あと猫が好きなので、猫カフェによく行きます」と笑って答えた。そこへ、撮影現場で彼の趣味を知っていたチャン・シンユァンが、彼に中国の麻雀牌のセットをプレゼントして、取材陣を大いに笑わせた。中国の女性に対する印象を聞かれた際には、「中国は初めてなのでまだよくわかりませんが、年上の落ち着いた女性が好きですね」とはにかみながら答えた。
《不思議な夏》は7月末よりiQIYIにて配信され、後にフジテレビでも放送されるそうだ。
さらにこちらは中国娯楽網に掲載されたニュース記事。
麻雀牌プレゼントの話はこちらの記事の方が詳しく書かれています。
【チャン・シンユァン《世にも奇妙な物語》で絶賛。古川雄輝に麻雀牌を贈り、息もピッタリ】
6月13日、日本では魅力が色褪せないドラマと称されている《世にも奇妙な物語》の中国版に関する取材が北京にて行われた。このドラマで主演を努めるチャン・シンユァンと古川雄輝は、堂々と現場での撮影に望んでいる。
撮影中、2人は英語を使って交流し、友情と共に、非常に良好な阿吽の呼吸を育んだ。
取材現場でチャン・シンユァンは、彼が普段から好んでいるという麻雀牌をプレゼントし、古川雄輝の方でもチャン・シンユァンのことを、人柄が良く、とても綺麗な女性であると盛んに褒め称えた。
日本パートの撮影を終えた後、《世にも奇妙な物語》の制作班は中国へ移り、撮影は最終段階に突入している。前回の撮影後、80年代生まれの2人は役者としての阿吽の呼吸を形成し、更にチャン・シンユァンは古川雄輝に通訳を行い、それらは全て英語で行われ、コミュニケーションに全く問題はなかったという。
2人は密かに共通の趣味を持っており、それは猫カフェへ行くことだ。
古川雄輝は、撮影の無い時に猫カフェに入り浸るのが好きだといい、猫好きのチャン・シンユァンも猫カフェが好きだという。
チャン・シンユァンの印象について尋ねられた古川雄輝は、「役の中での彼女はとても綺麗な女の子で、普段の会話の際も接しやすくて、人柄もよく、非常に好感を持ちました」と答えた。
記者からは、チャン・シンユァンへ初めて中国での撮影を行った古川雄輝に北京を案内したり、北京ダックを食べたりしたかと尋ねられた際には、「そういった機会はありませんでしたが、代わりに彼へのプレゼントを用意しています」と答え、古川雄輝のために、心を込めた中国の麻雀牌をプレゼントした。チャン・シンユァンは、撮影現場で彼と麻雀の面白さについて意気投合していたという。
古川雄輝は、仕事の無い時は、密かに3~5人の親しい友人らと麻雀をしているそうで、チャン・シンユァンはそれを知っていたため、日本での撮影が始まる際、初対面の彼にプレゼントしたかったが、いくつかの事情でその時プレゼント出来なかったという。今回、中国に帰ったチャン・シンユァンは再び心を込めて準備し、ようやく彼が大好きな物をプレゼントすることができたため、気に入ってくれることを願っているという。
聞けば、チャン・シンユァン演じるヒロインと古川雄輝が“奇妙なラブストーリー”を繰り広げるという内容らしく、このドラマは7月末に動画サイトで配信され、後にフジテレビでも放送されるそうだ。
◆ 6月14日
続けて、取材から一夜明けた6月14日にiQIYIで配信されたエンタメニュース動画。
【古川雄輝が初めての訪中撮影。麻雀のプレゼントに喜ぶ】
( http://www.iqiyi.com/v_19rrhwxfeg.html )
一部で熱狂的人気を誇る日本ドラマ《イタズラなKiss~Love in TOKYO》の劇中で男主人公を演じている古川雄輝さんは、中国で多くのファンを獲得しています。
6月13日、この人気男性スターが中国を訪問し、iQIYI制作の中国版《世にも奇妙な物語》の撮影に参加しました。
日本の《世にも奇妙な物語》は、1990年の放送開始から20数年経った今でも放送が続けられており、世界中に多くのファンを持っています。今回、古川雄輝さんはその中国版の撮影に加わり、本作を通じて多くの中国人ファンとさらに距離が近づくことを願っているそうです。
古川「イタズラなKissという作品をキッカケに、たくさん中国の方でもお仕事を頂けるようになって、それで今回こういったお話を頂いて、中国の方でも中国のスタッフさんの皆さんと一緒に作品を作るという初挑戦に挑んでいます」
今回のドラマで、古川雄輝さんはカメラが趣味のイケメンに扮し、劇中でヒロインを務めるチャン・シンユァンさんと共に、奇妙でロマンチックなラブストーリーを演じています。
一定期間の撮影を終えた後、2人の間には友情が芽生え、チャン・シンユァンさんは、初めて撮影による訪中となった古川さんの為に特別なプレゼントを用意しました。
チャン「私からプレゼントがあるんです。古川さんが麻雀好きということなので……(麻雀牌セット登場)実は前回の撮影の時に、日本に持って行っていたんです」
古川「本当に?」
チャン「ええ。でも、箱が壊れてしまっていたんです」
古川「(記者から質問され)他の趣味? 猫カフェに行きます。中国にありますか?」
通訳「あります」
古川「あぁ、そこに行きます」
古川さんには、当日撮影の合間にもiQIYIの独占取材を受けていただき、未だ知られていないプライベートに関する小さな秘密をたくさん話してくださいました。
◆ 6月15日
この日、全ての撮影がオールアップということで、制作スタッフの一人である高さんという女性の喜びのツイートをご紹介。第2シリーズが実現するとなれば、制作は来年でしょうか。「世にも」ファンとしては是非ともヒットしてほしいものです!
