世にも奇妙な物語 ブログの特別編

「世にも奇妙な物語 ファンサイトの特別編」管理人のブログです。

2009年。

新年、あけましておめでとうございます。今年も番組共々「ファンサイトの特別編」をよろしくお願い致します。

 

昨年は何十ものデータページを開設したり、海外の再放送情報を調べたり、その最中に発見した韓国リメイク版の事を知って海外からDVDを取り寄せたり、劇場版ページを開設したり……と、世にも奇妙な物語の事を調べまくっていた1年だったように思います。

 

これらの調査と私生活とを両立するのはかなり厳しかったのですが、かなり楽しい出来事でもあったので良しとしましょう。サイトのデータも充実しましたね。

 

さて、今年2009年は『奇妙な出来事』20周年という節目の年。当サイト&ブログもますます番組愛たっぷりに奇妙な世界の奥まで突き進んでいくつもりです!

◆ 新聞広告あれこれ

 ここ最近『世にも奇妙な物語』の新聞広告を色々調べていまして、今回いくつか発見した広告を2つほどご紹介したいと思います。

☆ 新番組告知

 

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最初にご紹介するのは、4月19日の毎日新聞に掲載された新番組広告(のコピー)。同日9時スタートの『ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば』も一緒に告知されていますね。

 

通常のポスターデザインを加工したもので、特にこれといって特筆すべき点はありません。しいて言えば『夜8時の恐撃』なるコピーが添えられているくらいでしょうか。

☆ '90秋 告知広告

 

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続いてご紹介するのは、朝日新聞に掲載されていた『'90年秋の特別編』の新聞広告。各話を扉に見立てたデザインが奇妙たっぷりで良いですね。

 

掲載されている文面は以下の通り。 

 

~理性もあやうくなりそうです。~

 

ぞ、ぞ、ぞ、ぞ、ぞ。

 

第一の扉「絶対イヤ!」 主演:斉藤由貴

第二の扉「ミッドナイトコール」主演:本木雅弘

第三の扉「そこに扉があった」主演:沢口靖子

第四の扉「代打はヒットを打ったか?」主演:伊武雅刀

第五の扉「幸福の選択」主演:浅野ゆう子

 

異質な記憶、に心あたりはありませんか。

まさか、なんて笑ってるあなた、安心してはいられません。

5つの奇妙でそれが戻ってくるかもしれない……。

ドラマごとではない2時間の「不思議」

 

ストーリーテラー タモリ

今夜7時 世にも奇妙な物語 秋の特別編

 

他にも何か見つけましたら、このブログで紹介していきたいと思います!

 ◆ 「感染」ハリウッドリメイク版 情報

2009年一番の目玉といって良いかもしれないのが、2004年公開の映画「感染」のハリウッドリメイク版『Infection』の公開(予定)でしょう。

 

ご存知の方も多いようにこの「感染」の原作となったのは、『'91春の特別編』で放送された「急患」を映画化した「感染」。世にものオリジナル作品が初のハリウッド進出ですよ。これは期待せずにはいられませんね。

 

現在アメリカの方の情報を色々調べてはいますが、まだ公開時期は未定の模様。ところが、携わるスタッフの名前がいくつか判明したので簡単にご紹介。

 

まず、リメイク権を獲得した映画会社は、「ロード・オブ・ザ・リング」、「ラッシュアワー」シリーズ、「マスク」などを手掛けた『ニューラインシネマ』。この会社の制作した「セブン」は好きな映画のひとつです。

 

ちなみにこの会社、2007年の「ライラの冒険」が大コケをしたせいで事実上倒産し、ワーナーブラザーズに吸収されたばかり。「感染」のリメイク版のスタッフも、多少リストラされて入れ替わったようですが、なんとか制作は続いている模様……。ほか、制作会社は「Vertigo Entertainment」と「OZLA Pictures Inc.」とのことですが、この2社についての詳細は不明です。

 

プロデューサーは、世にもの演出経験(「黒魔術」)もあり、「感染」も手掛けた一瀬隆重さん。そして、アメリカでのJホラーブームの火付け役「ザ・リング」「呪怨(リメイク版)」のロイ・リーさんとダグ・デイヴィソンさんの3名。

 

