世にも奇妙な物語 ブログの特別編

「世にも奇妙な物語 ファンサイトの特別編」管理人のブログです。

'09秋 全スタッフ&キャスト判明!

いよいよ放送日もあと一週間後に迫ってきた「秋の特別編」。

全5話のスタッフとキャストがようやく判明しましたので例年通りご紹介します。

◆ 検索する女

主演は番組初出演の井上真央さん。「花より男子」の頃からいつか出るのではないかと思っていましたがようやく出演。

 

原作は、共同脚本と演出も務める吉田直樹さんの約1分の自主制作映画「合コン 彼の名は三宅遼」。NHKの「パフォー!」と言う番組のショートムービー対決に投稿された作品だそうで、「美女缶」「行列のできる刑事」に続く若手映像作家の自主制作映画のセルフリメイク作品第3弾になります。

 

脚本は「任侠ヘルパー」「救命病棟24時」等を手掛けた酒井雅秋さん。若手の作家さんですね。

◆ 夢の検閲官

主演を務めるのは、同じく『世にも奇妙な物語』初登場の石坂浩二さん。

 

原作は、番組ファンにはお馴染みな筒井康隆さんの同名作品から。

 

脚本は1999年にフジテレビヤングシナリオ大賞を受賞後、「人にやさしく」「セーラー服と機関銃」「夜王」「ルーキーズ」など人気ドラマを多数手掛けているいずみ吉紘さんが番組初参加。

 

演出には、「穴」「過去からの日記」「推理タクシー」等、古くから番組に参加している土方政人さんが担当。

◆ 自殺者リサイクル法

主演は、これまた番組初出演の生田斗真さんが主演。

 

脚本は2007年フジテレビヤングシナリオ大賞で佳作を受賞し、今秋からスタートの「ライアーゲーム シーズン2」の脚本も手掛けることが決定した黒岩勉さんが担当。この方は元々、放送作家の方だそうで「笑っていいとも」等にも参加されているようです。

 

演出は「リプレイ」「透き通った一日」「真夜中の殺人者」の岩田和行さんが担当されます。

◆ 呪い裁判

主演には、「部長OL」から3年ぶりに釈由美子さんを起用。前回の主演作がキッカケで「ヒミツの花園」の主演に抜擢されたように、また何か新しい演技の幅を広げてくれるような作品になっているのでしょうか。

 

脚本は、番組ファンにはお馴染み、「壁の小説」「そのボタンを押すな」等、90年代半ば~00年代前半の世にも奇妙な物語を支えてきた中村樹基さんが担当。「死後婚」「輪廻の村」に続き、3回連続で女性主演の作品を手掛けることになります。恐らく今回もホラーでしょう。

 

演出は'08春の「日の出通り商店街いきいきデー」で番組デビューした石川淳一さんが担当。そろそろ星監督が登場する頃かと思っていたのですが予想が外れましたね。

◆ 理想のスキヤキ

主演は、2006年「リプレイ」以来3年ぶりとなる伊藤淳史さん。

 

原作はあのただひたすら弁当を食べるだけの迷作「夜汽車の男」の原作者 泉昌之さんの「最後の晩餐」。

 

脚本は「雰差値教育」「カウントダウン(07)」を手掛けた森ハヤシさん。シナリオは原作者のウケも良いようです。

 

演出は、第1話「恐怖の手触り」「ニュースおじさん」「携帯忠臣蔵」など初期から番組に深く携わっている鈴木雅之さんが担当。2004年春の「サイゴノヒトトキ」から5年ぶりに番組に帰ってきました。

 

鈴木監督は「夜汽車の男」の演出も手掛けているので、同じ原作者・演出家で挑む今回、新たなる迷作が生まれることは間違いないでしょう。

 


 

さあ、年に2回の楽しみが今年もやってきます。

 

ブログ等を見ていてもかなり賑わってき始めており、「絶対見る」「ドラマはこれしか見ない」等、相変わらずの人気っぷり。一方「どうせ今回もつまんないんだろうな」と言う声もあるようですが「それでも見ると思う」と言う方もチラホラと見かけられ、本当にオムニバスとは上手い形式だな~と思わされます。

 

