世にも奇妙な物語 ブログの特別編

「世にも奇妙な物語 ファンサイトの特別編」管理人のブログです。

「if もしも」サイト10周年&第1回投票結果発表

先日11月10日に、姉妹サイト「ifもしも」が開設10周年を迎えることとなりました。

か・な・り細々と運営してきたミニサイトではありましたが、それでも10周年には違いありません。これを記念して、この度サイトのプチリニューアルを実施させていただきました。

 

未掲載だったキャスト&スタッフデータの追加や、番組関連の報道データ等を扱う「データ」ページ&「打ち上げ花火」映画版の単独ページの開設と、必要なデータはほぼ網羅した形になりました。開設以降、数々の番組情報を提供をしていただいた皆様、本当にありがとうございますm(_ _)m

 

次の10年の間には、何とか再放送・ソフト化・配信等の実現を願うばかり……!今後も陰ながら応援していきたいと思うので、本サイト同様「ifもしも」サイトもよろしくお願い致します。

◆ 第1回ベストエピソード投票 結果発表

さて、ここからは今年の7月から約3ヶ月間行ってきました「第1回ベストエピソード投票」企画について。

 

お待たせしました。こちらが今回の投票結果ページとなります。↓

( http://kimyofansite.g1.xrea.com/content/etc/vote-1.htm

 

全投票者は私を含めて25名。過去に行ってきたアンケートを見る限りではこのサイトによくいらっしゃる方々は比較的若い方が多い様ですし、「昔の作品をほとんど知らない(覚えていない)ので投票できない」という遠慮がちな方もいたようなので、当初の予想にギリギリ達したかなとは思います。とはいえ、10ポイント制にしたことで各人の思い入れや趣向などが伺えて、バラエティに富んだ結果になったんじゃないでしょうか……!

 

また、後半に設けた「番組の魅力」「奇妙の定義」を尋ねる項目にも答えてくださる方が多く、これらも有り難く、興味深く拝見させていただきました。近年ネット上を眺めていると、人によって番組に求める物や奇妙という言葉の捉え方が随分異なっているなと思わされる事が多かったので、全体の一部ではありますが、他のファンの方々はどのようにこの辺りを考えているのかを知りかったんですよね。

投票してくださったファンの皆様、本当にありがとうございましたm(_ _)m

 

そんなわけで、結果を無事発表し終えたベストエピソード投票ですが……。

 

本日より、早速第2回「世にも奇妙な物語」ベストエピソード投票を行いたいと思います!

 

今度は期間をさらに伸ばし、来年5月31日までの200日間。対象となる作品は90年代の特番シリーズ全84作品!「罰ゲーム」「時の女神」「友子の長い朝」「女は死んでいない」「壁の小説」「懲役30日」などの人気作品がひしめく中で、それらの頂点に立つ作品は一体どの作品か!?

 

世にも奇妙な物語が好きなあなたの投票をお待ちしております!m(_ _)m

◆ メールフォーム回答 

【Q】 今買うかどうか迷っているのですが『世にも奇妙な本』って買う価値ありますか?こちらのサイトの情報だと「間違いが多い」ということですが…教えていただけると助かります。

 

【A】 ちょっと難しい質問ですが、一言でいえば「本に何を期待しているのか」次第ですかね。

 

質問者さんが番組のデータ本として購入したいのであれば、サイトにもありますとおり“間違いや抜け”が多く目につくのであまりお勧めは出来ません。過去はこの本が唯一の情報源だったため、他サイト様方や、Wikipediaでも多少内容に間違いが見受けられたりと、今でも多大な影響を残していたり……(-_-;) この辺のことについては自分で言うのも何ですが、うちのサイトの物がネット上で一番正確な放送リストになっていますので、一応そちらで代用が可能です。

 

一方、番組について深く知りたいという事であれば、間違いなく本書は“買い”です。

文章中の作品名が仮タイトルになっている物もありますが、中心となっているスタッフ・キャスト・題材等の側面から研究したコラムは内容が豊富ですし、残るページの大半は「映画の特別編」に関する監督対談・インタビューになっており、こちらもメインスタッフらの番組に対する考え方を知れるので、読み物として十分面白いです。

 

私としての回答はこういった感じになるので、後は質問者さんがどちらの要素を求めているかでご判断いただければ……。それでも迷うということであれば、当方含め他の世にもサイトの管理人さんは全員持っているくらいの必携本なので、最終的に「番組が大好き」なら是非とも購入をお勧めします!

秋SPを終えて&中国版「世にも」情報 その10

秋の特別編の終了から、早くも半月ほどが経ちました。

 

視聴率も14%台に回復し同時間帯でトップ、録画率(角川調べ)も週間1位と好成績で、ファンとしては一安心。中には「真夜中の特別編」=「秋の特別編」だと勘違いしていた方も多かった様で、ひょっとしたらそれも原因の一つなのかなとも(^^;)

 

今回は「珍しく良作揃い」「昔の世にもっぽい」「10年前くらいの水準になった」という評判を見かけましたが、一方で「オチが弱い」「どんでん返しが無い」という声もかなりありました。また、中国のファンコミュニティで行われている投票では、「未来ドロボウ」と「冷える」がダントツ好評価で、「ファナモ」が半分以下、あとの2作はかなり少なめといった結果でした。

 

各話ごとの評判については、放送後に多くの掲示板・ブログ・SNSなどに目を通していった限り、今回は「ファナモ」の圧勝といった所でしょうか。露骨な下ネタを扱っているため、そこで拒否反応を示す方も多かった様ですが、インパクトの大きさからほぼ話題を独占。

 

私も初見の際は、インパクトの大きさとギリギリなネタを楽しんで見てはいましたが、あれから何度も見返す(淡々としているため何度見て飽きないのが本作の凄さ!)と、ラストに造花が写される事から“効率化や利便性を建前に安易に人間らしさを排除する事への警鐘”というテーマなのかなと。

 

なお、後藤プロデューサーのTwitterによると、

 

 

とのことで、どちらにしても、ただ下ネタを面白おかしく扱っただけの作品では無く、根底にはなかなか深いメッセージが。星もう一個くらい増やしても良かったかもしれません(笑) 劇作家の方が原作脚本演出をまるごと手がけていただけに、完全な映像化だったと思います。こういう試みは今後もどんどんやってくれると嬉しいですね。

 

そんな中、今回、最も賛否両論激しかったのが4話目の「冷える」。

 

「夢オチ的なラスト」や、「過去作品とのネタ被り」がその二大要因で、うちのBBSでもこの辺りかなり評価が分かれてました。オチが分かりやすい展開だったのでそこでしらける人も多かったようです。私はそこを納得した上だったので、ラスト付近は余計切なかったですけどね(T_T)

 

なぜ今こんなベタなラストの作品を持ってきたのか疑問だったんですが、後藤PのTwitterを見てみると、

 

 

とのことで、ストーリー自体の面白さではなく、そこから浮かび上がる人間ドラマを一番見せたかったんだなと疑問が氷解。とはいえ、着想を得た作品を見てみないことにはどうしようもないので、早速「アウルクリーク橋の出来事」が収録されている本を入手し、読了。

 

この「アウルクリーク橋の出来事(アウルクリーク橋の一事件)」は、100年ほど前にアンブローズ・ビアスによって書かれた短編作品で氏の代表作なんだとか。ビアスは、ASの格言シリーズにも使われている「悪魔の辞典」の作者と言えば、世にもファンにもピンと来るかもしれません。

 

この作品は1962年にフランスで「ふくろうの河」として映画化され、カンヌ映画祭の短篇賞を受賞したんですが、実はその2年後、世にもの元祖となった「トワイライト・ゾーン」スタッフの目に止まり、ナレーションやテラーパートを追加して、第5シリーズの一編として放送されたことがあるのです。制作費の高騰による緊急措置だったそうで、そのような経緯から版権の問題で米国以外にはフィルムが配給されず、日本でも未放送となっています。

 

私はトワイライトゾーンも好きなので「ふくろうの河」の事は一応知っていたのですが、当然見たことはなく、まさかこれが原作だったとは……(^^;)Wikipediaを見ても、有名作家からベタ褒め。ヴォネガットが「アメリカの最高の短編小説」とまで言ってるそうじゃないですか。後世へ与えた影響も大きい作品だそうで、言われてみるとあの映画なんかもフォロワーなんでしょうか。いやぁ、まだまだ不勉強です私。

 

それはともかくとして、早速「冷える」を意識しながら読んでみたんですが、より後藤Pが意図していたことが理解できたように思います。

 

ストーリーをすごく簡単に説明すると、南北戦争時代、主人公は絞首刑に処されるのですが、縄が切れて下の川へと落ちてしまいます。そこで自分が生きてる事を悟った彼は、川を泳いで逃亡に成功。改めて生きる歓びを実感しながら家へ帰り、妻を抱きしめようとした瞬間、それは死ぬ間際の幻覚だと発覚し、実際には主人公の刑は予定通り執行されていた…というもの。

 

読み進める中で「冷える」中の明滅する電灯は、小説に登場する火花のフラッシュを意識していたのかという事に気づいたり、だから現場にわざわざ家族を登場させてからラストに持っていったのかなどの類似点をいくつか発見するなど「冷える」が表現したかったことを十分補完できたように思います。

 

ただ、改めて「アウルクリーク橋の出来事」とくらべてみると「冷える」は死を前にした生の輝きという要素がちょっとブレてしまったのかなとも。小説の方は、絞首刑から逃れる事で相対的に生が輝く訳ですが、映像は死よりも冷え性人間に変化した所がストーリーの焦点になっている訳なので……。

 

脚本としても「電話をかけ続ければ助かるのでは」「火を熱く感じなくとも、火災現場では有毒ガスの方が問題では」といった所に引っかかる方も多く、賛否両論なのは、そういった点のおかげでスムーズにオチへ流れる事ができなかったせいもあるのかなとも。同じタイプのオチでも、「食べ過ぎた男」なんかは上手く処理していると思うんですよね。私も好きですし。小説を読むともっと良い物に出来た惜しさはちょっと感じましたが、哀しいお話として私は好きです。

 

「冷える」に好感をもった方もそうでない方も、興味のある方は「アウルクリーク橋の出来事」を読んで、作品理解を深めてみては。一見ベタに見えるストーリーですが、文章で読むとだいぶ印象が違ってくるので……。私はオチを知ってても面白かったです!

 

あと他の作品で気になった所では「サプライズ」の考察が思ったより少なかったかなと。この辺は中国のファンコミュニティの方が盛んだったように思いますね。

 

そのうち、面白かったのが女友達が黒幕という説で、彼女は社長の愛人であり、その権力を使って社の人間を使い、主人公にサプライズを仕掛けていったのではないか…というもの。原文ではこの辺のことをかなり事細かに分析されているのですが、さすがに訳せませんでした(^^;)

 

そう考えると、女友達のあの怪しい態度も納得できる気が……。スタッフはこの辺りの考察で賑わう事を期待していたことと思いますが、作品自体の見せ方の問題のためか、日本ではただの投げっぱなしオチと捉えられがちなのが残念な所でしょうかね。

中国版「世にも」情報 その10

ここからは久々の中国版「世にも」である「不可思議的夏天」についての情報を。

中国では9月にフジテレビで放送という報道もあったのですが、現在はまったく音沙汰なし。今月もいくつかの番組見本市に出展はしていたようですが……放送は来年の夏って事はないですよね(^^;)

 

配信から3ヶ月ほどが経とうとしていますが、古川さんの役柄が「イタズラなKiss」でのドSキャラとイメージと違うとしてファンからも賛否両論だったらしく、現在再生数は5700万回達しているものの、伸びは低空飛行、中国での動きは完全に静かになってしまっています。

 

この辺りは一気に全話を配信したり、直後に古川さんの出演する「イタズラなKiss」の続編が配信された事も影響しているかもしれません。目標の3億に到達するのはいつの日か……。

 

そんな訳で中国での情報は完全にストップしているため、今回は日本での情報をご紹介。

 

まず9月2日には、フジテレビコンテンツの海外販売を担当しているフジクリエイティブコーポレーションにて、「不思議な夏」の番組販売がスタート。そのうち世界中で放送されるようになるんでしょうかね。

……とてもじゃないですが追いつけそうに無い(^^;)

 

【Mysterious Summer】

( http://www.fujicreative.co.jp/for_buyers/more_info/tabid/106/pdid/629/Default.aspx )

 

9月17日には、フジテレビ番組動画にて英語圏向けの宣伝動画が配信。

一回見てすぐにわかりましたが『中国版「世にも奇妙な物語』のテロップがカットされています!(T_T) そりゃぁ、英語圏の人は「世にも」とか言われてもわからないでしょうけど! ちょっとモヤモヤします。

 

【Mysterious Summer (不可思議的夏天) 【Fuji TV Official】 】

( https://www.youtube.com/watch?v=jS0m_pT34jI )

 

最後は10月10日。同じくフジテレビ番組動画にて、古川雄輝さんによる英語のコメント動画が配信されました。リスニングはまったくダメなので訳せませんでしたが、まぁ「見てくださいね」みたいな内容でしょう!…多分(^^;)

 

Yuki Furukawa introduces "Mysterious Summer"(不可思議的夏天) 【Fuji TV Official】 】

( https://www.youtube.com/watch?v=5eolfegglUs )

メールフォーム回答

【Q】 SFものの短編の話を書いたりしています。それを、提供させていただけるのであるとしたら、どうすればよいのでしょうか?

