世にも奇妙な物語 ブログの特別編

「世にも奇妙な物語 ファンサイトの特別編」管理人のブログです。

'13春の特別編 キャスト&スタッフ紹介

いよいよ放送まであと僅かに迫った「世にも奇妙な物語 '13春の特別編」

 

今年は「春の特別編」名義では番組史上最も遅い5月での放送となったせいか、春の特別編の放送予定を調べに当サイトにいらっしゃる方が、例年と比べかなり多かったです。そんなヤキモキさせられた春SP。放送の日を今か今かと指折り数えて待っているファンも多いことでしょう。

 

そういうわけで、今回も当ブログではすっかり放送前のお馴染みとなっている「春SPの見どころ」を、スタッフやキャストの情報などを交えつつ、簡単にですがご紹介していきたいと思います。が、残念ながら今回も、公式サイト等で一部作品の脚本家名が未公表になっているため、現時点では不完全ですが、そのあたりは放送前までに判明次第、追加しこうと思います。

 

どうして最近公式サイトで脚本家の名前を伏せるようになったんでしょうかね…? 唯一の救いだった共同テレビでも、とうとう演出家しか掲載しなくなっていて……非常に困ります(--;

 

《5/9時点で判明している情報に基づいており、放送順等は実際のものとは異なる可能性があります》

◆ 第1話 「呪web」

主演は、最近「お天気お姉さん」などで女優業もこなす美人モデル佐々木希さんが番組初出演。

 

脚本は現時点では不明。

 

演出は2007年の「未来同窓会」に始まり、昨年の「心霊アプリ」も手がけた松木創さんが担当。松木監督自身によれば、今回はクロマキー撮影を大いに使用した他、アート系な映像に寄せてみたとのことで、若手女優と王道ホラーという定番路線との相乗効果に期待したいですね。

◆ 第2話 「石油が出た」

主演は、人気急上昇中の関ジャニ∞から丸山隆平さんが番組初出演。丸山さんといえば、昨年放送された「ボーイズ・オン・ザ・ラン」での熱演が印象深いですね~。丸山さんが権利面に厳しいジャニーズ事務所の所属ということで、今回も公式での写真やCMの掲載はNG。さらにフジ系のBS・CS局での放送もできなくなってしまうので、その辺りは痛し痒しというところでしょうか……(^^;

 

脚本は近年「さっきよりもいい人」「ワタ毛男」など、主にコミカル系を手がけているブラジリィー・アン・山田さん。2007年「未来同窓会」でのドラマデビュー以降、「相棒」や「トリハダ」等でお見かけする機会がかなり増えました。最初見た時は、スタッフの誰かが冗談でつけたペンネームなのかと思っていたりもしましたが……長い。一体どう略せば良いんでしょう。山田さん、アン山さん? まさかブラジルさんなんてことは……。

 

山田さんのブログによると、この作品は3年前に出して没になったプロットが今年になって日の目を見たということで、昨今のエネルギー問題に見る、時代とのリンク性が今になって評価されたみたいですね。「世にも奇妙な物語」スタッフは、わりかし時代を反映した作品を好むので、ラッキーだったのかもしれません。

 

演出は、2000年代の世にも奇妙な物語ではすっかりお馴染みとなった植田泰史さんが担当。2002年の「声をきかせて」以降、今年で11年連続で番組に参加しており、2000年代の「世にも」メイン演出家の一人とも呼べる方です。

 

「ワタ毛男」「JANKEN」「イマキヨさん」など、奇妙な雰囲気を帯びたコメディタッチのストーリーを多く手がけられ、ネット上などを見ても、これまでの仕事ぶりから、近年世にもファンからの信頼が高まっている監督さんで、その他「ぼくの夏休み」「遅咲きのヒマワリ」などのフジテレビ系ドラマも担当なさっています。

◆ 第3話 「AIRドクター」

主演は、近年ネット上で毎年の様に「そろそろ出るんじゃないか」と囁かれていた小栗旬さんが番組初出演。人気若手実力派俳優が遂に「世にも奇妙な物語」に出るということで、奇妙なストーリーに真っ向から向き合ったその熱演に注目です。

 

原作は、独特な作風で知られる漫画家、小田扉さんによる「もどき」(講談社刊「前夜祭」収録)。昨年そのシュールな内容から賛否両論をまきおこした「ワタ毛男」から1年、早くも再度の映像化です。

 

脚本家は、小島よしおも所属していたコントグループ「WAGE」のメンバーであった森ハヤシさんが担当。現在放送中のドラマ「鴨、京都へ行く。~老舗旅館の女将日記~」のメインライターとしても活躍されています。

 

番組では「カウントダウン」「理想のスキヤキ」「耳かき」など、シュールな設定のコメディ作品を多数担当し、2009年の「理想のスキヤキ」では、原作とストーリーが全く違うにも関わらず、原作の面白さのエッセンスをしっかりと膨らませ、原作者から「原作の面白さを活かしている」としてその手腕を認められたこともありありましたが、この「AIRドクター」でも、原作者の小田さんによれば、「漫画の設定を原案として使ったようなものであり、自分の作品よりはるかに面白い」とのことで、原作から離れつつも、原作者をも納得させる手腕は充分発揮されているようです。