また、海外のファンも既に新作情報をキャッチしているようで、サイトへのアクセスも国内外問わず右肩上がりに増えており、相変わらず期待の高さが窺えます。

 

 

他、関連情報としては、去年は1日のみの放送だった「傑作選」が今回は6回に分けて放送。しかし、予想通り共同テレビ制作の2002年~2007年の作品ばかりがラインナップに並んでいます。

 

過去傑作選で放送された作品がいくつか被っているんですが、やはり版権の関係でしょうか。90年代の作品が放送されるのは当分は望めなさそうですね……。

 

しかし、そんな方々にオススメなのがCSチャンネルの「フジテレビTWO」。

8月より、毎月過去SPの中から放送可能な回の放送を行っており、新旧のファンには見逃せません。

 

今週の金曜日10月2日には、第3シーズン初回の「'92春の特別編」(全て未ソフト’)が放送され、さらに月末には8月にも放送された「'90秋の特別編」の再放送行われる予定となっています。

 

今月は傑作選、新作、過去のスペシャルも堪能できるという、非常に贅沢な月になること間違いなし。「新作も良いけど、やっぱり昔のも…」と言う方は、是非ともCSへの加入を検討してみては。

爆笑!世にも奇妙な物語

『'09秋の特別編』の情報が新たに飛び込んできました。

 

既に判明した井上真央さん主演の「彼の名前は、三宅亮」は「検索する女」に題名を変更。「~女」と付くタイトルは2007年の「ゴミ女」以来。

個人的には前のタイトルが色々と想像力が掻き立てられて良かったと思うんですが…。

 

続いて、ドラマ「魔女裁判」でも主演を務めた生田斗真さん主演の「自殺者リサイクル法」。ジャニーズの方が出演されるとサイト上での番宣スポットが公開できなくなるのが難点ですが、まぁ、会社の方針なので仕方ないですね。

 

そして、番組初主演であり「ウルトラQ」のナレーター、石坂浩二さん主演の「夢の検閲官」。原作は筒井康隆さんの同名の作品から。筒井さんの原作作品は2003年の「鍵」以来ですね。

 

 

残る2作の情報も判明次第、ご紹介します!

◆ 衝撃のタイトルが発表

そしてもうひとつ、本日お昼頃に公式サイトを覗いてみると物凄い発表が。

 

番組内容に関してはこれといった物が無かったのですが、ふと特番タイトルに目をやると……

 

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世にも奇妙な物語 爆笑秋のSP』!?

 

 

世にも奇妙な物語に『爆笑』。私は奇妙な世界に入ってしまったんでしょうか。作品のあらすじから考えて…と言う以前にどう考えても番組のコンセプト上あり得ない特番タイトル。

 

世情からあえてコメディ作品の比重を多く取った'00秋のような例があるので、今回も暗い世の中に笑いを…とスタッフ考えた可能性もありますが、それでも「爆笑」と言う単語には首を傾げるばかり。

 

恐らく「レッドカーペット」や「バカ殿」などの特番タイトルをスタッフが取り違えてしまったんじゃないかと思いましたので、一応、サイトの方には「秋の特別編」のまま掲載する事にしました。

 

「~の特別編」で統一してきて、突然「爆笑秋のSP」なんてとんでもない物に変更されるはずが…ないですよね?妙な俗っぽさが無い所が『世にも奇妙な物語』の魅力だと思っているので、事実だとすればかなりショック…(^^;)

 

当分は新作情報以上に特番タイトルの動向が気になりそうです。何かの間違いだといいのですが……。

 

※ 9/7追記

 

公式ページが「秋の特別編」に修正されました。予想通り「バカ殿」のSPタイトルと間違えていたようです。ああ、良かった…(笑)

韓国版「追いかけたい」(後編)

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前回に引き続き、今回も『金曜サスペンス』第2話「追いかけたい」紹介の後編をお届け。

 

 

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沈んだ顔で帰るソンミ。すると、彼が部屋の窓を開けた所に遭遇。

 

「あそこが彼の部屋……?」

 

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彼の姿を近くで見ようと、ソンミは傍の車によじ登る。

しかし、高い塀のせいで、彼の姿を見る事は出来ない……。

 

