非常に退屈極まりないこの時期、ネットを見る限り物凄い盛り上がりを見せいていた新作の熱もすっかり冷めたようです。
この時期は何か変わった情報が入ってくるわけも無いので、私としましては、ひたすら個人的な世にも奇妙な物語研究のための資料集めに没頭する日々です。
集めた量に反比例して、なかなか良い内容の物が見つからないのですが、それでも、思わぬ発見をするとかなり嬉しかったりします。
例えば、TBSのプロデューサーから見た「世にも奇妙な物語」の人気を分析する記事があり、「見ていて明解。視聴者は同じ心づもりであんしんして見る事が出来る。『水戸黄門』と同じように、いいマンネリが定着してきたのでしょう。それと他人の不幸は蜜の味と言う気持ちもあるのでは」と言った様な事が書かれていました。
どうしても制作スタッフに対するコメントばかりが載せられる中、当時の他局から見た番組の意見はなかなか貴重。「1年前から似た様な企画を暖めていたのに……」と悔やんでいる声もあり思わず苦笑い(^^;)
他にも、第2シーズン開始直後のインタビューでは、これからの『世にも奇妙な物語』に関する以下のような課題が挙げられていました。
- 時間が足りなさ過ぎて、感情移入できないために泣かせる話が出来にくい。
- プログラマーや劇団員演出家等に依頼してはいるがまだまだライター不足。
- 第1シーズンの頃の様な日常生活にまつわる素材はそろそろ限界、間口を広げていく方が賢明か。
2番と3番は成功したものの、1番は今でも若干課題として残っていると言う感じでしょうか。
また、このたび初めて知った特別編の情報があるのですが、なんと劇場版の公開日である2000年の11月3日の深夜に恐らく関東のみで「10年目の特別編」と言う番組が放送されたそうです。
15分番組なので、映画の特別編の番宣を兼ねたミニ番組だと思われますが、それ以上の情報が全く不明のため、もしご存知の方、録画された方がいらっしゃいましたら是非ともご一報下さい。
◆ '92冬 CS放送決定!
続いて来月CSで行われる再放送情報。放送されるのは「妄想特急」「穴」「ロンドンは作られていない」など6編を集めた「'92冬の特別編」。名作と名高い作品が多数入っているため、見た事の無いファンは視聴して損することはないでしょう。
「サブリミナル」に関しては『世にも奇妙史上、最高傑作!!お見逃しなく!!』と、文を執筆した方の熱の入れようが窺えて、何だか微笑ましいです(笑) 。
(http://www.fujitv.co.jp/otn/b_hp/909200279.html)
ここまでは予想通りのラインナップで放送されていますが、問題は12月の放送内容。
順番通りで行けば93真夏が放送されますが、この回は全編「東映」が制作を請け負っています。
今までフジのCSチャンネルでは「フジテレビ」か「共同テレビ」どちらかが制作した回しか放送されておらず、この法則に当てはまるとすれば、他社の制作した作品が入った93年真夏の他94年冬、94春の2回を含めて計3回分が飛ばされることに。
続いて共同テレビ制作の「七夕の特別編」の順番が来ますが、フジのCSチャンネルでは肖像権の関係上ジャニーズの現役タレントと作品制作時に事務所に所属していたタレントの出演作品は一切放送しない方針を取っているようなので、「罰ゲーム」にV6の井ノ原快彦さんが出ているためこの回も飛ばされる事は間違いないでしょう。
となれば、今後放送できると思われる回は、90年代だけで94秋、96冬、96春、99秋の4回のみ。他社制作の作品がOKならば、上手く行けばこれに95冬、96聖夜、97春の3回分が加わるので、次に放送される回に何が来るかで今後のラインナップが大きく変わるのは必至。
ファンとしては少しでも多くの回を放送して欲しいので、何とか次回は93真夏が来て欲しい所です。
◆ '09春 DVD宣伝映像公開
今週の月曜に、フジテレビオンデマンドにて、09春の特別編のDVD宣伝映像の無料配信がスタートしました。
(http://fod.fujitv.co.jp/FOD/dvdnavi_episode.asp?CONTENTS_NUM=2802)
宣伝映像とは言え、番組のネット配信は2002年のトレソーラ以来7年ぶり。いずれは、番組本編の配信も視野に入れてくれているのかどうかは判りませんが今後の展開に大いに期待が持てる第一歩ではないでしょうか。