約2年前にブログで出題しておきながら、回答をしないまま放置してしまっていた「世にも奇妙な物語カルトクイズ」。覚えていらっしゃる方いますでしょうか……(笑)
大変、お待たせいたしました。今回やっと全20問の回答を、一部簡単な解説を添えて発表したいと思います!
【1】世にも奇妙な物語の公式的な英題には「Tales of the unusual」もしくは「Tales of the bizarre」があるが、レギュラー放送時代に台本等に印刷されていた別な英題が存在しており、その中の特定のアルファベットにのみ、ある色付けがされている。その色がついているアルファベットを組み合わせると、なんという英単語になるか?
答え:RED
“別な英題”とは、画像にある『HISTOIRES EXTRAORDINAIRES』のこと。
そのうち、R・E・Dの単語だけ赤く表記して「赤」を表現しています。
これは、主にフジテレビ単独制作回の台本に掲載されているもので、初めて見た時その上手さに思わず唸ってしまいました。
この英題には元ネタがあり、実はこれ1967年制作のフランス映画「世にも怪奇な物語」の原題なんですね。そしてこの映画こそが「世にも奇妙な物語」という番組タイトルの元ネタであろうと思われます。
さらに遡れば、1959年に放送された海外ドラマ「世にも不思議な物語」(後に「これは実話です」に改題)がそれらの大元になるわけですが、番組のメインスタッフのであった石原隆さんはかなりの映画マニアであり、姉妹番組とも呼べる「大人は判ってくれない」や「if もしも」など、どれも海外映画のタイトルが付けられているので、恐らくタイトル決めの際にまず意識していたのは映画版の方じゃないかなと……。
【2】第2話「噂のマキオ」で、マキオという名前の由来となった人物は誰?
答え:戸田山雅司
『世にも奇妙な本』によれば、本作の脚本を務めた戸田山雅司さんの名前から「マサシ→マサオ→マキオ」になったとのこと。
【3】「七夕の特別編」プロローグにて、ストーリーテラーが世にも奇妙な物語の全タイトルリストをタイプして行くが、その中に一つだけ「デンジャラスオトコ」とミスタイプしている作品がある。では、その作品の本当のタイトルは?
答え:デンデラ野 (1992年 第3シリーズ)
七夕の特別編の大プロローグ&エピローグは、ストーリーテラーによる奇妙な世界の住人リスト制作がテーマになっています。(恐らくこの年公開された映画「シンドラーのリスト」のパロディ?)これまでのタイトルリストに加え、各主人公の名前をリストにしているんですが、そこに何故か可笑しなタイトルが……(笑)
制作側のお遊びとも取れますし、単に美術さんが疲れていて、ひとつ前の「けむり男」と混同してしまったとも取れる個人的には番組史上10本の指に入る謎であります。
【4】次のストーリーテラーはどの作品のものか?
『人は突然の出来事に焦ったり慌てたり、思いもよらぬ行動に出たりする事があります。すると、日常の何気ない場所がまるで違った世界の様に思えて突然……』
答え:トイレの落書 ('95 春の特別編)
AVを見ていた男が、妻の帰宅により慌てふためく光景を前にしてのテラーの語りという内容になっています。実際のAVを流しているどころか、喘ぎ声もそのまま使われている(後半はボリューム最大に)ため、今となっては非常に時代を感じますね……(^^;)
【5】世にも奇妙な物語には、その作品の原作・原案を担当していながら、さらに作品中に出演までした人物が3名存在している。さて、その人物は「最後の喫煙者」の筒井康隆、「偶然やろ?」の明石家さんまと、あと一人は誰で、出演した作品は何か?
答え:万城目学、はじめの一歩 (人気作家競演編)
「三谷幸喜」&「台詞の神様」と回答されている方もいらっしゃいましたが、原作としてクレジットされている訳ではないので、残念ながら不正解です。
万城目学さんによると、番組のために新作を書き下ろしてもらったお礼として、劇中にエキストラとしてこっそり出演させてもらったんだとか。また、出演したのはレストランのシーンだそうなのですが……是非探してみてください。
◆【6/10 追記】
本クイズの出題時点ではまだ放送されていませんでしたが、2012年秋の特別編内で放送された「来世不動産」も原作・助演がバカリズムさんということで、この条件に当てはまる為、正解扱いとさせていただきます
【6】世にも奇妙な物語の回で、海外のドラマアワードで賞を受賞したものが一つだけ存在している。それはどの回か?
答え:人気作家競演編
日本を代表する人気作家原作によるオムニバスドラマということで、フジテレビは多数の海外ドラマアワードに本作を出品していたらしく、唯一賞を取ることができたのが国連主催のニューヨークフィルムフェスティバル TV&フィルム部門のファイナリスト入賞。
を果たすことができました。私が知る所では、他に韓国のソウルドラマアワードにもノミネートされていたようですが、残念ながら撃沈してしまったようです。
【7】世にも奇妙な物語のストーリーテラー部分では、タモリが二人、もしくはそれ以上出てくるという映像表現がよく使われている。では、番組のストーリーテラーでその映像表現が使用されたのは、どの回が最初か?