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ソンミは塀をよじ登り、ベランアの柵に飛び移るのでした。

 

スタントなんでしょうが、なかなかワイルドなシーンです。

 

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カーテンの奥にシンファンの姿を捉えた…と思ったのもつかの間。誰かが通報したのか巡回中の警官の姿が。しかたなく、ソンミはベランダへ侵入。

 

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部屋の中では体操をしているソンファンの姿が。思わずうっとり。

 

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しかし、運悪く携帯が鳴ってしまい、感づかれてしまいます。

誤魔化せないと悟ったソンミは意を決し──。

 

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部屋に入ってしまいます。

 

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「こんばんは……」「誰だお前!

 

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「あ、あの時の…!」

 

右の画像は、オリジナルにも同様のシーンがありましたね。

 

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出会いの回想シーン。ソンミはあの時、倒れたシンファンの股間を握ってしまっていたのでした。

 

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そして、あの手をあげていたのも、実は事故の痛みのせいでつい上がってしまっただけ。

 

「あの時は、酷い目にあった……」

 

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またまた回想シーン。ソンミはあの後も何度も無言電話を繰り返していた事が明かされます。

 

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愛を綴ったあのメールも、ピザ屋のパソコンに「ウィルスです」と警告されてしまう始末。

 

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マフラーを渡すべく、無理やりシンファンの首に巻くソンミ。

 

この辺はかなりオリジナルに忠実ですね。

 

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「あなた…誰?」

 

愛の告白をした直後、部屋に入ってくる女。

彼女かと思いきや、女はシンファンを見て「あなたも誰?」

 

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実はシンファンはこの女性に一目ぼれしており、この部屋もピッキングで侵入していたのでした。

 

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告白するものの、出て行けと言われてしまうシンファン。

「一緒に見ようとビデオ借りてきたんだけど…」と、なおも食い下がります。

 

調べてみた所、2003年の「マドレーヌ」という韓国映画のビデオである模様。

 

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追い出されてしまい、沈んだ様子で帰路に着く二人。

 

「諦めないから」「私も諦めない…」

 

マフラーを巻き、なんだか良い感じになるソンミとシンファン。

 

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所変わってあの女の部屋。パソコンに向っている彼氏がいるようなのですが、その彼氏はソンミに付き纏っていたあの男。しかも絞殺されています。

 

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彼女はあんなシーンや、

 

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こんな所にも登場していたのでした。

 

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微笑む女。そして、部屋の片隅にはソンミの写真が……。

 


 

以上、韓国版「追いかけたい」でした。

 

公式サイトのシナリオを見る限りでは、あまりに日本版そのまんますぎて、見る前は結構不安だったりしたんですが、実際の映像ではオリジナルを生かした味付けに加え、主演のパク・ウネさんも親しみのある演技でしたし、韓国版4作の中ではかなり良いリメイクになったのではないかなと。

 

ちなみに、このリメイク版「追いかけたい」。放送後に、韓国の一部ファン達が「盗作だ」と誤解したようで、SBSのサイトにも結構な数の抗議が寄せられているんですね。第2弾の「レンタルラブ」のリメイク版でも同様な抗議を受けてたようで……。

 

……ということは、当時の段階で既に海賊盤やネット上で動画が流れていたって事なんでしょうか(^^;)

 

 

さて、2008年4月より調査して参りました韓国リメイク版の情報はこれで完全に出し切ったことになります。ここまで来るのに本当に長かった……1年ですからね。

 

いずれこの韓国版が日本に上陸してくれる事を願って……本件はこれにて終了とさせていただきます!

韓国版「追いかけたい」(前編)

前回から一月ほど間が開きましたが、今回は韓国リメイク特番「金曜サスペンス」より、第2話「追いかけたい」の作品解説をお送りします。

 

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前回のリメイク版「ミッドナイトDJ」の放送時間が30分に対し、こちらは約20分とオリジナルに近い長さに。

 

シナリオを見る限りでは、映像を見ながらそのまま書き写したのではないかと思うほどまんまだったんですが、実際の映像版ではその辺が上手く調整され、リメイクらしい佇まいになっています。

 

では早速、各ポイントごとにご紹介していきましょう。

 