脚本は、「リーサルウェポン4」「ブラックダイヤモンド」等を書いたチャニング・ギブソンさん。テレビ作品もいくつか書いており、プロデューサーとしても活動しているようです。

 

肝心の監督はまだ不明なのですが、TV版も映画版も演出した落合正幸監督が担当する事になりそうだという話が。

 

このハリウッド版「感染」。私は今年の秋か冬には日本上陸じゃないかと睨んでいます。春秋のSPと共にもうひとつの楽しみが増えました。公開日が待ち遠しいですね。

世にも奇妙な没シーン

当たり前の話ですが、『世にも奇妙な物語』には"シナリオ"というものが存在しています。

 

シナリオといえば、物語の台詞と状況説明が書かれた映像作品の設計図。小説と違って淡々としているので、読んでも別に面白くはないと思っている方も多いでしょう。……しかし、実は意外とそうでもないのです。

 

そもそも、シナリオは誰が見ても判りやすく場面をイメージできるように書かれているため、放送版で不可解なシーンや展開などがあったとしても、台本を見ることで「そういう表現なのか」と理解できたりします。「世にも」の場合、そういう作品が結構ありますよね。

 

そして、もうひとつ重要なのは『放送ではカットされたシーンが載っている場合があること』。ただの余分なシーンだと思うなかれ。意外とその部分こそが、物語の不可解な点を解く鍵になることも……。公には語られていない"あの作品"の深い部分を知るというマニアックな楽しみ方がここにはあるのです!

 

という訳で、今回は放送版でカットされてしまった幻の没シーンの数々を実際のシナリオから引用してご紹介していきましょう。

◆ 冷やす女

最初にご紹介するのは、『'00春の特別編』で放送された「冷やす女」。怪しげな演技からコミカルな演技まで幅広くこなす俳優の豊川悦司さんが脚本監督を務められた感動作ですね。

 

そんな本作の印象深いラストシーンの文章がこちら。

 

○アパート・中

 

朝日が差し込む部屋。

水浸しになって、男の服にしがみ付いて、泣きじゃくる女。

 

はい、本編をご覧になった方には説明不要の切ないラストですね。これ以上無いほどの良い終わり方。……しかし、実際のシナリオはここで終わりではなかったのです。

 

そう、実はこの感動的なラストの直後に没シーンが存在しているんです。

 

一体その幻となったラストシーンとはどんな内容なのか。……早速その箇所をご覧いただきましょう。

 

○雪山を舞うヘリ(スローモーション)

 

 

○アパート・中(後日・夜)

 

女と後輩OL、AとBが鍋で盛り上がっている。暖かそうな部屋。

 

A「ウッソーだあ!」

B「やだあアタシ、泣いちゃったあ!」

 

B、本当に涙を拭いている。女、それを見て微笑む。

 

A「センパイ、話し方うまいんだもの。だまされちゃうよ」

B「でも、なんか、怖いんだけど、ラブ・ストーリーじゃん。一応」

A「センパイ、それで小説書けますよ」

B「まるで雪女だね、現代の」

女「そうなの、雪女なの。今日は特別あったかいのよ、ここ」

A「(笑って)何言ってるんですか、もう」

 

A、ふと壁にかけられた多くの温度計に気付く。

 

A「……もう……」(と真顔になる)

 

B、気付かずに笑っている。

 

女「実はね、結局まだ一緒にいるの。離れられなくて」

 

B、笑いが止まる。

 

女「会ってみる? ケンちゃん、楽しい人なのよ」

 

AとBが固まってる中、女、冷蔵庫に近づく。ドアを開ける。

画面真っ白になる。

 

END

 

ある意味ハッピーエンド。コミカルかつ不思議な余韻を残すラストといった印象じゃないでしょうか。これを読むと、本来の映像のイメージがまた少し変わりますよね。

 

このラストシーンは決定稿(完成版台本)にも存在しているようなので、映像版もほぼこれでいく予定だったのでしょう。となると、もしかしたら撮影も済ませていた可能性がありますね。

 

とはいえ、本作の魅力はあの『美しく切ないラスト』にあると思うので、若干蛇足感のあるこのラストをカットした判断は、実に正しかったのではないでしょうか。

◆ タガタガの島

続いてご紹介するのは1992年に第3シリーズで放送された『タガタガの島』。本作はパラオで撮影された番組唯一の海外ロケ作品。バブルの余韻がまだ色濃く残る時代の一編です。

