世にも奇妙な物語 ブログの特別編

「世にも奇妙な物語 ファンサイトの特別編」管理人のブログです。

雑記&中国版近況

サイト開設10週年を迎えてからはや一週間。今年はなるべく、更新頻度の増加を目指しております。

 

というわけで、10周年を迎えて2度目の更新記事では、私の貴重な「世にも」コレクションの中から、とっておきのお宝(?)を一つご紹介してみようと思います。書く事がなくなったら、ネタとして出そうと思っていたので、10周年を機に今後ちょこちょこ小出ししていこうかなと(笑)

 

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最初のお宝は、なんとストーリーテラー撮影の際に使用された絵コンテ。

 

2003年春の特別編内で放送された「追いかけたい」の物で、恐らく演出を務められた植田泰史監督の手によるものかと。番組制作の片鱗が伺える貴重な資料、一発目にしては結構レアなお宝ではないですか? 今後も何かの折に、コレクションの中からいくつかご紹介したいと思います。

 

さて、春の特別編の放送から一ヶ月ほどが経ち、はやくも落ち着きを見せ始めている世にも界隈。何百人もの感想ブログやツイートを見まくっていきましたが、ほんっとうに毎回十人十色としか言えないですね。

 

いつも辛口な方が褒めていたと思いきや、毎回楽しんでいる人が「面白いものが一つもない」と珍しく辛口だったり、「初期作品は素晴らしかった」と懐かしむ古いファンがいる一方で、「2007年頃の世にもは本当に面白かったのに」と若いファンの嘆きがあったり、話題性が高く、賛否両論だった「空想少女」も、「ここまでつまらない話は初めて」という人もいれば、「ここ数年ロクな物がなかったが、これは傑作だ!」と褒める人がいて、こういうのを目の当たりにするたびに、結局“好みは人それぞれ”なんだなと思わされるばかり。だから、読んでて面白いんですけどね(^^;)

 

あとはやはり気になったのは「これは全然奇妙じゃない」という若いファンの方のツイートが結構な割合で見られたことでしょうか。大まかにまとめれば『「墓友」はただ頭のおかしい女のストーカー物、「空想少女」は妄想しているだけ、「復讐病棟」はただの復讐物』の3つ。

 

若いファンや、そこまで過去作を知らない方の中では「奇妙=現実に無い不思議な事件・体験」という解釈をされてる方が多いようで、以前からも「あり得ないからこそ奇妙なのに、あり得る話はおかしい」、「奇妙な話をするはずなのに、何故怖い話をするのか」、「“世にも”は元々、日常からかけ離れたストーリーを扱うドラマだったはず」という意見が、ちょくちょくネット上で見受けられていて、その認識の違いに驚かされたりも。

 

世にもフリークらしき方の感想を読むと、上記3作のようなテーマを扱った作品が過去作で度々扱われているほか、番組の基本コンセプトが「日常の側にあるちょっとした非日常」ということを知っている為か、そういった意見を書かれている人は見かけませんでしたが、そこまで濃いめのファンじゃない人にとっては「そんなん知らんがな」という事になっちゃうでしょうからね~。

 

ただまぁ、一介のマニアから言わせてもらえれば「不思議な現象が何も起こらない作品」というのは昔から結構ありまして、「会社の部下達に奢ろうとしたものの、お金が足らず、一人の部下が忘れていった財布から足りない分を支払い、翌朝こっそり返そうとするも、翌日、その部下が財布を盗まれたと騒ぎ出してせいで、社内で犯人探しが始まってしまい、オロオロする中年サラリーマン」という話もあるんですよね。

 

平穏なはずの日常が、少しだけ崩れてしまいそうになる出来事は、当人からしてみれば奇妙な世界という事になりえると思うのですが……どうでしょう?(^^;)

 

ただまぁ、その辺も厳密に言えば第2シリーズから、もっと言えば2000年代から奇妙の枠が広がりすぎていて、「なんでもあり」になっているのは間違いありません。「ママ新発売」のような、日常の要素がどこにも無いという作品もあるくらいなので、「スタッフがこれが奇妙だと言えば奇妙!」ということで、納得しています。それくらいの気持ちじゃないと「えっ、今の社会にこんな奇妙があったんだ!」という驚きが今後の作品にもたらされる可能性が閉ざされてしまう訳ですしね。

 

番組は保守的じゃいけないとは思いつつも、根がオリジナル至上主義な私としては「日常に近い奇妙も忘れないで…」と言いたくなる時もありますが、そこは我慢。

 

というか、去年の秋SPのDVD、まだ出ないんですかね……(- -;)

中国リメイク版 続報

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最後に、春SPの放送後から続々と出てきた中国リメイク版「世にも」情報を。

 