 

【A】 当サイトは非公式ファンサイトなので、フジテレビ等とは全くの無関係です。

当方が分かる範囲で回答しますと、番組では基本的に視聴者からの作品投稿は受け付けていません。

直接制作会社に作品を売り込む方もいらっしゃるようですが、ある程度の実績(コンクール受賞・プロ活動等)やコネがある方で無いとなかなか難しい様です。

'14秋の特別編 感想

今年も無事に放送を終えました「世にも奇妙な物語 '14 秋の特別編」。

 

今回は、かねてからファンの待望だった藤子F先生の異色短編が初の映像化決定&8年ぶりに超短編が復活したほか、スタッフから「テーマは原点回帰」「史上最高傑作」「絶対に予想できないラスト」という前代未聞のコメントが出されるなど、『節目の年でもないのに、この気合の入れようは一体何なんだ』と、公式発表から放送までのあいだ、妙な興奮が収まりませんでした。その一方で、スタッフによる連日の自信満々な宣伝ツイートを見ながら「おぉい、そこまで言い切っちゃって大丈夫か…(;´_`)」とハラハラしたりも。

 

さらに前日には、ファンから人気の高い恐怖エピソードのみを集めた傑作選「真夜中の特別編」が放送され、日活の「死ぬほど好き」や大映テレビの「三人死ぬ」といった、他社が版権を持っているエピソードまで組み込むという徹底っぷり。最近の作品でお茶を濁していたこれまでの傑作選たちとは比べ物にもならない力の入れように、ただただ戸惑うばかりでした。

 

果たしてこれらはただのハッタリだったのか、それとも放送25周年を前に第2世代のスタッフたちが奮起した結果だったのでしょうか。ファンサイト開設以来初めてとなる大きな期待を抱きながら、じっくり1話ずつ鑑賞させてもらいました。

 

では以下、今回の特別編についての感想を。

今回はスタッフが自信満々なので、評価は従来よりかなり厳しめに。★5つが最高となっています。

◆ 第1話 「サプライズ」★★

スタッフによればデヴィッド・フィンチャーの「ゲーム」をイメージして、シナリオ制作に3ヶ月かけた大作とのこと。

演出は、コアなファンの間では2代目ホラー担当として注目されている松木創監督。

Twitterによれば、先日お子さんが誕生されたそうで、おめでとうございます!「おわこんTV」も毎週見てました。

 

さて内容ですが、色々シナリオを練りまくったことだけはよくわかりました!(笑)

お馴染みの暗転ラストも、これまでにないちょっと変わったテイストだったので新鮮な印象。

彼氏以外まで狂っていく原因を省いた起転結なスピード展開も個人的にはあまり気にならず。

こういうアブナイ彼氏は91年の「伝言板」以来ですかねぇ……?(^^;)あれは架空の存在ですけど。

 

ただ、ただですね。演出ですよ。私、どうも松木作品に対しては毎回演出が気になって気になって。

怖いです。ツボも抑えてます。棺桶から出てくるサマも良いです。しっかりホラーしています。

 

じゃ、本作は何が気になったかというと、もう少しメリハリを付けて欲しいなと。

脚本段階ではブラックコメディ風ホラーという意図だったと思うのですが、いくら何でも冒頭からエンジン全開はちょっとどうなのかと。気になった所で言えば……

 

フラッシュモブでサプライズバースデーというハッピーなシーンなのに、天気が尋常じゃなく暗い!(^^;)

彼氏が徐々におかしくなっていくという展開なのに、その最初のキッカケから彼氏の挙動が怪しすぎる!(笑)

女友達との食事シーンでも、今後を匂わせるにしては笑顔が不気味すぎないか!?

 

……などなど、出だしからホラータッチの演出がクドすぎて、笑いを狙ったであろうシーンであっても素直に笑いにくく、全体的にチグハグした印象を受けました。松木監督作品は終始不気味なまま一貫して進む事が多いんですが、ホラーだから全部暗くする、ホラーだから全員無気味な表情にする…というのは怪談話の前から「これめちゃくちゃ怖いよ~超怖いよ~」としつこく言われているようなもので、もう少し恐怖への“前フリ”や“ギャップ”が欲しいなと素人ながら思ってしまいます。監督は前回の「墓友」でいい流れを掴んだと思っているので、こういった王道以外のホラーもじゃんじゃん手がけてもらいたいですね。

 

脚本の狙いが活かせきれない惜しさはあったものの、彼氏へのサプライズ精神に敬意を評して★2つ。

超短編「インターホン」 ★★

一発ネタにもほどがあります!(笑)

◆ 第2話 「走る取的」★★★★

原作は、筒井康隆さんの同名小説。本作で9作目の映像化となり、筒井さんが歴代最多映像化の原作者に。

スタッフによれば本作は番組創世記から実写化する計画があったらしく、今回ようやく悲願の映像化です。

 

さて、内容ですが相撲取りに延々追いかけられるという、映画「激突!」以上に不条理さ全開な設定。

映像化の発表を知った際、下手をしたら最後までギャグ調になってしまうのではないかと不安があったものの、

段々シャレにならない展開になっていく緊張感や疾走感が、原作ファンから見ても十分出ていたと思います。それでも原作が一番怖いですが、これはもう映像化の宿命ですからね。

 

また、奥さんと娘さんの写真は映像化の際に付け加えたネタだそうですが、オチとしては十分許容範囲。

原作はそのまま殺されてエンドなので、こういったオチを持ってくるのかと感心してしまいました。

年に数回は読み返していた小説だけに文句無し!……と言いたい所ですが、もう少しラストは焦らして欲しかったなという思いも。★4つ

 

筒井作品の不条理さは大好きなので、今後もちょくちょく映像化していってもらえると嬉しいですね。

本作の様に厭さ全開の不条理作品で言えば、オチが弱いですが「魚」なんて良いんじゃないかなと。

或いは、放送コードの限界に挑戦する意味で「死にかた」にチャレンジするなんてどうでしょう……(笑)

 

個人的には「母子像」の映像化をず~っと待っているので、今後実現することを密かに祈っています!

星・落合監督のどちらかなら良い映像化になるんじゃないかなと。

超短編シャドーボクシング」 ★★

大体予想通りでしたが、ラストが洒落ているので★2つ。

超短編「クリームソーダ」 ★★

このチープさ加減は、初期のアバンストーリーさ全開で好感を持ちました。

超短編「捨てられない女」 ★

完っ全に予想していた通りの内容でした……(^^;)

キャスティングとしては100点!

◆ 第3話 「未来ドロボウ」★★★

原作は藤子・F・不二雄さんの同名マンガから。番組では初となる藤子原作作品です。

「世にも」ファンには藤子さんの異色短編集が好きな方が多く、私も例に漏れず大好きなんですよね。

いやぁ、この日を待ってました!

 

原作の主人公は高校進学がダメになった中学生の設定でしたが、映像版では就職活動中の大学生ということで現代っぽさが強くなった気がします。中学生のままの方がより説得力が出るとは思いますけどね。

ストーリーや肝心なセリフ、メッセージもほぼ原作に忠実。ただ、ちょっと感動色を押し出しすぎかなという印象も受けました。ラストもちょっと蛇足な気がしたので、原作通りに元に戻った後の疾走シーンで終わっても良かったんじゃないかなと。あのシーンは凄く良かったので。

 

原作が偉大なのでついつい比べてしまいますが、原作の良さを活かした丁寧な映像化でした。★3つ。

 

初登場となる藤子作品ということで、今後は「自分会議」「気楽に殺ろうよ」といったブラック作にも期待したいところですが、個人的には「ある日…」を是非! ホワイトアウトした後、じわ~っと番組ロゴが表示される画面を想像するだけでいくらでもご飯が食べられそうです。

超短編「標識」 ★★★

主演は「ミヤネ屋」「Mr.サンデー」でお馴染みの宮根誠司さん。

こういうドラマにはまず出ない意外な有名人の起用は、昔からの番組の持ち味ですよね。

 

謝った後に、標識の人から声をかけられるというオチかな~と予想していたのですが、鼻血ときましたか(笑)

ラストの、標識の人が鼻血を吹いた後に宮根さんが振り返る一瞬のシーンに何故か心を鷲掴みにされたので★3つ。しかも、演出は植田監督だったということで……さすがです!

◆ 第4話 「冷える」★★★★

プロデューサーによると、アメリカの某短編小説のような作品を目指して制作されたんだとか。

何という短編なのか非常に気になります。

 

(※10/21追記) A・ビアスの「アウルクリーク橋の出来事」だそうです。

オチに囚われず、現代女性の姿を通して死の瞬間を描き、生を見つめるドラマにしたかったとのこと。

 

さて、本作のあらすじとを読み、すぐさま脳裏をよぎったのは「食べ過ぎた男」と「のどが渇く」の2本。

消防士の画像から「けむり男」の路線も一瞬考えましたが、ま、それだとネタバレになりますからね。

要は“これまでの不思議な出来事は主人公が死ぬ間際に見た夢・幻覚でした”というオチになるんだろうと。

恐らく、そこそこの世にもファンであれば、ほぼ9割の方が冒頭で読めていたと思います。

 

で、結局大正解だったわけですが……どんでん返しだけが世にもの魅力では無いんですよね~(T_T)

付随する人間ドラマで良作になるのもあるんですよね。オチが完全に読めても、それ以外の要素で十分楽しめる作品でした。「食べ過ぎた男」といい、主人公の事を考えるとなんとも切ない。若干アナ雪を意識してるのかなと思いきや、妙なパロディの挿入も無く、シンプルに世界観を作り上げていて良かったです。

冷凍庫に閉じ込められた時「いや、もうちょい電話かけ続けてみようよ…」と思わなくもありませんでしたが、そこじゃないんです。そこじゃないんですよ。そういう人なんですよ、頼子さんは…!(?)

 

プロデューサーは最もかつての奇妙らしい作品と豪語していましたが、私はこれこそ初期のテイストを受け継いだ、本来理想とする現在形の姿(作風)ではないかと。これでオチも鮮やかであれば、文句無しの★5つでした。

ラストはロゴで終わった方が個人的には良かったですが、切ない系にはホント弱いです。

うぅっ、頼子さん……!もう少し電話をかけてさえいれば……(T_T)

 

最後に一つだけ苦言を呈するとすれば、ラストの「死んでる」という台詞はあまりにも蛇足すぎるなと。

スタッフはもっと視聴者を信頼していいと思います。

◆ 第5話 「ファナモ」★★★

原作は前田司郎さんの小説「ウンコに代わる次世代排泄物ファナモ」。何度見てもすごいタイトルです。

こういうストーリーを有名女優主演でプライムタイムに放送できるのは、「世にも」ブランドだからこそ成し得る業というか何というか(笑) 最近はこういう問題作をぶっ込む傾向にありますね。

 

そして、まさかこれが最終話にくるとは思いませんでした……!(笑)

 

ラブストーリーでもなく、シュールコメディとも言えず、終始淡々としているというのに、不思議と最後まで飽きずに楽しく見られました。派手などんでん返しも意外な展開もなく、非常にさらっとした落とし方ですが、なぜだか印象は悪くないんですよね~。それもこれもきっと「ファナモ」というネーミングと、ファナモのビジュアルのおかげ……?恐らく、これが「X」とかだったら、相当評価が変わってるはずです。アイディア勝ちですね。

 

というか、ファニスとか、マギナスとか、いろんな意味で大丈夫なんですか、それ!!!(笑)

張り紙の時点でギリギリなネタだと思っていたら、オチに持ってくるなんて……(^^;)

 

ストーリー単体には面白みがあまり無いにも関わらず、それを素直に許せてしまう謎の面白さで★3つ。「FANAMO GINZA」のBGMが好きなので、ぜひ配信して欲しいです(笑)

