世にも奇妙な物語 ブログの特別編

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中国版「世にも」情報 その7

2004年に韓国でリメイクされた「金曜サスペンス」「誰も知らない話」から10年……。

本日「世にも奇妙な物語」2度目の海外リメイクとなる「不可思議的夏天(不思議な夏)」が中国時間午前12時より配信をスタートさせました!( http://www.iqiyi.com/a_19rrhbkfd5.html

 

ネタバレが嫌なので、とりあえず第1話のオープニング&ストーリーテラーの語り&スタッフロールにだけ目を通してみましたが、いざ、完成した作品を見ていると……何でしょうね、この感情は。春からずっと情報を追ってきただけに感慨深さもひとしおです(T_T)……ここに来るまで本当に長かった!

 

詳しいことをご存知でない方に説明すると、この作品は、フジテレビ、中国の大手動画サイト“iQIYI”、そして昨年の中国版「101回目のプロポーズ」でタッグを組んだ“亜細亜伝媒”による共同制作で、全15話のストーリーは全て日本人脚本家による完全オリジナル脚本、さらに演出や音楽、撮影等のほとんどを「世にも」スタッフが中心となった日本チームが手掛けています。

 

制作のキッカケは、近年フジテレビが自社コンテンツの中国進出に力を入れている他、近年急成長を遂げている中国の動画配信市場のコンテンツ不足、そして中国で「世にも」の人気が高かったこと等から企画されたとのこと。

 

気になるストーリーテラーには、中国で「イタズラなKiss」の放送により、中国版Twitterのフォロワー数が100万人を突破するほど大人気となっている若手俳優古川雄輝さんを起用。奇妙な図書館の司書として、視聴者に様々な奇妙を届けてくれるだけでなく、最終話「惑星欠片」の主演も務めることになっています。

 

本作品はアメリカの動画配信サイト「Dramafever」で35ヶ国に向けて配信されるだけでなく、近々日本でも公開される事が決まっているので「世にも」ファンの皆様もご安心ください。今年からフジテレビでドラマやバラエティを無料配信する《フジテレビ+(プラス)》が誕生したので、そこで公開されるんじゃないかと睨んではいるんですが……さてどうなることやら。

 

中国のファンからは期待の声も多かった反面、「規制でつまらなくなりそう」「ひどい出来になるに決まってる」などの不安の声もありますが、ひとまず目標の2億回再生を超えるヒットとなることを祈願をしつつ、日本で公開されるのを楽しみに待ちたいと思います!

 

というわけで、今日もこの度7回目となった中国版「世にも」情報の紹介に参りましょう。今回は6日に行われた《不思議な夏》の完成披露試写会や、配信日当日の中国・日本での報道をご紹介。

 

※ 掲載している翻訳文は、Web翻訳や辞書を参考にした素人翻訳によるもののため、間違っている表現が多々存在していると思われます。大まかな内容を掴む程度のつもりでご覧ください。

完成披露試写会関連

前日に中国入りしていた古川さんは、イベント当日の朝からiQIYIの番組収録に参加。既に3~4番組ほど収録されているみたいなので、宣伝には相当力を入れている様です。

 

iQIYIの自社制作ドラマ《不思議な夏》完成披露試写会が本日午後、北京にて行われます。午前中には古川雄輝さんがiQIYIを訪れました。現場でどんな事があったか知りたいですか?この模様は、近々、iQIYIの《我愛大牌》内でお送り致します。

 

その他、8月8日にはiQIYI娯楽にて古川雄輝さんの独占インタビューを配信します。ファンの皆さんは、期待せずにはいられませんよね?

