令和最初の「世にも奇妙な物語」は史上初となる6月の放送に。
そして、特番タイトルもまさかまさかの「雨の特別編」!
一体今回はどんな作品が我々世にもファンを楽しませてくれるのか──。
というわけで、毎度のように放送前の個人的な見所とスタッフ情報を簡単にご紹介します。
※ 5/ 29 時点で判明している情報に基づいており、実際の放送では放送順等が変更される場合があります。
◆ 第1話「永遠のヒーロー」
【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)
脚本:ブラジリィー・アン・山田《 6 》
【主な代表作】『トリハダ』『相棒』『こどもつかい』など
【主な奇妙作】『さっきよりもいい人(2008)』『石油が出た(2013)』『不倫警察(2018)』など
演出:紙谷楓《 2 》
【主な代表作】『実況される男』『海月姫』『結婚相手は抽選で』など
【主な奇妙作】『写真(超短編)』『ポニーテール(超短編)』『マスマティックな夕暮れ(2018)』など
主演:郷ひろみ《 初 》
【 注目ポイント 】
★ 番組史上初となる特撮ヒーローもの!
広義の特撮番組の範疇にも入っている「世にも」に、本格的な特撮ヒーローものが登場。
元ジャニーズの人気アイドル郷ひろみが番組初登場。フジドラマは27年ぶり。
★ ローカルヒーロー「時空戦士イバライガー」とコラボ!
主人公が変身するレッドライガーの衣装は茨城県のご当地ヒーロー「時空戦士イバライガー」の物を使用。
◆ 第2話「しらず森」
【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)
原作:乾緑郎 《 初 》
【主な代表作】『完全なる首長竜の日』『機巧のイヴ』など
脚本:守口悠介《 3 》
【主な代表作】『相棒』『アドレナリンの夜』『オー・マイ・ジャンプ!』など
【主な奇妙作】『サプライズ(2014)』『ハイ・ヌーン(2015)』
演出:小林義則《 7 》
【主な代表作】『アンフェア』『モンスターペアレント』『HEAT』など
【主な奇妙作】『採用試験(2002)』『まる子と会える町(2010)』『一本足りない(2017)』など
主演:吉田羊《 初 》
【 注目ポイント 】
★ 原作はミステリー作家 乾緑郎の同名作品
本作は連作短編シリーズ「思い出は満たされないまま」の第1話とのこと。
★ 初出演の吉田羊によるファンタスティックストーリー
本人によれば「“たねあかし”のシーンはぞわわっとなります」と語っており、何かある……?
◆ 第3話「人間の種」
【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)
原案:山崎亮《 初 》
脚本:嶋田うれ葉《 初 》
【主な代表作】『隠蔽捜査』『アラサーちゃん』『こえ恋』など
演出: 河野圭太《 14 》
【主な代表作】『古畑任三郎』『マルモのおきて』『僕らは奇跡でできている』など
【主な奇妙作】『23分間の奇跡(1991)』『和服の少女(1999)』『ボランティア降臨(2009)』『妻の記憶(2017)』など
主演:木村文乃《 2 》
【主な代表作】『ボク、運命の人です。』『伊藤くん A to E』など
【主な奇妙作】『ニートな彼とキュートな彼女(2014)』
【 注目ポイント 】
★種から人間が生まれる不思議なハートフルストーリー
番組初参加の脚本家×ベテラン演出家の相乗効果に期待!
メインヒロインの幼少期を演じた粟野咲莉がメインの役どころとして出演。
◆ 第4話「さかさま少女のためのピアノソナタ」
【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)
原作:北山猛邦《 初 》
【主な代表作】『「クロック城」殺人事件』『ダンガンロンパ霧切』など
脚本:皐月彩《 初 》
【主な代表作】『ウルトラマンR/B』『セブンティーンモータース』など
演出:岩田和行《 13 》
【主な代表作】『絶対零度』『福家警部補の挨拶』『ベイビーステップ』など
【主な奇妙作】『リプレイ(2006)』『真夜中の殺人者(2009)』『ベビートークA錠(2011)』『クリスマスの怪物(2018)』など
主演:玉森裕太《 2 》
【主な代表作】『信長のシェフ』『ぴんとこな』『重要参考人探偵』など
【主な奇妙作】『ニートな彼とキュートな彼女(2014)』
【 注目ポイント 】
森博嗣、殊能将之、辻村深月などを輩出したメフィスト賞出身者によるサスペンス!
