世にも奇妙な物語 ブログの特別編

「世にも奇妙な物語 ファンサイトの特別編」管理人のブログです。

'17春の特別編 みどころ紹介

我らが世にも奇妙な物語も今年4月でついに放送27周年!

 

昨年はこれまでほぼ5話編成が定番だったSPシリーズが4話編成に切り替わるという事態が発生。

これは昨今のフジ不況の煽りで番組予算が減らされてしまったための措置……なのかどうかはわかりませんが、大人の事情もなんのその、人工知能とのコラボ企画が話題を呼んだほか、「クイズのおっさん」のようなヒット作も生まれたのが記憶に新しい所ですね。

 

それを受けての今年。4話編成なのは相変わらずですが、今回も単に4話分の放送時間を水増ししてお茶を濁すような真似は致しません。4話のショートショート(超短編)に、意外なアレとのコラボレーションと、番組スタッフの意欲は今回も右肩上がり。もちろん奇妙ファンを唸らせるべく、大量のプロットから選りすぐった作品群もしっかり用意してくれている様ですよ!

 

ということで今回も例年同様、放送前の個人的な見どころなんかも添えて今回のスタッフとキャストを簡単にご紹介しましょう。

 

※ 4/ 28 時点で判明している情報に基づいており、実際の放送では放送順等が変更される場合があります。

◆ 第1話「カメレオン俳優」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

脚本:黒岩勉 《 3 》

【主な代表作】ストロベリーナイト』『僕のヤバイ妻』『貴族探偵』など

【主な奇妙作】『自殺者リサイクル法(2009)』『ヘイトウイルス(2012)』

 

演出:後藤庸介 《 4 》 ※プロデューサー兼任

【主な代表作】『鍵のない夢を見る』『妄想彼女』『代償』など

【主な奇妙作】『試着室(2012)』『未来ドロボウ(2014)』『ズンドコベロンチョ(2015)』

 

主演:菅田将暉 《 初 》

【主な代表作】仮面ライダーW』『民王』『ラヴソング』など

【 注目ポイント 】

若手俳優 菅田将暉のカメレオン俳優っぷりに注目!

様々な役柄になりきる難しい設定をこなす実力。

 

★ 放送当日公開のフジ映画「帝一の國」(菅田将暉主演)とのコラボシーンに注目!

映画と同じ小道具セットを使い、主人公の出演作の一つとして劇中に登場。

 

★ ラスト5分のアドリブ演技対決に注目!

台本には簡単な流れのみ。“ほぼドキュメンタリー”シーンとのこと。

◆ 第2話「一本足りない」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

脚本:蛭田直美 《 初 》

【主な代表作】『ワイルド・ヒーローズ』『ガードセンター24』など

 

演出:小林義則 《 6 》

【主な代表作】『アンフェア』『HEAT』『大貧乏』など

【主な奇妙作】『採用試験(2002)』『まる子に会える町(2010)』『スウィート・メモリー(2012)』など

 

主演:永作博美 《 8 》

【主な代表作】週末婚』『ダーティ・ママ!』など

【主な奇妙作】『罰ゲーム(1994)』『雰差値教育(2007)』『缶けり(2011)』など

【 注目ポイント 】

★ 番組歴代最多主演女優×サイコホラー!

永作さんは1991年の「テレフォンカード」に始まり今回で8作目の出演。

 

後藤庸介プロデューサーの自信作!

『奇妙らしいワンシチュエーション心理劇』『原点に返りたい我々にとって念願の作品』との言!

◆ 第3話「夢男」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

脚本:いながききよたか 《 初 》

【主な代表作】ネオ・ウルトラQ』『代償』など

 

演出:松木創 《 9 》

【主な代表作】ラーメン大好き小泉さん』『実況される男』など

【主な奇妙作】『未来同窓会(2007)』『墓友(2014)』『夢みる機械(2016)』など

 

主演:中条あやみ 《 初 》

【主な代表作】NTTドコモ (CM)』『チア☆ダン』など

【 注目ポイント 】

★ 今回も仕掛けてきたのホラーなネットプロモーション!

『ががばば』『りんな』に続き、今回もかなり凝っています! http://www.thisman-matome.jp

 

★ あの有名な都市伝説『This Man』がまさかの奇妙とコラボレーション!

都市伝説の映像化作品は2004年の「あけてくれ」以来13年ぶり。

 

★ 10年代のホラー担当である松木創監督による最新作!

2010年代のホラー係として定着している松木監督の9本目の作品。

◆ 第4話「妻の記憶」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

原作:Osd 《 初 》

【主な代表作】『奇々怪々』『小説家J』など

 

脚本:和田清人 《 4 》

【主な代表作】深夜食堂』『武道館』など

【主な奇妙作】『相席の恋人(2012)』『仮婚(2014)』など

 

演出:河野圭太 《 12 》

【主な代表作】古畑任三郎』『マルモのおきて』『ロストデイズ』など

【主な奇妙作】『23分間の奇跡(1991)』『和服の少女(1999)』『地縛者(2015)』など

 

主演:遠藤憲一 《 3 》

【主な代表作】ストロベリーナイト』『民王』など

【主な奇妙作】『行列のできる刑事(2008)』『はじめの一歩(2010)』

【 注目ポイント 】

★ 26年ぶりの外国人原作による感動作品!

原作は韓国人漫画家Osd(オ・ソンデ)さんが、2013年11月20日~12月25日に韓国Naverのマンガ部門にて週刊連載していたオムニバスシリーズ『奇々怪々』の一編。日本では昨年からLINEマンガにて日本語版が配信され、現在はマンガアプリXOYで再掲載中。(http://xoy.webtoons.com/ja/horror/tales-of-the-unusual/list?title_no=953 ) ※原作は#27以降。

 

★ 原作は過去に中国で話題を呼び、SNSにて55万人がシェア!

2014年頃に中国でも翻訳版が掲載され『泣けるマンガ』として拡散。中国のSNSでは55万人がシェアしたとか。

ショートショート

【 注目ポイント 】

★ 初の原作付き超短編「しりとり家族」「しりとり家族ふたたび」!

番組史上初となる原作付きの超短編が登場。『AIRドクター』の森ハヤシ脚色によるギャグ作品とのこと。

 

★ お笑い芸人脚本&主演による異色超短編「赤」!

脚本はお笑いコンビ“かもめんたる”の岩崎う大、主演は世にも好きの“メイプル超合金カズレーザー

 

★ 戦隊ヒーローがシュールな世界に迷い込む「ノック」!

動物戦隊ジュウオウジャー』に出演していた注目の若手俳優 渡邉剣が主演!

◆ 雑感

今回私が特に注目しているのは……

・有名な都市伝説をモチーフにホラーな世界を描く松木監督最新作の「夢男」

永作博美×ワンシチュエーション×サイコホラーと最高の要素だらけの「一本足りない」

以上の2本。

 

前情報を見る限り今回どれも一定水準のものを用意していきている印象ですが、やはり世にも好きとしては怖さやブラックなものに期待したい所もあり、この2作品に注目せざるを得ません。

 

特に『一本足りない』は、ここ10数年の宣伝で一切目にしていない“サイコホラー”を銘打っていますから、(地上波で可能な範囲であろうものの)最も期待できそうな予感が。

 

そして今回はあの後藤庸介プロデューサーが約1年ぶりの番組復帰というのが個人的注目ポイント。

後藤Pといえば、近年の『SNSを活用した意欲的な情報発信』『大々的なネットプロモーション』など、番組に対して大きなパラダイムシフトを迎えさせた方でもありますが、その一方で『超短編の復活』『真夜中の特別編の創設』『25周年の諸々』など、初期のカラーや魅力を再確認できるよう手厚いファンサービスにも心を砕かれる古参ファンから見て非常に理想的なスタッフのお一人。

 

そんな後藤Pにとって新作SPをプロデュースする上で意識されているであろうテーマはズバリ『原点回帰』

'14秋のテーマもズバリ『原点回帰』でしたし、SNS等でも初期作品の自由でぶっ飛んだ発想を今後に活かしたい旨を語られている他、今回のSPに関する発言でも『(「一本足りない」について)原点に帰りたい我々にとって念願の作品』と、そのテーマは全くブレていない模様。初期作品の魅力を踏まえつつ、現代特有のツールを取り入れて、若年層にもしっかり奇妙の魅力を伝えようというその心構えがどのように反映されているのか注目したいですね。

 

なお、スタッフの方々のSNSによれば、現在(4月28日7:00)まだ全然編集が完成していないそうです!(笑) 例年よりもかなり早めに撮影が終わったはずなのに……何故いつもいつも放送日ギリギリになるんだ世にもスタッフ!?(^^;)

 

というわけで、今回の内容はもちろんのこと無事スタッフが放送に間に合うのかにも注目しつつ、年に2回のお祭り第1回目を楽しんじゃいましょう。

 

世にも奇妙な物語 '17春の特別編は、2017年4月29日 夜9時より放送です。お見逃しなく!

