番組25周年のお祝い企画の一環として“世にも奇妙な物語の源流となった、又は後に影響を与えたであろうオムニバス作品”を紹介して行く不定期シリーズ「世にも奇妙な物語の源流と影響」。
前回第3弾では「海外ドラマ」を取り扱いましたが、今回はTVから映画へと場を移し、海外のオムニバスホラー洋画作品を大特集!
現在、世界初のオムニバス映画と呼ばれているのが、1932年にアメリカで制作された「百万円貰ったら」。
死期を悟った大富豪が、電話帳で適当に見つけた8人の男女にそれぞれに100万ドルずつ送ることから始まるストーリーで、7人の監督と16人の脚本家が携わり、制作したパラマウント社のスタッフやキャストを総動員して制作するなど、かなり力を入れた作品となっていました。
(その後改めて調べてみると、本作以前にもドイツで「死滅の谷」(1921)、「裏町の怪老窟」(1924)といった作品があるらしく、何が最古なのかは結局不明)
そんな「百万円を貰ったら」から今年で84年。そこへ至るまでに様々なオムニバスホラー映画が作られてきましたが、パッと名前を思いつく作品がそんなに出てこないという方も多いのでは。TVドラマもそうですが、意外とオムニバスホラーって知名度がそんなに無いんですよね……(^^;)
とはいえ、オムニバスホラーというジャンルが映画史の一端に確実に存在しているのは間違いありません。「世にも奇妙な物語」の立ち上げスタッフには映画好きが多かったこともあり、番組の成り立ちに多少なりとも影響を与えているはず。
ということで、ここからは1940年代から世にも誕生前年の1980年代末までに制作されたオムニバスホラー作品の中から私の独断と偏見で選んだ7本をご紹介していきましょう!
(※ 日本版DVDが発売されている物についてはタイトル横に『★』をつけています。)
◆ 夢の中の恐怖 (1945年9月4日 - イーリング・スタジオ) ★
《作品データ》
原題:Dead of Night
日本公開:劇場未公開 (1989年12月に初ビデオ化)
脚本:ジョン・ベインズ、アンガス・マクファイル
主演:マーヴィン・ジョーンズ、ローランド・カルヴァー、メアリー・メロール、グーギー・ウィザースほか
第1話「死の運転手」(原作:E・F・ベンソン、監督:ベイジル・ディアデン、)
第2話「クリスマスパーティ」(監督:アルベルト・カヴァルカンティ)
第3話「お化け鏡」(監督:ロバート・ハーメル)
第4話「ゴルフ狂物語」(原作:H・G・ウェルズ、監督:チャールズ・クライトン)
第5話「腹話術の腹話術」(監督:アルベルト・カヴァルカンティ)
1902年に創立された世界最古の映画会社イーリング・スタジオの制作によるオムニバスホラー。H・GウェルズやE・F・ベンソンといったSF作家のサスペンスホラーを映像化した、オムニバスホラー映画の元祖とも言える作品です。
とある屋敷に住む住人たちが自分の身に起こった奇妙な出来事を語り始め……という、今なお定番のオープニング形式を見るだけでも、70年前の時点で既にこの形式が完成されていることがわかります。
◆ 黒猫の怨霊 (1962年7月4日 - アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ) ★
《作品データ》
原題:Tales of Terror
日本公開:1964年5月17日(各話単独作品として上映)
原作:エドガー・アラン・ポー
