世にも奇妙な物語 ブログの特別編

「世にも奇妙な物語 ファンサイトの特別編」管理人のブログです。

小ネタ&中国版「世にも」情報 その13

先日、4月19日で『世にも奇妙な物語』は、遂に放送25周年に到達!

そして我が『ファンサイトの特別編』も有り難いことに11周年を迎えることとなりました。

文字通り“イイ”年になることを期待したいと思います! 今年は何が来ても不思議じゃないですからね。

 

さてそんな今回は、25周年企画の裏で貯まりに溜まってしまった番組関連の小ネタを一挙ご紹介!

◆ 世にも奇妙な“お宝”紹介

まずは開設11周年記念ということで、私が所有している番組に関するお宝を久々にご紹介。

昨年「ちょくちょく小出しにしていく」と言いながら1年も放置していたままだったので、今回は一気に2つのお宝を取り上げてみようかと。どちらも、この度CS初解禁となった「コレクター」「極楽鳥花」「運命の赤い糸」に関するものとなっています!

 

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まず一つ目は、撮影に関する全てのスケジュールをまとめた『総合スケジュール表』。

1991年2月21日オンエア回にも関わらず、前年の12月26日の時点で早くもスタッフ会議が行われているので、恐らく第1シリーズの終了直後から、既に第2シリーズの制作が進められていたであろうことが伺えます。

 

いくつか主な項目を抜き出してみると……

 

《1991年1月》

 

・08~09日:ロケハン

・10~11日:衣装合わせ

・15~17日:「コレクター」撮影 (※ 17日は予備日)

・20~22日:「極楽鳥花」撮影 (※ 表では21~22日分が中止→23日に)

・25~27日:「運命の赤い糸」撮影 (※ 27日は予備日)

なかなかタイトなスケジュールで、これじゃ毎週分を同じ会社で制作するのは無理だなと思わされますね(^^;)

 

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続いて二つ目は、各話の出演者に関するデータをまとめた『キャスト表

役名、所属事務所、事務所の電話番号の他、出演者の身長、体重(女性はほぼ不記載)、スリーサイズ、靴のサイズまで記されています。(衣装の関係上?)

 

中でも注目は「コレクター」に登場する主人公の男友達の部分。

放送版では平尾良樹さんという方が演じられているのですが、なんとキャスト表では勝俣州和さんの名前が入っています。何らかの事情で変更になったんだろうと思いますが、こういう公には明かされなかった意外な秘話が知れるのも貴重なお宝のおかげですね。

 

最後に、もしかしたら勝俣さんファンの方が見ているかもしれないので、特別に当時の勝俣さんの身長体重・スリーサイズ&靴のサイズのデータを抜き出しておきましょうそれぞれ『171cm、55kg、87 - 70 - 86、26cm』……だそうです!(笑)

岩井俊二監督による「蟹缶」秘話?

3月7~8日に日本映画専門チャンネルで行われた特別企画『24時間まるごと岩井俊二映画祭presentsマイリトル映画祭 PART 1/4』( http://www.nihon-eiga.com/osusume/my-little/

 

映画監督であり、番組でも「蟹缶」「ルナティック・ラヴ」を手がけられた岩井俊二さんの作品をスペシャトークも含めて24時間に渡って放送するというもので、その第1弾となった先月の放送では「蟹缶」がラインナップに加わっていた事が最近になって発覚……(- -;)うっかりしていました。

 

これまで「24時間まるごと岩井俊二」企画は4回放送されてきましたが、今年は年間を通じ、全4回編成で全作品を網羅していくらしいので、夏以降には「ルナティック・ラヴ」も放送されるのではないかなと。今度はしっかりお知らせできるように気をつけます。

 

それはともかくとして本題へ。

今回の特別企画では岩井俊二監督ご自身のトーク映像も放送されており、Youtubeでもアップされているのですが、その中で「蟹缶」について触れられている部分が! 以下、該当部分の発言を抜粋してみました。

 

(岩井監督が初期に手がけたTVドラマの話の流れで)

 

岩井 「最初に(フジテレビで)やったのは『蟹缶』だったと思いますけどね」

 