'16秋の特別編 感想

25周年の記念イヤーも終わり、半世紀へ向かって進みだした2016年。

一体26周年目の奇妙な世界はどうなるのか、昨年からその動向に大注目していましたが、どうやら、26年目を迎えた「世にも」は、25周年に負けじと新たな試みが色々となされているようで…。

 

それでは以下、久々に今回の特別編についての個人的な感想を簡単に。

評価は★5つが最高となっています。

◆ 第1話「シンクロニシティ」 ★★★

新津きよみさんの同名小説が原作となった「シンクロニシティ」。

タイトル通り、シンクロニシティ=偶然の一致をテーマにした作品になっています。

 

さて内容ですが、数々の偶然に巻き込まれるという展開から始まり、次第に過去の同級生の自殺問題が絡み合い、最終的にタクシー内での密室劇へ……と、見終わってから改めて振り返ると、これらの要素を上手くまとめられたな~と感心してしまいました。

 

個人的に、落とし穴の伏線は読めたものの、ラスト3人の車内のシーンからラストへの「ケセラセラ」がゾッとする感を上手く高めていて、物語にとって一番の見せ場をしっかりと堪能できる演出になっていた気がします。いや~怖い怖い。オチが読めてもこういう見せ場をしっかり作ってくれる作品は好感を持てます。

 

ほかツッコミどころとしては、先生はなぜナイフを持っていたのかという所が挙げられると思いますが、「彼もこの後ナイフで自死するために持っていた=この日シンクロニシティにより登場人物が全員死亡へ』という解釈をされている方を見て、そういうことであるとすれば、作品全体の見方もまた変わっていくなと。もしかしたらあのトラックの運転手も……?

 

過去のタクシーものといえば「バイパスの夜」「地獄のタクシー」「推理タクシー」などがありますが、どれもこれも先に待つのは死ばかり……。奇妙な世界にとってタクシーとはかなり危険な乗り物なのかもしれませんね~(^^;)

 

ストーリーのブラックさを十分引き立てていた演出に★3つ。

◆ 第2話「貼られる!」 ★★★

HEROさんの漫画「レッテルのある教室」を原案とした「貼られる!」

原案となっているのはもともとWEBマンガだそうで、ついにこういう時代がやってきたかと非常に感慨深いものがあります。漫画版の設定を借りただけなので、ストーリーはほぼ別物なのですが、この設定だけで十分おもしろいアイディアですよね。

 

ストーリー展開としては実に王道なのですが、王道だからこそ奇妙な設定がより映えるということですんなり楽しめました。体中にレッテルが貼られているというビジュアルも面白い! こういう作品が1つあると「あぁ世にもらしい話だな」と安心できます。ラストのちょっとしたオチにもついついニヤッとしてしまいますね。前後がどちらもブラック作なので、とてもいい箸休めになっているのではないでしょうか。

 

世にも奇妙な物語」だからこそ映像化できるであろうアイディアに★3つ。

◆ 第3話「捨て魔の女」 ★★★★

今回唯一のオリジナルストーリーである「捨て魔の女」

番組ではブラック作の定番(?)キャストである深田恭子さんの主演作ということで、かなり期待していました。

 

世にもらしい、ちょっと強引な入り方(笑)ではありましたが、ストーリー展開がシンプルなのでとても見やすかったです。幸運を招くために身の回りの物を捨てまくるという内容から、私含めて大抵の方は序盤からオチが読めていたとは思うのですが、そこを踏まえた上でも、初期から番組に携わってきたベテラン、土方政人監督の演出でグイグイ惹きつけられてしまいました。土方監督でこのようなストーリーは2004年の佳作「Be Silent」がありますが、こちらも負けず劣らずの良作になった気がします。

 

気になったのは、なぜ最後までカーテンを捨てなかったのかという部分ですが、最後の演出のための措置でしょうからそこは目をつぶるのが一番ですね。マンションに初めから備え付けられていた説を出している方もいましたが、それはそれで何もかも狂っているわけではない冷静さが窺い知れるので結構怖い!(^^;)

 

1996年の「ザ・ニュース・キャスター」といい、2010年の「ニュースおじさん、ふたたび」といい、ニュース関係の主人公もろくな目にあってませんね。

 

シンプルな脚本だからこそ、演出の力量によってしっかりと奇妙さが活きた作品になったのでは。中だるみしそうな部分もあるにはありましたが、これぞ奇妙という世界観を見せてくれたことに★4つ。

◆ 第4話「車中の出来事」 ★★★

「殺戮に至る病」「かまいたちの夜」で知られる我孫子武丸さん原作の「車中の出来事」

ストーリーテラーでも語られていたとおり、まさに「藪の中」もの。ドラマ版では真相が明かされていましたが、原作ではその辺は曖昧なんだとか。

 

昭和初期を舞台にした密室物ということで、この手のジャンルが大好きな人にはたまらなかったんじゃないでしょうかね。世にも奇妙な物語26年の歴史で意外とこういう作品は出てこなかったので、私としても新鮮でした。まだまだ鉱脈はあるようで。

 

ほか印象的だったのは、仁義なき戦いのBGMや『KAWAUSO♪』といった謎の音楽など、ファンにはおなじみの植田演出が久々に炸裂していた所ですかね……(笑)

ただ、個人的に徐々に作品が進んでいくに連れてこれらのシュールな演出が作品全体から見て少々浮いてしまっている部分があったかなと。画的に地味になってしまうための配慮だったのかもしれませんが、改めて見返すとコミカルさよりもおふざけ感の方が目立つ形になった気がします。

 

番組では珍しいジャンルに挑戦したことに加え、独特の奇妙な空気を味わえた佳作ということで★3つ。

◆ ずっとトモダチ ★★★

日本マイクロソフトの女子高生人工知能「りんな」がドラマ初出演ということで話題になったショートストーリー。

 

内容的には昨年の「ががばば」+1991年の「テレフォンカード」といった感じの展開なので、正直あまり新鮮味は感じられなかったです。「ががばば」の時もそうでしたが、やはり『世にも奇妙な物語』という番組のカラーを考えた時、この種のストーリーには少々違和感を覚えてしまったりする部分もあるんですよね。

私のような「これぞ世にも!」というホラーを期待しているファンには物足りない部分がありました。

 

ただ、今回は映像作品だけではなくPC・スマホ上で恐怖演出が繰り広げられる「りんなブログ」や、放送中に番組とLINEが同期するリアルタイムシステムを併せて楽しむという一風変わった要素があったわけで、そこで意外と楽しまされたせいか、少しだけ印象が良くなっています。

 

ネットプロモーションは「ががばば」の時もあったので、「まぁ、こんなもんかな」という小賢しいファンのような感想を抱いていたものの、ほぼ同じタイミングで自分のスマホに連動メッセージが送られてくるという視聴の仕方にはちょっとやられてしまいました……(笑) こういう楽しみ方もあったんですね。

 

ネット上ではそこそこ評判も良いようなので、これをきっかけに奇妙な世界にハマる方が出れば悪い話じゃないかなと。これまでの番組にはなかった新しい奇妙な世界の楽しみ方を味あわせてくれた所に★3つ。

◆ 総評 ★★★

ストーリーはどれも優等生的な内容でありながらも、奇妙な世界観を十分に堪能できたという意味で今回は★3つ。当たりハズレが大きくない分、物足りなさも当然あるものの、演出や企画でそこをしっかりカバーしていたなという印象が強かったですね。

 

そして、今年はなんといっても、これまでの5話から1話減らした全4話編成となったのが印象的だったと思いますが、その分、ストーリーに割ける時間が増えてより感情移入ができる環境になった反面、間延びする危険性もあり、いまいち活かしきれてない部分もチラホラ見受けられたかなと。

 

もっと言えば、ファンとしては話数を減らすよりも増やす方向に持っていってもらいたいなという欲が…!(笑) 色々大人の事情もあるんだと思いますが、やっぱり……たくさん見たいですもんね。

 

というわけで、今回も奇妙な世界堪能させていただきました。

今年は個人的に色々ありましたが、これからの奇妙な世界も十分楽しめるようにしていきたいですね。

 

スタッフ&キャストの皆さん、今回もお疲れ様でした&ありがとうございました!

 

公式Twitterによると次回はいつも通り春らしいので、それまでは当サイトで行っている↓

 完全非公式企画 ~あなたが作る世にも奇妙な物語 (kimyofansite.g1.xrea.com/content/etc/ystory.htm) ※本企画は既に終了しました。

こちらの企画の第1弾が近日公開予定ですので、そちらでお楽しみいただければと思います!

 

ハードルを上げすぎたせいか、集まりがあまりよろしくないので(^^;)まだまだ第1弾に間に合います。

過去作、習作、奇妙であれば内容は問いません。興味のある方の投稿お待ちしております!

'16秋の特別編 みどころ紹介

「ファンサイトの特別編」「ブログの特別編」管理人の白虎です。

 

急病により数ヶ月ほどサイト運営から離れておりましたが、この度無事回復し、運営に復帰致しました。代理を務めってくださった黒猫さん、本当に有難うございました。そして今後とも「ファンサイトの特別編」をよろしくお願い致します! m(_ _)m

 

さて、そんな私の瑣末な事情はここまでにしておいて……重要なのは、放送がもう間もなくという所まで差し迫った「'16 秋の特別編」ですよね!