脚本:リチャード・マシスン
監督:ロジャー・コーマン
第1話「怪異ミイラの恐怖」(主演:ヴィンセント・プライス)
第3話「人妻を眠らす妖術」(主演:ビンセント・プライス)
製作は数々の傑作ホラー映画で有名なAIP社、脚本はSF小説の大家リチャードマシスン、監督はB級映画の帝王ことロジャー・コーマンと、豪華な布陣で制作されたオムニバスホラー作品。各話はすべて怪奇小説家として知られるエドガー・アラン・ポーによる原作で、氏の代表作である「黒猫」が映像化された作品としても名前が知られています。
各話には当時怪奇物のスター俳優だったヴィンセント・プライス(「アッシャー家の惨劇」「地球最後の男」のほか最近では「シザーハンズ」やマイケルジャクソン「スリラー」MVのナレーションが有名)がそれぞれ異なる役で出演するだけでなく、さらに「世にも」でいうところのストーリーテラー的なポジションも務めており、劇中では非常に印象的な人物となっていたり。
日本では本国から約2年後の公開となりましたが、配給会社の目論見もあってか3話をすべて分割した上、それぞれを単独作品として公開するという形式が取られました。そのため、オリジナル版の邦題が存在せず、後年になってから第2話の題名をそのまま全体のタイトルとして採用することで今に至ります。
ポーの短編作品の中でも最も有名であろう「黒猫」を忠実に映像化した表題作は一見の価値あり。
◆ テラー博士の恐怖 (1965年2月23日 - アミカス・プロダクション)
──疑う前に先づ御覧なさい。テラー博士が予言する5つの恐怖……。
《作品データ》
原題:Dr. Terror's House of Horrors
日本公開:1965年12月15日
脚本:ミルトン・サボツキー
監督:フレディ・フランシス
第1話「美人狼」(主演:ニール・マッカラム)
第2話「殺人植物」(主演:アラン・フリーマン)
第3話「狂熱のリズム」(主演:ロイ・キャッスル)
第4話「歩く手」(主演:クリストファー・リー)
第5話「花嫁吸血鬼」(主演:ドナルド・サザーランド)
50~70年代にかけて「フランケンシュタイン」「ドラキュラ」などのホラー映画を多数ヒットさせ、怪奇映画の名門として名を馳せていたハマー・フィルムという会社がありました。そのハマーフィルムに対抗すべく、60年代にアミカス・プロダクションという映画制作会社が設立されることとなり、その第1番目の作品として制作されたのがこの「テラー博士の恐怖」です。
夜行列車に乗り合わせた5人の乗客が、謎の男の占いによって5つの恐ろしい未来を予言される場面から始まるこの作品は、公開後にスマッシュヒットを記録、それを期にアミカスは「残酷の沼」「怪奇!血のしたたる家」「魔界からの招待状」「墓場にて」といったオムニバスホラー映画を次々とヒットさせ、“オムニバスホラーといえばアミカスプロ”と言われるまでにのし上がりました。
後に「エクソシスト」などのリアリティホラー映画人気の高まりによって、アミカスプロは経営が行き詰まり、倒産してしまうのですが、オムニバスホラー映画の歴史を彩った作品を多数生み出した伝説の制作会社として、ホラー映画ファンの間では語り草になっているんだとか。
そんな伝説の最初の一歩となった本作は、残念ながら未DVD化。VHS版も現在となっては非常に入手困難となっています。オムニバスホラー映画の礎の一つとなった本作を視聴できる機会に遭遇した方は、是非その機をお見逃しなきよう……!