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こちらが主人公の麻美こと、"イ・ソンミ"を演じるパク・ウネさん。日本でも人気を集めた「宮廷女官 チャングムの誓い」にて、主人公の親友役を演じている事で知られている模様。

 

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そしてこちらが、そんな主人公に付き纏うスト-カー男。調べてみましたところ、結構お年が行っている俳優さんのようです。

 

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付きまとう男に声をかけるソンミ。「何なんですか?」

 

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「あなたの事が……す……す……」

 

男が意を決してシンミに告白するシーン。カット割りも忠実に再現しているだけでなく、

 

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「好きでーーす!」の台詞と共に、風が吹き抜け、BGMが挿入されると言うオリジナルと全く同じ演出がなされています。

 

さらに「見ちゃダメ」の親子も、台詞は無いもののしっかり登場。

 

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場所が変わってソンミの部屋。想い人との出会いを綴った日記帳を開いています。

 

この日記、文字が小さいのでかなり困難でしたが、その文面を素人翻訳でご紹介。

 

2月14日 雨

 

今日 王子様とぶつかって愛が始まった。

私に来た本当に(以下不明) 

 

午前から雨だったが、何だか気分が良い朝だった。

家の前の横断歩道で彼のオートバイとぶつかった。

 

信号を無視して飛び出したのに、彼は言った。

“大丈夫です...”

 

こんなに心が広くて親切だなんて...

悪いのは私なのに。

 

 

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ピザ配達員の山下こと、ヤン・シンファンとの出会いの回想シーンに。

 

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去り際に手をあげるシンファン。そしてその優しさにときめくソンミ。

 

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こちらは、会社でピザ屋のチラシを見ている所に課長から声をかけられるシーン。

 

「ピザ」と「ビザ」を聞き間違えて、「ビザだよビザ!」と突っ込まれます。韓国版は結構フランクそうな上司ですね。

 

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ソンミは勇気を出してピザ屋に電話をかける。

 

さて、こちらの電話機。どうやらオリジナルとまったく同じ物。市販されている物なのかそれとも、日本版を真似てわざわざ美術さんが作ったものなのか……こだわりを感じますね。

 

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いきなりシンファンが出てしまい、切ってしまうソンミ。

 

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親友の桃子こと、"ヒェミ"に恋愛の相談をするシーンに。

 

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ここにもストーカー男の姿が……

 

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ソンミはその後、ピザ屋にメールを送ってみたり……

 

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編んだマフラーを渡す練習をしてみたりも。

 

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時計を見つめ、定時になった途端に帰るソンミ。

 

奥にいるのは、マフラーを渡す練習の時の後ろにいた女性ですね。

 

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シンファンの働くピザ屋の前で待ち伏せするソンミ。

 

ずいぶんおしゃれなこのピザ屋。『Pizza Etang』と言うピザのチェーン店がロケ地らしいのですが、後に主人公を演じたパク・ウネさんがここのCMキャラクターになったようで、因縁を感じてしまいます。

 

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ピザ屋から出てくるシンファンマフラーを渡すソンミ。すると、シンファンは彼女にもマフラーを巻き、そっと身体を抱き寄せるのでした。

 

ピアノのメロディーと共にスローモーションになるこの抱擁シーン。いかにもザ・韓流ドラマといった感じですね…(^^;)

 

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勿論それはソンミ妄想だったと言うオチ。声をかけられないままシンファンは去っていってしまいます。

 

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マンションの階段まで付いてくるものの、彼は部屋に入ってしまう。

落ち込むソンミ。しかし彼女はこの後、驚くべき行動に出る……!

 

 

……と、微妙に煽ったところで、続きは次回『後編』で

韓国版「ミッドナイトDJ」(後編)

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先週に引き続き、今回も『金曜サスペンス』第1話「ミッドナイトDJ」紹介の後編を。

 

 

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謎の男からガス漏れを指摘され、自宅に電話をかけるシーン。ちゃんと起きている妻子が登場です。

 

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ガス漏れはウソだと判って一安心したジュノ、男も笑いながら電話を切ります。

 

……と、すぐさまソニョンからの電話が。既に彼女は外へと飛び出していました。

 

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早く帰るように促すジュノですが、ソニョンはジュノに逢いたいと言い出し……。