秋は春同様に全4話構成ということで、少々物足りなさを感じてしまいそうになりますが、その分色々と面白い仕掛けをちゃんと用意しているようで……。

 

というわけで、今回も放送に先駆け「'16 秋の特別編」各話のスタッフやキャストに関する情報や個人的な注目ポイントを簡単に書き連ねていきたいと思います!今回は私の事情が事情だったので、ほんとに簡潔です。すみません!(^^;)

 

※ 10/6 時点で判明している情報に基づいており、実際の放送では放送順等が変更される場合があります。

◆ 第1話「捨て魔の女」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

脚本:吉井三奈子 《 2 》

【主な代表作】『いいオンナには運がある』『コントの劇場』など

【主な奇妙作】『墓友 (2014)』

 

演出:土方政人 《 20 》

【主な代表作】NIGHT HEAD』『ショムニ』『謎解きはディナーのあとで』『ゴーストライター』など

【主な奇妙作】『穴 (1992)』『罰ゲーム (1994)』『過去からの日記 (2004)』『推理タクシー (2008)』など

 

主演:深田恭子 《 4 》

【主な代表作】神様、もう少しだけ』『富豪刑事』『ダメな私に恋してください』など

【主な奇妙作】『友達登録 (2001)』『採用試験 (2002)』『死後婚 (2008)』

 

まず最初は、今回唯一のオリジナル脚本であり、2008年の「死後婚」以来8年ぶりの主演となる深田恭子さんの「捨て魔の女」。過去の出演作を振り返ってみると全てブラック作ということで、今回も十分期待できそうですね(笑)

 

さらに2年前に大きな話題となった「墓友」以来の登板となる若手作家吉井三奈子さんが脚本を担当。また、番組初期から携わっている土方政人監督ということで、十分奇妙な世界観を堪能できそうです。

◆ 第2話「貼られる!」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

原案:HERO 《 初 》

【主な代表作】『堀さんと宮村くん』『浅尾さんと倉田くん』『雨水リンダ』など

 

脚本:宇山佳佑 《 4 》

【主な代表作】主に泣いてます』『信長協奏曲』『それでも僕は君が好き』など

【主な奇妙作】『幸せを運ぶ眼鏡 (2015)』『嘘が生まれた日 (2015)』『クイズのおっさん (2016)』

 

演出:品田俊介 《 初 》

【主な代表作】失恋ショコラティエ』『信長協奏曲』『探偵の探偵』『ナオミとカナコ』など

 

主演:成宮寛貴 《 初 》

【主な代表作】『相棒』『逆転裁判』『クロユリ団地』『不機嫌な果実』など

 

第2話「貼られる!」は、漫画家のHEROさんがイラストサイトPixivで掲載していたWebマンガ「レッテルのある教室」が原案。もともとの作品では女子高生が主人公らしいのですが、今回は設定を換骨奪胎したストーリーということで原案扱いに。

 

脚本は今年の春に大好評を博した「クイズのおっさん」を担当した宇山佳佑さん。最近の起用率がすごいですね。演出は今回初参加の品田俊介監督、主演も番組初出演の成宮寛貴さんと、フレッシュな布陣でのストーリーになる模様。

◆ 第3話「車中の出来事」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

原作:我孫子武丸 《 初 》

【主な代表作】『殺戮にいたる病』『かまいたちの夜』『速水三兄妹シリーズ』など

 

脚本:森ハヤシ 《 6 》

【主な代表作】マジすか学園』『ショムニ2013』『ほっとけない魔女たち』など

【主な奇妙作】『カウントダウン (2007)』『理想のスキヤキ (2009)』『AIRドクター (2013)』など

 

演出:植田泰史 《 21 》

【主な代表作】『アンフェア』『LIAR GAME』『遅咲きのヒマワリ』『受験のシンデレラ』など

【主な奇妙作】ネカマな男 (2005)』『イマキヨさん (2006)』『JANKEN (2011)』『面 (2015)』など

 

主演:北村一輝 《 初 》

【主な代表作】ATARU』『猫侍』『テルマエ・ロマエ』『昼顔』など

 

第3話は、「殺戮に至る病」「かまいたちの夜」と、人気ミステリーシリーズを多数生み出した小説家、我孫子武丸さんの同名作品が原作。

 

さらに「理想のスキヤキ」「AIRドクター」といった人気作を手がけてきた森ハヤシさんと、2000年代以降のメインディレクターである植田泰史監督とのタッグということで、世にもファンにも安心のクオリティが期待できそうです。

 

ほか、マニア的な注目点としては、番組初主演の北村一輝さんとの競演となる優男役の古川雄輝さん。

「5→9 ~私に恋したお坊さん~」などで知られる古川さんですが、実は2014年にフジテレビと中国の制作会社が共同制作した世にも奇妙な物語の中国版「不可思議的夏天」のストーリーテラー役でもあるんですね。もう一つの奇妙な世界からやってきたストーリーテラーがついに本家初出演。世にもマニアは要注目です。

◆ 第4話「シンクロニシティ

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

原作:新津きよみ 《 初 》

【主な代表作】『ふたたびの加奈子』『トライアングル』など

 

脚本:岡田道尚 《 初 》

【主な代表作】鍵のかかった部屋』『ビブリア古書堂の事件手帖』『信長協奏曲』など

 

演出:岩田和行 《 11 》

【主な代表作】嬢王』『メイちゃんの執事』『家族ゲーム』『福家警部補の挨拶』など

【主な奇妙作】『リプレイ (2006)』『来世不動産 (2012)』『走る取的 (2014)』など

 

主演:黒木メイサ 《 初 》

【主な代表作】任侠ヘルパー』『新参者』『悪貨』『拝啓、民泊様。』など

 

最後は小説家新津きよみさんの同名作品が原作となった「シンクロニシティ

ゼロ代中期から「リプレイ」「来世不動産」といった作品を手がけてきた岩田監督を除き、こちらもフレッシュな人選での作品に。

◆ 雑感

今回特に私が注目しているのは……

・墓友の脚本家×番組ではブラック作でおなじみの深田恭子主演という相乗効果が楽しみな「捨て魔の女」

・森ハヤシ脚本×植田監督×北村一輝という、期待せずにはいられない布陣の「車中の出来事」

以上の2本。

 

番組史上1、2を争う大イベントであった25周年イヤーも終了し、26年目の奇妙は一体どうなるのかと思っていましたが、今回は日本マイクロソフト開発の人工知能『女子高生AIりんな』とのコラボ企画まで登場し、まだまだ試行錯誤していこうという気概が感じられて非常に頼もしいですね。

 

さらに番組初期から携わってきた岩田プロデューサーが久々の復帰!というところも大きく期待が持てるところ。我々の前に現れてから四半世紀が経過した奇妙な世界……懐かしくも新しい奇妙な世界が見られそうです!

 

世にも奇妙な物語 秋の特別編は2016年10月8日夜9時より放送です。お見逃しなく!

世にも奇妙な物語と怪奇現象 その2

世にも奇妙な物語」の撮影にまつわる恐怖エピソードを取り扱う『世にも奇妙な物語と怪奇現象』前回に続く第2弾では、もう少しまともな(笑)エピソードの数々をご紹介しようと思います。

 

今回の情報源は、週刊女性セブン1991年2月14日号に掲載された特集記事

その名も、『超常体験 身も凍るエピソード 世にも奇妙な物語収録現場』

 

当時は毎週視聴率が20%台であった奇妙ブームのまっただ中ということもあり、見開きで4ページに文字がぎっしりと詰め込まれた濃いめの特集記事になっております。TVガイドの記事にもあった『猿の手様』のエピソードの詳細あり、『身も凍る…?』と首を傾げる他愛もないエピソードもあり、読み応えもバッチリ。

 

それでは以下、あまり公に語られることのない5つの奇妙な出来事の数々をご覧頂きましょう!

