世にも奇妙な物語 ブログの特別編

「世にも奇妙な物語 ファンサイトの特別編」管理人のブログです。

'17秋の特別編&深夜の特別編 みどころ紹介

今回も「世にも」は色々やらかしてくれているようです!

 

『本編4話+超短編+リアル連動プロモーション』という定番の公式が確立されてきた感のある昨今の特別編。

 

当初1話減少が決まった時は「フジテレビも色々あるし…」「年間制作費が削られている報道も見るし…」などなど、非常に寂しいものを感じていましたが、ふと気がつけば『4話の方が5話の時より色々手間かかってない…!?』と思わずにはいられないほど、力の入れ具合は右肩上がり。「世にも」スタッフは逆境ほど燃えるのでしょうか…!?

 

そんなこんなで今年の秋の特別編。今回もバラエティに飛んだ4作品と超短編5本、さらに完全新作深夜帯ドラマ、世にも奇妙な自販機なるリアルプロモーションと、スタッフの方々は力いっぱいファンを楽しませる気マンマンのご様子ですよ!

 

ということで放送前の個人的な見所と一緒に今回のスタッフとキャストを簡単にご紹介。

◆ 深夜の特別編「SON-TAKU」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

脚本:伊達さん (大人のカフェ)

 

演出:後藤庸介

 

主演:志尊淳

【主な代表作】『烈車戦隊トッキュウジャー』『きみはペット』など

【 注目ポイント 】

★ 世にも史上初となる完全新作の深夜帯ドラマ!

「世にも」では初の試みとなる深夜五夜連続帯ドラマが実現。新時代の到来? (※一部地域のみ放送)

 

★ 渋谷にて本企画のカギを握る(?)自販機が設置中!

9月29日より本企画と関連しているらしき『世にも奇妙な自販機』が渋谷駅近くに設置中。体験した方には抽選番号付きの謎のレシートが…。詳しくは→( http://www.fujitv.co.jp/kimyo/jihanki/ )

◆ '17秋の特別編

◆ 第1話「運命探知機」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

脚本:三浦希紗 《 2 》

【主な代表作】高台家の人々』『華うつろ花は咲く』など

【主な奇妙作】『ずっとトモダチ(短編/2016)』

 

演出:城宝秀則 《 5 》

【主な代表作】フリーター、家を買う。』『リーガルハイ』『すべてがFになる』など

【主な奇妙作】『クイズ天国・クイズ地獄(2009)』『自分を信じた男(2015)』など

 

主演:岩田剛典 《 初 》

【主な代表作】『HiGH&LOW』『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』など

【 注目ポイント 】

EXILEグループからは史上初となる番組出演!

主演の岩田さんはEXILEだけでなく三代目J Soul Brothersとしても活躍中。

 

★ 脚本家デビュー前から構想されていたアイディアが実現

「普通のドラマじゃ無理だと。世にも~だからこそ実現できた思い入れの強い作品」とのこと。

 

★ 世にも』版 極上の恋愛ドラマが誕生……か?

スタッフからは『キラキラキュンキュン満載の恋愛ドラマを目指した』と語られている一方で『そこは「世にも~」です』『最後の最後まで見て』と、やはり何かを企んでいる様子…?

◆ 第2話「寺島」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

原作:カサギヒロシ 《 初 》

【主な代表作】『逃走鉄馬バイソン』『ナインハンドレッド』など

 

脚本:中村樹基 《 19 》

【主な代表作】木曜の怪談』など

【主な奇妙作】『壁の小説(1996)』『チェス(2000)』『迷路(2003)』など

 

演出:都築淳一 《 12 》

【主な代表作】整形美人。』『ロストデイズ』『犯罪症候群』など

【主な奇妙作】『誘い水(2004)』『密告ネット(2005)』『いじめられっこ(2011)』など

 

主演:吉岡里帆 《 初 》

【主な代表作】『ゆとりですがなにか』『カルテット』『ごめん、愛してる』など

【 注目ポイント 】

★ 約10年温め続けられ、遂に映像化が実現した《ヤバイ》サイコスリラー!

20年以上前の作品のため原作者と連絡が取れず、長くスタッフ間で申し送り事項とされていたところ、Twitterでの捜索の末に連絡先がようやく判明。

撮影中、思わず「ヤベェ…」とスタッフが漏らすほどの衝撃作だとか……!?

 

★ 90~00年代メインライター中村樹基が8年ぶりの番組復帰!

星護監督とのコンビで数々の名作を生み出し、数多の回でストーリーテラー構成も行ってきたメイン作家が2009年秋の特別編の「呪い裁判」以来8年ぶりの番組復帰ということで、その名手腕に期待するしかない!?

 

銀杏BOYZ峯田和伸が助演として奇妙初出演!

パンクロックバンド銀杏BOYZのボーカルであり、近年朝ドラ「ひよっこ」等で俳優としても活躍中の峯田和伸が出演。

◆ 第3話「フリースタイル母ちゃん」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

脚本: 森ハヤシ 《 7 》

【主な代表作】マジすか学園』『ショムニ2013』『咲-Saki-』など

【主な奇妙作】『理想のスキヤキ(2009)』『AIRドクター(2013)』『車中の出来事(2016)』など

 

演出: 後藤庸介 《 5 》 ※プロデューサー兼任

【主な代表作】『妄想彼女』『代償』『パンセ』など

【主な奇妙作】『未来ドロボウ(2012)』『ズンドコベロンチョ(2015)』『カメレオン俳優(2017)』など

 

主演:中山美穂 《 2 》

【主な代表作】毎度おさわがせします』『眠れる森』『貴族探偵』など

【主な奇妙作】『恐怖の手触り(1990)』

【 注目ポイント 】

中山美穂が第1話以来27年ぶりとなる番組出演!