インタビュアー 「そうですね、オンエアの順番で行くと『オムレツ』(1992年の深夜ドラマ「La cuisine」作品)の方が先にオンエアされてますね」

 

岩井 「いや、これは多分……」

 

インタビュアー 「違う?」

 

岩井 「『蟹缶』は放送されなかったんですよね、確か」

 

インタビュアー 「あぁ、作ったけれど」

 

岩井 「作ったけれど、9月前後くらいで。確かナイターの兼ね合いかなんかで外れてったような記憶がありますね。12月にオンエアされてて……どっか別な場所で、ひょっとすると東京でもない所でオンエアされた可能性が(笑)」

 

インタビュアー 「これはでも新事実ですね」

 

岩井 「ような記憶が……ありましたね」

 

インタビュアー 「じゃぁ、制作としては『世にも奇妙な』の流れで『蟹缶』があって、それは出来たけれども、オンエアはペンディングになっていて、『オムレツ』を作り、『オムレツ』が先にオンエアされたと」

 

岩井 「っていう流れだったと思います。でも『蟹缶』を作っている時に『La cuisine』の話をされて、じゃあ、なんか考えなきゃっていうことは考えつつ……」

 

《マイリトル映画祭①トークパート「岩井俊二とTV」》

https://www.youtube.com/watch?v=Tg4F6cPQUaE )※ 「蟹缶」トークは2:12~

 

マニアとしては「いや、それ別に新事実じゃない……(^^;)」と突っ込んだりもしましたが、一時期「蟹缶」の放送日について公式でも混乱が見られていた時期があったので、監督自身もハッキリはしていなかったのかなと。

 

ご存じない方の為に解説を加えておきますと、「蟹缶」の撮影が行われたのは1992年の7月31日~8月3日、その完パケテープがフジテレビに納品されたのが8月19日だそうで、その後岩井監督の言うようにナイターの関係で9月17日の最終回までに放送枠が確保できず、放送は見送られる事となりました。

 

そして1992年10月から2ヶ月に渡って夕方枠で行われていた「世にも」の再放送の最終回として、12月7日に本作の初放送が行われます。というわけで、実際には『東京でもない所』ではなく、東京を含む関東地域のみで初オンエアされているのが真相ですね。(後に一部地方でも放送)

◆ 「世にも」での映像化を目指す短編シリーズが連載開始!

小説すばる新人賞を受賞し映画化もされた「桐島、部活やめるってよ」や、2013年に史上最年少となる直木賞を受賞した「何者」を生み出すなど、近年頭角を現している小説家の朝井リョウさんが、先月発売の「小説現代」にて「世にも」での採用を狙った短編シリーズの連載をスタートさせました。

 

そのシリーズ名は、ズバリ『いつか、世にも奇妙な物語

なんというド直球! ここまで堂々と番組タイトルを付けてしまう勇気がすごいですね。

 

といっても、単に番組に便乗して書いたという訳ではなく、実は作者の朝井さんは「世にも」のファンらしく、過去のインタビューでも何度か番組の原作を書きたいとおっしゃられていたんですね。

昨年からこのブログでも紹介しようと思っていたんですが、この機会にいくつか紹介しておきましょう。

 

《FRIDAY 2013年10月11日号》

 

―これから挑戦したいテーマやジャンルはありますか?

 

世にも奇妙な物語』のような、展開で読み手をハラハラさせるような短編を書いてみたいですね。

《『朝井リョウさんに「20代の働く若者はどう感じているのか」聞きました』》

http://www.gizmodo.jp/2014/04/ryo_asai_kimihatsu.html)

 

◆「世にも奇妙な物語」の原作を書きたい

 

――19歳で小説家デビューをして、人生の目標をひとつクリアしたかと思うのですが、将来的にチャレンジしたいことなどありますか?

 

他人の目を気にせず、いろんなジャンルの仕事に挑戦したいなと思っています。小説家ですけれど、文章よりも映像に向いている話などが頭に浮かぶことがあって。そういうものを小説ではない形で発表してみたい。僕の直近の夢は、「世にも奇妙な物語」の原作を書くこと、なんです(笑)。すでにプロットはできていて、あとは売り込むだけです!

