世にも奇妙な物語 ブログの特別編

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'17春の特別編 みどころ紹介

我らが世にも奇妙な物語も今年4月でついに放送27周年!

 

昨年はこれまでほぼ5話編成が定番だったSPシリーズが4話編成に切り替わるという事態が発生。

これは昨今のフジ不況の煽りで番組予算が減らされてしまったための措置……なのかどうかはわかりませんが、大人の事情もなんのその、人工知能とのコラボ企画が話題を呼んだほか、「クイズのおっさん」のようなヒット作も生まれたのが記憶に新しい所ですね。

 

それを受けての今年。4話編成なのは相変わらずですが、今回も単に4話分の放送時間を水増ししてお茶を濁すような真似は致しません。4話のショートショート(超短編)に、意外なアレとのコラボレーションと、番組スタッフの意欲は今回も右肩上がり。もちろん奇妙ファンを唸らせるべく、大量のプロットから選りすぐった作品群もしっかり用意してくれている様ですよ!

 

ということで今回も例年同様、放送前の個人的な見どころなんかも添えて今回のスタッフとキャストを簡単にご紹介しましょう。

 

※ 4/ 28 時点で判明している情報に基づいており、実際の放送では放送順等が変更される場合があります。

◆ 第1話「カメレオン俳優」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

脚本:黒岩勉 《 3 》

【主な代表作】ストロベリーナイト』『僕のヤバイ妻』『貴族探偵』など

【主な奇妙作】『自殺者リサイクル法(2009)』『ヘイトウイルス(2012)』

 

演出:後藤庸介 《 4 》 ※プロデューサー兼任

【主な代表作】『鍵のない夢を見る』『妄想彼女』『代償』など

【主な奇妙作】『試着室(2012)』『未来ドロボウ(2014)』『ズンドコベロンチョ(2015)』

 

主演:菅田将暉 《 初 》

【主な代表作】仮面ライダーW』『民王』『ラヴソング』など

【 注目ポイント 】

若手俳優 菅田将暉のカメレオン俳優っぷりに注目!

様々な役柄になりきる難しい設定をこなす実力。

 

★ 放送当日公開のフジ映画「帝一の國」(菅田将暉主演)とのコラボシーンに注目!

映画と同じ小道具セットを使い、主人公の出演作の一つとして劇中に登場。

 

★ ラスト5分のアドリブ演技対決に注目!

台本には簡単な流れのみ。“ほぼドキュメンタリー”シーンとのこと。

◆ 第2話「一本足りない」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

脚本:蛭田直美 《 初 》

【主な代表作】『ワイルド・ヒーローズ』『ガードセンター24』など

 

演出:小林義則 《 6 》

【主な代表作】『アンフェア』『HEAT』『大貧乏』など

【主な奇妙作】『採用試験(2002)』『まる子に会える町(2010)』『スウィート・メモリー(2012)』など

 

主演:永作博美 《 8 》

【主な代表作】週末婚』『ダーティ・ママ!』など

【主な奇妙作】『罰ゲーム(1994)』『雰差値教育(2007)』『缶けり(2011)』など

【 注目ポイント 】

★ 番組歴代最多主演女優×サイコホラー!

永作さんは1991年の「テレフォンカード」に始まり今回で8作目の出演。

 

後藤庸介プロデューサーの自信作!

『奇妙らしいワンシチュエーション心理劇』『原点に返りたい我々にとって念願の作品』との言!

◆ 第3話「夢男」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

脚本:いながききよたか 《 初 》

【主な代表作】ネオ・ウルトラQ』『代償』など

 

演出:松木創 《 9 》

【主な代表作】ラーメン大好き小泉さん』『実況される男』など

【主な奇妙作】『未来同窓会(2007)』『墓友(2014)』『夢みる機械(2016)』など

 

主演:中条あやみ 《 初 》

【主な代表作】NTTドコモ (CM)』『チア☆ダン』など

【 注目ポイント 】

★ 今回も仕掛けてきたのホラーなネットプロモーション!

『ががばば』『りんな』に続き、今回もかなり凝っています! http://www.thisman-matome.jp

 

★ あの有名な都市伝説『This Man』がまさかの奇妙とコラボレーション!

都市伝説の映像化作品は2004年の「あけてくれ」以来13年ぶり。

 

★ 10年代のホラー担当である松木創監督による最新作!

