世にも奇妙な物語 ブログの特別編

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世にも奇妙なエンディング&中国版「世にも」情報 その5

世にも奇妙な物語のエンディングといえば、大抵の人は“崩れた部屋と椅子”を思い浮かべるのではないでしょうか。もしくは現在使われているガラス片と黒い蝶なんかも。テーマ曲と共に流れるこれらの画面は、今では番組イメージの一端を担うまでになっています。

 

しかし、世にも奇妙な物語のエンディングはこの2種類しか無いと思ったら、大きな間違い。なんと90~92年の間に放送されたレギュラー放送期では、ほぼ毎回EDの内容が異なっています。お馴染みの物からシンプルなもの、ストーリーの地続きになっているものからヘンテコな物まで、制作会社ごとのカラーが垣間見れる楽しい作りになっています。

 

先日、BBSでも「これらのエンディングに関するデータをまとめて欲しい」というご意見をいただきまして、本日EDデータページ(http://kimyofansite.g1.xrea.com/content/data/oped.htm)を開設する運びとなりました。

 

そこで今回、このページの補足も兼ねて、いくつかの画像を用いた「エンディングパターンの分類」を簡単にご紹介。こちらで大雑把に分類したエンディングの形式は主に以下の7つ。

 

これらを押さえておけば、もしもの時(?)にもきっと役立つはずです!

《1》通常エンディング

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番組のメイン制作会社である共同テレビ回のエンディング。前述の椅子のものがこれに当たります。第1回から20年以上に渡って使用された番組EDを代表するバージョンといっても過言ではないでしょう。

 

なお、第3シーズンでは一時テロップが右寄りになるといった変化も見られましたが、結局元通りになったのは皆さん御存知の通り。

《2》スモーク&「奇」 

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今はなきKANOX制作回の専用エンディングと言えるバージョンです(「ともだち」回を除く)。中央の「奇」の字がラストに行くに連れ、徐々に赤く変色していくというシンプルな内容。

《3》ホラー系

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PDS制作回で用いられているのがこのバージョン。血まみれの死体が振り返るわ、ゾンビが現れてタモリを追いかけるわで、EDまで視聴者を怖がらせる事に気を抜かないプロ意識(?)が感じられます。

 

全体のうち2回分しか存在しないにも関わらず、当時の子供たちにトラウマを与えていたそうで、特に第3回EDでは、超スローバージョンのテーマ曲と相まって、未だに一部では語り草になっているとか……。

《4》第3話 or エピローグとのリンク・イメージ映像

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大映テレビやセントラルアーツ(東映)制作回に始まり、多数の制作会社で使われている普遍的なバージョン。第3話目終了後のエピローグからの流れがそのままED映像になるパターンが多く、自然な入り方に定評があるとかないとか。

《5》東京都庁

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日活制作回のエンディングに何故かほぼ毎回使用されている(「右手の復讐」回を除く)のが、1990年に完成した東京都庁舎です。

 

様々なアングルから都庁舎の魅力を伝えようとする内容に、「何故ここまで都庁にこだわるのか」と疑問に思ってしまう人もきっと多いはず。しかし、レギュラー回の作品を見ていると都庁が映るシーンがチラホラある事に気づくのも事実。ひょっとして奇妙な世界を象徴する建物なのかも…。

《6》各話の名場面 or 各話を象徴するアイテム・風景の羅列

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オフィス・トゥー・ワンや、キティ・フィルム制作回でよく使われているバージョンがこちら。また《4》の形式と一緒に使われる事もあり、フジテレビの単独制作回などがその代表格でしょうか。

 

こちらは放送された3話全てを均等に扱う反面、回によってはまとまりが無いように見えることも。

《7》その他

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特に劇中の内容とも関係なさそうなものや黒一色のもの……つまり上記に当てはまらない物がこれにあたります。片手で数えられるくらいしかパターンが無いため、これらはレア中のレアと言えますね。

 

◆ 中国版「世にも」情報

その5 さて、最後は世にも奇妙な物語の中国版シリーズである「不思議な夏」に関する情報第5弾をお届け。

 

まず最初のニュースは、7月15日に判明した悲しいお知らせを。

なんと、これまで発表されていた配信開始日が、7月31日から8月8日の金曜日に延期された様です。

 

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フジテレビのサイトでも上の画像の様にしれっと放送日を変えていたので、全く気づきませんでしたが、楽しみにしているだけに延期は勘弁して欲しい!(- -;)どおりで、配信日まで2週間を切っているというのに公式からの情報が全く出てこなかった訳です。……もうしばらく我慢するしかないですね。

 

ほか、中国のファンの間でも、この時期になると中国版の話は大体広まってきているようで、賛否両論が巻き起こってようですが、つい先日、中国の掲示板を見ていると「中国版の世にも奇妙な物語が放送されるのが嫌だ」というスレッドを発見。

 

てっきり「妙なリメイクをされたらたまったもんじゃない」というタイプの意見かとおもいきや、なんと「世にもが有名になって、周りの奴らが『世にも面白いよね~』と言い出すのが耐えられない」という趣旨の内容。