4月3日から制作がスタートした中国リメイク版のネットドラマ企画「奇妙物語」ですが、あれ以降、中国で続々と新聞・出演者のSNS等で詳細が発表され、その全貌が徐々に明らかになってきました。

 

配信は7月、中国の大手検索エンジン百度(バイドゥ)傘下であるiQIYI(アイチィー)という動画サイトで行われる様です。既にフジテレビのドラマが数編配信されているので、そこからの流れでこの企画が立ち上がったんでしょうか……。中国の世にもファンからは期待の声もある一方、「大丈夫なのか?」「嘘であってほしい」という不安な声もあがっているようですね。

 

そんな中、やっぱり気になるストーリーテラー役ですが、なんと日本人。しかも若い男性です。その正体は、中国版ツイッターのフォロワー数が100万人を突破した若手俳優古川雄輝さん。

 

2013年にご自身が出演されていたCSフジテレビTWO制作のドラマ「イタズラなKiss~Love in TOKYO」があちらで放送された事から人気が爆発したそうで、ファンからは"男神"と呼ばれているんだとか。世にもファンとしてわかりやすそうな物を挙げると、今年2月に放送された星新一SPの「霧の星で」に出てきたイケメンの救助隊の一人が古川さんなのだそうです。まだまだ日本では知名度が低い様で、私もこの件に触れるまでお名前をまったく知りませんでした。

 

ネットを見ていくと、中国人から「古川雄輝って知ってる?」と聞かれるものの、誰なのか知らなくて困ったという日本人のエピソードがちょこちょこ見受けられている事から、日本で言えば「冬ソナ」ブームの時のペ・ヨンジュンさんみたいな感じなんでしょうかね。

 

タモリさんに慣れ親しんだファンからすると、眉を潜めかねないキャスティングではありますが、私は「海外版だし、これはこれで面白いかも」なんて、考えていたりします(^^;)

 

ほか、制作スタッフや出演者の発言・アップ画像から、現在判明している作品タイトルは「人生教科書」と「ファンレター」の2つ。思い当たるストーリーが無いので、ひょっとしたらストーリー自体は中国オリジナルという可能性もありそうですね。これは続報が気になる!

 

なんせ10年ぶりの海外版制作、もう今から楽しみで楽しみで仕方がないですね。そこから、とうとう中国語の勉強を始めようかとまで考えている始末。が、韓国リメイク版DVDを手に入れた際にやってみた韓国語の勉強は結局挫折したので、ここは静かに輸入されるのを待つのが懸命かもしれませんね(- -;)

 

さて、中国版の近況はこの辺りにしておいて。

ここからは、中国版の情報収集をしている際に見つけた、いくつかのニュース映像・ニュース記事等をご紹介したいと思います。中国発信の物は、素人がWeb翻訳や辞書を頼りに訳した物なので、所々間違っている表現があるとは思いますが、雰囲気だけでも掴んでいただければ……。

 

それでは、まず「奇妙物語」の制作に携わっているiQIYIのニュース映像を2本ご紹介。

最初の映像には、なんと演出を務めたフジテレビ所属の久保田哲史監督のコメントも……!

 

【iQIYI、フジテレビ共同制作「奇妙物語」に古川雄輝が参加】 (4月4日)

http://www.iqiyi.com/v_19rrh3bvo4.html

 

24年前、日本の4大民放局のTOPであるフジテレビは、「世にも奇妙な物語」と題した名ドラマを制作しました。

 

このドラマでは、終始、著名な司会者であるタモリが出演し、物語の内容を語ります。ひとつひとつの優れた物語を短編オムニバスドラマ形式で制作し、今なお、人々にとって味わい深さが尽きない放送がなされています。

 

4月3日、iQIYI、フジテレビ、亜細亜伝媒の共同制作による「奇妙物語」の中国オリジナルネットドラマの制作が、北京にて正式にスタートしました。この中国版「奇妙物語」は、フジテレビのオリジナルスタッフ班により制作され、過去に「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」を演出した日本の著名な監督である久保田哲史が自らメガホンを取ります。全15話が制作され、15の異なるスタイルの奇妙な物語は、日本のオリジナル版の持ち味を重視しています。

 

久保田「元々中国で奇妙物語が人気になってるっていう話を聞いていたし、iQIYIって、若者に向かって発信している配信会社なので、中国のテレビ放送、テレビドラマでは無いような作品って言ったら、世にも奇妙みたいな作品がいいかなと」

 

現在、「奇妙物語」全15話のメインキャストには、国内の実力派俳優が決定しており、ワン・チュアンチュン、イエ・ズーシン、ゴン・ベイビー、マー・スーチュン、ホアン・シュアン、チェン・ハオに加え、大人気の日本ドラマ「イタズラなKiss~Love in TOKYO」の主演を務める古川雄輝が劇中で重要な役割を担います。お楽しみに。