 

そんな本作の没シーンも『冷やす女』同様、ラストシーンの直後にありました。しかし、今回の没シーンは『映像では語られなかった真相』が明らかとなる、かなり重要な箇所だったりするのです。

 

その真相をご紹介する前に、まずは『タガタガの島』プロローグでのテラーの語りを引用しましょう。

 

私は昔、海洋汚染で全滅の危機を迎えているサンゴ礁の島を訪れたことがあります。

 

サンゴが死に絶えれば島を支えているサンゴ礁も無くなり、島は海に沈んでしまいます。しかし、現実にはそうはなりませんでした。

 

地元では、そこを奇跡の島と呼んでいます。

 

その奇跡の島こそが、本編に登場する『タガタガの島』であることは誰にでもお分かりいただけると思います。とはいえ、実際の本編の内容とはそこまで関係のない語りだと思われる方もいるのでは……それ、大間違いなんです!

 

ここで何故テラーが本編に何ら関わってこない話をしているのか……その答えはズバリ、『その奇跡が起きた真相』部分がカットされてしまったからなのです。

 

では、その真相とはどんなものなのか。映像版のラスト直後の部分からご紹介しましょう。

 

○小島・外観

 

N「また少し珊瑚が生き返った……全滅した珊瑚をゾンビとして蘇らせる……その為には生贄が必要だ……

 

生贄には人間の生首が一番……呪いをかけて首を切り、それを捧げる……呪いをかけるためには、その人間の持ち物何か手に入れなければならんが……

 

幸いにも、この島には観光客が大勢来て、よく空き缶を捨てていく……珊瑚は半分しか生き返っていない……残り半分をゾンビとして蘇らせるには、まだまだ人間の首がいる……

 

さて、空き缶を拾いに行くとしよう……」

 

 

○同・砂浜

 

沖に去っていくクルーザー。砂の上に捨てられた空缶……。

 

映像版だけだと『ポイ捨てによる因果応報的なお話』という印象が残りますが、この没シーンを踏まえてみると『タガタガの島』の真の恐ろしさがわかってしまいますね。……世の中にはこういう没シーンもあるんだよということで。

◆ 13番目の客

最後にご紹介するのはSMAPの特別編で放送された名作『13番目の客』。ここにも没となった箇所が存在しているのです。

 

その箇所とは、本編では明かされなかった『最後の段階の意味』

 

 

先日放送されたドラマレジェンドSPで「13番目の客」を初めて見た方々が「最後の段階とは一体何なのか?」と言う事であちこちのブログでも考察をされているのを拝見しましたが、実は台本段階ではちゃんと答えを明かす予定だったんですね。

 

それでは気になるその答えを映像版のラスト部分と共にご覧ください。

 

○理髪店・入り口

 

駆け込んでくる本田。その顔が青ざめていく。

二本の柱だけが立ち、建物が見えない。

 

本田「見えない……見えない……何処に行った。入れてくれ。もう一度俺を入れてくれ! もう一度!」

 

ストーリーテラーの声「この理髪店を出た後に待ち受けるもう1つの試練。それは、この店の秩序に依存する心との戦いなのです」

 

はい、このたったひとつの台詞があるか無いかで大きく違いますね。

 

一見カットするほどのこともないように思えますが、ここをあえてカットすることで物語のテーマを際立たせようとする『引きの美学』が、本作を名作たらしめる要因となったのは間違いないでしょう。

 


 

以上、3作品の没シーンをご紹介しました。ひとくちに没シーンと言っても、そこには色んなタイプがあるのがおわかりいただけたかと思います。

 

『没にする』というのは良い作品を作るために必要な作業ではありますが、マニアとしてはそんな存在も愛おしく、大いに気になってしまうもの。奇妙な世界はまだまだ奥深いですね。

 

これら以外にもまた何か見つけましたら、このブログでご紹介していきたいと思いますので、第2弾、第3弾にも是非ご期待いただければ。

雨の特別編の台本が…!

かつて、人生でこれほどまでにショックだった出来事があったでしょうか。今日という今日は本当に……パソコンの前でひっくり返るかと思いました。

 

……と、いきなり大げさな語り出しで始まりました。でも、仕方がないんです。何故なら──

 

 

某オークションで、幻の「雨の特別編」の台本が出品されていたのを今頃発見したんです!!!