◆ 総評 ★★★

近年では一番凝った作りであったというストーリーテラーに好感だった他、タイトルに“超短編含む”まで含まれているのかなど、全体的に思う事は色々ありましたが、総評としてはこの一言。

 

「歴代最高傑作」「絶対予想できないラスト」はやっぱり言い過ぎ。しかし、2010年以降の回ではダントツ。

 

勿論、過去の名作と比べると物足りない所はたくさんありますし、個々で見れば別の回の方が優れている作品もあります。超短編も、全てオリジナルというチャレンジは良かったですが、「山田祭り」を超える物が出なかったのはちょっと残念だったり。250本以上の候補から選びぬかれた5本だったそうですが……。

 

が、あれだけ自信満々に言っていただけのことはあり、ラストで「う~ん……」となった本編は一つもありませんでした。低迷期と比べれば、全体的に平均の高い回ではあったなと。昨夜の「真夜中の特別編」に太刀打ちできるはずが無いことはさすがに分かっていましたが、あれだけ世にもファンのツボを全方位に抑えた傑作選に勝てる回なんて歴代で一つも存在しないですからね。しかし、それでも全編楽しめたのはスタッフの尽力のおかげだなと。

 

今回の秋の特別編は放送までの時間が本当に楽しくて、こんなのサイト開設以来初めてでした。後藤PもTwitterでたっぷり宣伝してくれましたし、制作の裏側も垣間見えて非常に濃密な期間だったなと。

 

一方では「真夜中の特別編」といったファン待望の企画も行うなど、20周年の時とは違い、スタッフが真摯に番組に取り組んでいる姿勢が嬉しかったですね~。ここ数日後藤PのTwitterを見てみても、新旧の奇妙ファンを楽しませようという意識が感じられたので、そこもかなり好感度が高いです。

 

いやぁ、もう2010年からの数年間、「あれ、これ本当に酷い事になってるぞ…」と頭を抱えた事もありました。2010年辺りから立ち上げスタッフがほぼ完全に離れ、第2世代中心になった「世にも」ですが、4年目にしてようやく5年前の水準に持ち直した様です!正直、最低でもあと6~7年は必要だと思っていましたからね……。この躍進は脅威です。本当にロゴ乱発期は絶望しか無かったですから(T_T)

 

第2世代のカラーもハッキリしつつ、新旧作家も織り交ぜて、新たな番組の歴史が始まる期待が大きく膨らんだSPだったと思います。

 

この調子で、さらなる良作を期待すべく、評価は伸びしろを考慮しての★3つ。

本当は昨日の傑作選も含めて★5つくらいつけたい所ですが、まだまだ「世にも」は出来るはず!

 

作風としては十分○なので、次回は多くの世にもファンが求める「意外なブラック作」の充実を是非。どんでん返し派のファンの皆様は今回は相当物足りてないと思うので、次回はより頑張って欲しいもの。

 

第2世代の「世にも」も、今後ますます期待大でいかせていただきます!

◆ 25周年企画への願望

さぁ、来年はいよいよ放送25周年という節目の年。制作話数も来年の秋でピッタリ500話に到達してしまいます。

かなり期待していた20周年の時は、全くといっていいほど記念イヤーらしいことが無くて落胆続きでしたが、

今回、後藤Pからは「次回25周年は、もっと凄いことします!」と言うコメントが出ているので、非常に楽しみです。

……なので、最後にここから先、個人的にやって欲しい願望を自己満足でつらつらと。

◆ 真夜中の特別編 第2弾

今回、奇跡の実現となった「真夜中の特別編」。是非この調子で第2弾、第3弾と続けて欲しいですね~。

単なる再放送でしょと思う方もいることでしょうが、この実現がどれだけ奇跡的な物だったかは、“説明には記事がいくつあっても足りない”という説明で何となく察して下さい。

 

今回のラインナップは起承転結、どんでん返しもオチへの流れも、後味の悪さもハッキリした短編のお手本のような作品が多かったので、次は、起承転結が曖昧で、オチも釈然としない、ただただ無気味な「よくわからないけど、何か嫌な物見てしまった…」という作品なんていいかなと。

バリラインナップは不定期バスの客」「影の国」「私は、女優」「急患」「悲鳴」の5つで!

 

あるいは、ズンドコベロンチョ」「行列」「ガード下の出来事」「先生の『あんなこと』」「理想のスキヤキ」という、実に嫌らしいラインナップとか(笑)

 

ほか希望したいのは、肖像権の問題から、CS等の再放送ではカットされるジャニーズ出演作品にも名作が多いので、何とか放送にこぎつけてもらいたいですね。「罰ゲーム」「トイレの落書」「パパラッチ」「銃男」などをまとめて、ドラマレジェンド枠でやっちゃうという手もあるかなとか。

 

まぁ、一番は全国の世にもファンのためにも全国ネットで放送してもらう事ですが……(^^;)

◆ 第4シリーズの制作

最近のフジは良くも悪くもリバイバルブームなので、夜の11時台辺りに第4シリーズをやってみてはどうかと。

 

5年前までは、番組の寿命を縮めるだろうと新シリーズ反対派だったんですが、数年前の暗黒期を目の当たりにして、多くの脚本家や演出家が参加できる機会を増やす事が必要になってきたんじゃないかなと思うようになったんですよね。で、現在は上昇傾向が見えてきているので、ここらでさらに弾みを付けるべく他社や新人を招いて切磋琢磨の場を設けてみても良いのではないかと!

 

毎週のTVシリーズと特番シリーズではキャスティングや、内容にもある程度制限が出てしまうので、実験的な作品や、意外なキャストの起用が容易なので、決して悪い話ではないと思うんですよね。

……勿論、毎週新作を見たいのも本音ではありますが(笑)

◆ 海外作家原作の映像化

海外のSF作家にも優れた作品は多いので、この辺りをもう少し開拓してもらいたいなと。

番組の立ち上げ当初は、リチャード・マシスンやロバート・ブロックなどの作品がスタッフの頭にあったそうなんですが、如何せん海外作家は版権の複雑さが尋常じゃないので、「夢を買う男」と「23分間の奇跡」の2作品で終わってしまっているという現状が……。おかげでこの2作は再放送もされてないんじゃなかったでしたっけね。

 

最近読んだ中では、ディーノ・ブッツァーティの「七階」なんてダークでいいんじゃないかなと思ったり。

既にパブリックドメイン化した作品にも名作がいくつかあるので、実現は難しそうですが出てきて欲しい物です。

◆ 雨の特別編の解禁

1991年の制作から23年経っても未だお蔵入り状態となっている「雨の特別編」。一番はやっぱりこれですね。

先日、後藤PがTwitterにてファンから「来年には雨の特別編の放送をお願いします」といったコメントに「了解しました!」と答えていたので、今一番実現しやすそうな企画といっても良いんじゃないかと! 来年までは何が何でも生き延びねば!(T_T)

 

ただ、最近フジが再放送でよくやっている画面上に妙なテロップや、画面の上下をカットした解像版での放送だけは辞めていただきたいですし、ものすごくワガママを言えば、放送日は雨の日に……(笑) そこがネックでお蔵入りになった訳ですが、名前が名前ですし……ね(^^;)そして勿論全国ネットで!

 

他にも過去作のDVDや、タモリさんの劇中エキストラ出演の復活等、言い出せばキリがありませんが、

20周年の時のトラウマを払拭できる様なファンも楽しめる企画がお目見えする事を期待したいと思います!

'14 秋の特別編 キャスト&スタッフ紹介

今年もやってきました「世にも奇妙な物語 '14 秋の特別編」!

前回は、能年玲奈朝ドラ後初の出演により話題性豊富かつ「墓友」が色々な意味で好評を博した一方で、特番視聴率の歴代ワーストワンを12年ぶりに0.1%更新するという微妙に残念な結果になってしまったのも記憶に新しい所です。

 

それらを受けての今回の秋の特別編。今後フジテレビが中国と共同制作した海外リメイク版「不思議な夏」の日本公開や放送25周年といったイベントが控えているので、それらにスッキリとバトンを繋げられるような優れた作品群を期待したいところ。

 

そんな中、遂に先日9月22日には、ようやくフジテレビにて公式発表が行われ、秋SPの全貌が明らかに。

( http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2014/140922-384.html )

今回も放送に先駆けて「'14 秋の特別編」の各話のスタッフやキャストに関する情報や個人的な注目ポイントを簡単にご紹介。

 

※ 9/25 時点で判明している情報に基づいており、放送順等は実際のものとは異なる可能性があります。

◆ 第1話 「ファナモ」

原作・脚本・演出は、劇団「五反田団」を立ち上げ、戯曲や小説を執筆される傍ら、TVや映画の脚本・演出家としてもご活躍されている前田司郎さん。2008年にはあの岸田國士戯曲賞を受賞し、翌年には三島由紀夫賞を受賞するなど、近年頭角を現している方の様です。演劇畑からの起用は久々ですかね。

 

そして、今回の原作は2006年の「恋愛の解体と北区の滅亡」に収録された短編「ウンコに代わる次世代排泄物ファナモ」。「ウ ン コ に 代 わ る 次 世 代 排 泄 物 フ ァ ナ モ」です。

 

なにやら危険で不穏な匂いがプンプンしますが、放送後、ネットで“ファナモ”が流行るのは間違いなし!ご本人によれば、「原作とは設定だけ一緒で内容は全然違います」とのことなので、新たに生まれ変わったストーリーに注目したいですね。

 

主演は、2008年の「これ……見て……」以来6年ぶりの出演となる戸田恵梨香さん。

昨年の「石油が出た」が可愛く思えるほどのド下ネタな作品を演じられる訳ですが、新たな戸田さんが見られるのは確実でしょうね。ただ、案外シリアスな方面に行く可能性もあるので、こればっかりは見てみない事には……。戸田さん6年ぶりの熱演に期待です!

◆ 第2話 「サプライズ」

主演は、世にも奇妙な物語初登場となる多部未華子さん。役柄としては普通の女の子との事なのでイメージ的にもピッタリですね。近年では「僕のいた時間」「ラストホープ」などでもご活躍されており、個人的に注目していた女優さんの一人だったので、奇妙な世界での熱演に期待です。

 

脚本は、番組初参加となる守口悠介さん。どこかでお名前をお見かけしたことがあるな~と思っていたら「相棒」に参加されていたんですね。過去には「左目探偵EYE」「新・おみやさん」なども手掛けられているとか。

またプロデューサーによれば、デヴィッド・フィンチャーの某映画(恐らく1997年の「ゲーム」?)から着想を得たそうで、シナリオ作りに3ヶ月以上掛けた大作との事。こだわって作られたストーリーに注目です!

 

演出は、今回で5連続登板になる松木監督。これまで「心霊アプリ」「呪web」などの王道ホラーを続けられていた所、あまり良い評判を聞きませんでしたが、心霊系から一転、心理ホラーに路線変更した前回の「墓友」が大きく話題になっただけに、今回はどうするのかその出方をず~~~っと気にしていましたが、今回も心霊系を一切排除。

「墓友」ともまた違ったより日常に近い奇妙さに舵を切っているようで、「墓友」の縮小再生産みたいな話になるんじゃないかという不安が拭えて安心しました。新たな奇妙へ進出する松木監督に期待大です。

◆ 第3話 「未来ドロボウ」

原作は「ドラえもん」でお馴染みの国民的漫画家藤子・F・不二雄さんの同名短編。

子供向け漫画のイメージが強い藤子さんですが、実は大人向け・青年向けのSF短編も数多く描かれています。以前「マツコ&有吉の怒り新党」でも一部紹介されていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

 

世にもファンの間では、昔から「SF短篇集を映像化してほしい」という声がかなりの数存在しており、単行本を買い揃えるほどガッツリはまっていた私としても、かねてから熱望していたシリーズだったんですよね。藤子プロは権利関係が厳しいという噂をよく聞くので、私もほぼ諦めていた矢先に今回の映像化。興奮しない訳が無い!他の世にもファンの間でも「世にもに藤子作品が!?」と驚きの声があちこちに。

 

今回の原作はハートウォーミング系ですが、ブラック系にも名作が多いので今後「ある日…」「気楽に殺ろうよ」等にも期待したいですね。放送開始から24年、星新一筒井康隆手塚治虫等、数多くの有名作家が関わってきた「世にも」へ、遂に最後の巨人が進撃です!

 

主演は、番組初主演となる吉田鋼太郎さん。舞台を中心に活躍されており、朝ドラ「花子とアン」の嘉納伝助役としてご存知の方も多いのでは。人気俳優が、初めて奇妙な世界へ足を踏み入れるそのサマに是非とも注目したいと思います!

