世にも奇妙な物語 ブログの特別編

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'12秋の特別編 キャスト&スタッフ紹介

22年目を迎えた世にも奇妙な物語、今年最後(?)の新作の放送まであと僅か。

今回のSPも実に話題性の高い要素が満載となっており、期待度も日に日に上昇している今日この頃です。

 

さて、本来ならば今回も「'12秋の特別編」の全作品のスタッフ&キャストの紹介をやるのですが、今回はテレビ誌にも公式サイトにも一部スタッフしか情報公開されていないため、不完全になりますが、放送前に今回注目すべき点なども織り交ぜつつ、ざっと紹介して行きましょう。

 

(10/5時点でのデータに基づいているため、実際の放送とは放送順などが異なっている場合があります)

◆ 第1話「心霊アプリ」

第1話「心霊アプリ」は、今大人気のアイドルグループAKB48より本年度総選挙1位の大島優子さんが初出演。

大島さんといえば「伝染歌」「テケテケシリーズ」など、ホラー映画にも多数出演していますが、今回も縁があるのかホラー物での参加です。そろそろ大島さんか前田さんのどちらかが来るんじゃないかと思っていたんですが、木10でも活躍されフジとも関係が深かった大島さんが一番乗りですね。

 

これまで中山美穂に始まり、南野陽子渡辺満里奈斉藤由貴内田有紀松田聖子など「世にも」にはA級からC級まで数多くの女性アイドル達が出演してきましたが、いよいよここへ来てAKBグループからも参戦ということで、世にも奇妙な物語のアイドル史も、ずいぶんと幅が広がったなという気がします。番組では定番のアイドル+ホラー。AKBファンもホラーファンも、現役アイドルが恐怖に顔を歪ませるレア映像に是非とも注目です。

 

演出には2007年「未来同窓会」にて初参加した松木創さんが5年ぶりに登板。テレ東の「撮らないで下さい!!グラビアアイドル裏物語」の様なドラマも撮る傍ら、最近はドキュメンタリーを中心に活躍されており、ギャラクシー賞日本民間放送連盟賞といった数々の賞を受賞されています。

◆ 第2話「来世不動産」

第2話「来世不動産」にはショムニからトリビアの泉に舞台と活躍するコメディリリーフ高橋克実さんが番組初主演。相棒の八嶋さんが2003年に出演してからここへ来てようやくトリビアコンビが出演を果たしましたね。

 

そして原作&脚本&出演には独特な芸風で人気を博すピン芸人バカリズムさんが抜擢。これまで“原作&脚本&監督”はありましたが、出演までするのは番組史上初。脚本に関しても芸人さんが担当するのは初のことですね。芸人さんのブラックなコントを映像化して欲しい声は時たま聞かれてきていましたが、今回は芸人さん原作の映像化という新たな試みに期待大です。

 

演出は、2006年の「リプレイ」から昨年の「ベビートークA錠」まで、毎年連続参加の岩田和行さんが担当。

「真夜中の殺人者」のようなブラック系から「栞の恋」のようなハートウォーミング系まで幅広く撮られている監督さんですね。意外にもコメディ作品は今回初演出の様ですが、芸人さんの奇妙な世界観がどの様に表現されているの要注目です。

◆ 第3話「蛇口」

第3話「蛇口」の主演には2008年「さっきよりもいい人」以来4年ぶりとなる伊藤英明さんがキャスティング。映画「BRAVE HEARTS 海猿」、「悪の教典」など現在も大活躍中の伊藤さん。今回はブラックな物語に登場です。

 

原作は角川書店刊「懐かしい家」に収録されている小池真理子さんの同名作品。番組で小池さんの作品が使われるのは初めてのこと。有名作家さんの生み出す奇妙な物語に注目ですね。

 

脚本は番組初参加となる北川亜矢子さんが担当。2005年より番組でもお馴染みの映画監督、岩井俊二さんに師事され、これまでドラマ「怪盗ロワイヤル」、「撮らないで下さい!!グラビア裏物語」などの脚本を務めらています。

 