中国版《世にも奇妙な物語》の第1シリーズ“不思議な夏”が、今日順調にクランクアップしました。今回携わってくださった皆さんとのご縁に感謝。中日友好の合作として、ガッチリと連携しています。7月30日(※正しくは7月31日)、iQIYIにて独占配信されるので、絶対に見てくださいね。第2シリーズにも期待してます…。
同日、さらに続いて「惑星欠片」にてヒロインを務めたチャン・シンユァンさんのツイート。
《奇妙物語》クランクアップ。古川さんは猫のように穏やかな男性でした。たくさんの方に見てもらえる事を願っています。
◆ 6月16日
この日、フジテレビより「不思議な夏」に関する公式発表が日本でも行われ、一部のニュースサイトでも報道されました。
●《フジテレビ、中国ネットドラマを制作 日本のテレビ局初の試み》
オリコン( http://www.oricon.co.jp/news/2038654/full/ )
●《中国で人気絶頂“男神”古川雄輝、フジテレビ×中国の巨大プロジェクトで大抜擢!》
Cinema cafe( http://www.cinemacafe.net/article/2014/06/16/24067.html )
●《日本のテレビ局初!フジテレビが中国ネットドラマを制作!中国全土で無料配信決定!『不可思議的夏天』》
フジテレビ( http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2014/140616-238.html )
これらの記事には「世にも」の「世」の字も出ていないので、リメイクから別企画という位置づけになっていったのかなぁとも思ったり。まさか「(例えるならば)世にもの中国版」という意味じゃないよなぁと、若干不安な気持ちになったんですが、中国の報道を見る限りでは「世にも奇妙物語の中国版シリーズ」という趣旨で書かれているので、まぁ多分大丈夫ですよね……(^^;)?
さて一方、この日に中国で行われた報道ですが、まず午前中にiQIYIで公開された古川さんのインタビュー動画・ニュース動画の計2本から番組関連箇所を。
ちなみに文章に出てくるシャオランさんとは、《iQIYI早朝便》というエンタメニュース番組の女性司会者で、そのビジュアルの高さから人気が高いらしく《不思議な夏》の「検索依存症」にも主演(?)として抜擢されているようです。
【古川雄輝がiQIYIを一日訪問 インタビュアーと麻雀し、シャオランの美貌を褒める】
( http://www.iqiyi.com/v_19rrhx18m4.html )
フジテレビとiQIYIが共同制作する中国版《世にも奇妙な物語》が《不思議な夏》とタイトルを改め、7月に視聴者の前に登場します。
6月15日、古川雄輝さんと監督の久保田哲史さんが、iQIYI本社にいらっしゃったのを受け、iQIYIの三大人気番組《iQIYI早朝便》《娯楽猛回頭》《面白いテレビドラマ》の収録が行われました。
先日から、古川雄輝さんは仲良しの中国人俳優チャン・シンユァンさんと《不思議な夏》撮影のために北京を訪れており、郷に入っては郷に従えということで、いくつか中国の言葉を勉強していたそうです。
(中略)
この他、古川雄輝さんが特別ゲストとして出演する《iQIYI早朝便》があります。間もなく古川雄輝旋風がやってくるiQIYIに注目していてください。
【古川雄輝独占インタビュー:結婚して子供が欲しいです】
( http://www.iqiyi.com/v_19rrhx16gg.html )
先日、古川さんは、フジテレビとiQIYIの共同制作による中国版《世にも奇妙な物語》の撮影で北京を訪れ、今回初めて撮影での訪中となった古川さんは、期待十分とのことです。
古川「やっぱり今回は中国語が聞き取れないことが多いので。通訳さんを通して仕事をしているので、とても大変です」
今回の中国版《世にも奇妙な物語》で、古川さんは日本からはるばるやってきた留学生に扮し、美しい中国人女学生とロマンチックかつサスペンスなラブストーリーを演じます。
そして、この日撮影を終えて帰国した古川雄輝さんのツイートを。
結局「奇妙物語」は没タイトルになっているんでしょうか、なってないんでしょうか……?