 

演出は、1990年の第1回から参加している「世にも奇妙な物語」の演出家四天王の一人、鈴木雅之さんが担当。その他ドラマでは「王様のレストラン」「ショムニ」「古畑任三郎」「HERO」と、大人気ドラマを数多く手がけられ、昨年の「PRICELESS ~あるわけねぇだろ、んなもん!~」でもチーフディレクターを務められました。

 

近年は脚本の森ハヤシさんとのタッグで「理想のスキヤキ」「耳かき」と、シュールコメディ作品を担当されてきており、今回も定番のお二人が奇妙な物語を作り上げることになりそうです。世にもの世界を一から作り上げた初期スタッフの矜持溢れる仕事ぶりに注目ですね。

◆ 第4話 「不死身の夫」

主演は、金麦のCMで世の男性のハートを鷲掴みにした壇れいさんが番組初出演。

自分の夫を殺して殺して殺しまくるという、本人のイメージとは真逆のタイプを演じるそのギャップの妙が面白そうですね。

 

脚本は、コアな世にも奇妙な物語ファンならば誰もが知っている高山直也さんが担当。

近年のドラマでは「CONTROL~犯罪心理捜査~」「聖なる怪物たち」「匿名探偵」なども手がけられています。

 

世にもでは「サブリミナル」「罰ゲーム」「懲役30日」などのトラウマ級のブラックストーリーに始まり、「思い出を売る男」「時間のない街」などのハートウォーミング物など、多彩な作品を執筆されており、生み出した作品は、原案を含めれば23作品にも達し、黄金期の世にも奇妙な物語を支えた脚本家の一人といっても過言ではない方。「ヴァーチャルメモリー」以来7年ぶりの参加となる今回、是非とも黄金期級の奇妙な作品を期待したい所!

 

演出は、2011年の「ドッキリチューブ」以来2年ぶりの参加となる石川淳一さんが担当。「ストロベリーナイト」や「リーガル・ハイ」など、近年の人気ドラマの演出も多数手がけられている方です。これまで世にもで演出してきた作品は「いきいきデー」「呪い裁判」「ドッキリチューブ」の3作品と少ないものの、どれも"生々しいブラック"さの溢れる作品ばかり。今回のストーリーには一番合っている監督さんなのかも。

◆ 第5話 「階段の花子」

主演は、芸人一の色男、チュートリアル徳井義実さんが番組初出演。

2008年の「無理な恋愛」や2009年の「RESET」などで俳優業にもチャレンジされていた徳井さんですが、そんな彼も遂に奇妙な世界の住人の一人になってしまいます。世にもらしい多彩なキャスティングが面白いですね。

 

原作は、2004年にメフィスト賞を受賞しデビューされた小説家、辻村深月さんの「踊り場の花子」。ドラマ「本日は大安なり」や映画「ツナグ」などの原作もされており、ご存知の方も多いかと思います。

 

メフィスト賞といえば、森博嗣新堂冬樹殊能将之舞城王太郎西尾維新など、個性の強い作品を生み出す作家を多く輩出した賞。近年映像化される機会も増え、業界での注目も集まっている辻村さんの個性と「世にも」のコンビネーションに注目です。

 

脚本は現時点では不明。

 

演出は「心の声が聞こえる」「友達登録」「レンタルラブ」「自分カウンセラー」等を手がけた木下高男さんが担当。世にもでの演出作品は全10作と少ないものの、実は「奇妙な出来事」から参加されていたベテラン監督であり、「ナースのお仕事」「1リットルの涙」「メイちゃんの執事」「息もできない夏」等、人気ドラマを多数演出。2010年の「もうひとりのオレ」以来3年ぶりとなる世にも作品。隠れた初期スタッフの手腕に期待大です。 

◆ さいごに

以上、全5作品の見どころを簡単にご紹介させていただきました。

 

今回は主演がすべて世にも奇妙な物語初出演という事で、近年の回じゃよくある"売り"ではありますが、そういう新たな顔ぶれが、奇妙の世界をさらなる新たな方向へ広げていくことができると思うので、23年目の世にも奇妙な物語の躍進をますます願わずにはいられません。

 

ちなみに、今回の中で私が個人的に注目しているのは、

・森脚本×鈴木演出という、ファンからも定評のあるスタッフがタッグを組んだ「AIRドクター」

・世にものメイン作家の一人、高山直也7年ぶりの世にも復帰作「不死身の夫」

・近年注目の作家×チュートリアル徳井の相乗効果が大きく化けそうな予感の「階段の花子」以上3作品。

 

不作続きと言われているこの番組ですが、果たして今回は名作が誕生するのか、とんでもない珍作が飛び出るのか、それとも可もなく不可もない凡作に落ち着いてしまうのか……色々とこの番組に対する期待や不安はありますが、ともかくは2013年最初の奇妙に相応しい、楽しく、怖く、時々ほっこりするような素敵な物語たちを心待ちにしたいですね。

 

世にも奇妙な物語 '13春の特別編」は、2013年5月11日(土)夜9時からの放送です。お見逃しなく!