◆ 世にも怪奇な物語 (1968年5月17日 - コシノール) ★
──沈む陽の血色が染めた狂おしい幻覚か。闇のかなたから聞こえる悪魔の慟哭か。
《作品データ》
原題:Histoires extraordinaires
日本公開:1969年7月12日
原作:エドガー・アラン・ポー
第1話「黒馬の哭く館」(脚本:ロジェ・ヴァディム、パスカル・クザン、クレマン・ビドル・ウッド、監督:ロジェ・ヴァディム、主演:ジェーン・フォンダ)
第2話「影を殺した男」(脚本:ルイ・マル、クレマン・ビドル・ウッド、監督:ルイ・マル、主演:アラン・ドロン)
第3話「悪魔の首飾り」(脚本:フェデリコ・フェリーニ、ベルナルディーノ・ザッポーニ、監督:フェデリコ・フェリーニ、主演:テレンス・スタンプ)
エドガー・アラン・ポーの3作品を映像化したイタリアとフランスの共同制作によるオムニバスホラー作品。
スタッフには「死刑台のエレベーター」のフェデリコ・フェリーニ、「地下鉄のザジ」のルイ・マル、キャストにはジェーン・フォンダ、アラン・ドロンなど非常に豪華な布陣で制作された映画となっています。
当ブログでも過去何度か名前を出している作品なので、ご存知の方も多いのでは。
さて、本作には第3弾でもご紹介したアメリカのテレビドラマ「世にも不思議な物語」をパロったタイトルがつけられていますが、ある意味「世にも奇妙な物語」というタイトルのもう一つの元ネタとも言うことができます。
というのも、番組初期の一部台本表紙には、以下のように本作の原題である『Histoires extraordinaires』という仏文がデザインされているんですね。
関連番組の「大人は判ってくれない」「if もしも」などもすべて洋画からタイトルを拝借していることもあり、もしかしたら我らが「世にも奇妙」は、元祖の「世にも不思議な~」ではなくこちらの方を意識して付けられたタイトルなのかも。
◆ クリープショー (1982年12月12日 - ワーナー・ブラザーズ) ★
──恐いくらいに面白い。
《作品データ》
原題:Creepshow
日本公開:1986年2月8日
脚本:スティーヴン・キング
監督:ジョージ・A・ロメロ
第1話「父の日」(主演:ヴィヴェカ・リンドフォース)
第2話「ジョディ・ベリルの孤独な死」(主演:スティーブン・キング)
第3話「押し寄せる波」(主演: レスリー・ニールセン )
第4話「箱」(主演:ハル・ホルブルック)
第5話「奴らは群がり寄ってくる」(主演:E・G・マーシャル)
監督を「ゾンビ」のジョージ・A・ロメロ、脚本・出演をスティーブン・キング、特殊メイクスタッフにロメロ映画でお馴染みのトム・サヴィーニ……と、ホラー映画ファン垂涎モノのメンバーが集結して制作された5話形式のオムニバスホラー作品。
本国では非常にカルト的人気の高い映画作品であり、1987年に「クリープショー2 怨霊」、2006年には「クリープショー3」といった続編も制作されています。日本でも例に漏れず熱いファンが多く、今回紹介するものの中では知名度上位に入るであろう作品。そのため、現在DVD版がプレミア価格で取引されているとか。
そんな「クリープショー」の中で特にインパクトが強く、本作の代名詞的存在になっているのが第5話の「奴らは群がり寄ってくる」です。その内容は、潔癖症の主人公がゴキブリたちに襲われるというもので、約3万匹の本物を使用した映像のインパクトが尋常ではありません(笑)
トラウマ級の作品が見たいという怖いもの知らずな方は、ぜひ一度ご覧になられてみては……?
◆ トワイライトゾーン 超次元の体験 (1983年6月24日 - ワーナー・ブラザーズ) ★
──あなたは今、次元を超えて 底知れぬ驚きと謎に満ちた世界へ入ろうとしているのです。
《作品データ》
原題:Twilight Zone The Movie
日本公開:1984年2月18日
第1話「偏見の恐怖」(脚本&監督:ジョン・ランディス、主演:ヴィック・モロー)
第2話「真夜中の遊戯」(脚本:ジョージ・クレイトン・ジョンソン、リチャード・マシスン、メリッサ・マシスン、監督:スティーヴン・スピルバーグ、主演:スキャットマン・クローザース)
