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本日4月19日で、我らが「世にも奇妙な物語」も、放送31周年。
そして、当『ファンサイトの特別編』も無事(?)17周年を迎えることとなりました。
思えばこの17年間、ネット上に存在しなかった『世にも奇妙な物語』の貴重なデータやエピソードを収集しては、サイトやブログで公開してきました。足と時間と金銭を使って苦労して集めたのに、公開直後にWikipediaへすぐさま転載されてしまうのも日常茶飯事でしたが、そのおかげ(?)か、開設当初からの『世にもファンの知識を底上げすることで、ディープなファンを増やしたい』という狙いも、17年前と比べると十分成功しているようで何よりです。
しかし、それだけ経っていても、未だ『奇妙な世界』は謎に包まれていることだらけ。現在調査中のデータや情報も、10や20どころじゃありません。
……が、それでも地道に地道に番組の情報を集めずにいられないのがマニアの性。『コケの一念岩をも通す』という諺もあるように、地道にやり続けていると、ひょんなことから重大な発見や情報提供がもたらされることも往々にしてあったりします。
つい最近も、長い間『幻』であった、とある回の全貌が明らかになる出来事がありました。その回の名は──
『世にも奇妙な物語 10年目の特別編』
「映画の特別編」公開当日の2000年11月3日、深夜に放送された15分の番組です。
もちろん、時期的に考えて、劇場版の宣伝に絡めた番組であろうことは容易に察せられます。「ああ、よく映画の公開前にやってるミニ特番みたいなやつね」と。
ところが、当時告知らしき物は一切行われず、(当時を含む)ネット上にも視聴率情報以外の詳細が一切存在していません。2ちゃんねるの過去ログを調べてみても、見たという人の書き込みは皆無。
私自身も、この回の存在を知って以降、サイト上で呼びかけたり、マニアを自称する方々に尋ねてみるなど、10年ほど調査を続けてきたのですが「この回を見たことがある」「録画を持っている」という人間がまったく見当たりません。
内容も内容ですし、時間帯も時間帯。これはもうタイムマシンでも無い限り、内容を把握することは不可能なのではないかと諦めかけた時。『録画を持ってます』というファンの方と奇跡的にコンタクトを取ることが出来、遂にその全貌が明らかになりました!
そこで今回は、その方のご厚意により提供していただいた画像やナレーション・番組構成データを基に、謎に包まれていた『10年目の特別編』と、HP開設17周年記念のオマケとして、劇場版の宣伝用にTSUTAYAで独占レンタルされていた超レアビデオ『無料ビデオの特別編』の内容を大公開致します!
以前から気になっていた方、実は見たことがあった方、全然知らなかったけれど、興味のある方……お待たせしました。世にものディープな世界を是非、ご堪能ください!
◆ 『10年目の特別編』書き起こし
★ 映画予告 (奇妙にハマれVer.)