 

(中略)

 

最後に。朝井さんはすでに「世にも奇妙な物語」のプロットを作っていらっしゃいますので、プロデューサー始め関係者の方、ぜひ朝井さんに原作をお願いしていただきたいと思います。ギズモード編集部は、「世にも奇妙な物語の原作オファーを待つ朝井さん」を応援します!

R25 ロングインタビュー「朝井リョウ」》

http://r25.yahoo.co.jp/interview/detail/?id=20140417-00035718-r25&page=1&order=1

 

執筆スケジュールは2年後までは決まっている。

 

「兼業ということもあって、何年も先まで押さえるようなスケジュール組みはしていないです。僕の場合は支社転勤とか普通にありえますし。一応2016年までは版元も書くテーマも決まってはいます。でも新刊も出たことですし、今、息抜きに『世にも奇妙な物語』を書きたいなと思ってるんです。勝手にそういうタイトルで。版元がどうとかは考えてなくて、趣味で書こうかと」

 

この話を、前に知人の元編集者にしたところ、ツッコまれたそうだ。

 

「“息抜きって旅行とかだよ”って…。僕は全然自覚的ではなかったんですけど、“息抜きに書くということは、たぶんずっと書いてるんだろうね”って言われて。そうかもしれないなって納得しました」

 

これらのインタビューから約1年後の今年、希望通りに朝井版「世にも奇妙な物語」が誕生することになった訳ですが、世にもファンであるならばただ短編を書き連ねる様な雑な真似は致しません。連載はSPと同様の5話で終了し、全話映像化されても2時間で収まる内容、ジャンルのバランスにも配慮し、構成にも手抜かりは無しという本気の企画となっています。

 

各話の詳細は、3月20日朝井リョウさんのTwitterに投稿された宣伝ツイートをどうぞ。

パッと見、各話「世にも奇妙な物語」のタイトルっぽくないな~なんて思いましたが、普通の短編小説としてなかなか興味をそそられるタイトルも。私としてはひとまず書籍化を待って購入したいと思いますが、その際には表紙に番組ロゴを使ってしまうくらいの事はやって貰いたいですね(笑)

 

果たして採用の日は来るのか気になる所ですが、一方で番組スタッフには人気作家がこういう企画を出したからといって、無条件で即採用するような安直な真似はして欲しくは無い気持ちも若干あったり。そういう採用は朝井さんにも大変失礼ですしね。(勿論、優れた作品であれば大大大歓迎ですが!)

 

なにはともあれ、世にもファンによるこういったシリーズは同じファンとして素直に応援したいもの!

興味のある方は是非、お近くの書店等で「小説現代」をお買い求めください。

◆ 中国版「世にも」情報 その13

最後は、お馴染み「世にも」の中国リメイク版「不思議な夏」に関する情報第13弾。

さすがにもうこれ以上無いだろうと思いきや、まだまだ出てくるのが本当に“不思議”です。

 

まずは、第12弾でもお伝えした国連主催のTVアワードであるNYフェスティバルの結果について。

 

過去に2010年の「人気番組競演編」もノミネートされた事がありましたが、結果はファイナリスト入賞。今年はリメイク版である「不思議な夏」もファイナリストに進出し、果たして本家を超えるのかが注目されておりました。

 

それでは、授賞式の翌日4月15日にフジテレビの英語版Facebookで掲載された記事をご覧頂きましょう。

 

※ 掲載している翻訳文は、Web翻訳や辞書を参考にした素人翻訳によるもののため、間違っている表現が多々存在していると思われます。大まかな内容を掴む程度のつもりでご覧ください。

 

ニューヨーク・フェスティバルの国際TV&フィルムアワーズ2015が、2015年4月14日にラスベガスのNAB Showで開催され、フジテレビの2番組が銅賞を受賞、5番組がファイナリスト入賞という大変嬉しい発表がもたらされました。

 

(中略)

 

以下はファイナリスト進出&銅賞作品の全リストです。

 