 

番組収録を終え、午後からは《不思議な夏》の完成披露試写会が開催されました。イベントではまず、予告編を上映した後、第1話「秘密の通販」、第14話「消えない女」、第15話「惑星欠片」の3話が初公開され、続けて、番組に携わった俳優やスタッフは勿論、制作会社のお偉方が一堂に会する舞台挨拶&トークショーも行われました。

 

本日午後、中国では初となる奇妙を題材にしたネットドラマ《不思議な夏》の完成披露試写会が北京にて行われました。このドラマはiQIYI、亜細亜伝媒、フジテレビの3社による共同制作です。

 

イベントでは、iQIYIのチーフコンテンツ官であるマー・ドン氏が、プロデューサー、監督、専門チームらのおかげで、映画並みの品質を保証できたと語りました。

 

また、主演の古川雄輝さんも、現場では堂々とした様子で参加されていました。

 

《不思議な夏》完成披露試写会が始まりました!

メインキャストの古川雄輝、ゴン・ベイビー、チャン・シンユァン、ワン・イエらが一堂に会しています!

 

iQIYI、亜細亜伝媒、フジテレビの共同制作による、中国初の奇妙な自製ネットドラマ《不思議な夏》の完成披露試写会が始まりました!
 
iQIYIチーフコンテンツ官の馬東、日本のフジテレビ国際開発局長の前川万美子、亜細亜伝媒の桂延文、久保田哲史監督、桂言監督らが共にケーキ入刀を行っています。

 

イベント開始後、メインキャストらによるファンからの質問コーナーが行われました。

「印象深いシーンはどこですか?」という質問に、古川さんはハニカミながら「キスシーンです」。さらに「キスシーンで何回NGを出しましたか?」という問いの最中、チャン・シンユァンさんからは「古川さんは経験豊富でした」との爆弾発言も。

 

「多くの女学生からあなたが羨ましがられてる事を知ってますか?」という質問に、チャンさんは「死ぬかと思いました! 私にとって初めてのキスシーンだったので、とてもドキドキしたんです」。

 

8月8日にiQIYIで全国に配信されます。しばらく目を離させませんよ!

 

iQIYIの自製奇妙ドラマ《不思議な夏》が8日にiQIYIで全国へ独占配信されます。本日、メインキャストらが参加する制作記念イベントが行われました。

 

《惑星欠片》の中で、古川雄輝さんとチャン・シンユァンさんによる公園でのキスシーンがあり、古川さんは取材中、このシーンでNGを3回出した事を明かし、忘れられないシーンなんだそうです。

 

初めてのキスシーンとなったチャン・シンユァンさんは、“男神”とのキスはとても幸せな事だったと言えるでしょう!そして、古川さんは……終始恥ずかしそうで……笑ってしまいました。

 

※ (南都娯楽 8月6日のツイート)

 

続けて、CNET科技資迅網より配信されたニュース記事を。一体日本での公開はいつになるんでしょうか。

 

【iQIYIが力を入れて自製する《不思議な夏》】

 

このドラマは、北京時間の8月8日明け方にiQIYI、アメリカの動画サイトDramafever、そして、日本の一大テレビ局であるフジテレビと、中・米・日の3ヶ国による連携で放送が行われる。

 

《不思議な夏》最大のセールスポイントは、日本の大人気ドラマ《世にも奇妙な物語》の中国リメイク版であり、さらにそれを国内でトップクラスの配信外社が自主制作している点だ。

 

世にも奇妙な物語》は日本中が知っているドラマであり、日本の有名な役者、監督、脚本家のほとんどが過去制作に携わっている。1990年に放送を開始してから、24年以上人気が衰えず、テレビ局にとっては宝物のような番組である。

その“世にも”のリメイク版となる《不思議な夏》も、いずれ“巨人”の肩の上に立つ事となるだろう。

 

このドラマは中日の豪華なチームによって制作されており、演出は《医龍》《東京タワー》の監督である久保田哲史、中国人若手演出家の桂言の他、脚本は日本版“世にも”オリジナルスタッフの宮脇卓也、女里山桃花、政池洋佑、坂野祐子、正岡謙一郎、撮影ディレクターは《告白》の福田陽平、そして日本音楽界の“鬼才”志田博英がドラマのサウンドトラックを担当する。