第3話「こどもの世界」(原作:ジェローム・ビクスビー、脚本:リチャード・マシスン、監督:ジョー・ダンテ、主演:キャスリーン・クインラン)
第4話「2万フィートの戦慄」(脚本:リチャード・マシスン、監督:ジョージ・ミラー、主演:ジョン・リスゴー)
第3弾でもご紹介したドラマシリーズ「トワイライト・ゾーン」の初の劇場版。
放送終了から既に19年が経過していましたが、スティーヴン・スピルバーグ、ジョン・ランディスといった当時新進気鋭の若手監督を迎え、奇跡(?)の復活。TVシリーズのリメイク版3話+オリジナル作品1話を加えた4話構成となっています。
大人気TVシリーズのリメイク映画ということで前評判も高かったようですが、撮影中にハリウッド史上最悪と呼ばれる大事故を引き起こしてしまいます。
その事故とは、第1話「偏見の恐怖」の撮影中、主演俳優と二人の子役が演出用の爆風に煽られて落下したヘリコプターのプロペラに巻き込まれて全員死亡というもの。さらに、この事故で子役を違法な条件のもと撮影していたことなどが明るみとなり、10年近く裁判で争われる事態となりました。過去に衝撃映像番組でも何度か取り扱われていたので、事故の瞬間を収めた映像をご記憶の方も多いのでは。
当初は差別主義者の男が改心してハッピーエンドになるラストが予定されていたようなのですが、事故シーンとその前後のシーンはすべてカットされることとなり、撮影済みのテープを元に再構成した結果ブラックなエンドに変更されることになりました。物語の結末としては実に皮肉的な内容となっているものの、事故のことを知った上で見ると別な後味の悪さを感じてしまうかもしれません。
そんな暗い背景を持つ作品ではありますが、本作のリバイバルを期に、公開から2年後には「新トワイライトゾーン」の制作がスタートし、数字的にも好評を博し、第3シリーズまでが制作。
日本では1988年にビデオ化され、これが国内でのオムニバス人気の遠因となり、翌年「奇妙な出来事」の誕生につながっていくことになるわけで、本作の誕生如何によってはその後の歴史も変わっていたかもしれません。
◆ 世にも不思議なアメージング・ストーリー (1987年 - ユニバーサル・ピクチャーズ) ★
──この夏、心が震える未知体験。
《作品データ》
原題:Amazing Stories The Movie
日本公開:1987年7月18日
脚本:メノ・メイエス、アール・ポメランツ、ミック・ギャリス、トム・マクローリン、ボブ・ゲイル
第1話「最後のミッション」(監督:スティーヴン・スピルバーグ、主演:ケヴィン・コスナー)
第2話「パパはミイラ」(監督:ウィリアム・ディア、主演:トム・ハリソン)
第3話「真夜中の呪文」(監督:ロバート・ゼメキス、主演:スコット・コフィ)
第3弾でもご紹介したTVドラマ「世にも不思議なアメージングストーリー」の劇場版。
ドラマ版はスティーヴン・スピルバーグ製作総指揮、ハリウッドの有名スタッフが勢揃いという非常に豪華なシリーズのため、日本では「金曜ロードショー」などの映画枠にて傑作選形式で放送されていたという特殊な作品だったりします。
さてこの劇場版、実はアメリカ本国では劇場公開されていない作品らしいんですね。
というのも、実は単にドラマシリーズから選ばれた3本をまとめただけの超お手軽作品なのです。(日本以外でも劇場公開されたかは不明)
とはいえ、本作の日本公開をキッカケに以降日本でもTVシリーズが放送されるようになり、映画好きの間で知名度が急上昇。さらに翌年に輸入される「新トワイライトゾーン」と共に、80年代末期の日本オムニバスブームを作り上げていくこととなったのでした。
◆ その他の60~90年頃の主なオムニバスホラー洋画 (★は日本版DVDあり)
◆ 死神の使者 (1961) ★
没となったTVドラマのパイロット版を劇場用に再編集した3話形式のオムニバスホラー作品。
◆ 恐怖の夜 (1963)
「緋文学」のナサニエル・ホーソーンのホラー小説3編を映像化したオムニバスホラー。
◆ ブラックサバス ~恐怖!3つの顔~ (1963)