 

《"前夜の鳴き声の噂"におびえた布施博

 

"猿の手"は、願いごとを3つだけかなえてくれる神様だ、という、地方のいい伝えをもとにしたドラマ『猿の手様』の収録のときのこと。ドラマの成否を決めるのは、"猿の手"だと、美術スタッフは異常に盛りあがった。数日後、出来上がった猿の手を見たスタッフと出演者たちは驚きの声をあげた。本物そっくりだったのだ。

 

あまりのリアルさに、またたく間に"猿の手のミイラだ"と噂が広まったそうだ。

「そういえば、昨晩スタジオの外に、猿の毛が落ちていたのを見た」

「キーキーという叫び声が夜中の2時ごろ、ギャーッと鳴いてピタッとやんだ」

主演の布施博も、桐の箱に収められたものをおそるおそるのぞいて、気味悪がり、撮影がなかなか始まらなかった。

 

「ロケバスの中に、神棚をつくって、お祓いの用意がしてあったんです。スタッフ用だったんですが、布施さんが"ぜひ、ぼくも一緒にやらせてほしい"というので、お清めの塩、お神酒とお札を用意して、お祈りしました」(制作スタッフ)

 

お祓いが済んだ後は、布施もきをとりなおして、NGを出すこともなく撮了。

終了後「気をつけて帰らないとね」と、あくまで慎重だったという。

 

じつは、"猿の手伝説"には、3つだけ願いをかなえるかわりになにかそれに見合うような被害にもあう、というオチがついている。この収録にも、こんな話が。

 

「監督が、収録の前に、車で事故ったんです。ただの不注意だったみたいですが、その話を後から聞いて、ちょっとゾッとしたのを覚えています。番組が番組だけに、もしかすると、そこで監督が猿の手被害を一身に受けてくれたのかも……なんて」(制作スタッフ)

 

最初は、謎の声、監督の事故、お祓い……と、かなり王道テイストのエピソードが登場。

前回の記事では『神主に扮したスタッフにお祓いを受けた』ということしか語られてなかったのが嘘のような完成度(^^;)

 

《骨折の原因に思い至ったスタッフ》

 

じつはこの番組、いまではすべてのドラマの収録前に、お祓いをする習慣になっている。

制作会社によって、日枝神社明治神宮に分かれているが、スタッフは必ず全員で出かける。

というのも、こんなエピソードがあるのだ。

 

昨年4月、番組が深夜からゴールデンタイムに進出したとき、ヒット祈願で、タモリからフジテレビ、制作会社のスタッフ全員がお祓いに出かけたのだが、ある会社のスタッフだけ、都合がつかなかった。そんなことはすっかり全員が忘れていた数か月後、スタジオのなんでもない所で突然、出演者がすべってころび、足を強く打つ事故が起こったのだ。収録が続行されたが、後から、骨折していたことがわかり、本人も周囲も仰天したという。

 

このときのスタッフが"お祓いできなかった"人たちだった。その事故のあと、すべてのロケバスには神棚を備えているし、神社に参ったときには、神主さんにお祓いを頼んでいるという。タモリは毎回ロケバスでお祓いする他、神社にも2回参っている。

 

毎週木曜の午後8時から9時までの、この番組は、もともと89年10月から20回、深夜枠で『奇妙な出来事』というタイトルで放映されていた。深夜にもかかわらず、平均視聴率がよかったことから、90年4月から13回、ゴールデンタイムで放映、あまりの好評ぶりに、この1月から再開されたという出世番組なのだ。

 

"撮影現場の呪いは、最近では、映画『ポルターガイスト』に出演者たちの謎の連続死が有名だ。

「みんな真剣にお参りします。たんなる迷信とも思えませんし、他番組での同じような話を聞くと、なおさら……ね。まあヒットも、これのおかげかな、と思ってます」(制作スタッフ)

 

続けてスタッフの災難エピソード再び。

それにしても、撮影前のお祓いだけでなくロケバスに神棚を備えて撮影していたというのが驚きです。

当時は心霊や呪いといった題材を扱うこともありましたが……今でもこういったことをしているんでしょうかね?

 

《差し入れを食べると"話がつながらない"!?》

 

タモリは、映画監督のヒッチコック(自分の作品には必ずチラッと出演していた)のように、1回放映分の3本のドラマのうち1本には必ず出演している。声だけのときもあるし、通行人のときもある。

 

タモリさんが、おでん屋さんのオヤジに扮したことがあったんです。すぐ終わると思っていたので、朝からなにも食べていないまま、スタジオで収録にはいったんですね。

そうしたら、盛りあがったスタッフたちが延々と6時間も撮影を続けちゃって」(ディレクター)

 

あまりの空腹に、タモリが目の前にあったおでんのウィンナーを食べようとした。「そこでストップをかけたのが、ADのS。こいつは、デブのSって呼ばれてるんだけど、大声で、"タモリさん、それ食べると前の絵(画像)とつながらなくなっちゃうんですよ"っていったんです。タモリさんは"こんなのわかんないよ"っていったんですが、完璧にやりたいというSの強い主張に根負けしましたね。空腹のままとうとう最後まで続けましたよ」(フジTV編成部)

 

しかし、このときのタモリの空腹ぶりは相当なもので、うらみも大きかったらしい。

 

「で、後日談です。タモリさんが収録中、シュークリームを差し入れてくれたんですね。スタッフ一同大喜びで"いただきまーす"と手を出したら、タモリさんがSに向かって"お前は食べるなよ。絵がつながらなくなるだろ"だって。もう爆笑でしたね。それで、生まれた警句が"差し入れを食べると、絵がつながらなくなる"」

 

編集の終わったテープの画面が進むにつれて、続々と食べ物が減っていったら……これほど怖いことはない!?

 

続けて、片岡鶴太郎さん主演の「帰らない」より、ちょっぴり面白い撮影裏話。

前半自体は過去に「笑っていいとも」等でタモリさんが度々語っていた話なので、ご存知の方も多いとは思いますが、ここで注目すべきは後日談。

 

さすがストーリーテラーというかなんというか……タモリさんも一筋縄ではいかないお人のようで(-▽-;)そしてADのSさん、今は何をされてるんでしょうか。

 

《幽霊出没の噂に、ピリピリのいしだあゆみ

 

いしだあゆみさんは『昔みたい』という作品に、幽霊の役で出演しました。このロケの集合場所は、青山斎場の前、ロケ地は青山墓地だったんだそうです。そのうえ、スタジオは、ずいぶん前から幽霊が出るという噂のスタジオ。なにかあると怖いので、周囲もいしださんをおどかしたりせず、神妙に行動していました」(制作スタッフ)

 

収録場所に加えて幽霊の役ということで、いしだ本人も、"ちょっと怖いわ"ともらしていたという。

 

「10年前に別れた恋人どうしが、思い出の絵の展示場で再会するというストーリー。会いにきた男は、女の部屋に招かれてがく然とするんです。女はふたりが同棲していたアパートで昔そのままの暮らしをしている。じつは、女は10年前に死んでしまった幽霊だったんです。竹脇無我さんといしださんのコンビが"大人の恐怖"をうまく演じて、見ているこっちがゾクッとしましたね」

 

ふたりがワイングラスを合わせるシーンでは、周囲がシーンと静まりかえった。幽霊に、この世からあの世へ連れ去られてしまう設定が、万が一にも現実になってしまっては困ると皆が本気で思っていたのだ、という。

 

そろそろトーンダウンしてきたかな…という感じではありますが(笑)、番組のこういった裏話はほぼ全くまとめられてきていないので、こういうシンプルな内容でもかなり貴重ですね。

 

《使い捨てカイロを落としても平然!中森明菜

 

「涙がでるようないい話だ」というのが、明菜のドラマ出演承諾の言葉だった。

 

役柄は、小学校の先生。ある放課後"カゴメカゴメ"をうたう声に校庭に出てみると、見たことのない子供たちがたくさんいる。じつは、その子たちは幽霊で明菜の母の小学校の同級生。みな東京大空襲で亡くなったのだった。明菜先生は、その子たちが死ぬ3月9日までに、生き残った自分の母に会わせると約束する。

 

「撮影は12月の夜中、学校の校庭でしたから、全員に使い捨てカイロが配られました。明菜さんも、それを身につけていたんですが、幽霊の子供たちと別れる、いちばんの涙の場面でポトッと落ちたんです。シーンとしていましたから、音も聞こえました」

 

寒さと緊張の漂っていた現場が一瞬の間をおいて大爆笑になった。こういうシーンでのハプニングは、お祓いの対象になりがちだが明菜は、あの笑顔で笑い飛ばした。

 

最後はちょっとしたNG話。アイドル主演ということで、同時期の週刊明星内でも取り上げられているエピソードだったりします。完全に趣旨とズレていないか?なんてツッコミはこの際野暮というものでしょう。

 

 

というわけで、前回に続き番組初期に起こった奇妙エピソードたちをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

 

思っていたほど……という方が大半だとは思いますが(^^;)、大人気番組でありながら、こういったエピソードが語られる機会が本当に少ないので、こういった記事に巡りあうと本当に新鮮な気持ちになれるんですよね。当時の記憶がある方が多い今のうちにムック本でも出てくれればいいんですけど……!

 

現時点で私が入手した怪奇現象のエピソードは以上となりますが、なにぶん雑誌というのは無数にありますので、もしかしたらまだ見ぬ恐怖エピソードが眠ってる可能性も、もちろんありますよね。今後も歴史に埋もれている番組情報を掴み次第、このブログで紹介していく予定です。

 

ファンの皆様からの情報提供も随時受け付けておりますので、「こんな恐怖エピソードがあったぞ」というものがあれば、確かな情報元と合わせてお寄せいただければと思います!