 

中日共同による豪華スタッフと役者陣、そしてiQIYI、フジテレビのバックアップにより制作された《不思議な夏》は、中・米・日の三国共同で放送される事になっている。中国の自主制作ドラマが有名なテレビ局で放送され、さらにそれが中・米・日の3ヶ国で共同放送されるのは初めてのこととなる。

 

聞けば《不思議な夏》は8月8日の明け方にiQIYI、PPS動画、Dramafeverで同時配信され、フジテレビでも放送されるという。

 

今回、中国の自主制作動画が太平洋を跨いで同時放送されるのは、業界に先駆けてのことで、このiQIYIの自主制作ドラマが、国内の動画配信サイトと海外による共同制作の起点となることだろう。

 

試写会の夜には、古川雄輝さんの中国版Twitterで宣伝のツイートが。

 

ドラマ「不可思議的夏天」上映会in北京。 IQIYIで8/8よりスタート! ぜひご覧ください!!

 

翌7日には、イベントの模様を紹介したニュース映像も公開されました。

 

【《不思議な夏》試写会 古川雄輝“キスシーンが印象深かったです”】

http://www.iqiyi.com/v_19rrmk82e4.html

 

iQIYI、亜細亜伝媒、日本フジテレビの共同制作による、中国初の奇妙な自製ネットドラマ《不思議な夏》。その完成披露試写会が昨日、北京にて行われました。

 

iQIYIチーフコンテンツ官の馬東、亜細亜伝媒社長の桂延文、日本フジテレビ国際開発局長の前川万美子、さらに、人気アイドルの古川雄輝、チャン・シンユァン、ゴン・ベイビー、ワン・イエら主要製作陣が一堂に会しました。

 

《不思議な夏》は、日本の《世にも奇妙な物語》のメインスタッフによって制作され、中日両国の人気スターが参加しているほか、奇妙、サスペンス、ミステリーなどの多彩なテーマが扱われています。

 

このドラマはまだ配信されておらず、この試写会で初上映となる3編が公開されました。

スリリングかつ刺激的な内容で、次々と現れる謎は、観衆を満足させるどんでん返しへと行き着きます。

 

古川雄輝が出演する《惑星欠片》では、チャン・シンユァンと奇妙なラブストーリーを繰り広げています。彼のたどたどしい中国語は何度か会場の笑いを誘いましたが、キスシーンでは多くのファンにショックを与えたようです。

 

古川「(印象深いシーンは)キスシーンですかね」

 

古川「(NGを出したのは)3回だったと思います」

 

現在、多くの女性ファンから嫉妬の対象となっているチャン・シンユァンだが、我らの男神を褒める事も忘れていません。

 

チャン「彼はとても経験豊富でした(キスの)」

 

ファン垂涎モノの一部作品を見ましたが、全部で15話しかないため、本当の満足には達してない様に感じます。《不思議な夏》はまだ配信されていませんが、早くも続編を望む声が絶え間なく続いているようです。あなたのネット友達、iQIYIは、絶対に皆さんを満足させますよ。

 

スタッフ「本作は間違いなく続編が制作されます。この様な題材はネットユーザーが好む題材でもありますし、もう一つ、ストーリー性がとても強く、絶える事の無い素材なのです。大胆な発想や優れたストーリーがある限り、我々はいつまでも制作し続ける事ができるのです」

 

このドラマは8月8日明け方にiQIYIで配信され、アメリカの動画サイトDramafever、日本の一大テレビ局であるフジテレビでも放送されます。

 ※ 8/14追記 ※

試写会で登場したケーキの文字が判明しました。

 

イメージ 6

 

【祈願:《不思議な夏》再生数 n億回突破】

 

8月7日~8日の報道・関係者の発言

 配信日前日の夜には、亜細亜伝媒の桂延文さんによる感謝のツイートが掲載されました。

 

3月4日から8月6日。この5ヶ月間は、撮影が決定してから試写会を成功させるまでの日々でした!

