世にも奇妙な物語 ブログの特別編

「世にも奇妙な物語 ファンサイトの特別編」管理人のブログです。

'01秋 放送決定!

間も無くやって来る夏。20周年の今年ですから、どうしてもお祭り的な物を期待せずにはいられません。

 

なので、毎年恒例のお台場イベントで何かあるんではないだろうか、土曜プレミアム等でドラマレジェンドがあるのではないだろうか、などと動向をチェックする今日このごろ。20周年記念は秋SPで終わりだと味気なさ過ぎますしね。

 

なので、最近の私はとりあえず読書を楽しむ日々に。

 

この間は中島らもさんの「ガダラの豚」全三巻を読み終えましたが、楽しく読み進めていると劇中にあの「あけたままの窓」のストーリーをオチまで語り始める人物が現れて慌てて読み飛ばすハメに。

 

展開に沿っていたシーンを読み飛ばしたことで、若干もやもやしたまま気持ちを抱えたままの読了になりましたが……どこに危険が潜んでいるかわかったもんじゃないですね。

 

フジテレビさん、なんとか20周年記念に「雨の特別編」を放送してもらえませんか!

 

……私が言いたかったのは、要するにこういうことです(^^;)

◆ CS再放送情報

毎月恒例のフジテレビTWOでの特番再放送情報を。

 

来月7月11日の放送は、ファンからは未だに『悪夢』と評される野球中継中断事件の起きた『'01秋の特別編』に決定しました。

 

この'01秋は当時多くの世にも奇妙な物語ファン、特に録画に全てを託していたファンを絶望のズンドコ(?)に陥れた回。後に関東や一部地域で再放送も行われましたが、未だに最後まで見ていない方も意外といるのでは。

 

当時録画を失敗したあなたも、まだ『世にも奇妙な物語』を知らない世代であったあなたも、この機会に是非ご覧になることをお勧めします。

 

 

この回で特筆すべきポイントは、番組初の「主人公が全員が女性」と言う点。

 

優香、中谷美紀観月ありさと言った当時初出演の女性陣に加え、「友子シリーズ」以来6年ぶりの登場となったともさかりえ、放送の3ヶ月前に封切られた「千と千尋の神隠し」の千尋こと柊留美と、話題性バツグンのキャスティングが実現。

 

第1話「ドラマティックシンドローム」は、優香主演によるコメディチックな作品。数十分後の未来を予知していたのではないかと思えるほど、番組史上最も奇妙な出来事だったと言えるあの奇跡的なオチは今でも語り草に。ストーリーはバカバカしいドラマティックさをふんだんに詰め込んだとことん突き抜けたライトな内容となっています。単純に楽しめる一作。

 

仇討ちショー」は、世にも奇妙な物語名物、中島脚本&星演出によるブラックなSF作品。当時野球中継により、Aパートしか見れなかった多数のファンと言う名の犠牲者を出した曰くつきのストーリーでございます。不気味な近未来らしさをより一層引き立てている星監督による独特の映像美はファンならば必見。9年ぶりのリベンジを果たすときは今だ!

 

おばあちゃん」は、恐らくランキングではベスト10に入るほどの高い人気を誇る作品。もちろん落合正幸脚本監督です。私は当時「これは落合監督だからなぁ…」と思って見ていたので衝撃はほとんどなかったのですが、判っていてもこの展開はクる物があります。今春の傑作選でも放送されましたが、地域外だった方はお見逃しなく。

 

奇跡の女」は、中村樹基脚本によるサスペンスストーリー。この作品で中村さんは6年ぶりに一つの回で2作の脚本を手掛けることに。飛行機事故から生還した女の身に起こる怪奇現象……。その先にあるラストは是非ともお見逃し無く。

 

ママ新発売!」は、まだ当時はCM業界を中心に活躍していた中島哲也監督による問題作かつ異色作。中島監督は以降『下妻物語』『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』『告白』など、人気映画を多数手掛けることとなり今や人気監督の仲間入り。

 

出演陣では主演のともさかりえの他、YOU、山口智充宮藤官九郎などかなり変わったキャスティングも異色さに拍車をかけています。また、音楽面ではアニメファンの間で人気を博している管野よう子さんが参加しているので、そちらも注目の一作です。

 

 

今回の中で私がオススメするのは「ママ新発売!」。やっぱりこれは『世にも奇妙な物語』史を語る上で絶対に外せないでしょう。

 

現在では人気のある作品ですが、放送当時はファンからは物凄い悪評を受けていたのも個人的には記憶に新しいところです。かく言う私もポカーンとしてテレビを見ていた者の一人でして、やっぱりあのドギツイ世界観には最初抵抗がありました(^^;

 

「BLACK ROOM」で世にも奇妙な物語の限界まで突き進んでくれた石井監督に続くのではなく、思いっきり蹴破ってしまったんですよね(笑)。初めて『世にも』のコメディの幅をぶっ壊してくれた作品だと思います。

 

CM業界からの投入は「マンホール」にて一旦打ち止めになりましたが、誰も意図していない所で「この番組ではこんな物まで作れるんだぜ!」と言うメッセージを伝えた開拓者的な作品となったのではないでしょうか。ここまで個性的な作品を出してくれたお陰で、より広いフィールドに後発の作品群が飛び出しやすくなったわけですね。

 

以降、「マンホール」と「夜汽車の男」の後押しでB級枠がほぼ定着しましたし、あながち番組にも大きな恩恵を与えた作品には違いないと思います。

 

……まぁそんな見方は置いといて、とにかく本作は、歌あり、笑いあり、涙(?)ありのとことん突き抜けた怪作です。見たことの無い方、興味のある方、是非とも唖然とした奇妙な20分間を過ごそうじゃありませんか。 オススメです。

 


 

さて、何とか2001年は春秋両方の放送が実現され、これならば2002年も春秋どちらの放送もまず大丈夫と思って良いですね。今後は8月に02春、9月に02秋、10月に03秋、11月に04秋、12月に05春と言う感じでしょうか。何年まで放送するのかはわかりませんけども。

 

ほか、関連情報としては、最近各回の放送告知ページにて当時のテレビ誌用に撮影されたスチール写真の掲載が行われています。いまとなってはかなり珍しい物なので、気になる方は是非フジテレビCSサイトへ。