世にも奇妙な物語と怪奇現象

暦の上でも体感温度でも、すっかり夏到来といった今日このごろ。

そこで今回は、夏らしく「世にも奇妙な物語」撮影中に起こった恐怖の怪奇現象をご紹介したいと思います。

 

昔からホラー映画やドラマの撮影に付き物の怪奇現象・恐怖体験。

単なる話題作りか、はたまた本当に霊を呼び寄せてしまったのか、真相は関係者のみが知るといった所ですが、一応ホラー系をウリにしている我らが「世にも」にも、怪奇現象の類は多々起こっているようです。

 

既にこのブログやサイトでも軽く触れたことがある「お墓参り」「配達されない手紙」撮影時の異常気象(?)や、「0.03フレームの女」撮影中に起こった謎の機材トラブルなど……恐怖というよりも、番組らしい"奇妙な出来事"と言ったほうが良いエピソードではありますが、こういう話は我々が知らないだけで、案外多いのかもしれません。

 

……いや、正直に白状しましょう。

実はこれら以外に「番組の舞台裏で起こった怪奇現象」を取り上げた雑誌が存在しているのです。

 

その雑誌は、現在でも刊行中であるテレビ情報誌の雄《週刊 TVガイド》。

まだ番組の放送開始から間もない1990年の6/2-6/8号にて行われた特集記事のタイトルがズバリ「人気番組「世にも奇妙な物語」の舞台裏で…実際にあった奇妙な出来事」

 

この号が発売されたのは「プレゼント」「親切すぎる家族」などがラインナップに加わった第4回の放送前。本当に初期の初期の頃の特集です。第1シリーズの初めの方といえば、感動やコメディジャンルさえ無い、ホラー作品一辺倒の作りに加え、タモリの語りも不気味なトーンを帯びた「恐怖番組」そのものの佇まいであった時期。

 

そんな時期であるからこそ……出るわ出るわ。誌面を埋め尽くすかの如く、おぞましい怪奇現象の数々が。件の号を入手した際の「テレビ情報誌の情報だから大したこと無いだろう」という私の予想を大きく覆してしまったシロモノ。そのとてつもない内容に、ブログやサイトでこの記事に関する掲載を長らく見送っていたほどです。

 

しかし「世にもファンに、番組の情報を余す所なく紹介していく」がモットーであるこのサイトも12周年を迎え、ブログのネタも尽きかけている現在。これらの「怪奇現象」をありのまま、読者の方々にご紹介しようと思います。負の面も知ってこその「世にもファン」。この事実を隠し通すのはもう限界です。

 

読んだ後、皆さんの身に何が起ころうとも、当方としては責任を取りかねます。

あくまでも自己責任で御覧ください。

 

心の準備が出来たならば、ここから本題に入って行きましょう。

 

【人気番組「世にも奇妙な物語」の舞台裏で…実際にあった奇妙な出来事】

 

人間の顔を持つという人面犬、ひと昔前なら口裂け女…。

これまで世間を騒がせた怖い話は噂好きの小・中学生が広めてきた。

が、そんな少年少女をも巻き込んで、"不思議現象"がブームを呼んでいる。

その人気の秘密を探りながら仕掛け人たちに実際起こった奇妙な出来事を紹介!一足早い涼しい夏をあなたは我慢できる!?

 

早速、いかにもテレビ誌的な軽いノリで記事は始まります。

今から思えば、「さて、どんな奇妙な出来事があったのかな~」と、呑気に文字を追っていたころの私に戻りたいものです…!

 

日ごとに太陽の日差しが強くなる今日この頃。コワ~イ話に花が咲く夏はもうすぐそこまで来ている。が、今年は単なる怪談ではチト遅れた人になりそうだ。

 

というのも今、10代20代の若者の間でデジャ・ヴュや超常現などが話題になっているからだ。その火付け役になったのが、この春にスタートしたばかりの「世にも奇妙な物語」(フジテレビ系)である──。

 

この後、前座としてプロデューサーの石原隆さんによる番組の企画意図や人気の秘訣などが語られます。といっても「各話14分なので巨人の守備中に見られる長さに」など、世にもフリークには既にお馴染みの内容。

 

なので流し読みをして、急いで本題へ。今から思えば読者を安心させておいて、無防備なまま絶望へ陥れるための罠だったのかもしれません。

 

インタビュー後、いよいよ内容は怪奇現象のパートへと突入します。

 

ところで、ものがものだけに製作過程やスタッフの恐怖体験が気になるところ。

ストーリーは現段階で全てフィクションだが、オカルト映画制作後に関係者の不幸な事件を聞くことが間々ある。そのため、1本1本制作に入る前は必ずお祓いをしているとか。

 

番組スタート前にはタモリら関係者が日枝神社に参拝した。「タイトルがタイトルでしょ。信心深いわけではないけど、気を付けるに越したことはないからね」と話すのは制作スタッフの岩田祐二さん。念には念をで、明治神宮のお札も取り寄せたそうだ。

 

お祓いをしたという話は別な資料で知ってたものの、まさか各話制作の前に一回一回行っていたとは、衝撃の事実。しかし、残念なことに、ここまでスタッフが用心に用心を重ねていても、目には見えない悪しき存在たちの毒牙はスタッフを襲ってしまうことになってしまいました。

 

26年の歴史の闇に隠蔽され、以降一度も語られることのなかった、番組スタッフの恐怖体験をこれよりご覧頂きましょう……。

 

 

 

 

 

 

 

6月28日放送(予定)の「猿の手様」に主演する布施博は恐怖感が取れず、スタッフに神主に扮してもらいお祓いを受けたというエピソードもあるほどだ。

 

──それでいいのかスタッフ!

 

これほど用心を重ねながらも、「近頃、スタッフに車関係の事故が多いんですよ」とは岩田さん。

スピード違反で免許を取り上げられたり(自業自得との声も)、ケガはなかったが衝突事故もあったとか。

 

──本当に自業自得!

 

また、6月28日の「天使達の甘い囁き(※管理人注「死後の苦労」の仮タイトル)」に出演する天野裕子(フジテレビ広報部主催「ふしぎ微笑女コンテスト」のグランプリ)は、霊感が強く、東名高速道路で180キロの車と同じスピードで走るおばさんや高速車の前を横切る男性と遭遇した!?経験を持っている。

 

──早くも番組と1ミリも関係無い胡散臭いネタに!

 

ほかにも、石原さん宛に謎の手紙が届いたり、鏡を割るシーンが何度撮っても上手くいかなかったり…。

ほとんど不思議というよりオカルトの世界である。

 

──無理やりエピソードをかき集めた感!

 

しかし、石原さんは「日常的なものばかりではなくSFなども入れてより恐く」と、今後の制作に意欲的だ。夏が近づくにつれ恐怖にかられるのは出演者か視聴者か? この夏は奇妙に涼しい夏が、みなさんに訪れそう。

 

……以上、世にも奇妙な物語に巻き起こった怒涛の恐怖体験、いかがでしたでしょうか。

 

いやぁ、我らが「世にも」にも、こんな恐ろしい事件が隠されていたんですね。

ついに黒い歴史を明らかにしてしまいました。禁忌を解いてしまった私の身に何も起こらなければよいのですが……。

 

私たちが初期の作品を見ていてゾクッと感じていたあの感覚は、ひょっとしたら未知の存在によるものだったのかも……。そう思うと、過去の名作を見る目が少し変わってくるのではないでしょうか。

 

……しかし、これはまだほんの序の口。実はここから約1年後にも「世にも奇妙な物語撮影中にまつわる怪奇現象」を特集した記事が存在していたのです。奇妙な世界に潜む恐怖はまだまだ留まるところを知りません。

 

詳しくは次回『世にも奇妙な物語と怪奇現象 その2』で取り上げたいと思います。お楽しみに。

 

……次回の方が幾らかマシです!(笑)

'16春の特別編 みどころ紹介

※ 本記事は管理人白虎氏の急病により、管理人代理である黒猫が一部代筆しています。

 

前回の「映画監督編」からぴったり半年の放送となる'16春の特別編。

昨年は2週連続SP制作のために通常から一ヶ月半ほど放送が遅れてしまいましたが、その余波で春SPも歴代最遅の放送となった模様。体感的にはもう春じゃないんですが、そこは目をつぶりましょう。

 

さて、今回の「春の特別編」ですが、いつもの5話から1話減り、4話編成になっています。

1話減っているということで、番組の今後を不安視する声もあるみたいですが、これが初めての事例ではありません。過去1994年の七夕の特別編&秋の特別編、1996年の春の特別編では全3話にまで減少していたんですね。

 

TVシリーズでは20年ぶりに5話以下になった今回。ネタが無いのか予算削減なのかと思いきや、『オムニバス4作品の内容に関わるスペシャル映像が流れる』ということで、実験的な側面もあった模様。単に1話減らして各話を水増しするだけで終わらない所が世にもスタッフらしくて好感が持てます。

 

ではここからは、そんな新しい試みを引っさげてやって来る今回の春の特別編のスタッフとキャストに関するデータと雑感を書いておきたいと思います。

 

※ 5/25 時点で判明している情報に基づいており、実際の放送では順番等が変更される場合があります。

◆ 第1話「通いの軍隊」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

原作:筒井康隆 《 10 》

【主な代表作】時をかける少女』『七瀬ふたたび』『富豪刑事』『パプリカ』など

【主な奇妙作】『時の女神』『最後の喫煙者』『夢の検閲官』『走る取的』など

 