 

脚本を務められるのは「ダジャレ禁止令」「発電課長」「過去からの日記」等を手がけた大野敏哉さん。「才能玉」以来7年ぶりの参加です。90年代中期~00年代前期の世にも奇妙な物語を支えてきた作家さんの一人として、ファンの間では有名な方なので、今回の登板は心強いですね。

 

近年はアニメを中心に活躍されており「スイートプリキュア♪」「ガッチャマン クラウズ」等の他、藤子さん原作の「ドラえもん」にも参加されているので本作に相応しい人選かもしれません。「世にも」での大野さんは心温まる作品が得意という印象なので、本作の良さをしっかり活かしてくれている事を期待したいです。

 

演出は、2012年の「試着室」以来2年ぶりの参加となる後藤庸介監督。今年の春SPから引き続きプロデューサーとしても参加されています。ご本人のTwitterによれば「秋の「奇妙」面白いはずですので宜しくお願いします(≧∇≦)」との事なので、しっかり期待させていただこうと思います!(笑)

◆ 第4話 「冷える」

主演は、元朝ドラヒロインの若村麻由美さん。1991年の「記憶の沼」以来、23年ぶりの出演です。ご結婚されて一時期芸能活動から離れていたようですが、最近は「匿名探偵」「福家警部補の挨拶」などでお見かけする機会が増えてきましたね。前回の「記憶の沼」では水に濡れる苦労をされたそうですが、今回は寒さだけでなく熱さまで。久々に奇妙の洗礼を受けた若村さんの熱演に注目です!

 

脚本は、2008年の「さっきよりもいい人」を手掛けられた山岡潤平さん。2010年春のストーリーテラー構成以来4年半ぶりの参加です。世にもでのドラマデビューからはや6年、「マジすか学園」「GTO」「ハニー・トラップ」等の人気作品を手掛けてこられた山岡さん。久々の奇妙に期待したいですね。

 

演出は、過去に「マニュアル警察」「銃男」「超税金対策殺人事件」などを手掛けられた村上正典監督。2010年の「はじめの一歩」以来、4年ぶりの参加になります。

村上さんは、「白鳥麗子でございます!」「木曜の怪談」「白い巨塔」「1リットルの涙」などの人気ドラマを多数演出されている監督さんで、近年でも「カラマーゾフの兄弟」「SMOKING GUN ~決定的証拠~」など、ドラマ業界の第一線で活躍されています。ブラックからコミカルまで幅広く扱うその手腕に注目です。

◆ 第5話 「走る取的」

原作は「時をかける少女」「富豪刑事」「七瀬ふたたび」などで知られる筒井康隆さんの同名小説。過去「世にも」では「時の女神」「最後の喫煙者」「熊の木本線」「夢の検閲官」等が映像化されていますが、なんと本作で9作目の採用となり、歴代で最も番組に作品が採用された原作者さんということになります。俳優としても活動されており、世にもでは「遠すぎた男」や「いきいきデー」の医師役等でお馴染みですね。

 

この「走る取的」は、昔から大好きな作品でして、とにかく「厭な要素」しかない作品です!(笑)密かに世にも奇妙な物語での映像化を期待していた作品だったので、今回の決定には興奮しかありません。ちなみに“取的(とりてき)”とは(位の低い)お相撲さんのことで、この少しだけ日常にとって異質な存在というチョイスが最高なんですよね。筒井作品のブラックな所がたっぷり出た傑作だと思っているので、厭な気分になりたい方は是非注目してみては!

 

主演は「レンタル・ラブ」以来11年ぶりの出演となる仲村トオルさん。世にもでの主演は本作が初になります。人気俳優さんなので「あれ、初主演だったっけ?」と言う気がしますが、まだまだ奇妙の世界の標的はゴロゴロしてそうですね。夜の街を恐怖やパニックと共に疾走する、普段のドラマでは見れない仲村さんの姿に是非注目したいと思います。

 

脚本は、「サブリミナル」「懲役30日」などの名作を手掛け、世にもを語る上で外せない作家である高山直也さん。近年「不死身の夫」「復讐病棟」などで番組に参加される機会が増えていますが、今回は大野さんだけでなく高山さんもいるということでホッとしている自分がいます(^^;) 本作は下手をすればギャグにしか見えなくなる難しいストーリーなので、今回の映像化に不安が多々あるんですが、番組初期からのベテランであれば安心かなと!硬派な古参ファンからライトな作風に慣れている新規ファンまで、全方位を厭な気分にさせてくれるであろうことを祈ります!

 

演出は、「来世不動産」以来2年ぶりの参加となる岩田和行監督。これまで「栞の恋」や「透き通った一日」のような爽やかな作品を演出されていますが、番組では「自殺者リサイクル法」「ゴミ女」のようなブラックな作品の方が多めの印象。原作の不条理かつブラックな持ち味を存分に引き出してくれることを期待したいですね。

超短編

そして今回、最も注目すべきニュースが、この「超短編」8年ぶりの復活でしょう。

 

もともと1990年の放送開始から1991年3月まで、OP前に流されていた15秒のアバンストーリーという物がありまして、それが2006年の放送15周年の記念企画として「15周年の特別編」「'06 秋の特別編」内で復活。この奇跡の復活から8年、5つの物語を引っさげて超短編が再び我々の前に帰ってきます!しかも、今回はどれも過去作のリメイク一切なしの完全オリジナルストーリーなんだとか。

 

まず1話目の「インターホン」の主演は、ハマカワフミエさん。長らく学生演劇を中心に活動されてきており、今年WOWOWで放送された「モザイクジャパン」のヒロインを務めらたそうです。

 

第2話「捨てられない女」の主演は、2013年に最もブレイクしたタレント1位の大久保佳代子さん。大久保さんを超短編で起用というだけで、もうかなり面白いんですが、知名度の高いタレントさんがこのシリーズに出演するのは初なので、こういった所での冒険(?)も、この番組らしくて非常に良いですね。タイトルからして再現VTRみたいなノリになりそうな予感もしますが、果たして…(^^;)

 

第3話「クリームソーダ」で主演を務められるのは岸井ゆきのさん。「勇者ヨシヒコと魔王の城」「悪の教典」「銀の匙 Silver Spoon」等の他、現在はカップヌードルCM「壁ドン篇」にも出演されているそうです。

 

第4話「シャドーボクシング」の主演は、アクションスター千葉真一の息子であり、最近バラエティ等でも時々お見かけする真剣佑さん。アメリカの映画やショートフィルムを中心に活動されてきたようで、真剣佑名義での本格的な日本ドラマ出演は本作が初めてになる模様。

 

そして最後となる5話「標識の人」は、「ミヤネ屋」「Mr.サンデー」でもお馴染みのアナウンサー宮根誠司さん。このキャスティングには「そう来たか!」と思わされましたね。これぞ「世にも」が初期から地味に続けてきた異業種枠(別名:飛び道具枠)の真骨頂(笑)。大昔には、現・東京都知事舛添要一さんの起用が検討された事もあったくらいですから、この思い切りは大いに歓迎したいですね。超短編ですし、異業種すぎて胸焼けすることも無いと思うので、一体どんな珍作が登場するのか、かなり注目してみたいと思います!

◆ 雑感

今回の中で私が特に注目しているのは、

松木監督の新たな奇妙ワールドが垣間見えそうな「サプライズ

・ファン待望であった藤子作品初の映像化となる「未来ドロボウ

・個人的に映像化を待ち望んでいた「走る取的

以上の3作品。ここがしっかり出来ていれば、今度の新作はほぼ大丈夫でしょう。

 

 

さて、今回の発表内容を見て私が最初に思ったのがこれ。

 

「……今回は、かなり本気だな」

 

なんといっても待望の藤子作品・人気の高い筒井作品・超短編の復活等々、普段と違った謎の意気込みをヒシヒシと感じるのだから仕方ありません。さらに追い打ちをかけたのが、プロデューサーを担当されている後藤庸介さんのコメント

 

「24年続いている今作の歴史の中でも、最高傑作の一つだと言っていいと思います。原点回帰をテーマに、人智を超えた“怖くて、不思議で、どこかポップな”物語を作りました。超短編も含めた10作品。絶対に予想できないラストを用意して待っています。是非見て下さい!!」

 

いや~この発言には心底驚愕しました。これ、マニアからすれば相当とんでもない事を言ってるんですよ。なぜなら、これまでスタッフの側から新作について「傑作」というフレーズが出た事は、ここ10数年の間一度も無いんです。

 

これまでのコメントを振りかえってみると「選りすぐりの」「贅沢な」「豪華な」「自信を持って」「集大成」「総力をあげて」など、悪く言えば“聞こえの良い無難なフレーズ”を使って、制作の意気込みや、回そのものの豪華さ・ジャンルの多様さをアピールするのがほとんどで、出来そのもについてはあまり触れられてきませんでした。

 

そこへ来て今回いきなり“最高傑作”ですよ。しかも、これまで後藤P自身が手がけた中でという意味ではなく「番組史上最高傑作の一つ」と堂々たる発言。おまけに「絶対に予想できないラスト」なんて、ハードルを上げまくりの発言、ビックリマークも2つ。まさに前代未聞のコメントとしか言いようがありません。

 

とはいえ、後藤Pは本格的に番組に参与してまだ2年の新参スタッフなので、大袈裟すぎる発言にも聞こえます。もしや、後藤Pにはビッグマウス癖があるのかなと思うものの、前回のコメントはごくごく無難な内容。そんな中、同時に発表されていた編成担当からのコメントにも目を向けてみると…。

 

世にも奇妙な物語』でしかできない怖さ、不思議さ、感動、衝撃を味わえ、24年間続いた所以がわかるすばらしい出来だと思っています」

 

24年間続いた所以がわかるすばらしい出来”ですよ。節目の年でもないのにここまで言いますか…。あまりにもベタ褒めなコメントが出ているのは異例中の異例すぎて、今回動揺が凄いです……。とにもかくにも、スタッフにとってここ数年間で最も自信がある回なのは間違いないでしょう。

 

しかし、本当に最高傑作か、素晴らしい出来なのかは、実際の放送見てみないことにはわかりません。が、長年マニアしてきた私個人の勘では、あながちただのハッタリとも言えないのではないかと。

 

さらに近年の世にもでは初(?)の“原点回帰”をテーマにしているという所も、マニアからしてみれば放っておけない要素。何かしら傑作・佳作は生まれるでしょうが、今回はひょっとすれば……ひょっとするかもしれません! 遂に来てしまうのかもしれません!

 

ここ数日ネットを見まわしていても、しばらく番組から離れていたという《元・世にもファン》の方々までも騒ぎ始めているだけに、最近の現状に失望している世にもファンの方々は、念のために録画だけでもされてみては。後悔が先に立つことは決してありませんよ……!

 

そういうわけで、今回私は心の保険を全て解除して、ハードルをぐんぐん上げておこうと思います。もしもこれが裏切られたなら、私は今後人間らしい感情を一切失った人間になるかもしれませんが、スタッフの言葉を信じ、全力で一点賭けします! ……死亡フラグという奴ではないです!

 

と、さすがに煽り気味に書きすぎているような気がしたのでここらで辞めておきますが、今回は放送25周年に向けてバトンを渡すための大事な秋SP。ひとまずは手放しで「あ~面白かった!」と言える回であることを願いたいですね。秋の夜長には、奇妙がなくっちゃ始まりません。

 

世にも奇妙な物語 '14 秋の特別編」は、10月18日(土)夜9時より放送です。お見逃しなく!

 

 

──今度の「世にも」は、恐らく本気だ……!