ナレーター(平井誠一)「全ての物語は、ここにある……」
《劇中映像より》
タモリ『私もその話は知っています……どんな話を?』
『世にも奇妙な物語 10年目の特別編』
★ ダイジェスト映像 (1990~1992年)
「代打はヒットを打ったか?」「幸福の選択」「女優」「リフレイン」「妄想特急」
ナレーター「振り返ること10年前、1990年にスタートした世にも奇妙な物語。それは奇妙でこそあれ、奇をてらった単なる驚かしではない。まったりと歪み、しみじみとひずむ、現実との交錯の物語なのである。それゆえに、奇妙な物語として描かれていたものが現実となり、また、なりうる状況へと変化し、我々が直面することとなった作品も多い」
★ 『サブリミナル』映像
ナレーター「92年12月に放送された『サブリミナル』。高齢者の自殺が激増していることを不審に思った新聞記者が、テレビCMに隠された恐ろしいメッセージを発見する」
《『サブリミナル』劇中映像より》
西村「劇映画のスクリーンにその映画とは関係のないカットが短く映し出された。それは『ポップコーンを食べよう』などというメッセージで、その日売店での清涼飲料水とポップコーンの売上が急上昇した。意識下にこのメッセージが植え付けられたからである」
★ 『サブリミナル』ラストシーン
ナレーター「このサブリミナルは、今では現実に影響があるものと認識されている」
★ 『完全治療法』ダイジェスト映像
ナレーター「ガンに侵された体を人工冬眠させて未来の治療を待つという『完全治療法』。全身の型を取り、見事なクローンを作り出している」
★ ダイジェスト映像 (1994・1996年)
「恐竜はどこへ行ったのか?」「ミッドナイトDJ」
ナレーター「さらに世にも奇妙な物語では、単純に奇妙イコール怖いだけでない様々な奇妙が存在するのも特徴である」
★ 『ダジャレ禁止令』ダイジェスト映像
ナレーター「ダジャレ好きなサラリーマン。ダジャレを禁止された日常はどうなるのか。このおかしさもまた、奇妙である」
★ 『さよなら6年2組』ダイジェスト映像
ナレーター「そして、本当に泣ける奇妙も登場した」
★ 第3期OPよりタモリ猫化シーン
ナレーター「世紀末、西暦2000年。我々を待ち受ける世にも奇妙な物語とは一体──」
★ 提供読み~CM
ナレーター「現実世界との奇妙な交錯を描く世にも奇妙な物語。我々が生活する現実世界も、ふとした瞬間に交錯し、奇妙な物語へと迷い込むかもしれない」
ナレーター「世にも奇妙な物語の放送開始から10年、これまでテレビシリーズでは実現不可能であった4つのエピソードの映画化がついに実現した。それが『世にも奇妙な物語 映画の特別編』である」
★ 『雪山』ダイジェスト映像
ナレーター「吹雪の中、旅客機が墜落。奇跡的に生き残った5人は近くの山小屋へと向かうが、足を怪我した1人を見捨ててしまう……」
ナレーター「『雪山』では、これまでの奇妙な物語の手法であったラストのどんでん返しに新たな工夫を凝らしている」
★ 『携帯忠臣蔵』ダイジェスト映像
ナレーター「大石内蔵助は迷っていた。できれば討ち入りなどはしたくない。そんな時……携帯電話を手にした内蔵助の運命が動き出した」
ナレーター「世にもコミカルな感動作が、ここに完成!」
★ 『チェス』ダイジェスト映像
ナレーター「チェスの駒同士が本当の殺し合いを進めていく、狂気のゲーム」
ナレーター「チェス盤の上に人生を描く、世界がチェス盤であるかのように──」
★ 『結婚シミュレーター』ダイジェスト映像
ナレーター「結婚にもお試し期間があったら……それがモチーフとなった作品」
ナレーター「相思相愛の2人にも、予期せぬ出来事が山積みだった──」
ナレーター「あまりにショッキングなホラーゆえにテレビでは実現しなかった『雪山』。奇妙史上初の本格的時代劇『携帯忠臣蔵』。膨大なスケールと予算をかけ遂に完成した『チェス』。練りに練ったラブストーリー『結婚シミュレーター』……4つの奇妙な世界が、今スクリーンサイズで描き出された──」
