先日CSで放送された『'92冬の特別編』。ご覧になった方々はいかがだったでしょうか。ちなみにこの回、恐らく雨傘番組だった『'92秋の特別編』に新撮の1話を加えて新たに構成されたものと私は睨んでいます。
根拠としては「穴」のテラーパートでは『秋のゴミ回収』となるプレートが出てきますし、テラーの語りの中で「6人の……」と言う部分だけ新たに吹き替えているのか、微妙に音質が違っています。
さすがに新撮の5編をお蔵入りにするようなこともないでしょうから、あながちあり得ないことでもないと思うんですが……真実は如何に。
◆ 真夏の特別編 再放送決定!
さて、そんなCSでの再放送。早くも次回12月4日に放送される回が決定しました。放送されるのは、1993年に唯一放送された「真夏の特別編」。
これはかなりの快挙です。と言うのも、フジテレビのCS局では「フジテレビ」か、その子会社の「共同テレビ」以外の会社が作った世にも作品は過去に一度も放送されたことがありません。
そしてこの「真夏の特別編」は東映の制作した回、初めて他社制作回が放送されるわけです。大袈裟ですがまさに歴史的快挙。今後のラインナップにも大いに期待が持てます。
そんな「真夏の特別編」は、2009年最後に相応しくかなり高い完成度を誇る回だと思っています。
どれくらいかと言うと、『世にも奇妙な物語の特別編の中で歴代総合ベストワンを挙げろ』と言われれば、私は「真夏の特別編」と迷わず即答するほど。大好きな回なんです。
全体的にジャンルのバランスも良く、上手くいえませんが調和が取れているように感じます。いやいや、本当に良い作品ばっかりなんですよ? 本当に。
ホラーの中でも名作と言われる「隣の声」、感動物の人気作「いじめられる女」、秀逸な展開の奇妙作品「非常識宴会」などなど、傑作揃い。これを見ずして世にもマニアは名乗れません。
……とまぁ、何かベタベタに褒めてばかりですが、個人的な好みを抜きにしても面白い作品ばかりですから初見の方は見て損は無し。と言い切ってしまいます。
12月4日の放送を是非お見逃しなく!