'14 秋の特別編情報&中国版「世にも」情報 その9

◆ '14秋の特別編 情報

いよいよ暦も9月に突入し、そろそろファンの間で気になってくるのが「'14秋の特別編」。本日も撮影の目撃情報がチラホラ散見されているようですが、公式発表は未だゼロ。

 

その中で現在、当方が掴んでいるのは多部未華子さん主演の「サプライズ」という作品の情報のみ。

情報元は共演者の方のTwitterで、作品名の入った割本(その日撮影する部分だけを抜粋した台本)の画像も掲載されており、ほぼ確定。現在は削除されていますが、当初は「多部さん主演」との記述や、台本の中身も一部掲載されておりました。一体どのような内容になるのか、非常に気になるところです。

 

そして作品情報と共に、さらに気になるのが放送日。

今日フジテレビより秋の特番ラインナップが発表されましたが、リストに「世にも」の名前はありません。

 

【2014 フジテレビ 秋の新番組・特別番組】

( http://www.fujitv.co.jp/tokuhen/14autumn/special.html )

 

最も有力だった10月4日の土曜プレミアムには映画「アバター」が編成されており、翌週には「開局55周年記念ドラマ 東京にオリンピックを呼んだ男」が控えているので、放送日は昨年より遅めの10月18日になる可能性が高そうですね。続報が発表され次第、いつものようにサイトの方へ掲載したいと思います。

※ 9/19 追記 ※

本日、新たに「未来ドロボウ」という作品タイトルが判明しました。

原作については恐らく藤子・F・不二雄さんの同名短編からだと思われます。

情報元は、撮影前にロケ場所の近隣住人の方に配られていた告知ビラの内容から。

内容と同じ場所で神木隆之介さんの目撃情報が多数出ているので、ほぼ間違いないかと。

 

◆ 中国版「世にも」情報 その9

ここからは、配信開始から一ヶ月が経過し、再生回数が5300万回を突破した「不思議な夏」について。

日本での公開日はまだ未定ですが、中国での報道によれば9月中にテレビ上で放送という話が出ており、まだまだ本作から目の離せない状態が続いています。ネタバレを見ないように、作品紹介のWeb記事や、ファンコミュニティの投稿等に目を通せないままなので、早く発表してほしいものです(- -;)

 

それでは以下、いつもの様に「世にも」中国リメイク版「不思議な夏」情報第9弾を。

今回は、8月後半の情報をご紹介。

 

※ 掲載している翻訳文は、Web翻訳や辞書を参考にした素人翻訳によるもののため、間違っている表現が多々存在していると思われます。大まかな内容を掴む程度のつもりでご覧ください。

 

まずは8月20日の新華娯楽より、前回お伝えした番組見本市への出展に関する記事。

記事によれば、日本での公開はテレビのプライムタイムにて放送という事ですが、地上波なんでしょうか。

 

【iQIYIの自製ドラマ《不思議な夏》が韓国の番組見本市に出展】

 

iQIYIの自製ドラマ《不思議な夏》が、9月3日に韓国のBCWW(国際放送映像番組見本市)に出展され、海外TV市場への更なる開拓を行うことがわかった。

このドラマはiQIYI、亜細亜伝媒、日本フジテレビが共同で制作しており、映画《ラブレター》のプロデューサーや、《東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~》の監督など、日本のプロ達が制作に携わっている。

今回の出展を決めた意図。それは、このドラマを世界へ推し進め、作品の影響力を中国からアジア全土へ広げていくためだ。

 

日本に《世にも奇妙な物語》という大人気テレビドラマがある。

この番組は“個性的”な“長寿番組”として有名だ。この《世にも奇妙な物語》の中国版である《不思議な夏》もまた“奇妙”なストーリーを繰り広げる為に全力を尽くしている。

このドラマの主要スタッフは強力な布陣であり、演出を務めている久保田哲史は《東京タワー》《医龍》《離婚弁護士》などの作品を手がけており、撮影監督の福田陽平は、映画《告白》に携わり、同じく貝谷慎一は《世にも奇妙な物語》に何度も参加した経験を持っているという。

本作は配信後より市場で好評価を受け、10日ほどの間に3000万近い再生数を記録しているそうだ。

 

今回、iQIYIは《不思議な夏》を携えて韓国の国際放送映像番組見本市に参加し、フジテレビと共に、

約50の国と地域からやって来る約2000人のバイヤーや有名企業らとの商談・交流を行うことになっている。一部海外の出席者は、早くも《不思議な夏》に強い興味を示しており、交渉が互いにとって良い結果になる事を望んでいるという。

 

初めて中国の動画サイトと共同制作を行ったフジテレビも《不思議な夏》に対して、大きな期待を持っており、場所をテレビに移し、9月にプライムタイムでの放送を行う他、iQIYIと共に海外市場の開拓を積極的に支援していくそうだ。

 

※ BCWW(国際放送映像番組見本市)

 

2001年創設。海外のテレビ番組・映画を扱うテレビ業界にとって重要なイベントの一つであり、これまで12回開催されたという。(中略) アジア最大の番組取引市場であり、毎年世界各地から5000人を超える参加者が来場。その中にはイギリスのBBC、日本のTBSなど、世界に知られるテレビ局も含まれている。

 

続けて、iQIYI公式から。8月21~22日にかけてテーマ曲&挿入曲のフルバージョン動画が公開。後々、サウンドトラックCDの発売なんかに期待しても良いんでしょうか。

 

【不思議な夏 エンディングテーマ】 ( http://www.iqiyi.com/v_19rrmo2r5w.html )

 

【不思議な夏 ストーリーテラーテーマ】 ( http://www.iqiyi.com/v_19rrmo0sb0.html )

 

【不思議な夏 挿入曲2】 ( http://www.iqiyi.com/v_19rrmo9ubw.html )

 

【不思議な夏 挿入曲3】 ( http://www.iqiyi.com/v_19rrmo9x1w.html )

 

【不思議な夏 挿入曲4】 ( http://www.iqiyi.com/v_19rrmo9yn8.html )

 

【不思議な夏 挿入曲5】 ( http://www.iqiyi.com/v_19rrmo9zto.html )

 

【不思議な夏 挿入曲6】 ( http://www.iqiyi.com/v_19rrmo9p48.html )

 

続けて、同日、8月22日にiQIYIで配信された《電視劇有戯》のインタビュー翻訳を。( http://www.iqiyi.com/v_19rrmo47i0.html

 

こちらは6月16日に収録された物で、主演の古川雄輝さんと監督の久保田哲史さんが出演されているほか、「検索依存症」の主演を努められている小冉こと彭暁冉さんがインタビュアーを担当。

 

本編に出てくる番組に関する情報のうち、未出の情報が含まれている箇所を中心に抜粋してみました。また、後半に一部ストーリーの紹介がありますが、どうやらおもいっきりネタバレをしているらしいので割愛させていただきますm(_ _)m

 

小冉「Hello 親愛なる皆さん。《電視劇有戯》をご覧下さりありがとうございます。さて、今日お招きするお2人は、海外からのゲストで、どちらも日本からやって来た高い影響力を持つ方々です。まず一人目は、有名な監督である久保田さん」

 

久保田「(中国語で)皆さんこんにちは、久保田です」

 

小冉「そして、いま中国で超大人気のプリンス、古川雄輝さん。ようそこいらっしゃいました」

 

古川「(中国語で)皆さんこんにちは、古川雄輝です」

 

小冉「古川さんは、今回《世にも奇妙な物語》の中国版である《不思議な夏》にご出演されていますが、この中国版奇妙では、どのようなストーリーを演じられているのでしょうか」

 

古川「僕は本多っていう、中国の方に留学してきている青年で、カメラマンになるのを目指していて。目指しながらピザ屋でアルバイトしている男性を演じています」

 

(中略)

 

小冉「《不思議な夏》には、私が出演するストーリーもあります。しかも、監督は私に対し高評価を与えていたそうです。この場でそれが本当なのか聞いてみましょう」

 

久保田「初めて見た時、可愛いなと思ったんですけど、今日…あの、ちょっとキャラクター違うんだ…って感じました(笑)」

 

小冉「それって、悪い意味でですか?」

 

久保田「良い意味、すごく…すごいなっていう(笑)」

 

小冉「可愛くて聡明な女性ということで、久保田監督はとても良い印象を持っているようです」

 

久保田「あはは、はい。はい(苦笑)」

 

(中略)

 

小冉「最後に監督へお聞きします。《不思議な夏》の再生回数は、どこまで行って欲しいですか?」

 

久保田「予想というか、その、中国のネットドラマがどれくらいの個数行くかわからないので想像つかないんですが、マーさん(制作統括)からは、3億と言われています」

 

小冉「3億。果たして3億まで突き進むことができるのでしょうか。そして、久保田監督の素晴らしいお話によって、皆さんの番組に対する関心が持続し続けることを願います。中国版《世にも奇妙な物語》こと《不思議な夏》。ゲストは、久保田監督、古川さんでした。本日はお越し下さり、本当にありがとうございました」

 

さらに、8月22日に掲載された飛象網の記事を。

諸権利で雁字搦めの「世にも」と違って、初めから海外市場を狙って制作した作品だけに、こういうフットワークの軽さが気持ちいいですね。

 

【好評の《不思議な夏》が、6大国際テレビ祭に出展】

 

iQIYI、亜細亜伝媒、日本フジテレビの3社が共同で制作した自製ドラマ《不思議な夏》が、現在、iQIYIとPPS影音で絶賛配信中だ。8月8日の配信から、既に再生回数が3500万を越え、好成績を収めている。

本作は、中国を皮切りに3ヶ国で放送される事が決まっており、日本のフジテレビ、アメリカのDramaFeverでも放送されるという。さらに、海外市場を開拓するため、iQIYIは《不思議な夏》の勢いを携えて、秋に開催されるカンヌの国際テレビ番組見本市、シンガポールのアジアテレビジョンフォーラム、東京国際映画祭などを含めた、6大国際テレビ祭に出展する。

 

世にも奇妙な物語 中国版”である《不思議な夏》は、配信後から様々な業界からの強い手応えを受けており、主にショートオムニバスという構成や、中日共同による制作モデルなどがその理由だ。

そして遂に海外TV市場の興味をも引きつけ、既に《不思議な夏》は6大国際テレビ祭から招待されている。

 

(中略)

 

聞けば、今回《不思議な夏》が出展する6大国際テレビ祭は、業界に高い影響力を持っているという。

例えば、第30回カンヌ国際テレビ番組見本市(MIPCOM)は、2014年10月13日~16日にフランスのカンヌで盛大に行われており、100の国々から、約2100社の出展企業、約4600名のバイヤー、約13500人の参加者が集まるそうだ。

 

お次は、8月23日にエンタメサイト「クランクイン!」にて公開された《不思議な夏》に関する日本語記事。

記事によれば、早くもフジは続編の制作を決定しているようで、今後長期シリーズになるかもしれませんね。

 

古川雄輝、中国で大ブレイク 日本から来た「男神」に悲鳴 女性たちが萌える理由は?】

( http://www.crank-in.net/entertainment/column/32411 )

 

最後は、8月25日夜にiQIYIが掲載した「世にも奇妙な物語 オススメの10大名作」なるリストを。こちらは「不思議な夏」の宣伝を兼ねて公開された物ですが、なかなかツボを抑えたラインナップです。

しかし、これらをiQIYIで見るには非公式動画でしか方法が無いという歪な構図…(^^;)

 

イメージ 2

01:「美女缶」★★★★★

02:「AIRドクター」★★★★★

03:「真夜中の殺人者」★★★★

04:「雪山」 ★★★★★

05:「推理タクシー」 ★★★★

06:「懲役30日」 ★★★★

07:「トイレの落書」 ★★★★

08:「自殺者リサイクル法」 ★★★★

09:「ゴミ女」 ★★★★★

10:「おばあちゃん」 ★★★★★

衝撃の世にも奇“怪”な物語&中国版「世にも」情報 その8

毎年恒例の「ほんとにあった怖い話」も終了し、夏のホラー番組の勢いも徐々に落ち着いていく今日この頃。

しかし、そんななかでもまだまだホラーが熱いのがDVD市場。ホラーコーナーでは怒涛の勢いで新作が次々と発表されています。

 

私はその中でも「ほんとにあった呪いのビデオ」シリーズが一番好きなんですが、このシリーズのヒットで類似作品が相次いでリリースされ、今やこういったオリジナルホラーのマニアが多数存在する一大ジャンルに。あまりにも膨大な量なので、私もいつからか制覇を諦めてしまったりも(^^;)

 

ホラーDVDシリーズも、こうした一大市場になってしまえば、中には他と差別化を図るべく、違ったアプローチを図る者が出てきます。そういった試行錯誤の中で伝説的な作品や意欲的な作品が生まれる一方、マニアが苦笑しながら「あぁ、あれね」と言いたくなるキワモノ、珍品も多数出てくるのは世の常。

 

今回は、その中から「世にも奇妙な物語」に真っ向から挑戦状を叩きつけた作品を一本ご紹介。その名も「世にも怪な物語」。奇妙でも怪奇でもありません。奇怪です。

 

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──世にも奇怪な恐怖が、怒涛の13連弾で襲いかかる!!!