演出は「雰差値教育」「ナデ様の指環」「通算」などを務めた佐藤源太さんが担当。

基本的にシュールなコメディ作品を担当することが多い方ですが、今回は突然蛇口が現れるというシュールな内容で、コメディ要素は予告やあらすじを見る限りないようですが、奇妙な世界観を巧みに映像化するその手腕に注目です。

◆ 第4話「相席の恋人」

第4話「相席の恋人」は、NHKの朝ドラ「ウェルかめ」の他、今秋からスタートする「花のズボラ飯」でも主演を務める倉科カナさんが初登場。共演には同じく番組初出演を果たすベテラン俳優の宇津井健さんが登場、これまた新しい奇妙な世界を楽しめそうですね。

 

脚本は「深夜食堂」「撮らないで下さい!!グラビアアイドル裏物語」で活躍されている和田清人さんが番組初参加。

 

演出は今年春の「7歳になったら」から半年ぶりの登板となる高丸雅隆さんが担当。恐らくハートウォーミング物だと思われますが、同じタイプで99年の佳作「親切成金」も演出されているので期待が持てるところ。

◆ 第5話「ヘイトウイルス」

第5話「ヘイトウイルス」には、SMAPの演技派、草彅剛さんが2001年の「13番目の客」以来なんと11年ぶりに主演を務めます。SMAPメンバーの出演も2003年に稲垣吾郎さんが「顔を盗まれた」に出て以来、実に9年ぶりです。

 

原作は2008年に放送された「どつきどつかれ生きるのさ」以来4年ぶりの映像化となる漫画家うめざわしゅんさんの同名作品。日常から少しだけ何かをずらし、その違和感から派生する世界に生きる人間を描いた作品が多く、本作でもその作風はいかんなく発揮されています。

 

脚本には2008年にフジテレビヤングシナリオ大賞佳作を受賞後、「ライアーゲーム」やその劇場版の脚本を努めた他、番組では2009年に賛否両論を巻き起こしたブラックSF「自殺者リサイクル法」を執筆した黒岩勉さんが担当。

 

演出には、コアな世にもファンならば知らない者はまずいない世にも四天王の一人、落合正幸監督が担当。古巣の共同テレビを退社する直前の2003年秋に撮られた「影が重なるとき」から9年。フリーの映画監督として活躍されていた監督が、ついに今年奇妙に帰ってきたわけですが、この人の再登板は世にもファンにとっては感涙ものの大ニュースなんです。

 

というのも、前身番組「奇妙な出来事」から番組の立ち上げに携わった初期スタッフであり、これまで手がけた作品数は歴代最多の34作。落合正幸といえばホラー、ホラーといえば落合正幸というほど、恐怖・ブラック系作品には欠かせない人物。

「急患」「リフレイン」「隣の声」「扉の先」「女は死んでいない」「私は、女優」「雪山」「13番目の客」「おばあちゃん」など、ファンから名作と名高い作品を手がけてきた監督の仕事ぶりを挙げてみると、知らない方にも大体わかっていただけるのではないかと思います。

◆ 雑感

以上、ざっと紹介したわけですが、今回私が最も期待する注目作はやはり「ヘイトウイルス」。

 

正直、落合監督が帰ってきたというだけで見る前から「評価☆5つじゃ足りない! ☆100個ください!」って感じなんですが、まぁ原作も読んでいますし、監督の作風にも合う感じなので、☆3つ以下ということにはならないのではないかと思います。

 

9年ぶりの落合監督の復帰。世にも奇妙な物語ファンなら、雨がふろうが槍がふろうが見逃しだけは絶対厳禁。知らない人でもとりあえずホラー又はブラックな作品を期待したい人はまず期待を裏切るようなことは……ないのではないでしょうか!

 

アイドル・芸人といった一般の話題性だけでなく、落合監督の復帰というコアなファンの話題も独占するという、とにかく話題性豊富、期待値も高い今回の『秋の特別編』。名作が出るのか、珍作が出るのか、今回も期待せずにはいられません。

 

世にも奇妙な物語 '12 秋の特別編は、10月6日(土)夜9時からの放送です。お見逃しなく!