 

 

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出品されていたのは、全話収録版(恐らく初稿)と第2話のみ収録の2冊。残念ながら、1ヶ月程前に1600円で落札されていました。さすがに、今日は凹んでしまってどうしようもありません(- - ;) しかも1600円だなんて……10倍でも買いましたよ!(T_T)

 

しかし、全話のタイトルが判明したこと、そして一部の出演者と原作者が判明した事は有難い発見でした。

 

第1話は、「猿の手様」の中でも語られたジェイコブズの短編小説が原作の「猿の手」。「猿の手様」の冒頭でタモリがオチまで全て言ってしまっているので、ファンにとってはネタバレ済みの作品になりますね。

 

第2話は、奇妙な出来事「危険な賭」のリメイク「雨の酒場」。主演はみのすけさん。3話入りのシナリオでは『奇妙な出来事』の再録になっているらしいので、脚本はそのまま浜田金広さんだと思われます。

 

そして、第3話は、皆様おなじみの「あけたままの窓」。

 

出品ページにて、中身も1ページだけ見る事が出来ましたが、やはり雨の日の放送のためだけに作られた特別編と言う事で、我らがストーリーテラーが雨の日に相応しい語りをしてくれており、ますます本編が見たくなってきます。

 

台本を手に入れる機会を逃してしまった事は残念極まりないですが、いくつかの新事実が判明しただけでも良しとしたいと思います。そうでも思わないとさすがに今日は辛いので……。

 

 

最後に。今回こちらの台本を入手された方がこのブログをご覧になっていましたら、『譲ってほしい』とまでは言いません。……とても貴重なデータがいっぱい詰まった台本です。

 

ぜひ、情報提供のご協力をお願い致します!

金曜サスペンス

今回取り上げる話題は『世にも奇妙な物語』韓国リメイク第1弾「金曜サスペンス」。第2弾の「誰も知らない話」は無事DVDを入手できたものの、こちらの番組はDVDが購入不可らしく情報がほとんどありません。

 

そんな折、番宣用に作られた番組公式コミュニティサイトを偶然発見したので、そこに掲載されていたスチールをいくつかご紹介したいと思います。

 

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DVDが無いだけに、かなり貴重なワンシーンの数々……雰囲気の良さが伝わってきますね。「誰も知らない話」のOPに数秒だけ登場する電話ボックスのシーンも迫力があって良いですねぇ~!

 

なんとか本編映像を見られないものでしょうか……(-_- ;)

◆「金曜サスペンス」番組紹介文

続いてご紹介するのは、韓国SBSのサイト内で見つけた「金曜サスペンス」の番組紹介文。

 

SBSのサイトは、サイト内検索ができないので非常に番組情報を探すのがめんどくさいのですが、運よく「金曜サスペンス」の番組紹介文を見つけたので、それを掲載して終わりにしましょう。

 

基本的にはデータページの海外リメイク情報に掲載してある記事と同じですが、参考までに。

 

<企画意図>

 

DOエンターテイメント、ノアプロダクションが共同で製作したSBS[金曜サスペンス]は、 日本フジテレビで人気を博しているTVシリーズ物である[奇妙な話] (原題 : 世にも奇妙な物語)の 原作を輸入して、国内実情に相応しいように再構成し、 1回に2話ずつ放映されるオムニバス形式のミステリー番組。

 

日本で10年以上のロングランを記録したTVシリーズ物である[奇妙な話]は、 韓国に既に多くのマニア層を生んでおり、去る2000年には、 その中の1番面白い3話を選んで劇場版として封切りされた作品だ。

 

韓国版[奇妙な話]である [金曜サスペンス]は、力量のある映画監督達と、 スター級の俳優、有名人が出演する予定で、7月16日の初回を、 歌手兼タレントのシン・ソンウが主演する、怪しくて荒唐なDJの話を取り上げた「真夜中のDJ」と 「島の村の先生」で、盛んに株価を上げているパク・ウネが主演を引き受け、 4人が追いかけ、追い回されるストーキングに関する話を取り上げた「追いかけたい」が放送される予定だ。

 