 

「ほんとにあった呪いのビデオ」「2ちゃんねるの呪い」「あなたの知らない怖い話」のヒット作を手掛けて来たプロデューサーが、新鋭監督を起用したショートホラー作品を厳選して収録する、コンピレーション映像集!!TVや携帯電話、インターネットが普及した現代でも、まだまだ世の中には不可解な現象が数々起きている…そんな現代の奇妙で怪奇なあなたの知らない世界をお楽しみ下さい。

 

世にも奇妙な世界に、あなたをご招待致します。

《作品データ》

発売日:2014年5月2日 (レンタル販売のみ)

 

脚本:いよく直人/塚本玲美衣/楠雄貴/椎田公尋

監督:永江二朗/いよく直人/楠雄貴/椎田公尋

 

製作:酒匂暢彦/大橋孝史

プロデューサー:岡良亮/山口奈津子/金子誠二郎/中村裕

製作会社:株式会社チャンス イン / 株式会社ジョリー・ロジャー

 

第01話呪眼」(主演:佐藤涼平

第02話呪怨」(主演:川村泰生)

第03話死声」(主演鈴木美智子

第04話棲み人」(主演:北山めぐみ)

第05話おとしもの」(出演:都/中村利裕/橋倉靖彦/清子)

第06話轢死」(出演:西山麻矢/中村邦晃)

第07話轢死霊 佳織」(主演:西山麻矢)

第08話轢死霊 裕也」(主演:中村邦晃)

第09話センリツ」(出演:大日向祐美/橋本晃佑/村上俊輔)

第10話呪罰」(出演宇野祥平

第11話遭遇」(主演:吾妻麗子)

第12話呪解」(主演:佐倉亜実)

第13話樹齢」(出演佐藤博之/谷口徳宏/山戸玲奈)

 

ここまであからさまに「世にも」に寄せてきているオリジナルビデオ作品は初めて見ました。そのため、ネットでも「世にも奇妙な物語を借りてきたはずが……」という被害報告がチラホラと。

 

しかし、このB級臭さ、パチモノ臭さが実に素晴らしい! B級物好きの心を存分にくすぐります。DVDの宣伝文で、最後の最後に世にも奇妙な世界と言ってしまっている所も100点。

 

昨年には、別の会社から「ホラーの鬼才・井月鈴人の 世にも奇妙なものがたり」というDVDも発売されており、出演者のブログで「子供の頃から見ていた世にも~に出演できるなんて!」というコメントに胸を痛めていたのでよく覚えています。どうやら最近のホラーDVD業界では、「世にも」テイストを取り入れるのが流行ってきているのかもしれませんね。

 

さて、肝心の内容ですが、端的に言えば素人の自主制作ホラーを一つにまとめてみましたという感じで、安っぽさが全面に出ています。概ね大学の映像サークルの様なクオリティです。

 

各話、いじめを苦に自殺した同級生の霊、焼身自殺を図った女の声、古いアパートの霊などなど、非常にベッタベタな題材が続き、しかもほとんどが体験談風という始末。勿論、ベタな題材でも画が怖ければいいのですが……もっとやりようがあるんじゃないかなぁとも。ほとんどが2~3分程度の長さなので、テンポよくサクサク見れる所は非常に好感触。軽い気持ちで視聴できると思います。

 

ストーリー性というより、ビックリ系に重点を置いただけなので、他の作品群と差別化ができてないどころか、他のDVD作品の中では雑な方の作りに。ハナからそこまで番組のことを意識してはいない作品であろうことは薄々感じていましたが、「世にも」風の名前を付けるからには、やっぱりストーリー性で勝負してもらいたいなとファンとしては勝手ながら思ってしまいます。

 

途中まで「何でこんなの借りてきてしまったんだろう…」と後悔しつつ見ていましたが、意外なことに「世にも」同様、常識に囚われない挑戦的な作品が含まれていたのは、思わぬ発見でありました。

 

その一例としてまずは個人的な傑作である第5話「おとしもの」のワンシーンをご紹介。

 

本作は、夜道でハンカチの落し物を拾った主人公が、そのまま会社にハンカチを持っていった所、一人で残業中に謎の怪奇現象が……というストーリー。そこから皆さんも薄々気づいている通り、最終的に突然落とし主の霊が主人公の前に現れ、ビックリさせる訳ですね。

 

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さて、ここで皆さんにちょっと考えて貰いたいのですが、あなたが演出家だとして、この場面からいかに怖く、いかにビックリするように霊を登場させますか?

 

王道を狙って左側から突然登場。不意打ちを狙って後ろから羽交い絞め。ちょっと外して右側から。どうせなら、おもいっきりシュールを狙って口から登場。逆に霊を出さない。主人公自身が霊に変身する……。

 

ベタなものから突飛なものまで色々考えられると思いますが、きっと本作の画期的なアイディアには到底太刀打ちできないでしょう。私も色々予想していましたが、ここまで裏切られたのは初めてです。

 

これまで様々なビックリオチを見てきましたが、今後二度と現れない物であることだけは断言できます。

 

 

準備はいいでしょうか?

 

 

それでは正解です。

 

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《答え》 後ろから普通にダッシュして、ガンをとばす

 

どうでしょう、この斬新かつ衝撃的な演出。雷が落ちた様なショックという意外ありません。よく心霊番組で見かける突然現れる幽霊だって、裏では普通にダッシュしているかもしれないのです。

 

そう、彼・彼女らだって元は人間。幽霊はダッシュしないという固定概念は本来疑うべき物なのです。そこに気付かされてしまった瞬間、世のホラー作品は既に過去の物へと消え去ってしまい、我々の胸に残されたのは、混乱・焦燥・絶望・不安定……。これまでの常識が失われ、無秩序と化した世界と対峙した際の、原始的かつ本能的な恐怖がそこにあるだけなのです!

 

ついに、我々はJホラー界の鬼才誕生の瞬間を目撃してしまったのかと思うのはまだ早い。これは2014年に突如出現した新たな才能の芽を一瞬垣間見ただけに過ぎないのです。

 

さらにその才能が存分に発揮されるのが、ラスト手前の第14話「呪解」です。

ストーリーは「見たら死ぬ呪いのサイトを見てしまい、友人が死亡。呪いを解くために様々な方法を試し、やっと呪いが解ける神社を見つけ、悪霊を祓う事に成功する」という、ベタながらも王道ホラーのテイスト。

 

ところが、この話呪いの侵食や、友人の死、追い詰められていく主人公といったホラーとして一番見せ所であるシーンをまさかの雑な回想とナレーションですっ飛ばし、我々にラストシーンである“呪いが解けて一安心”という所だけを切り取って提示しているという、これまでのホラーの常識を覆す斬新な手法を展開してくれます。

 

呪いによる友人の死を「私はあのサイトを見て親友を亡くしました」の一言で済ませ、呪いのサイトを見てしまう緊迫のシーンも主人公と友人が「呪い」と書かれた適当な作りのサイトを前に「ありえないー」「ありがちー」といったシンプルな台詞を半笑いでつぶやくだけというリアリティあふれる描写を用いています。勿論、解決策を見つけるまでのアレコレも「サイトに書かれていた手がかりをもとに神社を見つけました」と丁寧に説明してくれます。

 

これらの潔さと、ホラー表現を根本から疑ってかかる問題提起の鋭さと鮮やかさですよ。かつて男子小便器に名前を書いただけの「泉」を発表し、芸術のあり方そのものを大きく揺さぶった、マルセル・デュシャンの如きダダイズム ホラー界隈で話題になり、後世に多大な影響を与えていくのは、もはや時間の問題!

 

「世にも」がストーリー性を追求していく番組であるとすれば、本作はJホラー演出という物に対して新たな可能性を追求し、昨今のJホラー界に一石を投じようとした意欲的な作品だったと言えるでしょう。今こうして思い出すだけで笑い…いや、恐怖が蘇りそうです!

 

一方、長編である「センリツ」「樹齢」の2作は、どんでん返しあり、奇妙な雰囲気ありと、意外とマトモ。他の作品と演出も内容もまるきりテイストが違っており、ギリギリ「世にも」っぽいので、この作品だけかなり浮いているという本末転倒っぷりもなかなかポイント高し(^^;)

 

そのうち、世にもファン向けで言えば、「樹齢」が一番オススメかなと。車で轢き殺してしまった女性は、実は過去に死んでいたはずの知人女性だった…という導入部は秀逸。かなり冗長な感じはありますが、パッケージにも写っている人形の不気味さや、ラストの疾走シーンはなかなか怖かったです。今後こういう作品だけを集めていく方向にシフトしていけば面白くなりそうです。

 

制作会社によれば今後シリーズ化の予定があるそうなので、今後どのような意欲的な作品が誕生していくのか、陰ながら今後の動向を探っていきたいなと思います。

 

脳髄を揺さぶられる衝撃体験をしたい方は是非、レンタル店へ!

 

……なお、苦情は一切受け付けませんのであしからず m(_ _)m

※ 9/4追記 ※

全13作のうち「おとしもの」「センリツ」以外は全て過去に配信・上映されていた作品と判明。

 

「樹齢」は2009年に自主制作映画として上映されており、残りの作品は全て2013年の「90秒ホラー」という企画でネット配信されたそうです。通りで、コンセプトに統一感が無かった訳ですね…(^^;)

◆ 中国版「世にも」情報 その8

8月8日より配信された世にも奇妙な物語中国リメイク版「不思議な夏」

 

配信から10日で、早くも中国での累計再生数が2000万回を突破。中国の世にもコミュニティでも、不思議な夏に関する様々なスレッドが立てられ、連日賛否両論が書き込まれています。中国のファンたちの感想をざっと見てみると、私の印象では「日本版と比べたらまだまだ、でも中国でこれをやった意義は買いたい」というのが主流な意見のようですね。

 

この10日の間、「不思議な夏」に関する情報はだいぶ落ち着きましたが、小さな所ではまだまだ情報が出てきているようです。

 

まず、8月12日には、iQIYIがストーリーテラーパートのみを抜き出した「古川雄輝特集 ミニシアター」が開設。翌13日には、9月に韓国で行われる国際放送映像見本市に出品される他、シンガポール、フランス、ニョーヨーク等での放送計画が進行中との発表が。

 

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同日、iQIYIより「秘密の通販」「ファンレター」「解体少女」「5分間」「消えない女」をイラスト化した新ポスターデザインも発表。(上の画像は「消えない女」と「ファンレター」のもの)

 

さらにその翌日8月14日のTechWeb.comからは、「不思議な夏」のホットワード急上昇の記事が。1000%って一見冗談みたいな数字ですが、一応順調なようで、世にもファンとしてうれしいですね~。

 

※ 掲載している翻訳文は、Web翻訳や辞書を参考にした素人翻訳によるもののため、間違っている表現が多々存在していると思われます。大まかな内容を掴む程度のつもりでご覧ください。

 

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【iQIYIの自製ドラマ《不思議な夏》が、同種ドラマを超え、検索数で第一位に】

 

2014年は、動画サイトの自製ネットドラマが大ブレイクした年と言えるだろう。

iQIYIでは、近頃ドラマの自製に力を入れており、今年7月までのネット検索数は10億を突破している。

 

様々な内容の自製番組おかげで、iQIYIはユーザーの視聴時間の長さ等の各指標で、業界第一位を維持している。そのうち《不思議な夏》は、百度(Baidu)ホットキーワードのネットドラマ部門で急上昇している。

 

(中略)

 

《不思議な夏》は8月8日にiQIYIで独占配信されており、これは亜細亜伝媒、日本フジテレビとの共同制作で、古川雄輝、ゴン・ベイビー、ワン・イエ、チャン・シンユァンらが主演している。

ドラマの配信後から、検索数は高い位置を保っており、ネット上でホットな話題となっていた。

 

百度ネットドラマランキング8月11日のデータでは、《不思議な夏》の急上昇率が1000%に達し、2位、3位の倍以上となった。さらにその上昇スピードも、他の自製ドラマを遥かに超える結果となっている。

中国版「世にも」情報 その7

2004年に韓国でリメイクされた「金曜サスペンス」「誰も知らない話」から10年……。

本日「世にも奇妙な物語」2度目の海外リメイクとなる「不可思議的夏天(不思議な夏)」が中国時間午前12時より配信をスタートさせました!( http://www.iqiyi.com/a_19rrhbkfd5.html

 

ネタバレが嫌なので、とりあえず第1話のオープニング&ストーリーテラーの語り&スタッフロールにだけ目を通してみましたが、いざ、完成した作品を見ていると……何でしょうね、この感情は。春からずっと情報を追ってきただけに感慨深さもひとしおです(T_T)……ここに来るまで本当に長かった!

