前回から一月ほど間が開きましたが、今回は韓国リメイク特番「金曜サスペンス」より、第2話「追いかけたい」の作品解説をお送りします。
前回のリメイク版「ミッドナイトDJ」の放送時間が30分に対し、こちらは約20分とオリジナルに近い長さに。
シナリオを見る限りでは、映像を見ながらそのまま書き写したのではないかと思うほどまんまだったんですが、実際の映像版ではその辺が上手く調整され、リメイクらしい佇まいになっています。
では早速、各ポイントごとにご紹介していきましょう。
こちらが主人公の麻美こと、"イ・ソンミ"を演じるパク・ウネさん。日本でも人気を集めた「宮廷女官 チャングムの誓い」にて、主人公の親友役を演じている事で知られている模様。
そしてこちらが、そんな主人公に付き纏うスト-カー男。調べてみましたところ、結構お年が行っている俳優さんのようです。
付きまとう男に声をかけるソンミ。「何なんですか?」
「あなたの事が……す……す……」
男が意を決してシンミに告白するシーン。カット割りも忠実に再現しているだけでなく、
「好きでーーす!」の台詞と共に、風が吹き抜け、BGMが挿入されると言うオリジナルと全く同じ演出がなされています。
さらに「見ちゃダメ」の親子も、台詞は無いもののしっかり登場。
場所が変わってソンミの部屋。想い人との出会いを綴った日記帳を開いています。
この日記、文字が小さいのでかなり困難でしたが、その文面を素人翻訳でご紹介。
2月14日 雨
今日 王子様とぶつかって愛が始まった。
私に来た本当に(以下不明)
午前から雨だったが、何だか気分が良い朝だった。
家の前の横断歩道で彼のオートバイとぶつかった。
信号を無視して飛び出したのに、彼は言った。
“大丈夫です...”
こんなに心が広くて親切だなんて...
悪いのは私なのに。
ピザ配達員の山下こと、ヤン・シンファンとの出会いの回想シーンに。
去り際に手をあげるシンファン。そしてその優しさにときめくソンミ。
こちらは、会社でピザ屋のチラシを見ている所に課長から声をかけられるシーン。
「ピザ」と「ビザ」を聞き間違えて、「ビザだよビザ!」と突っ込まれます。韓国版は結構フランクそうな上司ですね。
ソンミは勇気を出してピザ屋に電話をかける。
さて、こちらの電話機。どうやらオリジナルとまったく同じ物。市販されている物なのかそれとも、日本版を真似てわざわざ美術さんが作ったものなのか……こだわりを感じますね。
いきなりシンファンが出てしまい、切ってしまうソンミ。
親友の桃子こと、"ヒェミ"に恋愛の相談をするシーンに。
ここにもストーカー男の姿が……
ソンミはその後、ピザ屋にメールを送ってみたり……
編んだマフラーを渡す練習をしてみたりも。
時計を見つめ、定時になった途端に帰るソンミ。
奥にいるのは、マフラーを渡す練習の時の後ろにいた女性ですね。
シンファンの働くピザ屋の前で待ち伏せするソンミ。
ずいぶんおしゃれなこのピザ屋。『Pizza Etang』と言うピザのチェーン店がロケ地らしいのですが、後に主人公を演じたパク・ウネさんがここのCMキャラクターになったようで、因縁を感じてしまいます。
ピザ屋から出てくるシンファンマフラーを渡すソンミ。すると、シンファンは彼女にもマフラーを巻き、そっと身体を抱き寄せるのでした。
ピアノのメロディーと共にスローモーションになるこの抱擁シーン。いかにもザ・韓流ドラマといった感じですね…(^^;)
勿論それはソンミ妄想だったと言うオチ。声をかけられないままシンファンは去っていってしまいます。
マンションの階段まで付いてくるものの、彼は部屋に入ってしまう。
落ち込むソンミ。しかし彼女はこの後、驚くべき行動に出る……!
……と、微妙に煽ったところで、続きは次回『後編』で。