フジテレビの久保田監督、iQIYIの美人スタッフに感謝!

今晩12時より、iQIYI、PPS影音で全国に独占配信です!

 

世にも奇妙な物語中国版《不思議な夏》は今夜、中・米で同時配信されます!

 

日付変わって8月8日。《不思議な夏》の配信直後、iQIYIも早速宣伝のツイートを掲載。

 

【《不思議な夏》全話配信!】

iQIYI、亜細亜伝媒、日本フジテレビの共同制作による中国初の奇妙な自製ネットドラマ《不思議な夏》が全話配信されました!

古川雄輝、チャン・シンユァン、イエ・ズーシン、ワン・チュアンチュン、ゴン・ベイビー、ワン・イエらのアイドルやスターが、15の不思議なストーリーを繰り広げ、あなたを不思議な夏へ連れて行きます! 急いで布団の中へ逃げ込みましょう!

 

一夜明け、iQIYIのエンタメニュース番組「iQIYI早朝便」でも早速本作の話題が扱われることに。内容は前述の記事やツイートにある事と同じですので、翻訳は割愛ということで……。

 

以下はiQIYI娯楽に掲載されたニュース動画の紹介ツイートです。※ 番組内の動画だけを抜き出した短縮版( http://www.iqiyi.com/v_19rrmkeuho.html )もあります。

 

【《不思議な夏》全世界へ配信開始!】

http://yule.iqiyi.com/v_19rrmkesc0.html

 

日本の大人気ドラマ《世にも奇妙な物語》をリメイクした《不思議な夏》が今日からiQIYIにて正式配信!

 

脳みそに響くホラーストーリーを含むシリーズが午前0時より配信されましたが、悪意としか言いようがありませんね!しかし、我々は全15話を一気に配信しているので、これはこれで愛ある対応とも言えるのではないでしょうか!

 

さらにそこから少し遅れて、前述の試写会前に収録された古川雄輝さんのインタビュー動画も配信されました。こちらも、既に出ている内容の話が多い様なので、内容の翻訳は割愛させていただきますm(_ _)m

 

【独占インタビュー 古川雄輝:撮影期間中は“驚きの連続”】http://www.iqiyi.com/v_19rrmkeumc.html

 

ほか、人民網日本語版でも試写会の模様を報じたニュースの翻訳版が掲載されました。

 

古川雄輝「張辛苑とのキスシーンが忘れられない」》

http://j.people.com.cn//n/2014/0807/c206603-8766709.html

 

日本での報道

 中国での配信開始後、日本でも今朝からいくつか報道が行われました。

前日のFNNスーパーニュースや、今朝のめざましテレビでも少し触れられていたようなのですが、全くチェックしておらず、残念無念……(- -;)

 

それにしても、どの記事にも「世にも」のリメイクである事が言及されてないのがモヤモヤしますね~。

中国では、配信ページにも堂々とリメイク版であることをしっかり明記しているので……。

 

《フジテレビが日中合ネットドラマ、北京での試写会は倍率1750倍!》スポーツニッポン

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/08/08/kiji/K20140808008707350.html

 

ネットドラマ「不可思議的夏天」、中国全土と北中南米で配信開始》 ※産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140808/ent14080806000003-n1.htm

 

古川雄輝「良い経験に」ネットドラマで中国語セリフ》 ※スポーツ報知

http://www.hochi.co.jp/entertainment/20140807-OHT1T50401.html

 

《“男神古川雄輝を求め、中国ファンが倍率1750倍のチケット争奪戦!》 ※Cinemacafe.net

http://www.cinemacafe.net/article/2014/08/08/25182.html

 

古川雄輝、日中共作ドラマ『不可思議的夏天』試写会に登場!キスシーンに会場から悲鳴》 ※アメーバニュース

http://news.ameba.jp/20140808-263/

 