脚本:徳尾浩司 《 初 》

【主な代表作】走馬灯株式会社』『ハードナッツ!』『ロストデイズ』『ドS刑事』など

 

演出:佐藤祐市 《 11 》

【主な代表作】 『WATER BOYS』『ストロベリーナイト』『無痛 ~診える眼~』など

【主な奇妙作】『笑いの天才』『ブルギさん』『過去が届く午後』『厭な扉』など

 

主演:西島秀俊 《 2 》

【主な代表作】ストロベリーナイト』『MOZU』『流星ワゴン』など

【主な奇妙作】『過去からの日記』

 

自身初主演作である「過去からの日記」から12年ぶりの番組出演となった西島秀俊さんの「通いの軍隊」は、今年の日テレ夏ドラマ「時をかける少女」の原作者でもある筒井康隆さんの同名作品が原作となっています。

 

(本作の原作が収められた「おれに関する噂」は、「熊の木本線」「おれに関する噂」などの過去に映像化されている原作が収録されているのでオススメです)

 

エログロナンセンスが持ち味の筒井さんの作品ですが、世にもでも「最後の喫煙者」「走る取的」といった印象深い作品が多数映像化されていますよね。さらに、今回の映像化によって長年採用数第1位を誇っていた渡辺浩弐さんを抜き、史上最多10作品が採用された方になりました。

 

世間では世にも=星新一作品という印象が強い方が多いようですが、実際のところでは、筒井作品の方が相性が良いのかもしれませんね。

 

個人的には5年半ぶりの復帰となる佐藤祐市監督の登板にも期待したいところです。

◆ 第2話「クイズのおっさん」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

原作:竹本友二 《 2 》

【主な代表作】 『8(はち)』など

【主な奇妙作】『人間電子レンジ』

 

脚本:宇山佳佑 《 3 》

【主な代表作】主に泣いてます』『信長協奏曲』など

【主な奇妙作】『幸せを呼ぶ眼鏡』『嘘が生まれた日』

 

演出:石川淳一 《 6 》

【主な代表作】メイちゃんの執事』『リーガル・ハイ』『フラジャイル』など

【主な奇妙作】『日の出通り商店街 いきいきデー』『不死身の夫』『復讐病棟』など

 

主演:松重豊 《 4 》

【主な代表作】孤独のグルメ』『HERO』『重版出来!』など

【主な奇妙作】『夢のつづき』『懲役30日』『地獄は満員』

 

主演:高橋一生 《 3 》

【主な代表作】信長協奏曲』『民王』『僕のヤバイ妻』など

【主な奇妙作】『ドラマティックシンドローム』『箱』

 

2013年の珍作「人間電子レンジ」と同じく漫画家竹本友二さんの 『おっさんの宴』が原作です。

本作もなかなかシュールな雰囲気を醸し出しているようですが、「いきいきデー」や「復讐病棟」など、ブラック作品が多い石川淳一監督が担当なので、あまり油断できない気もします。

 

これまで番組で脇役での出演だった松重豊さんと高橋一生さんのダブル主演作。

高橋さんに至っては、前回の助演から半年で主演になるので、過去最速の出世になるのではないでしょうか。「孤独のグルメ」ですっかり人気俳優の仲間入りをした松重さんとの絡みに期待したいですね。

◆ 第3話「美人税」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

原案:加藤公平 《 3 》

【主な代表作】 『夢をかなえるゾウ』『オルトロスの犬』『ロストデイズ 』など

【主な奇妙作】『自販機男』『人間電子レンジ』

 

脚本:高山直也 《 25 》

【主な代表作】NIGHT HEAD』『特命係長 只野仁』『匿名探偵』『最後のレストラン』など

【主な奇妙作】『サブリミナル』『懲役30日』『不死身の夫』『復讐病棟』など

 

演出:西坂瑞城 《 初 》

【主な代表作】ガリレオ』『ラスト・フレンズ』『リーガルハイ』『テディ・ゴー!』など

 

主演:佐々木希 《 2 》

【主な代表作】 『お天気お姉さん』『黒服物語』『スケープゴート』など

【主な奇妙作】『呪web』

 

今回唯一のオリジナル作品となる本作は、「呪web」から4年ぶりの出演になる佐々木希さんが主演を務めます。美人税、イケメン税といったものは大昔からよくネタにされてきましたが、なんでも古代ギリシャでは実際に導入されたことがあるんだそうです。

 

脚本の高山直也さんは、番組初期から名作を多数手がけてきたため、ファンの間で定評のある脚本家さんなので、いい感じにブラックな作品になりそうな気がする一方、番組初演出になる西坂瑞城さんは、今回唯一のフジテレビドラマ制作部所属のディレクターさんらしいので、共同テレビ陣とは違った新風を吹き込んでくれそうですね。

◆ 第4話「夢みる機械

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

原作:諸星大二郎 《 3 》

【主な代表作】妖怪ハンター』『栞と紙魚子シリーズ』『諸怪志異』など

【主な奇妙作】『復讐クラブ』『城』

 

脚本:高山直也 《 26 》

【主な代表作】NIGHT HEAD』『特命係長 只野仁』『匿名探偵』『最後のレストラン』など

【主な奇妙作】『サブリミナル』『懲役30日』『不死身の夫』『復讐病棟』など

 

演出:松木創 《 8 》

【主な代表作】 『おわこんTV』『ラーメン大好き小泉さん』『馬子先輩の言う通り』など

【主な奇妙作】『未来同窓会』『呪web』『墓友』『蟲たちの家』など

 

主演:窪田正孝 《 初 》

【主な代表作】ゲゲゲの女房』『デスノート』『MARS~ただ、君を愛してる~』など

 

過去に「復讐クラブ」「城」が映像化されている漫画家諸星大二郎さんの同名作品が原作です。番組での採用は24年ぶりとのこと。

 

脚本は「美人税」と同じく高山直也さん、演出は1年ぶりの登板になる松木監督。昨年の「蟲たちの家」コンビですね。近年、ホラー作品をメインに活動されてきた松木監督ですが、ホラーだけでなくSFものも大好きな方らしく、学生時代からの諸星ファンだったそうです。予告を見る限りだと、これまでの松木作品とはまるきり違った作風になりそうで、今回一番期待している作品ですね。

◆ 雑感

史上最大のお祭り騒ぎだった25周年が終わり、新しい世にもの幕が開く第一発目となる今回の春SP。

初の4話編成+スペシャル映像や、あえて近未来的な設定をメインとしている箇所など、26年目の世にも奇妙な物語はまだ燃え尽きていないなと安心しています。

 

ただ、やはり気になるのが本編終了後に流れるというスペシャル映像。

各話に関係しているという発表だけなされていますが、これは各話の後日談なのか、それとも各話をリンクさせるための映像なのか、気になって仕方がありませんが、ただひとつ言えることはエンドロールの最後まで見逃せない!ということですね。

 

年に2回のお祭り。今年もファンの皆さんと一緒にたっぷり奇妙な世界を楽しみましょう。

 

世にも奇妙な物語 春の特別編は2016年5月28日夜9時より放送です。お見逃しなく!

世にも奇妙な物語の源流と影響 その4 「洋画」編

番組25周年のお祝い企画の一環として“世にも奇妙な物語の源流となった、又は後に影響を与えたであろうオムニバス作品”を紹介して行く不定期シリーズ「世にも奇妙な物語の源流と影響」。

 

前回第3弾では「海外ドラマ」を取り扱いましたが、今回はTVから映画へと場を移し、海外のオムニバスホラー洋画作品を大特集!

 

現在、世界初のオムニバス映画と呼ばれているのが、1932年にアメリカで制作された「百万円貰ったら」。

死期を悟った大富豪が、電話帳で適当に見つけた8人の男女にそれぞれに100万ドルずつ送ることから始まるストーリーで、7人の監督と16人の脚本家が携わり、制作したパラマウント社のスタッフやキャストを総動員して制作するなど、かなり力を入れた作品となっていました。

 

(その後改めて調べてみると、本作以前にもドイツで「死滅の谷」(1921)、「裏町の怪老窟」(1924)といった作品があるらしく、何が最古なのかは結局不明)

 

そんな「百万円を貰ったら」から今年で84年。そこへ至るまでに様々なオムニバスホラー映画が作られてきましたが、パッと名前を思いつく作品がそんなに出てこないという方も多いのでは。TVドラマもそうですが、意外とオムニバスホラーって知名度がそんなに無いんですよね……(^^;)

 

とはいえ、オムニバスホラーというジャンルが映画史の一端に確実に存在しているのは間違いありません。「世にも奇妙な物語」の立ち上げスタッフには映画好きが多かったこともあり、番組の成り立ちに多少なりとも影響を与えているはず。

 

ということで、ここからは1940年代から世にも誕生前年の1980年代末までに制作されたオムニバスホラー作品の中から私の独断と偏見で選んだ7本をご紹介していきましょう!