 

いわゆる、狭いコミュニティの中の物だったインディーズバンドが、メジャーに移籍して一般化してしまう時のファン心理みたいな物なのでしょう。俗にいう"ニワカ"の流入を嫌う人や、世間からミーハーに扱われる事への嫌悪、「自分だけがこの良い物を知っている」という優越感の喪失……原因は様々です。

 

「考え方が理解できない」「どういう心理状態だよ」「中二病だな」などと突っ込まれたりしている一方、「その気持ちよくわかる」というコメントも結構寄せられていました。ファン心理ってよその国も同じなんでしょうかね~(笑)。

 

私としては、気持ちはわかるものの、新規ファンが増えるのは有り難い事ですかね。新規ファンを徹底的に排除した結果、どんどん先細りしていったジャンルってたくさんありますし。

 

中国版「世にも奇妙な物語」の放送まで残り3週間。日本での公開も含め、間もなくやって来る“奇妙な夏”が、世にもファンにとって楽しい物であることを祈ります!

 

 

最後に紹介するのは、7月4日に新京報より発表された中国のオンラインビデオ市場に関する記事。「不思議な夏」が制作されるまでに至った中国内での背景が判る為、番組に関連していそうな箇所を抜粋して翻訳してみました。

 

※ 掲載している翻訳文は、Web翻訳や辞書を参考にした素人翻訳によるもののため、間違っている表現が多々存在していると思われます。大まかな内容を掴む程度のつもりでご覧ください。

 

【ネットオリジナルの番組が隆盛。視聴者は“漁夫の利”】

 

2013年末から2014年初めにかけて配信された2つの韓国ドラマによって生み出された巨大な影響力は、誰もがオンラインビデオの市場を無視できないものにした。

韓国ドラマの《星から来たあなた》はネット配信だけで最大20億ビューを記録し、別作品である《相続者たち》でも同様に20億近い記録を出した。視聴者数を見る限りでは、これらは全テレビドラマ(衛星放送による同時放送含む)のトップに位置している形となる。

 

これらの番組は国内のテレビ局で放送されたことがなく、ネット上によって広められたことから、ある意味では“ネットドラマ”といえる。この成功によって、動画サイトによる自製のネットドラマ・ネット番組の時代が到来するようになり、多くの動画配信サイトでは、今年の初めから自社制作ドラマに力を入れ始めている。2014年はまさに“自製ネット番組元年”と呼べるだろう。

 

今年3月の統計によると、国内の自製ネットドラマは1700作に到達しており、去年と比べて45%ほど増加している。番組数の増加以外にも、低予算路線からの脱出を図るため、日韓チームとの協力によってクオリティの向上を目指したり、大スターを起用するなど、制作に多くの予算が投じられているという。

 

テレビは強靭なメディアとしての地位を未だ不動のものとしており、依然として映像視聴のメイン媒体となっている現状があるものの、動画サイトによる自製番組の影響は、徐々に軽視できないものになってきている。

“インターネット”の特徴として、動画サイトでは視聴者と制作側間の双方向性という長所がある。

この利点を活用すれば、将来的に多くの優れた番組が制作され、視聴者が恩恵を受けるだけでなく、我々は多くの番組からそれらを選択することができるわけだ。これを喜んで行わない理由があるだろうか?

 

(中略)

 

◆《海外との合作を増やし、独自のチームを創設》◆

 

シャン・ナー氏が記者に語った所、自社でドラマを制作することよりも、動画サイトオリジナルの番組を制作することの方が困難だったという。

 

「良いドラマを作る人材は、市場で容易に見つかるため、大部分がテレビ局に引きぬかれています。そのため、外部の人々と協力することは難しく、我々の《隠秘而偉大》は韓国のチームと合作しました」

 

実際、動画サイトは現状を打破するために範囲を広げ、海外の優秀なチームと協力し始めている。

 

iQIYIと日本フジテレビの合作による中国版《世にも奇妙な物語》では、タイトルを《不思議な夏》と改め、2013年版《イタズラなKiss》で大人気の古川雄輝を起用。彼は劇中でカメラが趣味の清純派“イケメン”に扮し、チャン・シンユァン演じるヒロインと“奇妙なラブストーリー”を繰り広げる。

 

一方、土豆網(Tudou)は日本のアミューズと協力して《午夜計程車(深夜のタクシー)》を制作した。

劇中では“文芸作品の男神”ことチェン・タイシェンが深夜のタクシー運転手に扮し、仄暗い夜の街で数多くの人生と出会う。《深夜のタクシー》は《深夜食堂》プロデューサーの遠藤日登思が率いるチームが制作しており、中国人視聴者のために制作された初の“深夜”ドラマシリーズになるとのこと。

 

このほか、自社制作の番組が増えたために、ほとんどの動画サイトは独自の制作チームを創設している。

今年4月には、iQIYI CEOのゴン・ユーが“iQIYIスタジオプロジェクト”のスタートを宣言し、マー・ドン、リュウ・シュン、ガオ・シャウソンら率いる三大制作室の下に30近い制作班を作らせているという。