★ Kis-My-Ft2の玉森裕太が2度目の番組主演!
2014年の「ニートな彼とキュートな彼女」の出演者2人が別々の作品で主演する珍しい回に。
◆ 第5話「大根侍」
【 スタッフ & キャスト 】(名前横は番組参加回数)
原作:田丸雅智《 初 》
【主な代表作】『夢巻』『ショートショート千夜一夜』『おとぎカンパニー』など
脚本:向田邦彦《 2 》
【主な代表作】『みいつけた!』『わしも』など
【主な奇妙作】『空想少女(2014)』
演出:植田泰史《 23 》
【主な代表作】『アンフェア』『遅咲きのヒマワリ』『人生が楽しくなる幸せの法則』など
【主な奇妙作】『ネカマな男(2005)』『イマキヨさん(2006)』『JANKEN(2011)』『明日へのワープ(2018)』など
主演:浜辺美波《 本編初 》
【主な代表作】『咲-Saki-』『君の膵臓をたべたい』『賭ケグルイ』など
【主な奇妙作】『しりとり家族(短編)』『しりとり家族ふたたび(短編)』(ともに2017)など
【 注目ポイント 】
★ 原作は、星新一の孫弟子である田丸雅智によるショートショート!
星新一が認めた江坂遊を師とする新世代ショートショート作家による同名短編が原作。
★ 2014年の「空想少女」スタッフが送るシュールコメディ!?
ファンにはお馴染みの植田監督が5年ぶりに手がけるコメディ作品になります!
★ 業界注目女優の浜辺美波が本編作品初主演!
2017年の「しりとり家族」シリーズに出演した浜辺美波が初主演!
◆ 雑感
今回の中で私が特に注目しているのは……
・今回唯一後味の悪さが堪能できそう(?)な「さかさま少女のためのピアノソナタ」
・植田監督の久々のコメディ作品「大根侍」
以上2作品。
正直「大根侍」は植田監督久々のコメディものということで期待したい一方で、「JANKEN」や「石油が出た」辺りは個人的にしょっぱい出来だったので、そっち方面に転んだりしないか若干怖い部分もあり…そこを大きく覆してくれることを期待したいですね。
あと今回は久々の小林Pが担当とのことですが、氏がメイン担当だった時期は私個人の『番組暗黒期(2010~2012春)』にほぼ被っているのであまり良い印象がなく若干不安な部分も。この偏見を完全に払拭できる出来になることを祈ります!
さて、今回公式からの定期的な情報解禁を見ていっていたわけですが、なぜか毎回「ほぉ…」「へぇ…」「なるほど…」と、妙に引いて見ている自分が。
いつも「うひゃー!こいつは面白そうだ!」と、遠足前夜の小学生並みにはしゃいでいる残念な人間の私ですが、今回は妙に例年とテイストが違う作品群が揃っているせいか、上手くはしゃげない自分にただただ動揺するばかり……。
色々考えた末の結論としては、「パッと見、明るめな作品が中心っぽく見えること」「原作・脚本のスタッフが新人多めでピンと来ない」「これまであまり見ないタイプのジャンル中心」辺りが原因なのかなと。
「世にも」は各回それぞれ狙いがあったり、プロデューサーによってカラーが変わるため、そこも番組の面白さのひとつなんですが……今回は特に今までにないタイプの、まさに令和時代の幕開けとなる新基軸の回になりそうな予感がしています。
そんなターニングポイントになる(かもしれない)雨の特別編……世にもファンなら絶対要チェック。
ファンじゃなくてもご家族、ご友人、猫も杓子もお誘いの上、ぜひ見届けましょう!
'19雨の特別編は、2019年6月8日 夜9時より放送。お見逃しなく!