イタリアホラーの巨匠マリオ・バーヴァ監督によるオムニバスホラー。
◆ 残酷の沼 (1967) ★
ロバート・ブロックの原作を映像化した5話形式のオムニバスホラー。アミカス・プロ製作。
◆ 怪奇! 血のしたたる家 (ブラッド・ゾーン) (1971) ★
アミカスプロ製作&ロバート・ブロック書き下ろし脚本の4話からなるオムニバスホラー。
◆ アサイラム・狂人病棟 (1972)
精神病院の入院患者から語られる4つの物語を集めたオムニバス。アミカス・プロ製作。
◆ 魔界からの招待状 (1972)
謎の修道士によって5人の男女にまつわる恐ろしい未来が語られるオムニバスホラー。アミカス・プロ製作。
◆ 墓場にて (1973)
同じエレベーターに乗り合わせた5人の男たちの悪夢を映像化したオムニバスホラー。アミカス・プロ製作。
◆ 呪われた墓 (1973)
謎の骨董品店の骨董品から巻き起こる4つの恐怖を集めたオムニバスホラー。アミカス・プロ製作。
◆ 異界への扉 (1973)
精神病院とその入院患者をモチーフにした4話のオムニバスホラー。
◆ 恐怖と戦慄の美女 (1975)
女性にまつわる恐怖の物語を集めた3話オムニバス。SF作家のリチャード・マシスンらが携わっている。
◆ 血ぬられた頭蓋骨 (1975) ★
「悪魔のしたたり」のジョエル・M・リード脚本監督による5話形式のクレイジーホラー作品。
◆ 地獄のキャッツ・アイ 呪いの爪 (1977)
謎の作家によって語られる猫にまつわる3話を集めたオムニバスホラー。
◆ エイリアン・ゾーン (1978) ★
雨宿り中の男に葬儀屋を営む謎の老人が4つの恐怖の物語を語り始めるオムニバスホラー。
◆ 恐怖の殺人ビデオ (1983)
レンタルビデオ店から盗んできた謎のテープが3つの恐怖を映し出すオムニバスホラー。
◆ デビルゾーン (1983)
日本では「トワイライトゾーン」と同時期に公開された4話形式のオムニバスホラー映画。
主人公がTVゲーム世界に迷い込む第2話「悪魔のビデオゲーム」は、恐らく「悪魔のゲームソフト」の元ネタだと思われる。
◆ 悪夢の銀河鉄道 ナイト・トレイン・トゥ・テラー (1984)
同じ夜行列車に乗り合わせた男たちによって語られる恐怖の3話をあつめたオムニバスホラー。
スティーヴン・キング原作脚本による3話のオムニバスホラー。
◆ 香港トワイライト・ゾーン 摩訶不思議物語 (1986)
それぞれSF、ホラー、サスペンスの3話からなる香港制作のオムニバス作品。
◆ ミッドナイト・ゾーン (1986)
怪奇映画の帝王ヴィンセント・プライスがホストを務める5話のオムニバスホラー。
◆ 魔性の囁き 悪夢と幻想の四章 (1987)
連続殺人犯の父から語られる4つの恐怖の物語を集めたオムニバスホラー。
◆ エドガー・アラン・ポーのホラー・ナイト・ストーリー (1988)
エドガー・アラン・ポーの小説を映像化した3話オムニバスホラー。
◆ フロム・ザ・ダークサイド 3つの闇の物語 (1990) ★
ジョージ・A・ロメロ製作による同名のテレビドラマの劇場版。豪華スタッフによる3話のオムニバスホラー。
これら「世にも」誕生までの洋画ホラーの変遷をざっと見ていくと、60年代後半~70年代前半はアミカスプロの成功によって、80年代前半からは「クリープショー」「トワイライトゾーン」等によってオムニバスホラー映画の制作本数がぐっと増えているのが見て取れます。
が、やっぱりというか何というか、どうしても他のホラージャンルと比べると地味な路線であるためか、DVD化率の少なさですよね……(笑) VHS版のみならばソフト化されている作品がもう少し増えるんですが、大半は映画ファンの間でプレミア価格で取引されているのでなかなか見る機会に恵まれないのが現状。
第3次オムニバスブームが到来した際には、ぜひともこれらのソフト化が充実することと、そして世にもに新たな風を吹き込んでくれることを期待したいですね。
というわけで、以上「世にも奇妙な物語の源流と影響 その4 洋画編」でした。
次回第5弾では、日本のオムニバスドラマを特集予定。
日本のオムニバスは「世にも」以外にもゴロゴロしているのです。お楽しみに。