北京にて「奇妙物語」クランクアップしました!! pic.twitter.com/x2Y8WS0YqW
— 古川雄輝 (@yuki_furukawaHP) 2014年6月16日
◆ 6月17日
公式発表の翌日、ポータルサイト新浪網にて公開された古川さんの独占ロングインタビュー記事から番組に関する箇所を掲載。
これまでどの記事にも無かった「世にも」の好きなエピソードに関する質問が掲載されています。それにしても、古川さんはよくわかっています!(笑)
【古川雄輝インタビュー:萌えなお兄ちゃんは優しい男性】
●《不思議な夏》について:ラブストーリー出演のために中国語を勉強 ●
この度、お兄ちゃんこと古川雄輝がiQIYIと日本フジテレビの合作ドラマ《不思議な夏》の撮影のために北京を訪れている。この作品は日本の長寿ドラマ《世にも奇妙な物語》の中国版だ。
古川雄輝は小さい頃から日本版の《世にも奇妙な物語》を見ており、今回その中国版に出演出来て非常に嬉しいと語った。劇中、古川雄輝はカメラが趣味の"イケメン"を演じ、チャン・シンユァン扮するヒロインと奇妙なラブストーリーを展開する。
初となる中国での撮影に、彼は大部分の台詞を中国語で話さなければならず、付け焼き刃で中国語の勉強を行ったそうだ。また、ヒロインとのキスシーンがあるのかについて尋ねられると、彼は恥ずかしそうに笑い「見ていただければ判ります」と答えた。
記者「聞けば、今回あなたが出演するのは中国版《世にも奇妙な物語》とのことですが、日本の《世にも奇妙な物語》をご覧になったことはありますか? あれば、日本版のエピソードで印象深いものなどはありますか?」
古川「見たことはあります。日本で《世にも奇妙な物語》はとても有名なので、小さい頃からずっとドラマを見ていました。特に印象的なのは“SMAPの特別編”で、日本のアイドルグループSMAPの5人が主演し、それぞれ『エキストラ』『13番目の客』『BLACK ROOM』『僕は旅をする』『オトナ受験』の5話が放送されました。このドラマは10年以上前の物ですが、僕は未だにストーリーを覚えています」
記者「初めて中国ドラマを撮影した感想は? 北京での撮影はもう慣れましたか?」
古川「初めてとなる中国での撮影だったので、何度か言葉が通じない場面がありました。現場のスタッフはほとんど中国語を話すので、通訳を介して彼らが何を言いたいのかを理解しなければならず、非常に大変でした」
記者「あなたは今回《不思議な夏》で、ヒロインと“奇妙なラブストーリー”を繰り広げるそうですが、この話はホラーですか?」
古川「“奇妙なラブストーリー”ではありますが、ホラーなわけではなく、サスペンスラブストーリーです」
記者「あなたはホラー映画が好きだと聞きましたが本当ですか? 好きなホラー作品はありますか?」
古川「ホラー映画は大好きです。最も好きなのは《モーテル》という外国映画で、血なまぐさいシーンが結構ありました」(お兄ちゃんの好みはヘビーですね……)
記者「今回のドラマであなたの役柄を教えて下さい。劇中では英語か中国語を話されるんですか?」
古川「僕の役は中国へ留学に来た日本人で、ピザ屋で働きながらカメラマンになる事を夢見ています。劇中ではほとんど中国語を話していますが、いくつか英語も話しています」(吹き替えではない、お兄ちゃんの肉声が直接聞けるのでご安心ください)
記者「麻雀用語以外で、新しく学んだ中国語はありますか?」
古川「不好意思(すみません)です……」
記者「以前、あなたは次のドラマにダンスシーンがある事を望んでいましたが、今回ダンスはありますか? また、ラブストーリーということで、劇中にキスシーンはありますか?」
古川「今回のドラマには残念ながらダンスシーンがありませんが、チャン・シンユァンさんがダンスをする場面はあります。そして、キスシーンがあるのかどうかについては、見てもらえば判りますよ」
記者「あなたと共演したチャン・シンユァンさんについての印象はどうでしたか?」
古川「ドラマでのチャン・シンユァンさんは普段の彼女と印象が異なっています。劇中の彼女は、とても綺麗で透明感のある女神というイメージですが、実際の彼女は活発で可愛らしく、非常に穏やかな人ですね」
◆ 6月18日
昨日、Hollywood Reporterで取材をして頂きました!http://t.co/HDMohjT7ku
— 古川雄輝 (@yuki_furukawaHP) 2014年6月18日
この日、アメリカの“ハリウッド・リポーター”によるインタビュー記事が公開。