答え:第9回 (「屋上風景」「坂道の女」「だれかに似た人」)
【8】とある作品中にタモリが人間国宝に認定されたことがある。その作品のタイトルは?
答え:エキストラ (SMAPの特別編)
【9】「秘密の花園」エピローグで、ゴルフが上手くないクローンは何号か?
答え:2号
『昔から、世の中には自分に似た人間が3人いると言われてます。皆さん方、テレビを見ていて不思議に思いませんか。朝昼晩、一人の役者が色んな番組に出てる。クローンの技術が出来るまで我々芸能人は大変でした。……えっ、私ですか?
私はタモリさんのもちろんクローンです。でなきゃ、こんなハードスケジュールはこなせないでしょう。……タモリ2号はゴルフみたいですけど、あいつは上手くないですよ。ダメですね』
【10】VHSで発売された「世にも奇妙な物語 vol.1~4」のうち、パッケージ裏に『案外これが真実なのかもしれません』というコメントが書かれているのはどの巻?
答え:vol.3
【11】「戦争はなかった」で、部下が提案した不謹慎なキャッチコピーは?
答え:あなたの街に幸福の集中爆撃!
【12】「映画の特別編」のDVD特典として収録されている「TVスポット集」の中に、メニューには出てない隠しCMが1本存在している。そのCMで語られるナレーションは「奇妙に○○○」。○○○の中に含まれるキーワードとは何か?
答え:はまれ
【13】「のぞみ、西へ」に付けられている副題は?
答え:Love on the Rail way
【14】96'聖夜の特別編のエピローグで子供達が作った文字は「Merry Xmas」と、もう一つは何?
答え:奇
【15】「ドラマティックシンドローム」で、重要な意味を持つ恋愛ドラマ『ラブブリーズ』の最終回のタイトルは?
答え:この愛を貫いて……
【16】サウンドトラックに収録されている「インナカバデレラ」で、曲中の人物が急いで駆け出した理由は何が来たから?
答え:電話
この楽曲のみ、BGMと効果音によるストーリー仕立て風になっています。サントラCDを持っている方は是非聞いてみてください。
【17】大田出版刊の「世にも奇妙な物語1」のオリジナル作品『友人』で、主人公の友人のフルネームは何?
答え:佐野正男
【18】通常世にも奇妙な物語では、OP直後に最初のスポンサー紹介が行われるのが一般的だが、とある回のみ、OP終了後、CMを挟まないまま本編が始まり、作品中にスポンサー紹介が行われたことがある。それはどの回か?
答え:'96 秋の特別編
【19】次のストーリーテラーはどの作品のものか?
『昔から、雨というのは物語に欠かせない要素のひとつでした。小説や映画、そしてテレビにもいろんな雨のシーンが登場し、様々な効果を演出してきました。『雨の降る夜には、予期せぬ訪問者が訪れる』昔から西洋には、そんな言い伝えがあるといいます。はたして、今夜はどうでしょうか?』
答え:雨の特別編 (未放送)
これちょっとずるい問題でしたね(笑)
数年前、本回の台本が某オークションで出品されていた際に載せられていた参考画像から持ってきたテラーです。改めてテラーによる語りを見ていると、幻の「雨の特別編」を何としてでも見たい……!
【20】各話のラストを締めくくるお馴染み「世にも奇妙な物語」のロゴ。そのロゴが、いつもの右下や左下、中央ではなく、右上に出た作品が一つだけ存在する。その作品のタイトルは何か?
答え:私に似た人 ('97 春の特別編)
そんな作品があるの!?と思う方もいる事でしょうが、実はあったんですね。しかも番組史上、上部に出る番組ロゴは本作のみ。残すは左上のみですが、今後そこを狙う作品は現れるのか。密かに楽しみだったりします。
という訳で、以上「世にも奇妙な物語カルトクイズ」の正解発表でした。
相当難しかったのか、回答者の中から最も多く正解した人で僅か8問のみ。出題した者としては「してやったり」という感じですが、改めて見なおしてみると意地悪な問題チラホラありますね、これ(^^;)
もし、最近このクイズを知って『全問判ってたよ』という方は、是非ともお友達になりましょう!
さて、本当ならば「中国リメイク版」の続報も一緒に掲載する予定でしたが、来週から古川雄輝さんによる北京での撮影がスタートされるようなので、その後に出るであろう情報も含めて次回、まとめさせていただくことになりました。
既に14話分&ストーリーテラー的なパートの撮影が終了しているようなので、さらに詳しい情報がそろそろ出てくる様になるんじゃないでしょうか。ひとまずは次回で。お楽しみに。