話を進行する"ストーリーテラー"役には、映画俳優のユ・オソンがレギュラー出演し、 ドラマの想像力をいっそう向上させると言う。また、「真夜中のDJ」と「追いかけたい」を、 それぞれ、映画 [リメンバー・ミー]、[天国からの手紙]のキム・ジョングォン監督と、 映画 [まじめに生きろ]のイ・サンウ監督が引き受けた。

 

 

1.真夜中のDJ (演出:キム・ジョングォン、主演:シン・ソンウ)

 

深夜の人気ラジオ番組を進行するDJ、"シン・ソンウ(カン・ジュノ役)"。 ジュノの番組はリスナーたちの人生相談が主な内容なのだが、 彼は相談者達を、無礼な位に、徹底的にけなし、責め立てながら進行している。

 

ある日、17歳の少女が、学校へ行きたくない辛さを訴えるが…。 ジュノはその日もやはり、傷つける言葉を繰り返すだけだ。 傷付いた少女が電話を切ってしまうと、気にせずそのまま相談を進行するカン・ジュノ。

 

一方、DJの人生をよく知っていると言う占星術師から電話がかかって来るようになる。 透視能力を持っていると、ジュノの家でガスが漏れているという奇妙な事を言い出し、 何故だか分からなく恐怖を感じたジュノは家に確認する。

 

事実ではなかったが、自分の妻と子供の名前まで知っている占い師を、変に感じていた。 そして、先ほど相談を受けた17歳の少女が、自分の人生を変えてくれたので会いたいという電話をかけてくる。 数分後、再びかかって来た占星術師の電話! 連続的にかかって来る少女と占星術師の電話でジュノは、ますます混乱して行く…。

 

 

2.追いかけたい (演出:イ・サンウ、主演:パク・ウネ)

 

1人の男がイ・ソンミを追って写真を撮り続けている。 耐えかねた彼女は、もうそれくらいにして下さいと叫ぶが…。 この男はソンミを初めて見た瞬間から好きだったと告白する。

 

しかし、ソンミには、ずいぶん前から好きだったピザ配達員がいた…。 実際、ソンミは男が働くピザ屋にメールを送ったり、 店に直接電話をかけて、その男の声を聞くだけという変な行動もした。 とうとう勇気を持って、直接、編んだマフラーを渡すために、 店の前で彼を待つが、いざとなると渡すことができない。 仕方なく、家へ帰るピザ配達員に、密かに付いて行くことにする。

 

好奇心で、男を窓越しに見ていると、巡回中の警察を避けようとし、ついベランダの上にまで上がりこむ。 しかし、ピザ配達員に見付かってしまったソンミは、 男に勇気を出して好きだという告白するが、帰って来たのは拒絶だけだった。 その瞬間、家の中に入って来た1人の女が、ソンミとピザ配達員を見てびっくりする。

 

荒てたピザ配達員は“あなたを初めて見た瞬間から好きになって、あなたの家に入ることにした”と、 とんでもない事を言い、二人は家から追い出される。 一方、ピザ配達員の好きな女は、暗い部屋に入って、縛られている男に優しく声を掛ける…。 それは、ソンミを追い回し、ストーカー行為をしていた男だった。 

 

こうして、あらすじだけを見てみると、オリジナルに忠実なのがわかる一方……ネタバレ全開なんですけど、良いんでしょうか(^^;)


……さて、今年の4月に偶然発見した韓国リメイク版の情報も、この半年で徹底的に調べ上げ、遂にはDVDを輸入し、サイトにもまとめページを制作するなど、私の持っている情報はこれで全て出し切りました。

 

韓国リメイク版に関する件はこれでまた一旦終了とし、以降は新たな展開が起こる日が来るまでじっくりと待ち続けることにします。日本での放送かソフト化がいつか実現しますように……!