記念すべき第1話「恐怖の手触り」の主演であった中山美穂が27年ぶりに奇妙な世界へ!

 

★ 本作のために有名ラッパーが大集結!

テレビ朝日フリースタイルダンジョン』でもお馴染みのラッパーACEがラップ監修を担当。さらに出演者にはスチャダラパーのANIやいとうせいこうなど、本格的な面々が集結!

◆ 第4話「夜の声」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

原作:手塚治虫 《 3 》

【主な代表作】鉄腕アトム』『リボンの騎士』『ブラック・ジャック』など

【主な奇妙作】『バイパスの夜(1991)』『影武者(2004)』

 

脚本:松井周 《 初 》

【主な代表作】『通過』『聖地』『自慢の息子』など

 

演出:河野圭太 《 13 》

【主な代表作】古畑任三郎』『王様のレストラン』『マルモのおきて』など

【主な奇妙作】『23分間の奇跡(1991)』『ボランティア降臨(2009)』『妻の記憶(2017)』など

 

主演:藤原竜也 《 初 》

【主な代表作】バトル・ロワイアル』『デスノート』『カイジ』など

【 注目ポイント 】

★ 13年ぶりとなる手塚治虫原作の奇妙作品が登場!

今回映像化されるのは、1968年に発表された連作短編シリーズ『空気の底』の中の同名作品。

 

★ 人気俳優 藤原竜也世にも奇妙な物語初登場!

かねてから出演するのではと噂されていた藤原竜也が27年目の奇妙にようやく出演決定!

超短編

【 注目ポイント 】

★ 2015年に話題騒然となった「ががばば」新章が前後編で登場!

当時女優として出演し、現フジアナウンサーになった久慈暁子が主演。

 

★ 男女アイドルが超短編にて競演!

乃木坂46深川麻衣Sexy Zone松島聡がそれぞれ出演。アイドルファンにも注目?

◆ 雑感

今回の中で私が特に注目しているのは……

・映像化実現まで10年を要したサイコホラーの秘蔵っ子「寺島」

手塚治虫×新進気鋭の劇作家×ベテラン演出家×藤原竜也の堅い布陣「夜の声」

・若干消化不良で謎の多かった『ががばば』の謎が明かされる(?)超短編「ががばば 新章」

以上の3本。

 

一応、世にも×HIPHOPという異色の組み合わせである「フリースタイル母ちゃん」も気になっていますが、思いっきり滑ってしまうか意外な珍作になるか、それとも案外無難な所に落ち着くんじゃないかハラハラするのでここはあえてハードルは少し下げることに。

 

さて、今年の秋SPはとにもかくにも番組を盛り上げようという意志の強いこと強いこと。

もはや説明不要の例の方がプロデューサーに就任してから、「世にも」に関わるアレコレが大きく変わっていった訳ですが、いくら何でも毎度毎度力を入れすぎて大丈夫なのか若干心配に(^^;)まさか深夜で帯ドラマまでやるとは思いませんでしたよ、本当に。

 

一方で、私が親しい世にもファンの一部からは「若者向けアピールに注力しすぎてちょっと…」と不安視する声もぽつぽつ聞こえ始めてきておりますが、私個人としてはとにかくドラマ離れの激しい昨今、ファンの裾野が広がってくれれば有り難いという考えが昔からあるので、個人的には許容範囲内だったりします。

 

20年以上マニアやってきて思うのは、とにかく新規流入を増やしつつ、お金を出したり、コメントを送るような熱いファン層を増やさないことには、過去作品のソフト化や再放送なんて絶対やってくれるわけないってことですからね。番組の過去のためにも未来のためにもやっぱりそこは見守りたいです。

 

とはいえそんな中でも、古参ファンも好きそうな渋い作品も毎回ちゃんと用意しているわけで、「とにかく若者にさえ受けりゃいい」という安易さも感じず、「幅広い層に見てもらいたい」という熱意を個人的には感じてもおります。まぁそもそも論として一番は本編が面白くないとダメですけどね。仮に安易な方に流れていっても、2時間ずっと砂嵐みたいなことにならない限りは文句タラタラ言いながらもついていくつもりです!

 

ただ、傑作選のラインナップはもうちょい頑張って欲しいな~とか、うまい具合に5話に戻して欲しいな~とか、深夜の面白そうな企画は全国でも放送してあげてほしいな~とか色々言いたいこともありますけれど…(小声)

 

それはともかくとして、今回もシュールなものから手堅いものまでしっかり揃えているようです!あの超話題作「ががばば」の新章を早くも投入してくる所から見ても、スタッフは勝負に出ていることでしょう。

 

傑作が出るか佳作が出るか、それともため息で終わってしまうのか…人それぞれ感じることが違うのは確かでしょうが、まずは今年も「奇妙な世界」が我々を楽しませるためにその扉を開いてくれることに感謝しつつ、大いに秋の奇妙を堪能しようではありませんか。

 

世にも奇妙な物語 '17秋の特別編は、2017年10月14日 夜9時より放送です。お見逃しなく!