★ CM
★ 提供読み~END画面
◆ 『無料ビデオの特別編』書き起こし
★ 映画予告
ナレーター「1990年からテレビ放送された『世にも奇妙な物語』。最高視聴率25.2%、平均視聴率20%以上をマークし、熱狂的な支持を受けた」
★ 「世にも奇妙な物語」作品リスト
ナレーター「これまで210話以上が制作され、今もなお続く人気シリーズである。同時に北川悦吏子、三谷幸喜、岩井俊二、飯田譲治、君塚良一といった、現在テレビ・映画・舞台の第一線で活躍するクリエイターや人気俳優たちが登場した」
ナレーター「そして10周年、映画の特別編を演出するのは、奇妙シリーズを代表する4人の監督」
ナレーター「コミカルな本格時代劇『携帯忠臣蔵』に、映画『GTO』、テレビドラマ『王様のレストラン』『ショムニ』の鈴木雅之監督」
ナレーター「第2話となるラブストーリー『結婚シミュレーター』には、テレビドラマ『ショカツ』『コーチ』『ニュースの女』の小椋久雄監督」
ナレーター「膨大なスケールのサスペンス『チェス』を、テレビドラマ『古畑任三郎』『いいひと』『ソムリエ』の星護監督が演出」
ナレーター「ラストとなるショッキングホラー『雪山』を演出したのは、映画『パラサイトイブ』同じく映画『催眠』の落合正幸監督」
ナレーター「さらに奇妙シリーズの顔、ストーリーテラーのタモリがお馴染みのテーマ曲と共に登場」
《『映画の特別編』劇中映像より》
タモリ「世の中には大きく分けて、2種類の人間がいます。物語を伝える人間と、それを聞く人間です。物語を伝える人間の中には、語ること自体が人生の全てになってしまった人たちがいます……ストーリーテラーと呼ばれる人々です」
タモリ「……どんな話を?」
★ 『携帯忠臣蔵』撮影風景
ナレーター「第1話となった鈴木雅之監督の『携帯忠臣蔵』。元禄14年、何故か携帯電話を拾ってしまった大石内蔵助、そして赤穂浪士たちの運命は果たしてどうなるのか。なんとも頼りない大石内蔵助を演じるのは中井貴一、その愛人かるに奥菜恵。『踊る大捜査線』の君塚良一が脚本を書いたシリーズ初の本格時代劇となるのが『携帯忠臣蔵』」
★ 『携帯忠臣蔵』紹介映像
★ 『結婚シミュレーター』撮影風景
ナレーター「第2話は小椋久雄監督の『結婚シミュレーター』。結婚生活を疑似体験できるという式場のサービス『結婚シミュレーター』を試してみる2人。しかし、相思相愛の2人に予期せぬ出来事が起こってしまう。稲森いずみ、柏原崇主演で送る『結婚シミュレーター』」
★ 『結婚シミュレーター』紹介映像
★ 『チェス』撮影風景
ナレーター「星護監督のサスペンス『チェス』。チェスの元世界チャンピオンを演じる武田真治、そして彼に挑戦する謎の大金持ちの老人に石橋蓮司。老人が挑むチェスとは現実の世界がチェス盤となり。駒同士が本当に殺し合う狂気のゲームだった。膨大なスケールと予算でテレビでは実現に至らなかったサスペンス『チェス』」
★ 『チェス』紹介映像
★ 『雪山』撮影風景
ナレーター「第4話、あまりにショッキングなホラー描写のため、テレビシリーズでは制作できなかった作品。落合正幸監督、矢田亜希子、鈴木一真、大杉漣、宝田明出演の『雪山』。ジャンボ旅客機が雪山に墜落し、生き残った5人は近くの山小屋へ向かう。
極限状態の中で彼らが見たものは……映画史上最も怖い25分『雪山』」
★ 『雪山』紹介映像
★ 映画予告 (「世にも映画」Ver.)
★ 『ビデオの特別編』告知
ナレーター「放送開始から10年……世にも奇妙なセレクション」
ナレーター「ビデオの特別編。11月15日、レンタル開始」
今回、『10年目の特別編』の情報提供&ブログでの掲載を快諾してくださった方、そして番組捜索のために呼びかけ等協力してくださった皆様、本当にありがとうございましたm(_ _)m
これからも引き続き、謎に包まれた番組の情報をひとつでも多く明らかにしていく所存ですので、是非今後とも『ファンサイトの特別編』並びに『ブログの特別編』をよろしくお願いいたします!