※ 追記 ※

フジテレビでも試写会の情報が掲載されました。……が、ここでも「世にも」の名前はゼロです。……何故!?(^^;)

 

《北京での完成披露試写会も大盛況!中国全土だけではなく北中南米35カ国でも無料配信決定!『不可思議的夏天』》

http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2014/140808-321.html

※ 8/9追記 ※

レコードチャイナにて、網易より配信された記事の翻訳文が掲載されました。

 

《中国で人気沸騰「イタキス」の古川雄輝、日中合ネットドラマ配信開始―中国》

http://www.recordchina.co.jp/a92320.html

 

雑誌記事

 最後は、前回ご紹介した「電視劇(ドラマ)」という雑誌に掲載された《不思議な夏》の特集記事の後半部分を。

 

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【独占インタビュー 古川雄輝 ~中国語での撮影は大きな挑戦でした~】

 

 ──《不思議な夏》はあなたが初めて中国で撮影を行った作品ですが、何故その最初の作品に本作を選んだのですか?

 

「『イタズラなKiss』で多くの中国人ファンを獲得し、その後中国での仕事が増加しました。なぜ《不思議な夏》を選んだのか。本作では中国語の台詞を話し、演技をする必要があるため、これは僕にとって大きな挑戦であり、一つの突破口でもあるなと思い決断しました」

 

──初めて中国で撮影した印象はどうですか?

 

「僕にとっては、どんな些細なことも全てが新鮮でしたね」

 

──大変な所はありましたか?

 

「はい。例えばすぐ撮影に入ったため、どういったシーンか説明してくれる人がいないまま演技をしなければならなかった事があって、その点で言えば結構大変でしたね」

 

──撮影のために中国語を学ばれましたか?

 

「仕事で忙しいですし、覚えなければならない事が多いので……。ですが、中国語を身に付けようと思っています。現在は、毎日少しずつ単語を覚えていっています」

 

──あなたが《不思議な夏》で演じたのはどのような役ですか?

 

「僕が演じたのは日本からの留学生です。カメラマンになる夢を持っており、そのために中国へ来ました。比較的穏やかな性格の人物ですね」

 

──役柄とご本人の性格は似ていますか?

 

「僕も彼のように内向的で、子供っぽい所がありますね」

 

──撮影中、忘れられない出来事はありましたか?

 

「ドラマの内容に関わるため、詳しく言えない事ばかりなんですが、ひとつだけ。劇中でバイクに乗るシーンがあるんですが、実は9年ほど乗った事がなかったんです。運転の練習をしないまま撮影に入ったので、すごく危なかったなと思いますね」

 

──共演したチャン・シンユァンさんの印象は?

 

「彼女はとても綺麗な人で、日本の役者以上に透明感や清純さがありますね」

 

──プライベートな時間には何かされましたか?

 

「撮影の間はとても緊張していて、2時間ほどしか寝なかったんです。なので、他に何かをする時間はありませんでした」

 

──以前上海にいらした時と比べ、今回印象深い事はありましたか?

 

「う~ん……さっき北京のホイコーローを食べたんですが、とても美味しかったです」

 

欄外には、取材スタッフが撮影中に気になった2つの小道具にまつわるコラムが掲載されていました。……本物のアルバムじゃダメだったんですかね、これ(^^;)

 

【不可思議なあれこれ】 

 

◆ アルバム

 

 撮影風景から想像するに、これは主人公が撮った写真を収めているアルバムで、“惑星の欠片”というタイトルと共に、ストーリーを解読するための重要なアイテムとなっているはずだ。 

 

(読者の皆さんにこっそり教えると、アルバムの外側だけが本物で、中身はなんと仏像や建物の紹介になっているのだ!この本を見つめながらうっとりする演技をしなければならないため、チャン・シンユァンは本当に困っていた。これは本誌だけの独占スクープのため、口外しないように!)

