世にも奇妙な物語 ブログの特別編

「世にも奇妙な物語 ファンサイトの特別編」管理人のブログです。

世にも奇妙な物語と怪奇現象

暦の上でも体感温度でも、すっかり夏到来といった今日このごろ。

そこで今回は、夏らしく「世にも奇妙な物語」撮影中に起こった恐怖の怪奇現象をご紹介したいと思います。

 

昔からホラー映画やドラマの撮影に付き物の怪奇現象・恐怖体験。

単なる話題作りか、はたまた本当に霊を呼び寄せてしまったのか、真相は関係者のみが知るといった所ですが、一応ホラー系をウリにしている我らが「世にも」にも、怪奇現象の類は多々起こっているようです。

 

既にこのブログやサイトでも軽く触れたことがある「お墓参り」「配達されない手紙」撮影時の異常気象(?)や、「0.03フレームの女」撮影中に起こった謎の機材トラブルなど……恐怖というよりも、番組らしい"奇妙な出来事"と言ったほうが良いエピソードではありますが、こういう話は我々が知らないだけで、案外多いのかもしれません。

 

……いや、正直に白状しましょう。

実はこれら以外に「番組の舞台裏で起こった怪奇現象」を取り上げた雑誌が存在しているのです。

 

その雑誌は、現在でも刊行中であるテレビ情報誌の雄《週刊 TVガイド》。

まだ番組の放送開始から間もない1990年の6/2-6/8号にて行われた特集記事のタイトルがズバリ「人気番組「世にも奇妙な物語」の舞台裏で…実際にあった奇妙な出来事」

 

この号が発売されたのは「プレゼント」「親切すぎる家族」などがラインナップに加わった第4回の放送前。本当に初期の初期の頃の特集です。第1シリーズの初めの方といえば、感動やコメディジャンルさえ無い、ホラー作品一辺倒の作りに加え、タモリの語りも不気味なトーンを帯びた「恐怖番組」そのものの佇まいであった時期。

 

そんな時期であるからこそ……出るわ出るわ。誌面を埋め尽くすかの如く、おぞましい怪奇現象の数々が。件の号を入手した際の「テレビ情報誌の情報だから大したこと無いだろう」という私の予想を大きく覆してしまったシロモノ。そのとてつもない内容に、ブログやサイトでこの記事に関する掲載を長らく見送っていたほどです。

 

しかし「世にもファンに、番組の情報を余す所なく紹介していく」がモットーであるこのサイトも12周年を迎え、ブログのネタも尽きかけている現在。これらの「怪奇現象」をありのまま、読者の方々にご紹介しようと思います。負の面も知ってこその「世にもファン」。この事実を隠し通すのはもう限界です。

 

読んだ後、皆さんの身に何が起ころうとも、当方としては責任を取りかねます。

あくまでも自己責任で御覧ください。

 

心の準備が出来たならば、ここから本題に入って行きましょう。

 

【人気番組「世にも奇妙な物語」の舞台裏で…実際にあった奇妙な出来事】

 

人間の顔を持つという人面犬、ひと昔前なら口裂け女…。

これまで世間を騒がせた怖い話は噂好きの小・中学生が広めてきた。

が、そんな少年少女をも巻き込んで、"不思議現象"がブームを呼んでいる。

その人気の秘密を探りながら仕掛け人たちに実際起こった奇妙な出来事を紹介!一足早い涼しい夏をあなたは我慢できる!?

 

早速、いかにもテレビ誌的な軽いノリで記事は始まります。

今から思えば、「さて、どんな奇妙な出来事があったのかな~」と、呑気に文字を追っていたころの私に戻りたいものです…!