《銅賞》

・HERO 2014

・わ・す・れ・な・い “巨大津波"3年後の新検証

 

《ファイナリスト入賞》

勘三郎 最期の言葉

・TOKYO WONDER PLANET ~わたしの知らない ワタシの街~

・8.12日航機墜落 30回目の夏 生存者が今明かす“32分間の闘い”

リーガル・ハイ 第2シリーズ

不思議な夏

 

過去に受賞した賞の詳細は、下記のリンクをご覧ください。

http://www.fujitv.co.jp/en/award.html#award2014

 

全ファイナリスト進出作と今年の受賞作品、本当におめでとう!

 

ということで、結果は本家と同じくファイナリスト入賞。

 

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公式サイトにもしっかり『Finalist Certificate』として掲載されています。

http://www.newyorkfestivals.com/winners/2015/pieces.php?iid=479018&pid=1

 

残念ながら「人気番組競演編」と同じくファイナリスト止まりになってしまいましたが、こうなればいつか本家に頑張っていただきたいもの!

 

ということでNYフェスティバルの受賞発表も終わり、後はもう目新しい情報もないだろうと思いきや…ありました。

なんと「不思議な夏」が、別の海外のTVアワードにもノミネートされたという情報が!

 

それでは続けて4月20日のフジテレビ英語版Facebookの翻訳記事をどうぞ。

 

やりました! 我が社の3番組がバンフ・メディア・フェスティバルのロッキー賞の候補に挙げられた事が判り、興奮が収まりません!

 

以下、候補に挙げられているフジテレビの番組とカテゴリーの一覧です。

 

・ザ・ノンフィクション「ピュアにダンスV~優の11年~」

不思議な夏

信長協奏曲 (アニメ)

 

結果は6月に発表されます。どうぞ我々の幸運を祈っていてください!

それまでの間、今回候補に挙げられたオンラインドラマシリーズ「不思議な夏」の古川雄輝さんの独占インタビュー動画をチェックしてみてください。

 

-Yuki Furukawa introduces "Mysterious Summer"(不可思議的夏天) 【Fuji TV Official

http://youtu.be/5eolfegglUs

 

-An Interview with Yuki Furukawa【Fuji TV Official

http://youtu.be/eYRz_2rINLc

 

フジテレビが過去に受賞した作品の詳細については: http://www.fujitv.co.jp/en/award.html#award2014

 

今回番組がノミネートされた『バンフ・ワールド・メディアフェスティバル』は、カナダのバンフという都市で毎年開かれているイベントで、あのエミー賞に並ぶ世界4大TV祭の1つとしても知られている、なかなかビッグな国際TVアワードなんだそうです。

 

ちなみに記事中に登場する“ロッキー賞”とはカナダのロッキー山脈から取られているそうで、いわゆる最優秀賞のことだとか。ということは、カナダでも「不思議な夏」がTV賞のファイナリストに進出。これはめでたい!

 

なお、本作がノミネートされているのは「メロドラマ部門」だそうです。

確かにそういうエピソードもありますけど…(^^;)メロドラマ扱いで良いのかな、なんて気も。

 

気になる授賞発表は6月10日。ここまで来れば是非とも行く所まで行ってもらいたいですね。参考までに公式サイトのURLもどうぞ( http://review.wizehive.com/voting/view/banffgallery2015/27085/2894530/0

 

さて良い話ばかりな「不思議な夏」ですが、既に制作発表から約1年が経過しています。中国でも番組情報を時折追ってみてはいるのですが、現在第2シリーズが制作されている様子はまったく無し。

現在の再生数も6727万回と少々伸び悩んでいるようで、いわゆる微妙なポジションに落ち着いたせいもあるのかもしれません。(極秘裏に進められている可能性もありますが)

 

しかし、TVアワードに立て続けにノミネートされているのを見ると、番組のウリにもなりますから日本未公開という事にはならなそうでちょっと安心。とりあえず字幕でも吹き替えでも何でも良いので、フジには一刻も早い日本での公開をお願いしたいと思います。第7話の「解体少女」がもう気になって仕方ないです!(^^;)