 

 ◆ 小箱 

 

撮影の合間、古川雄輝は記者たちに、手にしている小さな箱を見せてくれた。外観を見る限り、それは小さなオルゴールのようで、これが劇中でどんな意味を持つのかは不明だ。

 

続けて、フジテレビ所属の久保田哲史監督のインタビュー。

 

【独占インタビュー 久保田哲史監督 ~中国では珍しいテーマを扱いました~】

 

日本ドラマのファンならば、久保田哲史という名前を知っておかなければならない。「医龍」や「東京タワー」を手掛けた彼は、ここ数年の日本ドラマ界で際立った存在であり、中国にも強固なファンが存在している。

 

[不思議な夏]への久保田の参加は、視聴者に対する大きな自信の現れであり、監督本人は、この中国の旅である普遍的な使命を持っていたという。

 

──なぜ監督は[不思議な夏]の撮影に中国を選んだのですか?

 

「まず、私は多くの中国ドラマがホームドラマやラブストーリーである事を聞いていたんです。一方[不思議な夏]のようなドラマは中国でとても少ないらしいので、あえてこのような題材を扱ってみようと。

 

他にも、日本人の私は中国の情緒や生活をあまり知らないからというのもあります。もし、私がラブストーリーを撮影しても、中国人の監督の方が間違いなく良い物を作れるでしょうからね。それに比べ、私はホラーのような題材の方が比較的得意なので、このドラマを撮影することを決めました」

 

──[不思議な夏]と原作の[世にも奇妙な物語]を比較して、どういった所を継承・改変されましたか? また中国ならではの要素はありますか?

 

「基本的にテイストは同じです。15編のストーリーは全てオリジナルで、日本で撮影した古川さんのシーンを除き、ほぼ全てを中国で撮影しました。15編のストーリーは、ラブストーリー、ホラー、ホームドラマなど、数種類のジャンルでほぼ構成されています。各ストーリーは全て異なっており、内容によって撮影手法、全体の雰囲気、照明なども全て異なっています。ストーリーは同じく短編で、全て20~30分です。ホラーは短めで、ホームドラマやラブストーリーは感情移入が必要なので少し長めにしました。

 

また、私は初となる中国でのドラマ撮影だったので、そのためにすべきことなどを特に意識していませんでした。なので、中国での撮影だからこうしようという事も無く、ただ撮影場所を変えただけという感覚でしたね。もし、中国らしい要素を意識していても、まず本場の監督には敵わないでしょうから。元々そういう事はしたくないので、自分の思い通りに撮影し、結果より自然な演出になりました。

 

あと、ここで私の本音を言わせていただきたいんですが、実は当初とっても不安で、特に国民性と言葉の問題が。しかし、撮影が終わった後、私は中国と日本がとても近づいていたと感じました。個々の性格は多少異なっていますが、とても接しやすく、我々の価値観や文化はとても似ているんだなと。例えば“あなたが好きです”ということを伝える時、国によって立ちふるまいが異なる訳ですが、中国と日本は、同じ様に内向的に振る舞うんですよ。

 

そのため、我々が中国を過剰に意識する必要はなく、国内事情に合う様に改変したとしても、実は多少のものは両国とも通じ合っているんです」

 

──今回の撮影ではどのような挑戦をされましたか?

 

「実は私にとって事の大小に関わらず、どれもが大きな挑戦でした。特に最大の困難だったのは撮影班の形成です。監督と脚本家は日本人ですが、役者やスタッフの一部は中国人なので、こういった組み合わせはとても大きい挑戦になりましたね。たとえ脚本は日本から来たものであっても、中国の役者とスタッフの介入によりテイストを変える事ができます。

 

また、今回の15編はただの物語ではなくアイディアであり、その面白さを伝えようとするのが難しかったですね。そして今日は最終話の撮影でした。あらゆるものは困難と共に終わる必要があると思っています」

 

──最終話はどんなストーリーですか?

