世にも奇妙な物語 ブログの特別編

「世にも奇妙な物語 ファンサイトの特別編」管理人のブログです。

祝20周年

本日、2010年4月19日は「世にも奇妙な物語」放送20周年の日です。

 

過去に生まれた作品郡はTVと映画を含めて445話。脚本演出総勢300名以上。出演者は3500名以上。膨大な数の人間が関わってきました。

 

そしてさらに、その膨大な数の人間を遥に超える多くのファンを番組は生み出してきました。今後も続々とファンが続々と生まれて行く事でしょう。

 

世にも奇妙な物語』放送20周年おめでとう! 番組の良さを残したまま、今度は30周年を目指して頑張っていただきたいですね。

 

またこの日は「世にも奇妙な物語 ファンサイトの特別編」も6周年。今月は50万ヒット越えも達成。皆様ありがとうございます!

 

思っていた以上に早くやって来てしまいました。100万ヒットの際には何かやりたいなとは思いますが、まだ先の話ですね。とにかく、今後もいつも通り愛する「世にも奇妙な物語」を深く広く追求していきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。

◆ 20周年SP・春について

次なる話題は、20周年最悪の一発目だった『20周年スペシャル・春』について。

 

賛否両論だったネット界隈もすっかり落ち着き、あれから色々調べて見ると今回の仮タイトルが当初「20周年・春 フジテレビの特別編」だったそうですが、何故これにしなかったんでしょう…(- -;)

 

今回の回、冷静な判断をしようと、あの後2、3度見直してみても、やっぱりコラボ色が強くて世にもらしさが無いなぁと言う印象に尽きます。一方、一番失望したと言っても良い「台詞の神様」で宣伝された「わが家の歴史」。

 

三夜全て見ました。大作でした。3夜の平均視聴率も20%と、50周年番組に相応しい結果となり、大成功と言っても良いでしょう。

 

……ただ、あの「台詞の神様」で悩んでいたシーン。あれはちょっとどうなんでしょうか……。かなり重要なシーンなのだと思ってましたが(展開としては重要と言えば重要ですが)劇中ではサラッと流されていて、あんまり印象に残らないシーンになってます。

 

台詞に関しては、ヘタにこねくり回さずにシンプルな台詞になることは予測してましたが、普通に「嬉しいです」と言うのも、う~ん……。

 

重要なシーン、感動的なシーンになってるならばまだ「台詞の神様」の内容も許せるんですが、あの感じを見ると……そこまで良いシーンには見えませんでしたね。相当自信がないとあんな宣伝の仕方にはならないんじゃないでしょうか。演出の問題もありかもしれませんが、2度がっかりしてしまいました。

 

『面白い深夜番組に大御所が登場して喜ぶものの番宣で来ただけ』みたいなことがバラエティにはよくありますが、今回の「台詞の神様」はまさにそんな感じを受けました。脚本だけで勝負する番組に大御所脚本家が来て期待するものの、結局番宣が目的で参加したのだと判ってしらけない人っていないのでは。

 

ストーリーの面白さでここまでやって来た『世にも奇妙な物語』に対してあまりにも失礼な態度ですし、見てもらうための宣伝材料としてしか見てない感があります。

 

三谷さんは物凄く台本にこだわり、今後も自分のやりたい事をやるためにとにかく人を呼びたいと言う強い意気込みを持つ作家さんですが、後者があまりにも強すぎて、どうしても番宣のために何かの片手間に作った感しか見えなかったです。普通の回の時に呼んで欲しかった…。

◆ 『20周年SP・春』海外の評判

日本での反応を一通り見ていった後、気になってくるのが海外の評判。

 

特に人気の高い中国、韓国辺りのブログをチェックして、今回の作品群に対する海外ファンの評価をWeb翻訳を頼りに調べてみました。

★ 中国

まず最初は中国。日本ドラマの人気が高い台湾や、恐らく海外で一番「世にも」が放送されている香港のファン達のご意見も便宜上ここにまとめさせてもらいます。

 

  • 「台詞の神様」は三谷幸喜の構想姿勢が垣間見えて興味深かった
  • この企画は素晴らしい。第4話はとても感動した。
  • ニュースおじさん、ふたたびが怖かった。
  • 第4話は良かったけど、第5話は宣伝のために作られたという感じで残念。
  • ニュースおじさんの髪が20年前と比べて減ってる。

 

ざっと見た所、ブログ人口が少ないせいかもしれませんが、日本ドラマ好きの方々が多かったですね。放送前には「20周年だからいつも以上に品質が高くなるかな?」と言う期待の声もあり、全体的に良い評価を下している人の方が若干多めな印象を受けました。

★ 韓国

次はお隣、韓国のファンのご意見。ネットを見る限りでは世界で一番「世にも」人気があるのが実はここ。

 

劇場版の人気も依然高く、2004年にはリメイク版も作られたわけですが、世にもから日本ドラマに入る人も多いそうで(あちらでは日ドと略されているんだとか)、そういうのを聞くと番組のいちファンとしては嬉しい物がありますね。

 

