世にも奇妙な物語 ブログの特別編

「世にも奇妙な物語 ファンサイトの特別編」管理人のブログです。

'24夏の特別編 雑感

今年最初のお楽しみ『'24夏の特別編』も無事放送終了。大いに楽しんだ方も、大いにガッカリした方も、続くお祭り後半、秋の特別編に向けてまた突き進んで参りましょう。

 

 

──さて、本来ならばいつものように感想に突入するのですが、今回から感想記事を、『評価&数行のコメント』に簡素化した"雑感形式"に一旦切り替えさせていただきたいと思います。

 

というのも、ここ十数年、感想記事を書く際には、本編を何度も見返して分析したり、出演者やスタッフのSNSやネット記事などを細かくチェックして周辺情報を把握しておくなど、かなりのエネルギーと時間を使って書いていまして。特に最近は(あんな駄文の連なりとはいえ)その作業が時間的・体力的にキツくなってきており、昨年辺りから新作を見るモチベーションにも影響し始めてきたため、今回このような決断に至りました。(※もちろん番組愛はまだまだ衰えていませんよ!)

 

よって、当分は『これだけは何としてでもガッツリと感想記事を書かねば…!』と思えるような、よほどの傑作回・問題回が出ない限り、基本的にこの形式で続かせていただければなと…。諸々落ち着けば、また従来の形式に戻す事も視野に入れているので、その際はまたご報告させていただきます。

 

なお、新作前の見どころ紹介やその他関連記事の更新に関しては、今後も引き続き行って参りますので、ご安心頂ければ。

 

もし長い感想記事を楽しみにしてくださっている方がいれば、誠に申し訳有りませんが、何卒ご了承ください…m(_ _)m

◆ '24夏の特別編 雑感

追憶の洋館」★★

大ヒット作「恋の記憶、止まらないで」の脚本家、諸橋隼人さんによる期待作。

 

これはまさに令和版「朝まで生殺人」。恐らく世間的には今回の一番人気では。

諸橋さんらしい丁寧で緻密な構成であるものの、個人的に予告時点でオチの方向性がほぼ読めてしまい、どんでん返しにあまり驚けず。前フリが丁寧すぎるせいか多少の間延び感もあり、そこがマイナスポイント。

 

「ソロキャンプ」といい、諸橋さんって、主人公が謎の人物との関係性を追うストーリーが好きなんでしょうか。★2つ。

友引村」★★

正統派ではあるものの、あまりにも村モノホラーのお約束要素で作りました感が。世にもというより、低予算Jホラー映画っぽい? もし松木演出だったらどうなっただろう…とふと。見るからにヤバそうな謎料理の数々は満点。 ★2つ。

人類の宝」★

92年の「人間国宝」っぽいなと思ったら本当に「人間国宝」だったなんて。荒木脚本特有の盛り盛りの要素や展開が、散漫・間延びの印象をより強固なものに。核のアイディアは毎回ピカイチに面白いので、氏がここ数年重用されている理由はわかるんですが、やっぱり私の好みとなかなか合わないなと今回も改めて…。★1つ。

週刊元恋人を作る」★★★

個人的MVP。オチが弱いものの、あのCMが見れただけで大満足。今回最も「世にもらしい」と思えた作品。実家のような安心感、それが植田監督作。★3つ。

 

ちなみに大谷さんは、あの後ふわふわでもこもこのマスコットに転生するそうです。

総評 ★★+0.5

2020年から担当してきた中村Pが離れ、新たな布陣で制作された最初のSP。前回から一転、ブラック系中心に舵を切ってみた意欲は買う一方、全体的に小さくベタにまとまった感は否めず、アッサリ終わってしまった印象。エンタメ感は昨年より十分増量されたと思うものの、このストレートど真ん中を狙ってみた感じはフリーク的には物足りないかも…。全体評価は★2.5

 

そしてやはり4話(実質3.5話)構成による間延び&CMタイミング改悪問題は、今後も番組の宿痾としてまだまだ引きずるな…と確信。特にオチの直前にCMを挟んでテンポを台無しにするのは論外。20年代の世にもって、古参スタッフがほぼ抜けきってしまったせいか無粋な真似をやらかす事がホント増えましたよね…。

 

SNS上でもこの辺の事は以前から相当数言われてますが、ここまで頑なだと変えないんじゃなくて、もはや変えられないんだろうな…と。フジの番組予算も毎年どんどん減らされてるらしいですしね…。でもこれからも「5話構成復活、5話構成復活」と唱え続けていきます(?)。いつか気骨のあるプロデューサーさん来てくれないものか…。

 

ただ、やっぱり世にも奇妙な物語の新作が見れる幸せは何者にも代えがたい。近年バラエティのようなアオリ文が多かった特番サブタイトルも、今回は『あなたを奇談迷宮に…』という、地味ながらも90年代回帰の趣が感じられて◎でした。事前の期待値が高かったせいか、やや厳しめ評価になったものの、年2オール新作で作る姿勢も素直にリスペクト。世にもは、ある意味スタッフのドキュメンタリーでもあると思っているので、今後もまだまだ追っかけていきますよ。

 

最後に、スタッフ&キャストの皆さん、今回も本当にありがとうございました!

次回の秋はさらに面白い作品を期待してます。"周年直前の秋SPは良回"のジンクス!

 

……あと、もう少し傑作選にも力を入れてくれると嬉しいです!

◆ メールフォームのお返事

Q:番組のコメディ作品を、ブログの方で「ほんとは笑える世にも奇妙な物語」として紹介していただけませんか? ブラックや感動の要素があるものや、メッセージ性があるものではなく、純粋なコメディを紹介していただけると、幸いです。

 

A:以前から「ほんとは◯◯な~」シリーズのリクエストをたびたび頂いており、現在それらの記事化を予定しています。コメディ編についても、前向きに検討させていただきます。

 

 

Q:この番組は新人の登竜門的な役割も担っているそうですが、古沢良太さんのように、この番組に起用されたことのないベテラン脚本家の方は、起用される可能性があると思われますか?

 

A:基本的に「世にも~」は、新人や若手を対象にしたコンペ形式で作品を選んでいるそうなので、既にプロとして第一線で活躍されている作家さんがそこに参加する事はまずないかと思われます。(人気脚本家競演編みたいな特別回があれば別ですけどね)

もちろん、プロの方から応募すれば別ですが、コンペでは名前ではなく『アイディアの面白さ』勝負となります。関係者の話を聞く限り、名の通ったプロの方でも、相当な数が落とされてきているそうで、なかなか難しいのが実際の所ではないでしょうか。