 

とうとう雨が降り始めて彼女はびしょ濡れに。この辺りからどんどん彼女の目付きが怪しくなっていきます。

 

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相手にせず、電話を切るジュノ。そして休憩中の一幕。

 

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再びかかってきた謎の男からの電話。オレンジ色の箱を開けてみろと挑発され……

 

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開てみると中にはケーキが入っており、ジュノは大笑い。

 

オリジナルではケーキの名前の部分を隠して撮影していたのですが、リメイク版では、『ソニョン』書かれた部分が丸見えに。

 

箱を開けた時にチラッと見えているのは百歩譲って伏線と解釈もできますが、直後にドン!と言う音と共に、ケーキに寄ってしまうのはダメでしょう…!(笑)

 

以降映る時は、サクランボで上手く隠しているんですが……手遅れです!(^^;)

 

 

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間髪いれずにかかってくるソニョンの電話。放送局の近くに来ていると言う彼女の言葉にジュノは動揺を隠せない。

 

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「あなたに会いたい」と懇願するソニョン。管野美穂ばりの熱演を見せる彼女の女優魂はついに頂点を迎えます。

 

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「あなたに触れたいぃぃぃぃぃぃ」

 

どうですか。この表情。どこからどうみても完璧。さすがオープニングに抜擢されているシーンだけのことはあり迫力十分。オリジナルの菅野美穂といい勝負なのでは。

 

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「あの子はもうすぐやってくる」男の言葉にすっかり混乱しはじめるジュノ。

 

そして、ふとブースの方へ目をやると……

 

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青白い顔で立つソニョンの姿が。

 

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「ありがとうございます……」いつの間にかジュノの隣や背後に現れるソニョン。

 

オリジナルと違い、薄暗さを強調しているため、こちらの方が幽霊っぽくはあります。

 

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「早くこの子を追い出せ!」とスタッフに叫ぶジュノ。

 

……なんとなくシュールな感じにも見えるシーンです。

 

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スタッフに何度も叫ぶジュノに「シーッ」と人差し指を唇に当てるソニョン。

これはオリジナルにはない部分ですね。台本にも無いので、アドリブでしょうか。素晴らしい!

 

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怯えるジュノ、そして「寒い」と震え始めるソニョン。表情が実に豊か。

 

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ソニョンの自殺現場のシーン。11時の時点で既に彼女は──。

 

右の画像は、番組公式コミュニティに掲載されていたスチールにも同じシーンがありましたが、映像版では血の色を誤魔化すためにモノクロ加工され、さらに血の付いたカミソリが映りこまないようにカットされていますね。

 

こちらはDVD用の処理なのか、本放送の段階でこうなのかは不明です。

 

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「楽しかったか、今夜のゲームは」ジュノに詰め寄るソニョン。

 

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「ごめんなさいって謝らなきゃいけないんじゃないのか?」

「……」

「……そうだろ?カン・ジュノ!」

 

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叫び声をあげ、気絶するジュノ。彼の手にソニョンの手がゆっくり重なる……

 

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数ヵ月後、ジュノの後任DJ"ミンチョル"によるラジオ収録が。そんな最中、占星術師を名乗る男からの電話がやって来ます……。

 

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その正体はジュノ。彼も奇妙な世界の住人になってしまいました……。

 


 

この韓国版「ミッドナイトDJ」。オリジナルと比べると、雰囲気や美術に関しては文句無しなのですが、演出面で惜しい部分がチラホラと見受けられ、ホラーとしてはやや中途半端な印象を私は受けました。

 

その一方、ソニョン役のチョン・カウルさんの熱演はかなりの好印象。「オリジナルを超えた」とまでは言いませんが、十分張り合ってはいたかと思います。

 

急遽制作された事情もありますし、第1話としてはまずまずの出来だったのでは。他にもホラー作品がリメイクされる可能性があったことを思うと、つくづくレギュラー化が頓挫したのが悔やまれますね。

 

 

次回の「金曜サスペンス」解説は、第2話「追いかけたい」をご紹介。お楽しみに。

韓国版「ミッドナイトDJ」(前編)

前回に引き続き、韓国リメイク特番『金曜サスペンス』の話題です。

 