「レンタルラブ」日韓比較

前回に引き続き、今回は「誰も知らない話」第2話「レンタルラブ」の日韓比較を。

 

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まずはタイトル場面。ここだけで既に違っていますね。


オリジナルでは赤ん坊の泣き声と共にタイトルが表示されますが、リメイク版では、手術シーンに始まり、子育てシーン、ボール遊びをするシーン……と、世界観を説明しつつのナレーションを流しながらのタイトル表示に。

 

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次はモニターに映るレンタルロボットサービスのCM。オリジナルがカラフルな色合いなのに対し、リメイクは青を基調にごくごくシンプルな作りになっています。

 

……が、韓国では父親ロボット役の人がそのまま出演しているので、ずっこけそうに(笑)。かなりネタバレになりますよねこれ(^^;)

 

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続いて主人公。飯島直子さん演じる『小百合』という名前を意識してか、キム・ボギョンさん演じる韓国版の名前は『ユリ』に。(日本と同じく韓国でも『ユリ』は一般的な名前とのこと)。

 

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お次は主人公の息子。オリジナルでは『純』だった名前が、リメイク版では『ピン』に。韓国版の方が演技面でたどたどしい印象です。

 

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続けて、特殊な手袋を装着して画面に向っている、いかにも近未来っぽいシーン。


リメイク版はメールを読んでいるようですが、オリジナルは何をやっているのか未だによくわかっていません(^^;) 恐らく陶芸…?

 

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本作のキーマン、レンタルロボットの太郎(韓国版はテホ)がやってくるシーン。この辺り含めて、本作はオリジナルに忠実な流れですね。

 

以降、息子とロボットが仲を深めていくわけですが、ちょっと気になったのが二人でテレビゲームをするシーン。オリジナルがイマドキの3D格闘ゲームで遊んでいたのに対し、リメイク版では何故かスーパーファミコンストリートファイターをプレイしています……(笑)

 

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今度は、傷ついた小鳥を「壊れている」と主人公に語るシーン。オリジナル版では庭園でしたが、リメイク版では妙なポールが3本立っているシュールな空き地。

 

近未来感を出そうとするために申し訳程度に美術さんが立てた物なのか、それともロケ地の「芸術村」に元々あったのか不明ですが、真面目なシーンとのアンバランス感に、ちょっと笑ってしまいました……(笑)

 

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そしてロボットが回収され、主人公が助けに向うシーン。映像面でもオリジナルを意識しているのがよくわかりますね。

 

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続いて、主人公自身がロボットだと発覚するクライマックス。オリジナルでは顔がふたつに割れますが、韓国版だと顔パーツは左右へのスライド収納に。


このロボット顔を出すまでのやり方にも大きな違いがあり、額に赤い光を当てているオリジナルの方法から、韓国版ではうなじの辺りを押すものに改変されています。

 

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最後はラストシーン。オリジナルではCM→遊園地で終わりになっていますが、韓国版では、遊園地→街頭テレビに映るCMでENDというアレンジに。

 

CMのテイストも、明るめだったオリジナルとは打って変わり、韓国版は淡々とした不気味な雰囲気に。個人的にはこっちのアレンジの方が好みでしょうか。

 


 

この韓国版「レンタルラブ」は、放送後に放送局へいくつか苦情が寄せられており、いくつか挙げてみると「世にも奇妙な物語の1作品の完全な盗作だ」「盗作に気づかないと思っているのか」「日本人がこの盗作番組を見たらどういう気持ちになると思いますか」「TV番組まで模倣とは悲しい」などなど……。


エンドロールには、きちんと『原作:日本テレビドラマ「レンタルラブ」』と表記されていたものの、素早く流れているためきちんと見た方もきっと少なかったはず。とあるサイトでは、番組プロデューサーじきじきに釈明を行う書き込みまで。

 

この件について韓国のサイトを色々調べてみましたが、『誰も知らない話』自体を話題にしているどのページを見ても、大半が盗作に対する怒りの記事で、世にも奇妙な物語の公式リメイクだと書いているのはたった1つ。

 

第1弾「金曜サスペンス」が、世にも奇妙な物語のリメイク番組だと言うのは、向こうのコアなファンには常識みたいですが、深夜にひっそりと放送されたこの番組に関しては、あまりに知名度が低い模様。

 

 

さて、これまで過去3回に渡って「誰も知らない話」のOP、第1話、第2話をご紹介してきましたが、海外リメイク版としては番組の良さに忠実である良いリメイクになっていたのではないでしょうか。苦労して韓国からDVDを取り寄せた甲斐もあったというものです。

 

ここまで来れば、残すリメイク第1弾「金曜サスペンス」がますます見たくなってきますが、SBSの録画販売サイトでは取り扱っていないようなので、見ることは難しそうです。「ミッドナイトDJ」と「追いかけたい」のどちらも、好きな作品なんですけどね。

 

