"大人は判ってくれない"……3ヶ月間お送りして参りました。
酒を飲みながら、ふと誰かに聞かせたいような話、あるいは恋人のいない夜に、何気なく開いた本のページの中に、こんな話があったらいいな……そういうような話をお送りしてきたわけですが、番組が始まった時に、友達や仲間に「おい、どんな番組なんだよ」と聞かれて、「うん…いい話だよ」と言うのが、妙に照れくさかったですね。
実際、いい話ってのは何とも気恥ずかしい部分があって、年を取ってくると、なかなか正面切っていい話ができなくなるもんですが、でも、いい話ってのは、やっぱり、いいですよね。
最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。
またどこかでお会いしましょう。伊武雅刀でした。
本日2014年1月16日は『大人は判ってくれない』の初回放送から22年目となる日であります。「大人は判ってくれない」は、世にも奇妙な物語の第2シリーズの放送終了後、第3シリーズが開始されるまでの充電期間中(1992年1月~3月)に制作されたオムニバスドラマです。
「世にも」が、幅広いジャンルを押さえた3話(5話)の奇妙なストーリーを放送するのに対し、この「大人は判ってくれない」は、毎回2話の感動的なストーリーのみを放送するという内容となっており、「世にも」を手がけてきた同じスタッフ達による、心温まるストーリーテーリングの集大成が詰まっている番組といっても過言ではないでしょう。
ただの感動物だと侮る無かれ、時には大人のほろ苦さあり、直球の王道展開あり、全編英語&海外ロケという実験的な作品もあるなど、「世にも」の放送中にも存在していたクリエイティブ精神はここでも遺憾なく発揮されています。
しかし、この「大人は判ってくれない」。
「世にも奇妙な物語」のシリーズに挟まれた僅かな期間の放送であると共に、「世にも」や後番組の「if もしも」と比べて、どうしても地味な印象になってしまうため、なかなか語られる機会が少ない番組なんですよね。
私自身パッとしない印象があっただけに、サイトでもあまり触れてこなかった訳なんですが、先日無いと思っていた録画ビデオを偶然発見して見返してみると、年を取ってしまったせいか、記憶のうちに過小評価していたのかは判りませんが、秀作の多い良い番組だったんだなと再認識させられまして。やはり、本番組を語らずして当時のフジテレビのオムニバスドラマシリーズを語る事は出来ないなと。
過去に「ifもしも」「悪いこと」など、当時のオムニバスドラマの姉妹サイトを作って、細々ながら応援してきたウチだからこそ、そこへ、この「大人は判ってくれない」も加えて、90年代のフジオムニバスドラマシリーズを網羅してしまおう!と思い至りました。しかも、今年の1月16日は当時と同じ木曜日!
……はい、というわけで、放送22周年目となる2014年1月16日、木曜日の夜8時。
本日この時より、大人は判ってくれないの姉妹サイトがオープンとなりました!
『大人は判ってくれないファンサイト』
( http://kimyofansite.g1.xrea.com/otona/top.htm )
他の姉妹サイト同様シンプルな作りではありますが、必要な情報は全て掲載したつもりです。ついでに、TOPのみに置いていた各姉妹サイトバナーをメニューページにも設置してみました。
「if」と比べ、地方の再放送でも全くラインナップに加わらない番組でもあり、関連グッズもCDくらいしか無いので、もう少し番組の知名度向上に貢献できれば…。制作会社も3社程度ですし、海外ロケや海外作家原作等の問題もそこまで手間がかからないかなと思うので、ここからCSでの再放送やネット配信に繋がれば良いなぁなんて……ほぼ望み薄でしょうが、「世にも」ファンの中にも再び見たい方って多いと思うんですよね。可能性はゼロじゃないですしね……ゼロではないですし!(笑)
世にもファンの方も、密かに番組を愛していたファンの方にも、痒い所に手が届くサイトになれば幸いです!