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今回取り上げるのは、第1話「ミッドナイトDJ」。当初放送予定だった「エキストラ」が、ジャニーズ事務所からのクレームによってお蔵入りとなったため、その代替として制作された作品です。

 

1回にまとめる予定だったのですが、ちょっとボリュームが増えてしまったため、前後編に分けて、簡単にご紹介。

 

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主人公の榊原達彦こと"カン・ジュノ"を演じるのは、歌手兼俳優のシン・ソンウさん。日本公式ファンクラブもあるので、いわゆる韓流スターの一人ということみたいなですね。

 

オリジナル版と違い、韓国版での主人公の口ぶりは比較的穏やか。敬語も度々使っているようで、いわゆる慇懃無礼な言い方をする人物として描かれているようですね。

 

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続いて重要人物の1人、村瀬基美こと"アン・ソニョン"を演じるチョン・カウルさん。オリジナルとほぼ同じ服装をしているのがニクいですね。

 

 

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こちらは、電話を繋ぐリスナーを選択する画面と、ボタン。

 

オリジナル版の制作から8年経っているだけあって、小道具もだいぶ今っぽくになっています。

 

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電話をかけようか迷っているソニョン。見ると、毛糸の色がオリジナルの黄から赤になってますね。

 

また、このシーンではクーデター妄想を語る学生との会話が続いているのですが、オリジナル版の熱の入った演技とは異なり、いささか棒読み気味です(^^;)

 

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プロデューサーから苦言を呈されるシーン。

 

台本ではオリジナル同様にスーパーマンの例を挙げて釘を刺すのですが、聞いてみてもそれらしき単語は出ず。恐らく台本とは違う台詞を言っているのではないかと推測されます。

 

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そして後の伏線でもある、ボタンの謎の故障シーン。さらに、ADが帰り際にドアを閉めると、おもむろに主人公が立ち上がり……

 

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扉を開けるとADの姿はなく、そこにはオペレーターが。

 

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驚くジュノ。この部分に関して、リメイク版台本には『予兆』と書かれており、今後を暗示するような場面と位置づけられている模様。

 

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ここで登場するのが、オリジナルにも登場するセロハンテープの指巻き。

 

オリジナルでは精神が不安定になるたび巻いていきますが、韓国版ではワンシーンだけの登場となっています。

 

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電話をかけるソニョン。たどたどしい口ぶりはオリジナルの管野美穂を相当意識しているのでは。

 

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「学校に行きたくない」と言う彼女を馬鹿にするジュノ。毛糸を指に巻くシーンもしっかり再現。

 

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ソニョンが電話を切り、気まずい空気の番組スタッフと悪びれていないジュノ。

 

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鏡の前に立つソニョン。置かれているマリア像がなんとなく今後を予感させます。

 

オリジナルではこの間、ゲイの男性との会話が続いており、韓国版の台本にも同様に書かれていたのですが……実際の映像では『上司との職場恋愛を相談する女性』に変更されています。

 

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そして物語は佳境に。占星術師を名乗る男からの電話がかかってきます。展開も台本に忠実のようで、超能力の話題に移っていきます。

 

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オリジナルでは台詞のみだった主人公の暮らしぶりを言い当てていくシーン。リメイク版では映像が出るようになっています。

 

左の画像は、台本だと「焼きたてのパンを売るようなお店」でしたが、これは……パン屋なんでしょうか。韓国語が聞き取れないため本当にパン屋なのかどうなのかは不明です。

 

ちなみに店名にモザイクがかかっているのは、どうも韓国では商品名や企業名を出す間接的な広告が厳しく規制されているそうで、そのための処理だと思われます。

 

調べて見ると日本に入ってきているドラマにも同様の処理が行われている物もあるんだとか。酷い場合は本放送の段階でモザイクが入ることもあるそうで……なんだか複雑な気分になりますね。

 

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キッチン、そして妻と息子の眠っている姿。

 

時間帯は夜なんですがおもいっきり昼間。画面として見ると明るいほうが正解ではあるんでしょうが……ちょっと違和感を感じたりも。

 

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ガス漏れを指摘され動揺するジュノと、息子のジフンくんの寝顔。

 