( http://www.hollywoodreporter.com/news/chinas-iqiyi-japans-fuji-tv-712401 )
古川さん自身もTwitterや、中国版Twitterにて取材記事へのリンクを掲載しており、ここで初出の話もチラホラ散見されています。それにしても、翻訳家が勝手にシナリオを改変というのは凄い話……(笑)
ちなみに、文中で「不思議な夏」は「ミステリアス・サマー」と訳されている様です。
【中国のiQIYIと日本のフジテレビがドラマを共同制作 (独占取材)】
“「不思議な夏」は2ヶ国の企業間による初の共同制作ドラマであり、その大部分に中国人の俳優や、日本のディレクターを起用していることがウリだ。”
東京──中国の大手ポータルサイト百度(バイドゥ)傘下である動画サイトiQIYIと、日本のフジテレビが、7月放送予定の「不思議な夏」というドラマシリーズの為にタッグを組む。中国の動画サイトとの共同制作は、日本のテレビ局では初めてのことだ。
徐々に縮小傾向のある市場に直面しているフジテレビは、急成長を遂げている中国のオンラインビデオ市場を最初の足がかりとして、海外進出を推し進めている。また、競争率が激化している中国の動画配信市場におけるiQIYIも、高画質かつオリジナルコンテンツを武器に差別化を図っている。
「不思議な夏」全15話のエピソードは、日本人俳優の古川雄輝(「永遠の0」)をゲストに加えた中国人キャストらと、演出のフジテレビの久保田哲史(「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」)によって、今週北京で撮影を終了した。
各エピソードは中国語による一話完結物で、このドラマは7月31日よりiQIYIで配信を開始する予定だ。
古川は昨年、日本ドラマ「イタズラなKiss~Love in Tokyo」の放送を機に、中国でビッグスターとなっており、中国版TwitterのWeiboでは、60万人を超えるフォロワーを集めているという。この26歳の俳優は、過去に日本企業のプロモーション活動を中国で行ってはいたが、今回のドラマ撮影は彼にとって初めてのことだった。
当然、言語の問題は古川と久保田監督の両者にとって最も大きなハードルだったという。
「5種類のアクセントを使い分ける中国語での演技は、想像以上に困難でした」
東京に戻った翌日、古川はハリウッド・リポーターの記者にそのように語った。
さらに「現場での指示は中国語で行われていて、僕は多くの時間のあいだにすべきことを推測しなければなりませんでした」とも話した。英語による台詞もあったが、学生生活のほとんどをカナダとニューヨークで費やした彼にとって問題ではなかったそうだ。
久保田監督によると、脚本が日本語から中国語に翻訳された際、翻訳者の手によって、いくつか著しい変更が加えられていたという。監督は「私が指示を与えても、中国人のキャストは全く異なる物を読んでいたので、話が噛み合わなかった」と話す。
ひとまず、監督とキャストは文字通りの意味になるよう脚本の内容を揃えたものの、今度は現地スタッフらの仕事ぶりについての問題が明るみになった。
「それらは文化的な理由によるものですが、日本人はとても正確に、細部まで準備を行う一方、中国人は非常にのんびりしています。彼らは遅刻したり、準備が不十分だったり、スケジュールさえわかってていないことがある」と監督は説明する。
そして「しかし、彼らはとても一生懸命に働き、我々は最終的に非常に良いチームとなりました」と続けた。
さらに監督は、日本以上に進んでいる中国の技術レベルを目の当たりにし、驚かされたそうだ。「我々が撮影を終えるとすぐに編集に入り、それらはすべて4Kで行われていました」
多くの問題があったにも関わらず、ハリウッド進出を夢見る監督と古川は、再び海外で撮影することに対して意欲的だという。
一週間でこれだけあるんですから本当にもう、疲れました……(- -;)
内容が類似している物を加えればもっとあるので、古川さんは本当にあちらで人気があるんだなぁと。いずれ日本版にも起用されたら面白いんですが(笑)
さて、一週間経ち、現在すっかり情報が落ち着いている中国版「世にも」。
後は配信を待つばかりかとおもいきや、この後古川さんが中国滞在中に番宣としてゲスト出演したネット番組が次々と配信されていくと思われますので、後々そちらの方も、字幕が表示されていて翻訳可能であれば、ご紹介したいと思います!