 

(※ 日本版DVDが発売されている物についてはタイトル横に『★』をつけています。)

◆ 夢の中の恐怖 (1945年9月4日 - イーリング・スタジオ) ★

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《作品データ》

原題:Dead of Night

日本公開:劇場未公開 (1989年12月に初ビデオ化)

 

脚本:ジョン・ベインズ、アンガス・マクファイル

主演:マーヴィン・ジョーンズ、ローランド・カルヴァー、メアリー・メロール、グーギー・ウィザースほか

 

第1話死の運転手」(原作:E・F・ベンソン、監督ベイジル・ディアデン、)

第2話クリスマスパーティ」(監督:アルベルト・カヴァルカンティ)

第3話お化け鏡」(監督:ロバート・ハーメル)

第4話ゴルフ狂物語」(原作H・G・ウェルズ監督:チャールズ・クライトン)

第5話腹話術の腹話術」(監督:アルベルト・カヴァルカンティ)

1902年に創立された世界最古の映画会社イーリング・スタジオの制作によるオムニバスホラー。H・GウェルズやE・F・ベンソンといったSF作家のサスペンスホラーを映像化した、オムニバスホラー映画の元祖とも言える作品です。

 

とある屋敷に住む住人たちが自分の身に起こった奇妙な出来事を語り始め……という、今なお定番のオープニング形式を見るだけでも、70年前の時点で既にこの形式が完成されていることがわかります。

黒猫の怨霊 (1962年7月4日 - アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ) ★

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《作品データ》

原題:Tales of Terror

日本公開:1964年5月17日(各話単独作品として上映)

 

原作エドガー・アラン・ポー

脚本リチャード・マシスン

監督ロジャー・コーマン

 

第1話怪異ミイラの恐怖」(主演ヴィンセント・プライス)

第2話黒猫の怨霊」(主演ピーター・ローレ)

第3話人妻を眠らす妖術」(主演:ビンセント・プライス)

製作は数々の傑作ホラー映画で有名なAIP社、脚本はSF小説の大家リチャードマシスン、監督はB級映画の帝王ことロジャー・コーマンと、豪華な布陣で制作されたオムニバスホラー作品。各話はすべて怪奇小説家として知られるエドガー・アラン・ポーによる原作で、氏の代表作である「黒猫」が映像化された作品としても名前が知られています。

 

各話には当時怪奇物のスター俳優だったヴィンセント・プライス(「アッシャー家の惨劇」「地球最後の男」のほか最近では「シザーハンズ」やマイケルジャクソン「スリラー」MVのナレーションが有名)がそれぞれ異なる役で出演するだけでなく、さらに「世にも」でいうところのストーリーテラー的なポジションも務めており、劇中では非常に印象的な人物となっていたり。

 

日本では本国から約2年後の公開となりましたが、配給会社の目論見もあってか3話をすべて分割した上、それぞれを単独作品として公開するという形式が取られました。そのため、オリジナル版の邦題が存在せず、後年になってから第2話の題名をそのまま全体のタイトルとして採用することで今に至ります。

 

ポーの短編作品の中でも最も有名であろう「黒猫」を忠実に映像化した表題作は一見の価値あり。

◆ テラー博士の恐怖 (1965年2月23日 - アミカス・プロダクション)

 

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──疑う前に先づ御覧なさい。テラー博士が予言する5つの恐怖……。

《作品データ》

原題:Dr. Terror's House of Horrors

日本公開:1965年12月15日

 

脚本:ミルトン・サボツキー

監督:フレディ・フランシス

 

第1話人狼」(主演:ニール・マッカラム)

第2話殺人植物」(主演:アラン・フリーマン)

第3話狂熱のリズム」(主演:ロイ・キャッスル)

第4話歩く手」(主演クリストファー・リー)

第5話花嫁吸血鬼」(主演ドナルド・サザーランド)

 

50~70年代にかけて「フランケンシュタイン」「ドラキュラ」などのホラー映画を多数ヒットさせ、怪奇映画の名門として名を馳せていたハマー・フィルムという会社がありました。そのハマーフィルムに対抗すべく、60年代にアミカス・プロダクションという映画制作会社が設立されることとなり、その第1番目の作品として制作されたのがこの「テラー博士の恐怖」です。

 

夜行列車に乗り合わせた5人の乗客が、謎の男の占いによって5つの恐ろしい未来を予言される場面から始まるこの作品は、公開後にスマッシュヒットを記録、それを期にアミカスは「残酷の沼」「怪奇!血のしたたる家」「魔界からの招待状」「墓場にて」といったオムニバスホラー映画を次々とヒットさせ、“オムニバスホラーといえばアミカスプロ”と言われるまでにのし上がりました。

 

後に「エクソシスト」などのリアリティホラー映画人気の高まりによって、アミカスプロは経営が行き詰まり、倒産してしまうのですが、オムニバスホラー映画の歴史を彩った作品を多数生み出した伝説の制作会社として、ホラー映画ファンの間では語り草になっているんだとか。

 

そんな伝説の最初の一歩となった本作は、残念ながら未DVD化。VHS版も現在となっては非常に入手困難となっています。オムニバスホラー映画の礎の一つとなった本作を視聴できる機会に遭遇した方は、是非その機をお見逃しなきよう……!

世にも怪奇な物語 (1968年5月17日 - コシノール) ★

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──沈む陽の血色が染めた狂おしい幻覚か。闇のかなたから聞こえる悪魔の慟哭か。

《作品データ》

原題:Histoires extraordinaires

日本公開:1969年7月12日

 

原作エドガー・アラン・ポー

 

第1話黒馬の哭く館」(脚本ロジェ・ヴァディムパスカル・クザン、クレマン・ビドル・ウッド、監督ロジェ・ヴァディム主演ジェーン・フォンダ)

第2話影を殺した男」(脚本ルイ・マル、クレマン・ビドル・ウッド、監督ルイ・マル主演アラン・ドロン)

第3話悪魔の首飾り」(脚本フェデリコ・フェリーニベルナルディーノ・ザッポーニ、監督フェデリコ・フェリーニ主演テレンス・スタンプ)

 

エドガー・アラン・ポーの3作品を映像化したイタリアとフランスの共同制作によるオムニバスホラー作品。

スタッフには「死刑台のエレベーター」のフェデリコ・フェリーニ、「地下鉄のザジ」のルイ・マル、キャストにはジェーン・フォンダアラン・ドロンなど非常に豪華な布陣で制作された映画となっています。

当ブログでも過去何度か名前を出している作品なので、ご存知の方も多いのでは。

 

さて、本作には第3弾でもご紹介したアメリカのテレビドラマ「世にも不思議な物語」をパロったタイトルがつけられていますが、ある意味「世にも奇妙な物語」というタイトルのもう一つの元ネタとも言うことができます。

 

というのも、番組初期の一部台本表紙には、以下のように本作の原題である『Histoires extraordinaires』という仏文がデザインされているんですね。

 

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関連番組の「大人は判ってくれない」「if もしも」などもすべて洋画からタイトルを拝借していることもあり、もしかしたら我らが「世にも奇妙」は、元祖の「世にも不思議な~」ではなくこちらの方を意識して付けられたタイトルなのかも。

クリープショー (1982年12月12日 - ワーナー・ブラザーズ) ★

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──恐いくらいに面白い。

《作品データ》

原題:Creepshow

日本公開:1986年2月8日

 

脚本スティーヴン・キング

監督ジョージ・A・ロメロ

 

第1話父の日」(主演ヴィヴェカ・リンドフォース)

第2話ジョディ・ベリルの孤独な死」(主演スティーブン・キング)

第3話押し寄せる波」(主演レスリー・ニールセン )

第4話」(主演ハル・ホルブルック)

第5話奴らは群がり寄ってくる」(主演:E・G・マーシャル)

 

監督を「ゾンビ」のジョージ・A・ロメロ、脚本・出演をスティーブン・キング、特殊メイクスタッフにロメロ映画でお馴染みのトム・サヴィーニ……と、ホラー映画ファン垂涎モノのメンバーが集結して制作された5話形式のオムニバスホラー作品。

 

本国では非常にカルト的人気の高い映画作品であり、1987年に「クリープショー2 怨霊」、2006年には「クリープショー3」といった続編も制作されています。日本でも例に漏れず熱いファンが多く、今回紹介するものの中では知名度上位に入るであろう作品。そのため、現在DVD版がプレミア価格で取引されているとか。

 

そんな「クリープショー」の中で特にインパクトが強く、本作の代名詞的存在になっているのが第5話の「奴らは群がり寄ってくる」です。その内容は、潔癖症の主人公がゴキブリたちに襲われるというもので、約3万匹の本物を使用した映像のインパクトが尋常ではありません(笑)

 

トラウマ級の作品が見たいという怖いもの知らずな方は、ぜひ一度ご覧になられてみては……?