オリジナルでは、公表していない息子の名前を男が語った直後、主人公がCDを乱暴に突っ込み、ブースを飛び出すというかなり緊迫した演出となっているのですが……

 

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ゆっくりCDを入れ……

 

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ゆっくりブースを出て……

 

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ゆっくり電話をかけます…(笑)

 

このように、テンポを早くして緊迫感を出しているオリジナルと比べ、韓国版は全体的にゆったりとした演出が目立つ印象を受けました。お国柄の違いなんでしょうかね。

 

 

というわけで、リメイク版「ミッドナイトDJ」前編はここまで。

この先の展開はリメイク版ではどのようになっているのか…気になる答えは次回、後編で。

例のDVD

念願叶い、ようやく手に入れることができました。このDVDを。

 

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なんとなく「海賊盤」っぽい印象が漂っていますが、紛れもなくちゃんとした正規のDVD。ピクチャーレーベルなんて物もなく、普通のDVD-Rに焼かれていますが、ちゃんとした販売商品です。

 

既にこのパッケージを見て、ピンと来た方もチラホラいるのではないでしょうか。そのまさかなのです。これまで『入手不可能』と思われていたあの番組……そう、

 

『SBS特番 金曜サスペンス』のDVDです!!!!

 

過去にブログでも何度か書いた通り、2004年7月に韓国で放送された『世にも』初の海外リメイク版であり、韓国でも未DVD化、過去一度も再放送なしと言う幻の番組ですよね。

 

昨年入手した「誰も知らない話」と違い、本番組はネット上での取り扱いがないため、入手不可能だとお伝えした事もありましたが、先日、電話注文でなら入手することが可能であることがわかり、急遽業者さんにお願いして購入することができました!

 

そんな世にも珍しい韓国リメイク版。恐らく日本国内では私しか持っていないはず……。1年前から見たい見たいと熱望していただけに、嬉しさもひとしおです。

 

が、ここは『ファンサイトの特別編』を名乗っている訳ですから、やはり他のファンの方々にも詳細をご紹介するのが筋……と言うわけで、これから数回に分けて色々ご紹介していこうと思います。

◆ オープニング

まずは、番組の肝であるオープニングをご紹介。

 

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「誰も知らない話」と比べ、ちゃんとしたロゴ。画像では判り難いですが、右下にも英語で「SUSPENSE」と書かれています。

 

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早速オープニングがスタートしてみると、何だか見覚えのある画面とテーマ曲…というわけで「誰も知らない話」のOPと全く同じ仕様。

 

まぁ、こちらが第1弾なので当然と言えば当然ですか…(^^;)

 

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オリジナル版と関連している黒猫もやはり登場。

 

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「誰も知らない話」では、ここまでしかありませんでしたが……。

 

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「金曜サスペンス」では、こんな奥まで進んでくれます。

◆ タイトル画面

続いて、本編である「ミッドナイトDJ」と「追いかけたい」のタイトル画面。

 

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どちらも、オリジナルに忠実で思っていたより良い出来でした。これらの作品については、後日取り上げてみたいと思います。

◆ エンディング

さらにエンディングのワンシーンを。

 

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ちゃんと原作クレジットも。しかも日本語で書かれています。

 

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"い"の大きさが女子高生の文章みたいになっていますね。

 

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「金曜サスペンス(終)」

ストーリーテラー

『金曜サスペンス』のストーリーテラーを務めるのは、映画俳優のユ・オソンさんであることは過去も何度かご紹介したとおり……なのですが。

 

テラーパートはありませんでした!

 

「もしかしたら権利の問題でDVD版でカットされてしまったのでは?」とも思ったのですが、エンディング等を見ても、それらしきスタッフの存在はなく、これまでの情報と本編を比べてみて、内容やスタッフの相違が多々あったので、元から不在の可能性も無きにしも非ず……。

 

ひょっとすると、ユ・オソンさんの主演作でもあった「エキストラ」がお蔵入りした余波でテラーの存在自体も無くなってしまったのかもしれないですね。ちょっと残念。

 

 

というわけで、以上『金曜サスペンス』紹介でした。

次回からはいよいよ本編に移りまして、第1話「ミッドナイトDJ」をご紹介。お楽しみに。