世にも奇妙な物語マニアにとって、満足の日々はまだまだ遠そうです。

「知らなすぎた男」日韓比較

前回の記事にも書いたとおり、ようやく入手できた韓国リメイク版「誰も知らない話」のDVD。

 

あれから連日、素早く流れる小文字のスタッフロールを凝視してハングルを一文字ずつ解読し、翻訳した後データ収集するという苦行にも似た作業を行ってきました。今年は当分ハングルは見たくないですね…(笑)

 

 

では本題に入りまして、今回は予告通り『だれも知らない話』の本編に切り込んでいきましょう。まずは第1話「知らなすぎた男」の日韓版をそれぞれ比較しながら、その違いを簡単にご紹介。

 

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まずは見れば分かる通りタイトル画面。(以降の画像は全て、左が韓国、右がオリジナルとなっています)

 

主人公の諸沢英次は、韓国版ではカン・ソンウォンと言う名前に。オリジナルでは佐藤浩市さんが演じていましたが、韓国版ではチェ・ソングクさんが演じられています。

 

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まずは冒頭の煙突を昇るシーン。


日本版ではタイトル前の幻想的なシーンになっていますが、一方の韓国版では軽快な音楽と共に、煙突に登った主人公が「愛してる」と書いた垂れ幕を広げるという、情熱的な改変が行われています。

 

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続いては主人公の(実際の)妻。

 

オリジナル版の夫婦仲がかなり冷え切っているのに対し、韓国版は主人公が一方的に妻に対して幻滅しているといった印象を受けます。

 

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お次は主人公の職業。オリジナル版の職業は消防士ですが、韓国版では自動車修理工場の工員に改変されています。

 

とはいえ、展開自体はオリジナルと同じなので改変する意味もあまり感じられず。

 

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続いて、主人公の同僚がポジティブシンキングを実践したことによる幸運が舞い込むシーン。

 

オリジナル版をご覧になったことのある方は、主人公が酒場でポジティブシンキングというものを教えられる場面を覚えておいででしょう。そこで『あんな良い女が俺を見たということは惚れている』という話を同僚がしてくる訳ですが、展開としてはそこで終わってしまいます。

 

その後、火災現場で奮闘してペットを助けたことで家人から礼金を手に入れてみせるという流れになっていますが、韓国版ではその話をした後に同僚が実際に女性を口説きに行くシーンが付け加えられ、見事に彼女をゲット……というスムーズかつ自然な改変が行われています。

 

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続いて、ポジティブシンキングを実行してから出会う第2形態の妻。どちらも妻の職業は看護師となっており、展開もオリジナル版に忠実となっています。

 

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そしていよいよ登場するのが、最終形態の妻。


どちらにも化物の扮装をしている初登場シーンが存在していますが、オリジナルでは子供の首を絞める真似をするショッキングシーンだったのに対し、韓国版では子供を追いかけているだけの非常に微笑ましい物に。個人的にはこっちの方が自然かなという気も。

 

その後、シャワーのサービスシーンに進むわけですが、日本版が比較的セクシー風味に撮影されているのに対し、韓国版では規制の問題か、足に水をかけているだけのような淡白な撮り方に……(^^;)

 

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今度は主人公の娘の比較。まず韓国版の年齢が大幅に下げられています。この改変により、オリジナルにあった娘の意味深な行動がバッサリとカットされ、ごくごく無邪気な子供といった描き方に。

 

そしてもうひとつ大きな違いとなっているのは、ザリガニを飼っていないこと

 

ザリガニの登場をカットしたことにより、オリジナル版にあった『夫婦のベッドシーンの最中、主人公のアソコをザリガニが挟んでしまう』というコミカルなシーンも消滅。韓国版ではベッドシーン自体も大幅に改変され、『押し倒すものの、ふと思い立って辞めてしまう』というものに変更。

 

以前聞いた話では、韓国内で『クレヨンしんちゃん』が放送される際、しんのすけが下半身を丸出しにする描写が100%カットされているらしいので、元々お色気ネタや下ネタにかなり厳しいお国柄なのでしょう。

 

 

その後は離婚を取り止めにすることを決意する主人公という流れになりますが、オリジナルにも出てくるレストランに向う最中、主人公が道端で離婚届を破り捨てて、宙に放り投げる様をスロー処理とカッコイイBGMでじっくりと見せるという、いかにも韓流ドラマ然とした追加シーンが……(笑)