 

詳しいことをご存知でない方に説明すると、この作品は、フジテレビ、中国の大手動画サイト“iQIYI”、そして昨年の中国版「101回目のプロポーズ」でタッグを組んだ“亜細亜伝媒”による共同制作で、全15話のストーリーは全て日本人脚本家による完全オリジナル脚本、さらに演出や音楽、撮影等のほとんどを「世にも」スタッフが中心となった日本チームが手掛けています。

 

制作のキッカケは、近年フジテレビが自社コンテンツの中国進出に力を入れている他、近年急成長を遂げている中国の動画配信市場のコンテンツ不足、そして中国で「世にも」の人気が高かったこと等から企画されたとのこと。

 

気になるストーリーテラーには、中国で「イタズラなKiss」の放送により、中国版Twitterのフォロワー数が100万人を突破するほど大人気となっている若手俳優古川雄輝さんを起用。奇妙な図書館の司書として、視聴者に様々な奇妙を届けてくれるだけでなく、最終話「惑星欠片」の主演も務めることになっています。

 

本作品はアメリカの動画配信サイト「Dramafever」で35ヶ国に向けて配信されるだけでなく、近々日本でも公開される事が決まっているので「世にも」ファンの皆様もご安心ください。今年からフジテレビでドラマやバラエティを無料配信する《フジテレビ+(プラス)》が誕生したので、そこで公開されるんじゃないかと睨んではいるんですが……さてどうなることやら。

 

中国のファンからは期待の声も多かった反面、「規制でつまらなくなりそう」「ひどい出来になるに決まってる」などの不安の声もありますが、ひとまず目標の2億回再生を超えるヒットとなることを祈願をしつつ、日本で公開されるのを楽しみに待ちたいと思います!

 

というわけで、今日もこの度7回目となった中国版「世にも」情報の紹介に参りましょう。今回は6日に行われた《不思議な夏》の完成披露試写会や、配信日当日の中国・日本での報道をご紹介。

 

※ 掲載している翻訳文は、Web翻訳や辞書を参考にした素人翻訳によるもののため、間違っている表現が多々存在していると思われます。大まかな内容を掴む程度のつもりでご覧ください。

完成披露試写会関連

前日に中国入りしていた古川さんは、イベント当日の朝からiQIYIの番組収録に参加。既に3~4番組ほど収録されているみたいなので、宣伝には相当力を入れている様です。

 

iQIYIの自社制作ドラマ《不思議な夏》完成披露試写会が本日午後、北京にて行われます。午前中には古川雄輝さんがiQIYIを訪れました。現場でどんな事があったか知りたいですか?この模様は、近々、iQIYIの《我愛大牌》内でお送り致します。

 

その他、8月8日にはiQIYI娯楽にて古川雄輝さんの独占インタビューを配信します。ファンの皆さんは、期待せずにはいられませんよね?

 

番組収録を終え、午後からは《不思議な夏》の完成披露試写会が開催されました。イベントではまず、予告編を上映した後、第1話「秘密の通販」、第14話「消えない女」、第15話「惑星欠片」の3話が初公開され、続けて、番組に携わった俳優やスタッフは勿論、制作会社のお偉方が一堂に会する舞台挨拶&トークショーも行われました。

 

本日午後、中国では初となる奇妙を題材にしたネットドラマ《不思議な夏》の完成披露試写会が北京にて行われました。このドラマはiQIYI、亜細亜伝媒、フジテレビの3社による共同制作です。

 

イベントでは、iQIYIのチーフコンテンツ官であるマー・ドン氏が、プロデューサー、監督、専門チームらのおかげで、映画並みの品質を保証できたと語りました。

 

また、主演の古川雄輝さんも、現場では堂々とした様子で参加されていました。

 

《不思議な夏》完成披露試写会が始まりました!

メインキャストの古川雄輝、ゴン・ベイビー、チャン・シンユァン、ワン・イエらが一堂に会しています!

 

iQIYI、亜細亜伝媒、フジテレビの共同制作による、中国初の奇妙な自製ネットドラマ《不思議な夏》の完成披露試写会が始まりました!
 
iQIYIチーフコンテンツ官の馬東、日本のフジテレビ国際開発局長の前川万美子、亜細亜伝媒の桂延文、久保田哲史監督、桂言監督らが共にケーキ入刀を行っています。

 

イベント開始後、メインキャストらによるファンからの質問コーナーが行われました。

「印象深いシーンはどこですか?」という質問に、古川さんはハニカミながら「キスシーンです」。さらに「キスシーンで何回NGを出しましたか?」という問いの最中、チャン・シンユァンさんからは「古川さんは経験豊富でした」との爆弾発言も。

 

「多くの女学生からあなたが羨ましがられてる事を知ってますか?」という質問に、チャンさんは「死ぬかと思いました! 私にとって初めてのキスシーンだったので、とてもドキドキしたんです」。

 

8月8日にiQIYIで全国に配信されます。しばらく目を離させませんよ!

 

iQIYIの自製奇妙ドラマ《不思議な夏》が8日にiQIYIで全国へ独占配信されます。本日、メインキャストらが参加する制作記念イベントが行われました。

 

《惑星欠片》の中で、古川雄輝さんとチャン・シンユァンさんによる公園でのキスシーンがあり、古川さんは取材中、このシーンでNGを3回出した事を明かし、忘れられないシーンなんだそうです。

 

初めてのキスシーンとなったチャン・シンユァンさんは、“男神”とのキスはとても幸せな事だったと言えるでしょう!そして、古川さんは……終始恥ずかしそうで……笑ってしまいました。

 

※ (南都娯楽 8月6日のツイート)

 

続けて、CNET科技資迅網より配信されたニュース記事を。一体日本での公開はいつになるんでしょうか。

 

【iQIYIが力を入れて自製する《不思議な夏》】

 

このドラマは、北京時間の8月8日明け方にiQIYI、アメリカの動画サイトDramafever、そして、日本の一大テレビ局であるフジテレビと、中・米・日の3ヶ国による連携で放送が行われる。

 

《不思議な夏》最大のセールスポイントは、日本の大人気ドラマ《世にも奇妙な物語》の中国リメイク版であり、さらにそれを国内でトップクラスの配信外社が自主制作している点だ。

 

世にも奇妙な物語》は日本中が知っているドラマであり、日本の有名な役者、監督、脚本家のほとんどが過去制作に携わっている。1990年に放送を開始してから、24年以上人気が衰えず、テレビ局にとっては宝物のような番組である。

その“世にも”のリメイク版となる《不思議な夏》も、いずれ“巨人”の肩の上に立つ事となるだろう。

 

このドラマは中日の豪華なチームによって制作されており、演出は《医龍》《東京タワー》の監督である久保田哲史、中国人若手演出家の桂言の他、脚本は日本版“世にも”オリジナルスタッフの宮脇卓也、女里山桃花、政池洋佑、坂野祐子、正岡謙一郎、撮影ディレクターは《告白》の福田陽平、そして日本音楽界の“鬼才”志田博英がドラマのサウンドトラックを担当する。

 

中日共同による豪華スタッフと役者陣、そしてiQIYI、フジテレビのバックアップにより制作された《不思議な夏》は、中・米・日の三国共同で放送される事になっている。中国の自主制作ドラマが有名なテレビ局で放送され、さらにそれが中・米・日の3ヶ国で共同放送されるのは初めてのこととなる。

 

聞けば《不思議な夏》は8月8日の明け方にiQIYI、PPS動画、Dramafeverで同時配信され、フジテレビでも放送されるという。

 

今回、中国の自主制作動画が太平洋を跨いで同時放送されるのは、業界に先駆けてのことで、このiQIYIの自主制作ドラマが、国内の動画配信サイトと海外による共同制作の起点となることだろう。

 

試写会の夜には、古川雄輝さんの中国版Twitterで宣伝のツイートが。

 

ドラマ「不可思議的夏天」上映会in北京。 IQIYIで8/8よりスタート! ぜひご覧ください!!

 

翌7日には、イベントの模様を紹介したニュース映像も公開されました。

 

【《不思議な夏》試写会 古川雄輝“キスシーンが印象深かったです”】

http://www.iqiyi.com/v_19rrmk82e4.html

 

iQIYI、亜細亜伝媒、日本フジテレビの共同制作による、中国初の奇妙な自製ネットドラマ《不思議な夏》。その完成披露試写会が昨日、北京にて行われました。

 

iQIYIチーフコンテンツ官の馬東、亜細亜伝媒社長の桂延文、日本フジテレビ国際開発局長の前川万美子、さらに、人気アイドルの古川雄輝、チャン・シンユァン、ゴン・ベイビー、ワン・イエら主要製作陣が一堂に会しました。

 

《不思議な夏》は、日本の《世にも奇妙な物語》のメインスタッフによって制作され、中日両国の人気スターが参加しているほか、奇妙、サスペンス、ミステリーなどの多彩なテーマが扱われています。

 

このドラマはまだ配信されておらず、この試写会で初上映となる3編が公開されました。

スリリングかつ刺激的な内容で、次々と現れる謎は、観衆を満足させるどんでん返しへと行き着きます。

 

古川雄輝が出演する《惑星欠片》では、チャン・シンユァンと奇妙なラブストーリーを繰り広げています。彼のたどたどしい中国語は何度か会場の笑いを誘いましたが、キスシーンでは多くのファンにショックを与えたようです。

 

古川「(印象深いシーンは)キスシーンですかね」

 

古川「(NGを出したのは)3回だったと思います」

 

現在、多くの女性ファンから嫉妬の対象となっているチャン・シンユァンだが、我らの男神を褒める事も忘れていません。

 

チャン「彼はとても経験豊富でした(キスの)」

 

ファン垂涎モノの一部作品を見ましたが、全部で15話しかないため、本当の満足には達してない様に感じます。《不思議な夏》はまだ配信されていませんが、早くも続編を望む声が絶え間なく続いているようです。あなたのネット友達、iQIYIは、絶対に皆さんを満足させますよ。

 

スタッフ「本作は間違いなく続編が制作されます。この様な題材はネットユーザーが好む題材でもありますし、もう一つ、ストーリー性がとても強く、絶える事の無い素材なのです。大胆な発想や優れたストーリーがある限り、我々はいつまでも制作し続ける事ができるのです」

 

このドラマは8月8日明け方にiQIYIで配信され、アメリカの動画サイトDramafever、日本の一大テレビ局であるフジテレビでも放送されます。

 ※ 8/14追記 ※

試写会で登場したケーキの文字が判明しました。

 

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【祈願:《不思議な夏》再生数 n億回突破】

 

8月7日~8日の報道・関係者の発言

 配信日前日の夜には、亜細亜伝媒の桂延文さんによる感謝のツイートが掲載されました。

 

3月4日から8月6日。この5ヶ月間は、撮影が決定してから試写会を成功させるまでの日々でした!

フジテレビの久保田監督、iQIYIの美人スタッフに感謝!

今晩12時より、iQIYI、PPS影音で全国に独占配信です!

 

世にも奇妙な物語中国版《不思議な夏》は今夜、中・米で同時配信されます!

 

日付変わって8月8日。《不思議な夏》の配信直後、iQIYIも早速宣伝のツイートを掲載。

 

【《不思議な夏》全話配信!】

iQIYI、亜細亜伝媒、日本フジテレビの共同制作による中国初の奇妙な自製ネットドラマ《不思議な夏》が全話配信されました!

古川雄輝、チャン・シンユァン、イエ・ズーシン、ワン・チュアンチュン、ゴン・ベイビー、ワン・イエらのアイドルやスターが、15の不思議なストーリーを繰り広げ、あなたを不思議な夏へ連れて行きます! 急いで布団の中へ逃げ込みましょう!

 

一夜明け、iQIYIのエンタメニュース番組「iQIYI早朝便」でも早速本作の話題が扱われることに。内容は前述の記事やツイートにある事と同じですので、翻訳は割愛ということで……。

 

以下はiQIYI娯楽に掲載されたニュース動画の紹介ツイートです。※ 番組内の動画だけを抜き出した短縮版( http://www.iqiyi.com/v_19rrmkeuho.html )もあります。

 

【《不思議な夏》全世界へ配信開始!】

http://yule.iqiyi.com/v_19rrmkesc0.html

 

日本の大人気ドラマ《世にも奇妙な物語》をリメイクした《不思議な夏》が今日からiQIYIにて正式配信!

 

脳みそに響くホラーストーリーを含むシリーズが午前0時より配信されましたが、悪意としか言いようがありませんね!しかし、我々は全15話を一気に配信しているので、これはこれで愛ある対応とも言えるのではないでしょうか!

