『カノッサの屈辱』という番組をご存知でしょうか。
もしかしたら「ズンドコベロンチョ」の劇中で聞いたことがある方もいるかもしれません。また、この間放送された復活SP番組を見て始めて知った方も多いかもしれません。
『カノッサの屈辱』とは、1991年にフジテレビの深夜に放送された、80年代のサブカルチャーを厳粛な歴史番組風に解説するという、見た感じはすごく真面目でありながらどこかふざけた番組で、放送当時深夜としては異例の大ヒットを記録した伝説的番組なのです。
ところで、先日ビデオを探していると、2000年の大晦日に放送された「カノッサの屈辱 20世紀最終講義」の録画を発見しました。
本番組は、4時間30分間フジテレビの伝説的深夜番組たちを解説すると言う内容なのですが、この中の「深夜ドラマの歴史」コーナーでは、前身番組『奇妙な出来事』が紹介されているのです。
というわけで、その貴重な内容をちょびっとだけご紹介しましょう。
西岡徳馬「ドラマの栄枯盛衰は余りにも早すぎる。そんな世界で今なお脈々と歴史を重ねているドラマがなんと深夜に存在しました。『奇妙な出来事』が、それです。それはやがて『世にも奇妙な物語』と名前を変え、ゴールデンに進出し、そしてついには映画にまで発展しました。……しかし、私は完全に盲点を突かれた思いがしました」
西岡教授が棺の中を開けると、そこにはミイラが。
西岡「ツタンカーメン以来と言われる世紀の発掘…『奇妙な出来事』のストーリーテラーのミイラです。『世にも奇妙な物語』のストーリーテラーと言えば、もちろんタモリ。今やこれは歴史の常識です。ところが『奇妙な出来事』においては全く違っていました。そのストーリーテラーとは…」
西岡教授、ミイラの包帯を取って顔を見せる。
西岡『みなさん、お判りでしょうか。そう、これは紛れも無く斉木しげる。当時どのような形で登場していたのか。そして、そもそも今日の1/5にも満たないわずかな予算で、一体どのような作品が作られていたのか…』
教授、ミイラが手にしていたビデオテープを手に取る。
西岡「同じ石棺の中に収められていた一本のビデオテープに、その答えがありました」
そうして、第17話『笑いの天才』が放送されました。
いやぁ、それよりも『奇妙な出来事』のストーリーテラーがミイラとして埋葬されていたという事実に驚きですね。結局は普通の人間だったということなのか、それとも番組と共にある運命だったということなのか、謎は深まるばかり。
いずれ、我らがタモリもミイラとして保存されるのでしょうかね…?(^^;)