今年最後の世にも奇妙な物語。ここをご覧の皆様はいかがだったでしょうか。
例年通り今回の感想です。
◆「未来同窓会」★★
実は死んでいたオチは92年の「食べ過ぎた男」から時々出てくるネタですが、同窓会というシチュエーションを使って上手く過去作と被らないようにしている所が良かったですね。
1話目に相応しい、奇妙かつ暖かな作品だったと思います。
◆「カウントダウン」★★★★
今回一番予算をかけた作品だそうで、確かにそんな雰囲気がヒシヒシと(^^;)
阿部サダヲさんも実にテンションの高い役で合っています。オチもバカバカしくて予想外。こういう話は好きですね。
アバンストーリーにも使えるような一発ネタを、上手く25分に広げているのも見事。さすが原作付き作品!
◆「自販機男」★★★★
いや~城島さんが実にハマっていましたね。直球のテーマも良し。これに中高年の悲哀が絡めば「世にも」の王道パターンが完成するわけです。
お涙頂戴感になりすぎない良い塩梅の展開で、視聴後はスッキリとした気分になれる良い話でした。今回のベスト作品ではないでしょうか。
◆「ゴミ女」★★★
原作者が女性とのことで、実に女性らしい切り口の作品だなと。7年ぶりの主演を果した松下さんはもちろんのこと、ゴミ女の佐々木すみ江さんが良い味を出しています。
あのラストは、何となく1991年の「王様の耳はロバの耳」を彷彿と……。
◆「48%の恋」★★
過去「結婚シミュレーター」「記憶リセット」の脚本を担当された相沢友子さん6年ぶりの世にも作品。この人と言えば「恋愛物」と言うイメージですが、例に漏れず本作も奇妙なラブストーリーに。
さて、ストーリーですが、実に……王道ですね(笑)。開始5分でほとんどの方がオチを読めたのでは。とはいえ、時代劇のような安心感を持って見られました。
ラストに相応しくほのぼのとした作品だったと思うのですが、しいて言えばもう少しちょっとしたハズシが欲しかったかなとも。そう言う意味では★2つ。今後、相沢さんのホラーやコメディもいつか見てみたいですね。
◆ 総評 ★★★
今回は世にも奇妙な物語の人気を支えているホラー・ブラック作品が少なかったので、恐らく物足りなかった方が多いのでは。例に漏れず私もその辺を期待していたのですが……。
というわけで、総評は★3つ。もう少しブラックなものが欲しかったですね。
とはいえ、やっぱりファンとしては新作が見られたことで今回も満足です。規制等で色々難しいのでしょうが、スタッフの皆さんには挑戦してもらいたいですね。
次回の放送は例年通りだと来春だとおもいますが、今月は番組DVDが5本も同時発売!世にもファンは次の新作を待つ間、DVDで奇妙な世界を堪能しちゃいましょう!