 

さらにそこから少し遅れて、前述の試写会前に収録された古川雄輝さんのインタビュー動画も配信されました。こちらも、既に出ている内容の話が多い様なので、内容の翻訳は割愛させていただきますm(_ _)m

 

【独占インタビュー 古川雄輝:撮影期間中は“驚きの連続”】http://www.iqiyi.com/v_19rrmkeumc.html

 

ほか、人民網日本語版でも試写会の模様を報じたニュースの翻訳版が掲載されました。

 

古川雄輝「張辛苑とのキスシーンが忘れられない」》

http://j.people.com.cn//n/2014/0807/c206603-8766709.html

 

日本での報道

 中国での配信開始後、日本でも今朝からいくつか報道が行われました。

前日のFNNスーパーニュースや、今朝のめざましテレビでも少し触れられていたようなのですが、全くチェックしておらず、残念無念……(- -;)

 

それにしても、どの記事にも「世にも」のリメイクである事が言及されてないのがモヤモヤしますね~。

中国では、配信ページにも堂々とリメイク版であることをしっかり明記しているので……。

 

《フジテレビが日中合ネットドラマ、北京での試写会は倍率1750倍!》スポーツニッポン

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/08/08/kiji/K20140808008707350.html

 

ネットドラマ「不可思議的夏天」、中国全土と北中南米で配信開始》 ※産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140808/ent14080806000003-n1.htm

 

古川雄輝「良い経験に」ネットドラマで中国語セリフ》 ※スポーツ報知

http://www.hochi.co.jp/entertainment/20140807-OHT1T50401.html

 

《“男神古川雄輝を求め、中国ファンが倍率1750倍のチケット争奪戦!》 ※Cinemacafe.net

http://www.cinemacafe.net/article/2014/08/08/25182.html

 

古川雄輝、日中共作ドラマ『不可思議的夏天』試写会に登場!キスシーンに会場から悲鳴》 ※アメーバニュース

http://news.ameba.jp/20140808-263/

 

※ 追記 ※

フジテレビでも試写会の情報が掲載されました。……が、ここでも「世にも」の名前はゼロです。……何故!?(^^;)

 

《北京での完成披露試写会も大盛況!中国全土だけではなく北中南米35カ国でも無料配信決定!『不可思議的夏天』》

http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2014/140808-321.html

※ 8/9追記 ※

レコードチャイナにて、網易より配信された記事の翻訳文が掲載されました。

 

《中国で人気沸騰「イタキス」の古川雄輝、日中合ネットドラマ配信開始―中国》

http://www.recordchina.co.jp/a92320.html

 

雑誌記事

 最後は、前回ご紹介した「電視劇(ドラマ)」という雑誌に掲載された《不思議な夏》の特集記事の後半部分を。

 

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【独占インタビュー 古川雄輝 ~中国語での撮影は大きな挑戦でした~】

 

 ──《不思議な夏》はあなたが初めて中国で撮影を行った作品ですが、何故その最初の作品に本作を選んだのですか?

 

「『イタズラなKiss』で多くの中国人ファンを獲得し、その後中国での仕事が増加しました。なぜ《不思議な夏》を選んだのか。本作では中国語の台詞を話し、演技をする必要があるため、これは僕にとって大きな挑戦であり、一つの突破口でもあるなと思い決断しました」

 

──初めて中国で撮影した印象はどうですか?

 

「僕にとっては、どんな些細なことも全てが新鮮でしたね」

 

──大変な所はありましたか?

 

「はい。例えばすぐ撮影に入ったため、どういったシーンか説明してくれる人がいないまま演技をしなければならなかった事があって、その点で言えば結構大変でしたね」

 

──撮影のために中国語を学ばれましたか?

 

「仕事で忙しいですし、覚えなければならない事が多いので……。ですが、中国語を身に付けようと思っています。現在は、毎日少しずつ単語を覚えていっています」

 

──あなたが《不思議な夏》で演じたのはどのような役ですか?

 

「僕が演じたのは日本からの留学生です。カメラマンになる夢を持っており、そのために中国へ来ました。比較的穏やかな性格の人物ですね」

 

──役柄とご本人の性格は似ていますか?

 

「僕も彼のように内向的で、子供っぽい所がありますね」

 

──撮影中、忘れられない出来事はありましたか?

 

「ドラマの内容に関わるため、詳しく言えない事ばかりなんですが、ひとつだけ。劇中でバイクに乗るシーンがあるんですが、実は9年ほど乗った事がなかったんです。運転の練習をしないまま撮影に入ったので、すごく危なかったなと思いますね」

 

──共演したチャン・シンユァンさんの印象は?

 

「彼女はとても綺麗な人で、日本の役者以上に透明感や清純さがありますね」

 

──プライベートな時間には何かされましたか?

 

「撮影の間はとても緊張していて、2時間ほどしか寝なかったんです。なので、他に何かをする時間はありませんでした」

 

──以前上海にいらした時と比べ、今回印象深い事はありましたか?

 

「う~ん……さっき北京のホイコーローを食べたんですが、とても美味しかったです」

 

欄外には、取材スタッフが撮影中に気になった2つの小道具にまつわるコラムが掲載されていました。……本物のアルバムじゃダメだったんですかね、これ(^^;)

 

【不可思議なあれこれ】 

 

◆ アルバム

 

 撮影風景から想像するに、これは主人公が撮った写真を収めているアルバムで、“惑星の欠片”というタイトルと共に、ストーリーを解読するための重要なアイテムとなっているはずだ。 

 

(読者の皆さんにこっそり教えると、アルバムの外側だけが本物で、中身はなんと仏像や建物の紹介になっているのだ!この本を見つめながらうっとりする演技をしなければならないため、チャン・シンユァンは本当に困っていた。これは本誌だけの独占スクープのため、口外しないように!)

 

 ◆ 小箱 

 

撮影の合間、古川雄輝は記者たちに、手にしている小さな箱を見せてくれた。外観を見る限り、それは小さなオルゴールのようで、これが劇中でどんな意味を持つのかは不明だ。

 

続けて、フジテレビ所属の久保田哲史監督のインタビュー。

 

【独占インタビュー 久保田哲史監督 ~中国では珍しいテーマを扱いました~】

 

日本ドラマのファンならば、久保田哲史という名前を知っておかなければならない。「医龍」や「東京タワー」を手掛けた彼は、ここ数年の日本ドラマ界で際立った存在であり、中国にも強固なファンが存在している。

 

[不思議な夏]への久保田の参加は、視聴者に対する大きな自信の現れであり、監督本人は、この中国の旅である普遍的な使命を持っていたという。

 

──なぜ監督は[不思議な夏]の撮影に中国を選んだのですか?

 

「まず、私は多くの中国ドラマがホームドラマやラブストーリーである事を聞いていたんです。一方[不思議な夏]のようなドラマは中国でとても少ないらしいので、あえてこのような題材を扱ってみようと。

 

他にも、日本人の私は中国の情緒や生活をあまり知らないからというのもあります。もし、私がラブストーリーを撮影しても、中国人の監督の方が間違いなく良い物を作れるでしょうからね。それに比べ、私はホラーのような題材の方が比較的得意なので、このドラマを撮影することを決めました」

 

──[不思議な夏]と原作の[世にも奇妙な物語]を比較して、どういった所を継承・改変されましたか? また中国ならではの要素はありますか?

 

「基本的にテイストは同じです。15編のストーリーは全てオリジナルで、日本で撮影した古川さんのシーンを除き、ほぼ全てを中国で撮影しました。15編のストーリーは、ラブストーリー、ホラー、ホームドラマなど、数種類のジャンルでほぼ構成されています。各ストーリーは全て異なっており、内容によって撮影手法、全体の雰囲気、照明なども全て異なっています。ストーリーは同じく短編で、全て20~30分です。ホラーは短めで、ホームドラマやラブストーリーは感情移入が必要なので少し長めにしました。

 

また、私は初となる中国でのドラマ撮影だったので、そのためにすべきことなどを特に意識していませんでした。なので、中国での撮影だからこうしようという事も無く、ただ撮影場所を変えただけという感覚でしたね。もし、中国らしい要素を意識していても、まず本場の監督には敵わないでしょうから。元々そういう事はしたくないので、自分の思い通りに撮影し、結果より自然な演出になりました。

 

あと、ここで私の本音を言わせていただきたいんですが、実は当初とっても不安で、特に国民性と言葉の問題が。しかし、撮影が終わった後、私は中国と日本がとても近づいていたと感じました。個々の性格は多少異なっていますが、とても接しやすく、我々の価値観や文化はとても似ているんだなと。例えば“あなたが好きです”ということを伝える時、国によって立ちふるまいが異なる訳ですが、中国と日本は、同じ様に内向的に振る舞うんですよ。

 

そのため、我々が中国を過剰に意識する必要はなく、国内事情に合う様に改変したとしても、実は多少のものは両国とも通じ合っているんです」

 

──今回の撮影ではどのような挑戦をされましたか?

 

「実は私にとって事の大小に関わらず、どれもが大きな挑戦でした。特に最大の困難だったのは撮影班の形成です。監督と脚本家は日本人ですが、役者やスタッフの一部は中国人なので、こういった組み合わせはとても大きい挑戦になりましたね。たとえ脚本は日本から来たものであっても、中国の役者とスタッフの介入によりテイストを変える事ができます。

 

また、今回の15編はただの物語ではなくアイディアであり、その面白さを伝えようとするのが難しかったですね。そして今日は最終話の撮影でした。あらゆるものは困難と共に終わる必要があると思っています」

 

──最終話はどんなストーリーですか?

 

「古川君によるストーリーです。『イタズラなKiss』が中国でとても人気なので、この作品でもラブストーリーを主としています。恐らく皆さんは、何故ラブストーリーが不可思議な内容になるのかと思われるでしょうが、この真相はドラマ配信が始まるまでのお楽しみということで」

 

──現場で古川雄輝さんの演技はどうでしたか?

 

「彼はとても良い青年ですね。いま日本の恋愛ドラマは下り坂に差し掛かっていますが、彼は王子様のような感じがあり、今の日本にはこういったタイプの役者は滅多にいないので、彼は日本で大きなのびしろを見せてくれると思います」

 

──撮影中、どの中国人俳優があなたに深い印象を残しましたか?

 

「今回、各話全て異なる役者が必要でしたが、彼らはとても素晴らしく演じてくれたので、誰が一番良いかを選ぶのは不公平かなと。ですが、誰かを必ず選ばなければならないとしたら、私はワン・チュアンチュンさんだと思いますね。私と役者は言葉が通じませんでしたが、ワンさんは私の要求に対して素早く応じてくれるので、理解速度は一番でした。私は、ワンさんにも大きなのびしろと潜在能力がまだまだ秘められていると感じますね」

 

──[不思議な夏]は間もなくネット配信されますが、ネットという特殊な媒体に対して何か対応されているのですか?

 

「プラットフォームは1つのネットワーク会社で、今回我々は視聴者がパソコンや携帯で見やすい短編を主としています。もし一時間ものだった場合、見るのが面倒になってしまいますからね」

 

──[不思議な夏]の撮影を通して、監督は表現に対する信念はありますか?

 

「各ストーリーから受ける感銘は、恐らく一人一人異なると思います。

しかし、私は日本人か中国人かどうかに関わらず、心の根源的なところは同じであると思っています。私は以前日本の「東京タワー」で家族愛を表現し、「医龍」では速いテンポを意識しました。どんなタイプの作品でも手掛けます。みなさんの心の深い所に影響を与えられるような物を作れたらと思いますね。

 

日本のドラマは90年代に「東京ラブストーリー」や「101回めのプロポーズ」を生み出しましたが、このような定番のストーリーは、最近あまり人気がありません。以前のように影響力も大きくない反面、韓国のテレビドラマは大きく発展しています。私が今回、実際に中国へ訪れて我々の技術を教えていくことを通じ、日本の技術が非常に優れたものである事を知りました。中国との協力によって、さらなる発展とそのための場を得る事ができたのではないかと思いますね」

 

欄外には編集部による撮影風景をチェックした採点結果も掲載されていました。

本作に限って高評価なのか、それとも、基本的にこの雑誌の評価は高めなのかはよく分かりません。

 

【電視劇 採点】

 

◆ 演技 ★★★☆

 

取材時では悲哀の部分が少ない様に思えたが、男女の芝居であるので、多くの味わい深さを楽しむ事ができるだろう。不可思議で奇妙な演技の部分が多少物足りなかったが、これらは配信が始まってからちゃんと見なおしてみたい。

 

◆ 撮影 ★★★★

 

単純な芝居にも関わらず、怠ける事なく作品を磨き上げようとしており、その眼差しは一つの箇所に留まっていない。恐らく前にも来た事があるのだろうが、制作班の母語が異なっているものの、大きな障害ではないらしく、英語が駄目な時は翻訳者に頼り、翻訳が間に合わない際はボディランゲージを使うことで皆がよく理解しているため、自然で順調な撮影を行っている。

 

◆ 衣装 ★★★☆

 

現代劇の服装は余計なことをする必要がないため、自然かつ適切で良い。

心理的な物によるせいかもしれないが、いつも現場に怪しい雰囲気が漂っているため、ストーリーの内容がとても気になってしまう。