さて、そんな世にも人気の高い韓国のネット上で見つけた感想をまとめると「何だか面白くない」と言う意見が多数。

 

  • 20年スペシャルですが、あんまり面白くなかったです。ネタ切れ?
  • 20周年スペシャルと謳っているわりにはストーリーが弱い
  • 5話が番宣そのもの。これは何だ?
  • コラボしている番組が全然わからないので楽しさが減る。奇妙さも低い。
  • 最近の回にがっかりしていたので、20周年と言うことで期待して見たが……やっぱり……と言う感じ。5話すべて面白くなかった。

「5話は笑った」「ちびまる子ちゃんと実写の共演は奇妙だ」と言った意見もありましたが、韓国のファンには今回受けが悪かったようですね。

 

「昔の方が面白かったな…」なんて、どこかで聞いた事のある台詞があちこちに書かれていて思わず笑ってしまいました。一方、コラボ番組がわからないと言う意見は少なめでした。結構、認知度が高いのか、架空の番組だと思われたのか……。

 

海外でも賛否両論の今回。20周年と言うことで期待していた方が多いのは万国共通なんですね。合法的な見方ではないのですが、次回は海外のファンにも楽しめる番組作りをお願いしたいところです。

◆ CS再放送情報

最後は毎月恒例のCS再放送について。

 

来月放送されるのは予想通り「'99秋の特別編」に決定しました。他にも予想していた96聖夜と97春は他社制作作品が入っているので、94、95冬のように遅れて放送されるかもしれないので要チェックですね。

 

さてこの『'99秋の特別編』は、世紀末に相応しい奇妙な魅力を持った独特な回であります。世にも奇妙な物語を作ってきた重鎮達の円熟期とでも言いますか、2000年代の奇妙の雰囲気はこの辺りから始まったといっても過言ではないかと。

 

第1話はテレビ業界の裏側と奇妙を織り交ぜた江角マキコ主演「モザイク宮藤官九郎八嶋智人など、まだ当時テレビ界では無名に近かった方々が出演されています。

 

第2話は今や日本を代表する人気作家となった東野圭吾原作「マニュアル警察」ビデオ化、DVD化ともにされていますが、本放送版は貴重です。

 

第3話はココリコの田中直樹主演の「逆男」。来年の秋まで続いた越智真人さんの「○男」シリーズ第1弾。これぞ奇妙!とも言うべきテンポの良い展開と、思わずニヤリとしてしまうオチは何度見ても楽しいです。

 

第4話は、落合正幸脚本演出の「私は、女優」。菅野美穂×落合正幸と言うだけで判るとおり、管野さんずいぶんイッちゃってます(笑)賛否両論激しい本作ですが、私は好きです。後半のバターナイフからラストに駆けての展開は得体の知れない恐怖を感じさせてくれます。

 

第5話「和服の少女」は保坂尚輝が主演。ストーリーとしてはよくある流れではありますが、ラストのアイディアが秀逸な作品。ラストが引き締まっているからこそ、本作は良い物になっているのでは。近年の作品も見習って欲しい1本。

 

 

本作の中で私がオススメするのは「逆男」と迷いましたが、ここは「私は、女優」を推させて頂きます。この作品を見た人ならば分かるであろう、とあるシーンで私は「うわっ」と声を挙げました。あれは衝撃的すぎです。管野さん怖すぎです(^^;)

 

内容としては混沌とした展開ではありますが、その混沌とした感じがまさに未知の存在に対する恐怖と言いますか、異次元の中にいる人間の姿をこちら側からふと覗き込んでしまった様な気分にさせられます。『意味が判らない』と言う人もいるようですが、単純に「不可解な物に対する畏怖」を感じるのも案外正しい見方なのではないかな~なんて。

 

何とも言えない気持ち悪さが好きな方、落合作品が好きな方、管野美穂のクレイジー演技が大好物な方、必見です!

 


 

今回の再放送が90年代最後の回になるようですが、「見たい!」と言う回に限ってジャニーズタレントが出演しているのが痛いですねぇ……。SMAP関連の作品はどれも名作が多いだけに残念。七夕、95春、95秋、96秋、98秋なんか特に見たいんですけど。

 

その次からいよいよ2000年代に入るわけですが、傑作揃いの'00春は草薙君が出ているため放送不可確実。非常に残念!

 

次なる'00秋では「発電課長」で当時ジャニーズJrの方が出ているのでひょっとしたらアウトになるかもしれません。放送可能だとしても、EDが劇場版の予告編とセットになっているので完全版は厳しいかもしれないですが…。

 

となれば、ズバリ次回の予想は『'01年春の特別編』。この回以降は傑作選でも放送されている回ばかりなので大丈夫かなと。続く'01秋と'02春は他社制作も混じっているので微妙な所。稲垣君の出ている『'03春』以外は大体放送できるのではないでしょうか。

 

不安がありつつも、今後の放送ラインナップにも目が離せません。また詳細が判明次第、サイトやこのブログでご紹介しますね。

 

そういえば、再来月の6月は“雨”のシーズンですけども……まぁ、無理ですかね(^^;)