世にも奇妙な物語 ブログの特別編

「世にも奇妙な物語 ファンサイトの特別編」管理人のブログです。

秋SPまであと10日

いよいよ放送まで2週間を切った『秋の特別編』。楽しみですね。

 

この所、何をしているにもそわそわしてしまう私ですが、ここをご覧になっている方々も程度こそ違えど、同じように待ち遠しい気持ちを感じているのでは。

 

22日頃にストーリーテラーの撮影を終えた様で、前情報もあらかた出尽くした感が。となれば、ファンにとってはもう一つのお楽しみとなるのが「世にも奇妙な物語 傑作選」。

 

今回は、傑作選と言う名前はついてはいないのですが、10月2日に90秋の特別編の再放送が決定。この回は、世にも奇妙な物語にとって初めて放送された記念すべきスペシャル番組です。

 

放送作品はは「絶対イヤ!」「ミッドナイトコール」「そこに扉があった」「代打はヒットを打ったか?」「幸福の選択」の5作。

 

全てビデオ化もDVD化もされており、初めて見た古い作品がこれらだと言う人もいる程、比較的新しいファンにとってもお馴染みの作品群。さらに昨年の8月から今年の4月の間にCSにて計6回放送されているため、ファンの目線から見る限り目新しさはありません。

 

しかし地上波では約19年ぶり(!)と言うことなので、そういう意味では20周年らしさ溢れるなかなか粋なミニ企画。既にビデオやDVDで見たと言う方は、どちらにも収録されていない、第1期のASを集めたEDとその前のストーリーテラーが見られる絶好のチャンス。

 

私のように地上波・DVD・CSらを網羅した方は、20周年の年に純粋に一から楽しんでみるのも良いのでは。細かいところでは、CSでカットされた部分が地上波版ではどうなっているか、ちょっと気になりますね。

 

まったく未見の方に関しては、「ミッドナイトコール」がオススメです。

が、心臓の弱い方は、冗談抜きで本当にこの話だけはご覧にならない方が良いかと思います……(^^;

 

放送地域は「フジテレビ」の見れる関東のみ。なのですが、これまでの傑作選のように、後々地方局の2時間枠などで遅れて放送される可能性もあるので、どうしても見たい方は今後の再放送情報を要チェックです。

★ 10/2追記

番組編成の都合により、放送時間が短縮&放送内容が変更されました。

残念ながら、90秋の特別編の放送は無くなり、過去の作品から2本が放送されます。

◆ CS再放送情報

続いては、来月の「CS版の再放送」について。今度は少し遅めの10月17日に「'03秋の特別編」の放送が決定。そして、今回もまたまた画面の上下をカットして横に引き伸ばした「超解像リマスター版」での放送になります…(- -;)

 

 

さて、この'03秋は、今から思えば非常に豪華なスタッフで制作されている回です。

 

小椋久雄星護落合正幸、中村樹基、高山直也…と、コアなファンならば名前だけで期待せざるを得なくなる方々。そして今回は、そんな90年代中期~00年代初期の番組を支えた黄金メンバーによる最後の競作回。

 

第1話「」は、筒井康隆さん原作のサスペンスストーリー。鍵の連鎖の中で主人公の過去を巡っていく展開が物語に入りやすいですね。主演は、江口洋介さん。最初に相応しい、じっとりとした奇妙が心地良い作品です。

 

第2話「パーフェクトカップ」は、「代打はヒットを打ったか」「犬の穴」「管理人」でお馴染み山田正紀さんの原作作品。主人公の矢田亜希子さんをじわじわと追い詰めて行く江波杏子さんの迫真の演技に注目です。

 

第3話「遠すぎた男」は中村獅童さん主演のシュールコメディ的作品。最初から最後までとにかく、緩い!(笑) そんな、奇妙なゆるゆるさを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

第4話「迷路」はお馴染み中村&星コンビによる奇妙な雰囲気を持った、今でも人気の高い作品です。『閉鎖されたテーマパークの巨大迷路』という題材にワクワクする貴方、きっと楽しめます。

 

第5話「影が重なる時」は、小松左京さん原作のSF作品。当時、トリビアで乗りに乗っていた八嶋智人さんが主演を務めています。残念ながら今回CSで放送出来なかった03春の「影の国」に続く“影シリーズ”第2弾。キャストも少しだけリンクしています。

 

 

今回のオススメは……やっぱりこの回ではこれを挙げなければダメでしょう。第5話「影が重なる時」を。

 

89年の「奇妙な出来事」から、00年の「映画の特別編」まで、作品演出数は歴代第1位の34作と、まさに世にも奇妙な物語の功労者の一人である落合正幸監督の最終作品です。

 

落合正幸と言う名前を知らない方でも「雪山」「急患」「隣の声」「時の女神」「女は死んでいない」「13番目の客」「おばあちゃん」と言った作品名を挙げればその仕事ぶりが判っていただけるのではないでしょうか。

 

この作品を担当された後に落合監督共同テレビを退社、以降「感染」「シャッター」「怪談レストラン」等、ホラー映画監督として活躍して行きます。

 

最終作だからなのか、落合監督が得意とするホラー、そして叙情的な演出が巧みに織り込まれている本作。これまでの演出作品と比べて原作以上にメッセージ性が結構強めで、「最終作としての思いがあったのかなぁ」と、今になって色々考えてしまいます。

 

数十年以上前に書かれた原作と、「時代の中の奇妙」を見つめてきた演出家による、現代を舞台にした奇妙なSFストーリー。落合監督ファンだけでなく、世にも奇妙な物語ファンならば、一度は見ておくべき作品ではないでしょうか。オススメです!