 

日ごとに太陽の日差しが強くなる今日この頃。コワ~イ話に花が咲く夏はもうすぐそこまで来ている。が、今年は単なる怪談ではチト遅れた人になりそうだ。

 

というのも今、10代20代の若者の間でデジャ・ヴュや超常現などが話題になっているからだ。その火付け役になったのが、この春にスタートしたばかりの「世にも奇妙な物語」(フジテレビ系)である──。

 

この後、前座としてプロデューサーの石原隆さんによる番組の企画意図や人気の秘訣などが語られます。といっても「各話14分なので巨人の守備中に見られる長さに」など、世にもフリークには既にお馴染みの内容。

 

なので流し読みをして、急いで本題へ。今から思えば読者を安心させておいて、無防備なまま絶望へ陥れるための罠だったのかもしれません。

 

インタビュー後、いよいよ内容は怪奇現象のパートへと突入します。

 

ところで、ものがものだけに製作過程やスタッフの恐怖体験が気になるところ。

ストーリーは現段階で全てフィクションだが、オカルト映画制作後に関係者の不幸な事件を聞くことが間々ある。そのため、1本1本制作に入る前は必ずお祓いをしているとか。

 

番組スタート前にはタモリら関係者が日枝神社に参拝した。「タイトルがタイトルでしょ。信心深いわけではないけど、気を付けるに越したことはないからね」と話すのは制作スタッフの岩田祐二さん。念には念をで、明治神宮のお札も取り寄せたそうだ。

 

お祓いをしたという話は別な資料で知ってたものの、まさか各話制作の前に一回一回行っていたとは、衝撃の事実。しかし、残念なことに、ここまでスタッフが用心に用心を重ねていても、目には見えない悪しき存在たちの毒牙はスタッフを襲ってしまうことになってしまいました。

 

26年の歴史の闇に隠蔽され、以降一度も語られることのなかった、番組スタッフの恐怖体験をこれよりご覧頂きましょう……。

 

 

 

 

 

 

 

6月28日放送(予定)の「猿の手様」に主演する布施博は恐怖感が取れず、スタッフに神主に扮してもらいお祓いを受けたというエピソードもあるほどだ。

 

──それでいいのかスタッフ!

 

これほど用心を重ねながらも、「近頃、スタッフに車関係の事故が多いんですよ」とは岩田さん。

スピード違反で免許を取り上げられたり(自業自得との声も)、ケガはなかったが衝突事故もあったとか。

 

──本当に自業自得!

 

また、6月28日の「天使達の甘い囁き(※管理人注「死後の苦労」の仮タイトル)」に出演する天野裕子(フジテレビ広報部主催「ふしぎ微笑女コンテスト」のグランプリ)は、霊感が強く、東名高速道路で180キロの車と同じスピードで走るおばさんや高速車の前を横切る男性と遭遇した!?経験を持っている。

 

──早くも番組と1ミリも関係無い胡散臭いネタに!

 

ほかにも、石原さん宛に謎の手紙が届いたり、鏡を割るシーンが何度撮っても上手くいかなかったり…。

ほとんど不思議というよりオカルトの世界である。

 

──無理やりエピソードをかき集めた感!

 

しかし、石原さんは「日常的なものばかりではなくSFなども入れてより恐く」と、今後の制作に意欲的だ。夏が近づくにつれ恐怖にかられるのは出演者か視聴者か? この夏は奇妙に涼しい夏が、みなさんに訪れそう。

 

……以上、世にも奇妙な物語に巻き起こった怒涛の恐怖体験、いかがでしたでしょうか。

 

いやぁ、我らが「世にも」にも、こんな恐ろしい事件が隠されていたんですね。

ついに黒い歴史を明らかにしてしまいました。禁忌を解いてしまった私の身に何も起こらなければよいのですが……。

 

私たちが初期の作品を見ていてゾクッと感じていたあの感覚は、ひょっとしたら未知の存在によるものだったのかも……。そう思うと、過去の名作を見る目が少し変わってくるのではないでしょうか。

 

……しかし、これはまだほんの序の口。実はここから約1年後にも「世にも奇妙な物語撮影中にまつわる怪奇現象」を特集した記事が存在していたのです。奇妙な世界に潜む恐怖はまだまだ留まるところを知りません。

 

詳しくは次回『世にも奇妙な物語と怪奇現象 その2』で取り上げたいと思います。お楽しみに。

 

……次回の方が幾らかマシです!(笑)