 

「古川君によるストーリーです。『イタズラなKiss』が中国でとても人気なので、この作品でもラブストーリーを主としています。恐らく皆さんは、何故ラブストーリーが不可思議な内容になるのかと思われるでしょうが、この真相はドラマ配信が始まるまでのお楽しみということで」

 

──現場で古川雄輝さんの演技はどうでしたか?

 

「彼はとても良い青年ですね。いま日本の恋愛ドラマは下り坂に差し掛かっていますが、彼は王子様のような感じがあり、今の日本にはこういったタイプの役者は滅多にいないので、彼は日本で大きなのびしろを見せてくれると思います」

 

──撮影中、どの中国人俳優があなたに深い印象を残しましたか?

 

「今回、各話全て異なる役者が必要でしたが、彼らはとても素晴らしく演じてくれたので、誰が一番良いかを選ぶのは不公平かなと。ですが、誰かを必ず選ばなければならないとしたら、私はワン・チュアンチュンさんだと思いますね。私と役者は言葉が通じませんでしたが、ワンさんは私の要求に対して素早く応じてくれるので、理解速度は一番でした。私は、ワンさんにも大きなのびしろと潜在能力がまだまだ秘められていると感じますね」

 

──[不思議な夏]は間もなくネット配信されますが、ネットという特殊な媒体に対して何か対応されているのですか?

 

「プラットフォームは1つのネットワーク会社で、今回我々は視聴者がパソコンや携帯で見やすい短編を主としています。もし一時間ものだった場合、見るのが面倒になってしまいますからね」

 

──[不思議な夏]の撮影を通して、監督は表現に対する信念はありますか?

 

「各ストーリーから受ける感銘は、恐らく一人一人異なると思います。

しかし、私は日本人か中国人かどうかに関わらず、心の根源的なところは同じであると思っています。私は以前日本の「東京タワー」で家族愛を表現し、「医龍」では速いテンポを意識しました。どんなタイプの作品でも手掛けます。みなさんの心の深い所に影響を与えられるような物を作れたらと思いますね。

 

日本のドラマは90年代に「東京ラブストーリー」や「101回めのプロポーズ」を生み出しましたが、このような定番のストーリーは、最近あまり人気がありません。以前のように影響力も大きくない反面、韓国のテレビドラマは大きく発展しています。私が今回、実際に中国へ訪れて我々の技術を教えていくことを通じ、日本の技術が非常に優れたものである事を知りました。中国との協力によって、さらなる発展とそのための場を得る事ができたのではないかと思いますね」

 

欄外には編集部による撮影風景をチェックした採点結果も掲載されていました。

本作に限って高評価なのか、それとも、基本的にこの雑誌の評価は高めなのかはよく分かりません。

 

【電視劇 採点】

 

◆ 演技 ★★★☆

 

取材時では悲哀の部分が少ない様に思えたが、男女の芝居であるので、多くの味わい深さを楽しむ事ができるだろう。不可思議で奇妙な演技の部分が多少物足りなかったが、これらは配信が始まってからちゃんと見なおしてみたい。

 

◆ 撮影 ★★★★

 

単純な芝居にも関わらず、怠ける事なく作品を磨き上げようとしており、その眼差しは一つの箇所に留まっていない。恐らく前にも来た事があるのだろうが、制作班の母語が異なっているものの、大きな障害ではないらしく、英語が駄目な時は翻訳者に頼り、翻訳が間に合わない際はボディランゲージを使うことで皆がよく理解しているため、自然で順調な撮影を行っている。

 

◆ 衣装 ★★★☆

 

現代劇の服装は余計なことをする必要がないため、自然かつ適切で良い。

心理的な物によるせいかもしれないが、いつも現場に怪しい雰囲気が漂っているため、ストーリーの内容がとても気になってしまう。