トワイライトゾーン 超次元の体験 (1983年6月24日 - ワーナー・ブラザーズ) ★

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──あなたは今、次元を超えて 底知れぬ驚きと謎に満ちた世界へ入ろうとしているのです。

《作品データ》

原題:Twilight Zone The Movie

日本公開1984年2月18日

 

第1話偏見の恐怖」(脚本&監督ジョン・ランディス主演:ヴィック・モロー)

第2話真夜中の遊戯」(脚本:ジョージ・クレイトン・ジョンソン、リチャード・マシスンメリッサ・マシスン監督スティーヴン・スピルバーグ主演スキャットマン・クローザース)

第3話こどもの世界」(原作:ジェローム・ビクスビー、脚本リチャード・マシスン監督ジョー・ダンテ主演:キャスリーン・クインラン)

第4話2万フィートの戦慄」(脚本リチャード・マシスン監督ジョージ・ミラー主演ジョン・リスゴー)

 

第3弾でもご紹介したドラマシリーズ「トワイライト・ゾーン」の初の劇場版。

放送終了から既に19年が経過していましたが、スティーヴン・スピルバーグジョン・ランディスといった当時新進気鋭の若手監督を迎え、奇跡(?)の復活。TVシリーズのリメイク版3話+オリジナル作品1話を加えた4話構成となっています。

 

大人気TVシリーズのリメイク映画ということで前評判も高かったようですが、撮影中にハリウッド史上最悪と呼ばれる大事故を引き起こしてしまいます。

 

その事故とは、第1話「偏見の恐怖」の撮影中、主演俳優と二人の子役が演出用の爆風に煽られて落下したヘリコプターのプロペラに巻き込まれて全員死亡というもの。さらに、この事故で子役を違法な条件のもと撮影していたことなどが明るみとなり、10年近く裁判で争われる事態となりました。過去に衝撃映像番組でも何度か取り扱われていたので、事故の瞬間を収めた映像をご記憶の方も多いのでは。

 

当初は差別主義者の男が改心してハッピーエンドになるラストが予定されていたようなのですが、事故シーンとその前後のシーンはすべてカットされることとなり、撮影済みのテープを元に再構成した結果ブラックなエンドに変更されることになりました。物語の結末としては実に皮肉的な内容となっているものの、事故のことを知った上で見ると別な後味の悪さを感じてしまうかもしれません。

 

そんな暗い背景を持つ作品ではありますが、本作のリバイバルを期に、公開から2年後には「新トワイライトゾーン」の制作がスタートし、数字的にも好評を博し、第3シリーズまでが制作。

日本では1988年にビデオ化され、これが国内でのオムニバス人気の遠因となり、翌年「奇妙な出来事」の誕生につながっていくことになるわけで、本作の誕生如何によってはその後の歴史も変わっていたかもしれません。

◆ 世にも不思議なアメージング・ストーリー (1987年 - ユニバーサル・ピクチャーズ) ★

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──この夏、心が震える未知体験。

《作品データ》

原題:Amazing Stories The Movie

日本公開:1987年7月18日

 

原案スティーヴン・スピルバーグ

脚本:メノ・メイエス、アール・ポメランツ、ミック・ギャリス、トム・マクローリン、ボブ・ゲイル

 

第1話最後のミッション」(監督スティーヴン・スピルバーグ主演ケヴィン・コスナー)

第2話パパはミイラ」(監督:ウィリアム・ディア、主演:トム・ハリソン)

第3話真夜中の呪文」(監督ロバート・ゼメキス主演:スコット・コフィ)

 

第3弾でもご紹介したTVドラマ「世にも不思議なアメージングストーリー」の劇場版。

ドラマ版はスティーヴン・スピルバーグ製作総指揮、ハリウッドの有名スタッフが勢揃いという非常に豪華なシリーズのため、日本では「金曜ロードショー」などの映画枠にて傑作選形式で放送されていたという特殊な作品だったりします。

 

さてこの劇場版、実はアメリカ本国では劇場公開されていない作品らしいんですね。

というのも、実は単にドラマシリーズから選ばれた3本をまとめただけの超お手軽作品なのです。(日本以外でも劇場公開されたかは不明)

 

とはいえ、本作の日本公開をキッカケに以降日本でもTVシリーズが放送されるようになり、映画好きの間で知名度が急上昇。さらに翌年に輸入される「新トワイライトゾーン」と共に、80年代末期の日本オムニバスブームを作り上げていくこととなったのでした。

◆ その他の60~90年頃の主なオムニバスホラー洋画 (は日本版DVDあり)

死神の使者 (1961)

没となったTVドラマのパイロット版を劇場用に再編集した3話形式のオムニバスホラー作品。

 

恐怖の夜 (1963)

「緋文学」のナサニエル・ホーソーンのホラー小説3編を映像化したオムニバスホラー。

 

ブラックサバス ~恐怖!3つの顔~ (1963)

イタリアホラーの巨匠マリオ・バーヴァ監督によるオムニバスホラー。

 

残酷の沼 (1967)

ロバート・ブロックの原作を映像化した5話形式のオムニバスホラー。アミカス・プロ製作。

 

怪奇! 血のしたたる家 (ブラッド・ゾーン) (1971)

アミカスプロ製作&ロバート・ブロック書き下ろし脚本の4話からなるオムニバスホラー。

 

アサイラム・狂人病棟 (1972)

精神病院の入院患者から語られる4つの物語を集めたオムニバス。アミカス・プロ製作。

 

魔界からの招待状 (1972)

謎の修道士によって5人の男女にまつわる恐ろしい未来が語られるオムニバスホラー。アミカス・プロ製作。

 

墓場にて (1973)

同じエレベーターに乗り合わせた5人の男たちの悪夢を映像化したオムニバスホラー。アミカス・プロ製作。

 

呪われた墓 (1973)

謎の骨董品店の骨董品から巻き起こる4つの恐怖を集めたオムニバスホラー。アミカス・プロ製作。

 

異界への扉 (1973)

精神病院とその入院患者をモチーフにした4話のオムニバスホラー。

 

恐怖と戦慄の美女 (1975)

女性にまつわる恐怖の物語を集めた3話オムニバス。SF作家のリチャード・マシスンらが携わっている。

 

血ぬられた頭蓋骨 (1975)

「悪魔のしたたり」のジョエル・M・リード脚本監督による5話形式のクレイジーホラー作品。

 

地獄のキャッツ・アイ 呪いの爪 (1977)

謎の作家によって語られる猫にまつわる3話を集めたオムニバスホラー。

 

エイリアン・ゾーン (1978)

雨宿り中の男に葬儀屋を営む謎の老人が4つの恐怖の物語を語り始めるオムニバスホラー。

 

恐怖の殺人ビデオ (1983)

レンタルビデオ店から盗んできた謎のテープが3つの恐怖を映し出すオムニバスホラー。

 

デビルゾーン (1983)

日本では「トワイライトゾーン」と同時期に公開された4話形式のオムニバスホラー映画。

主人公がTVゲーム世界に迷い込む第2話「悪魔のビデオゲーム」は、恐らく「悪魔のゲームソフト」の元ネタだと思われる。

 

悪夢の銀河鉄道 ナイト・トレイン・トゥ・テラー (1984)

同じ夜行列車に乗り合わせた男たちによって語られる恐怖の3話をあつめたオムニバスホラー。

 

ティーブンキングのキャッツ・アイ (1985)

スティーヴン・キング原作脚本による3話のオムニバスホラー。

 

香港トワイライト・ゾーン 摩訶不思議物語 (1986)

それぞれSF、ホラー、サスペンスの3話からなる香港制作のオムニバス作品。

 

ミッドナイト・ゾーン (1986)

怪奇映画の帝王ヴィンセント・プライスがホストを務める5話のオムニバスホラー。

 

魔性の囁き 悪夢と幻想の四章 (1987)

連続殺人犯の父から語られる4つの恐怖の物語を集めたオムニバスホラー。

 

エドガー・アラン・ポーのホラー・ナイト・ストーリー (1988)

エドガー・アラン・ポーの小説を映像化した3話オムニバスホラー。

 

フロム・ザ・ダークサイド 3つの闇の物語 (1990)

ジョージ・A・ロメロ製作による同名のテレビドラマの劇場版。豪華スタッフによる3話のオムニバスホラー。

 


 

これら「世にも」誕生までの洋画ホラーの変遷をざっと見ていくと、60年代後半~70年代前半はアミカスプロの成功によって、80年代前半からは「クリープショー」「トワイライトゾーン」等によってオムニバスホラー映画の制作本数がぐっと増えているのが見て取れます。

 

が、やっぱりというか何というか、どうしても他のホラージャンルと比べると地味な路線であるためか、DVD化率の少なさですよね……(笑) VHS版のみならばソフト化されている作品がもう少し増えるんですが、大半は映画ファンの間でプレミア価格で取引されているのでなかなか見る機会に恵まれないのが現状。

 

第3次オムニバスブームが到来した際には、ぜひともこれらのソフト化が充実することと、そして世にもに新たな風を吹き込んでくれることを期待したいですね。

 

というわけで、以上「世にも奇妙な物語の源流と影響 その4 洋画編」でした。

 

次回第5弾では、日本のオムニバスドラマを特集予定。

日本のオムニバスは「世にも」以外にもゴロゴロしているのです。お楽しみに。