 

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そして、いよいよネタバラシとなる煙突シーン。オリジナルはやや不気味な演出となっていますが、韓国版では若干コミカルな味付けが施されています。(画像ではわかりにくいですが)

 

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最後はラストシーンである主人公の遺影。


オリジナル版のザリガニをカットしたことにより、元のコミカルな雰囲気から一転、ブラックな雰囲気で終わるというものに。もしこれがオリジナル同様『妻と娘からも嫌われている父親』という設定であったら、韓国版はかなり後味の悪い印象になっていたでしょうね。 

 

 

以上、日韓両国の「知らなすぎた男」比較でした。


細かい部分ではお国柄の違いが出るものの、元の脚本にあった部分を上手く脚色している部分もあり、「世にも奇妙な物語の公式リメイク」としては十分な出来となっているのでは。ただ、できることなら字幕付きで見たかったですが……(^^;)

 

次回は第2話「レンタルラブ」の日韓比較を行う予定。こちらも面白い違いが色々出ています。お楽しみに。

誰も知らない話を遂に…!

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遂に、遂に、遂に手に入れてしまいました……。

 

「誰も知らない話」のDVDを!

 

知らない方のために説明しますと、2004年に韓国の大手テレビ局"SBS"が、フジテレビから『世にも奇妙な物語』のリメイク権を購入して制作した単発特番「金曜サスペンス」……の、3ヶ月後に放送された世にもリメイク特番第2弾です。

 

しかし、日韓ともにソフト化はされておらず、見る機会はほぼ無理だと諦めていたのですが……ある時、韓国のテレビ局が過去番組を3000~4000円でダビングしてくれるという、テレビ好きにとっては夢のようなサービスを行っていることを知ったことから、話は大きく進展します。

 

軽い気持ちでSBSの販売サイトを調べてみると、なんと『誰も知らない話』の販売が行われているのを発見! そこで色々と面倒くさい手続きを経て、無事DVDを入手。

 

番組をDVD-Rに焼いただけで、字幕もなくパッケージもただ番組名が印字されているだけという非常に簡素なDVDではありますが、貴重な番組が正式な形で入手できたことが何より嬉しいです! 現在円高ウォン安であったのもちょっぴり助かりました……(^^;)

 

 

そこで今回はDVD入手記念として、世にもファンの皆さんが気になっているであろうオープニング画面をちょっとだけご紹介。

 

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主な流れとしては、真っ暗な廃墟らしき場所を巡っていくというシンプルなもの。冒頭からリメイク第1弾「金曜サスペンス」で放送された「ミッドナイトDJ」の電話BOXシーンもお目見えです。

 

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世にも奇妙な物語』といえば!の黒猫も登場。

 

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奥まで進んでいくと、再び『ミッドナイトDJ』のシーンが。

 

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『幻想』の文字が。ここにいくまでにも『恐怖』『ミステリー』といったハングルが登場しています。

 

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女の子の影をすり抜けていくと、奥にはただの暗闇が──。

 


 

なお、OP中にずっと表示されている横の文字ですが、これはスタッフクレジットではありません。実はこれ提供スポンサーの表示。日本ではあまり見ない形式ですよね。面白い!

 

参考までにスポンサー名を掲載しておくと、東亜製薬、KT&G、ポスコ、大韓教育保険生命、ハイマート、農心、PAVV、ザ・フェイスショップコリア、SKテレテック、SK製薬、OBビール、GMDAEWOO、リバイス、キア自動車、CYON、国際電話002、ハイトビール、ハナ銀行、ファンテック&キュリテル、サムスンSDI、東部火災、セマウル金庫、ハナロテレコム……と、60分枠の番組で23社もついています。お国柄の違いが見えますね。

 

本編の方も見てみましたが、当然ながら何を言っているのか全く解りません(^^;) 案外、理解できるのでは?と耳を澄ましてみましたが、結局わかったのは「サランヘヨ(愛してる)」ぐらい。

 

幸い日本版の台本を持っていたので、それらと見比べながら最後まで視聴。一部改変している所が見受けられたものの、ほとんどオリジナルと同じで何だか不思議な感覚でした。

 

後日、この辺りも含めて後々紹介していこうと思います。お楽しみに。