『世にも奇妙な物語 20周年スペシャル・春 ～人気番組競演編～』の放送日まであと数日。
2週間前に情報が出揃ってしまったたおかげで、例年よりもずいぶんと待たされているような気がします。（TV誌をチェックしなくてよくなったのは非常に助かりますが）
しかし、「○の特別編」というスタイルじゃないのがやっぱり残念極まりないですね…。 20周年目と言う記念すべき年に、過去一度も破られなかった慣習が破られてしまうのは非常に複雑な心境ではあります。せめて「20周年の特別編・春」ぐらいにはならないものか。
内容はとにかく見て見るしかないのですが、私は「世にも奇妙な物語」と言う番組の(どんな出来になろうが)ストーリーの面白さを追及しようとする今時の地上波じゃ珍しいストイックな制作姿勢にも惹かれている人間だったので、今回のように見た目の派手さや話題先行型の企画にはややショックでしたね。
どうか、こういった不安を払拭できる内容になっていることを祈ります……！
◆ 傑作選 放送作品決定
話題を変えまして、今回の特別編に絡んで毎回恒例の「世にも奇妙な物語 傑作選」のラインナップがようやく発表されました。
3月31日は傑作選の予定だったのですが、久々にSP丸々1本を放送。放送される回は「'08春の特別編」。DVD化されている回ではありますが、地上波版を保存したいコアな方は要チェックです。
4月1日は2000年の「断定男」と2001年の「おばあちゃん」が放送。どちらも傑作選シリーズでは初登場。「おばあちゃん」は人気作でもあり、9年前から一切再放送されてない作品なので好きな方は録画をお忘れなく。
4月2日は2000年の「発電課長」と特番の放送に絡めて「ニュースおじさん」が放送されます。「ニュースおじさん」をまだ見た事のない方は、見ておくとより一層特番が楽しめること間違いなし！
これらの傑作選は関東地方のみの放送となっていますが、後々地方で放送されることもありますので、地方在住の方は当サイトの『再放送情報』欄のチェックをお忘れなく。
◆ CS再放送情報
次は運悪く特番と同じ4月4日に放送が決定した『'95冬の特別編』について。
飛ばされた回の中で'94冬とこの回はまず放送されるだろうと思っていたので、なんとか決まって一安心。('94秋がダメだった理由がわかりませんが…)
さて、この『'95冬の特別編』、最初から最後まで目が話せない回となっております。
最初に登場するアバンストーリーは、世にものご先祖様的存在である海外ドラマ『トワイライトゾーン』傑作エピソード「醜い顔」をオマージュした一本。今見るとかなりギリギリな感もありますが…(^^;)
第1話「ブルギさん」は、星新一の「もてなし」が原作。前年にジャニーズ事務所を退所した田原俊彦が主演を務めており、星新一らしい奇妙な展開は必見。
第2話「鍵」は東映の制作による、不気味なストーリー。現代となっては、有触れた題材を使っているので若い方には評判が悪いかもしれませんが、台詞がほとんどなく、陰鬱な雰囲気が取り巻く奇妙の世界をたっぷりと堪能してみてください。
第3話「最後の喫煙者」は、筒井康隆の同名小説が原作。劇中にも出演しているので是非探してみてください。筒井康隆らしい、リアルかつ狂気の世界は、禁煙運動が過熱している今だからこそ……奇妙に感じられるかも？
第4話「そのボタンを押すな」は、当時世にも初出演の西村雅彦が魅せる怪演が見所。ぐねぐね動きます(笑)中村樹基＆星護コンビによる、ショートストーリーらしいショートストーリー。
第5話「夢のつづき」は、第1話と同じく星新一の「はやる店」が原作。世にもの常連俳優、片岡鶴太郎主演による、星進一ワールドを楽しんでください。
今回の中で私がオススメするのは、迷いに迷って「そのボタンを押すな」。放送時間も特別編では珍しく10分程度。唐突に始まり、予想外のオチ、そして西村雅彦の熱演は、必見。
その他の作品郡も優れたストーリーが揃っており、満足度も高い回ではないかと。今回の新作を見る気がしないなんて方は、こちらの方で『春の特別編』を楽しむのもアリかもしれませんね。
※ 4/1 追記
番宣も兼ねているので、被ってしまうのはまずいためか特番の放送直後の23:10に放送時間が変更されました。既に予約を済ませている方は、ご注意ください！
4月4日は世にも奇妙な物語が新旧織り交ぜて4時間ぶっ続けで楽しめる稀有な機会に。CSを視聴できる方は是非とも楽しんじゃいましょう！