2010年代のホラー係として定着している松木監督の9本目の作品。

◆ 第4話「妻の記憶」

【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)

原作:Osd 《 初 》

【主な代表作】『奇々怪々』『小説家J』など

 

脚本:和田清人 《 4 》

【主な代表作】深夜食堂』『武道館』など

【主な奇妙作】『相席の恋人(2012)』『仮婚(2014)』など

 

演出:河野圭太 《 12 》

【主な代表作】古畑任三郎』『マルモのおきて』『ロストデイズ』など

【主な奇妙作】『23分間の奇跡(1991)』『和服の少女(1999)』『地縛者(2015)』など

 

主演:遠藤憲一 《 3 》

【主な代表作】ストロベリーナイト』『民王』など

【主な奇妙作】『行列のできる刑事(2008)』『はじめの一歩(2010)』

【 注目ポイント 】

★ 26年ぶりの外国人原作による感動作品!

原作は韓国人漫画家Osd(オ・ソンデ)さんが、2013年11月20日~12月25日に韓国Naverのマンガ部門にて週刊連載していたオムニバスシリーズ『奇々怪々』の一編。日本では昨年からLINEマンガにて日本語版が配信され、現在はマンガアプリXOYで再掲載中。(http://xoy.webtoons.com/ja/horror/tales-of-the-unusual/list?title_no=953 ) ※原作は#27以降。

 

★ 原作は過去に中国で話題を呼び、SNSにて55万人がシェア!

2014年頃に中国でも翻訳版が掲載され『泣けるマンガ』として拡散。中国のSNSでは55万人がシェアしたとか。

ショートショート

【 注目ポイント 】

★ 初の原作付き超短編「しりとり家族」「しりとり家族ふたたび」!

番組史上初となる原作付きの超短編が登場。『AIRドクター』の森ハヤシ脚色によるギャグ作品とのこと。

 

★ お笑い芸人脚本&主演による異色超短編「赤」!

脚本はお笑いコンビ“かもめんたる”の岩崎う大、主演は世にも好きの“メイプル超合金カズレーザー

 

★ 戦隊ヒーローがシュールな世界に迷い込む「ノック」!

動物戦隊ジュウオウジャー』に出演していた注目の若手俳優 渡邉剣が主演!

◆ 雑感

今回私が特に注目しているのは……

・有名な都市伝説をモチーフにホラーな世界を描く松木監督最新作の「夢男」

永作博美×ワンシチュエーション×サイコホラーと最高の要素だらけの「一本足りない」

以上の2本。

 

前情報を見る限り今回どれも一定水準のものを用意していきている印象ですが、やはり世にも好きとしては怖さやブラックなものに期待したい所もあり、この2作品に注目せざるを得ません。

 

特に『一本足りない』は、ここ10数年の宣伝で一切目にしていない“サイコホラー”を銘打っていますから、(地上波で可能な範囲であろうものの)最も期待できそうな予感が。

 

そして今回はあの後藤庸介プロデューサーが約1年ぶりの番組復帰というのが個人的注目ポイント。

後藤Pといえば、近年の『SNSを活用した意欲的な情報発信』『大々的なネットプロモーション』など、番組に対して大きなパラダイムシフトを迎えさせた方でもありますが、その一方で『超短編の復活』『真夜中の特別編の創設』『25周年の諸々』など、初期のカラーや魅力を再確認できるよう手厚いファンサービスにも心を砕かれる古参ファンから見て非常に理想的なスタッフのお一人。

 

そんな後藤Pにとって新作SPをプロデュースする上で意識されているであろうテーマはズバリ『原点回帰』

'14秋のテーマもズバリ『原点回帰』でしたし、SNS等でも初期作品の自由でぶっ飛んだ発想を今後に活かしたい旨を語られている他、今回のSPに関する発言でも『(「一本足りない」について)原点に帰りたい我々にとって念願の作品』と、そのテーマは全くブレていない模様。初期作品の魅力を踏まえつつ、現代特有のツールを取り入れて、若年層にもしっかり奇妙の魅力を伝えようというその心構えがどのように反映されているのか注目したいですね。

 

なお、スタッフの方々のSNSによれば、現在(4月28日7:00)まだ全然編集が完成していないそうです!(笑) 例年よりもかなり早めに撮影が終わったはずなのに……何故いつもいつも放送日ギリギリになるんだ世にもスタッフ!?(^^;)

 

というわけで、今回の内容はもちろんのこと無事スタッフが放送に間に合うのかにも注目しつつ、年に2回のお祭り第1回目を楽しんじゃいましょう。

 

世にも奇妙な物語 '17春の特別編は、2017年4月29日 夜9時より放送です。お見逃しなく!