 

【中日共同制作「奇妙物語」で古川雄輝が主演】 (4月4日)

http://www.iqiyi.com/v_19rrh3cbgg.html

 

世にも奇妙な物語」を見た事がある皆さんは、この種のJホラー番組が中国本土に上陸するとは絶対思わなかったでしょう。

 

これらのことは間違い無く事実です。あなたの聞き間違いではありません。

日本のフジテレビと、中国初の動画サイトである我がiQIYIの共同制作で、久保田哲史演出、福田陽平撮影による《奇妙物語》が昨日クランクインしました。この偉大なネットドラマは、7月下旬にiQIYIで配信されます。

 

さらに期待が高まるのが、「イタズラなKiss~Love in TOKYO」の萌えなショタキャラである古川雄輝が主演するほか、毎回、中国本土のイエ・ズーシン、ワン・チュアンチュン、マー・スーチュンらの俳優による一対一の演技対決が見られます。このような寿司+魚香肉絲(注:四川料理の一つ)のような組み合わせに、あなたは期待せずにいられますか?

 

 

 

 

 

続いて新華娯楽から、4月18日に行われたイベントの内容を伝えるニュース記事。

 

【iQIYIスタジオが開始予定。マー・ドン主任“名ドラマ”と“連動”】

 

4月18日、iQIYIは三亜市で開催された『大視界 大未来─2014ビデオマーケティング共有会』にて“iQIYIスタジオプロジェクト”の正式始動の発表が行われました。iQIYIのチーフコンテンツ官であるマー・ドン氏、リュウ・シュン氏、ガオ・シャウソン氏は、プログラムの最初に登場しました。

 

マー・ドン氏は、今年、スタジオは『自社制作ドラマ』と『インターネットとの連動』の両方に大きな影響を与えるだろうと強調して説明しました。『インターネットとの連動』は《漢字英雄》(注:子供向け漢字クイズ番組)によって登場した概念であり、この番組はアメリカのタイムズスクエアで取り上げられ、第3シリーズの準備も進められています。

 

2014年、『インターネットとの連動』は、新たな局面の到来を告げることとなり、iQIYIは中国中央電視台と共同制作したバラエティ番組《大魔術師》にて、大スターのアンディ・ラウの招待を実現しました。

 

そして、いまや文化的基盤を作り出す主要人物となったマー・ドン氏から、新たなラインナップが発表されました。

 

“インターネットとの連動”以外にも、自社制作ドラマの制作にあたり、能力を最大限に発揮できる場が用意されています。2014年の1~3月期では、マー・ドン氏のスタジオによる《霊魂擺渡》《廃柴兄弟》の2つのドラマが、年度初めの新たな"名ドラマ"となりました。現在、《霊魂擺渡》《廃柴兄弟》の他、2013年のワン・ユエルン監督による《人生需要掲穿》を含めた、これら3作品の第2シリーズが準備中です。

 

iQIYIと《世にも奇妙な物語》のスタッフが共同で制作する同名の中国版も、7月に視聴者の前に現れる予定です。中国版《世にも奇妙な物語》は、《イタズラなKiss~Love in TOKYO》の主演である人気男性俳優の古川雄輝が主演を務めます。この番組は日本で14年間放送され(注:中国で公開された劇場版の制作年からカウント?)、幅広い人気を誇るドラマシリーズで、中国にも非常に安定したファン層が存在しており、長寿ドラマの理想的な事例と呼ばれています。

 

聞くところによると、マー・ドン氏のスタジオでは、約20の自社制作プロジェクトが進められており、それらは年間を通して配信されていくとのことで、今年、マー・ドン氏は非常に忙しくなっているようです。

 

最後は亜細亜伝媒プロデューサーの桂延文さんによる4月20日分のツイート。

 

iQIYI、亜細亜伝媒、日本のフジテレビの共同制作による「世にも奇妙な物語」中国版の制作が半ばを過ぎました。チェン・ハオ、ゴン・ベイビー、イエ・ズーシン、マー・スーチュンなどの人気キャストが情熱を傾けて参加されています。日本の大人気イケメン古川雄輝の出演シーンも、間もなく東京・北京で撮影が開始されます! ご期待ください!

 

現在判明している情報はこれらで全てになりますが……もう最近は期待が膨らみっぱなし、そわそわが止まらない毎日。秋の特別編まで日もあることですし、当分は中国版世にもの情報を積極的に追いかけて行きたいと思います。

 

次回は、重大ニュースが無い限りは、久々の「本当は○○な世にも奇妙な物語」をお送りする予定。今度のテーマは、評価されにくい"あの時期"です。お楽しみに。