世にも奇妙な物語 ブログの特別編

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15周年の特別編 感想

世にも奇妙な物語 15周年の特別編。

今回は全15作品が放送されたということで、例年と違い非常に中身の濃い回でした。

 

というわけで、今回も私なりの感想を簡単に。

◆『リプレイ』★★★

自分が実は殺していてそれを忘れていたというのは小堺さん主演の「まちぶせ」がありますね。後、お店で一人でぶつぶつと話していて周りに怪しまれるというのは「青い鳥」を彷彿とさせました。

 

そんなわけで、終始どこか既視感のある内容だったなと。

世にも奇妙な物語の1話目としてはまずまずなのではないでしょうか。

◆『命火』★★

感動物らしく静かなどんでん返し、静かなオチ。

「過去からの日記」の原案者が初めて脚本に回った作品というのもあり期待していましたが、やや淡々としていた印象を受けました。

◆『雨の訪問者』★★★

当初は「恐怖の手触り」「閉ざされた空間」のように、実は『彼だと思っていたら犯人じゃありませんでした』とか『正当防衛のつもりで男を殺しちゃったが実は違ってた』というオチを想像していましたが、それをさらに発展させているのがちょっとやられたなという感じです。

 

最終的に『なんと実は自分が○○だった!』というのは世にも奇妙な物語の王道パターンですが、やっぱりいろいろな発展のさせ方があるんだなぁと。

 

実は死んでいて、思いを伝えに来たと言うのは「怪我」なんかがありますがこれは違うパターンですね。途中まで何故これで雨の訪問者ってタイトルなんだろうと思っていましたが、確かに訪問者ですね。納得。

◆『奥さん屋さん』★★★

伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞2004スタッフ賞を受賞したシナリオが原作です。感動物が2つあるというのは最近の特別編では珍しいですね。

 

佐野さんも世にも奇妙な物語でやっと初めてまともな役につけましたね。今までは、よだれをたらしたり、短パンを履いてランドセルを背負ったりと変な役をしてきましたが……(笑)

 

奥さんの気持ちを理解できない夫がやっと理解するというのは91年放送の「もういちど」がありますがこちらは違う印象を受けますね。スッキリした後味でした。

◆『イマキヨさん』★★

函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞短編部門グランプリ「タタズムヒト」が原案です。

 

案としては面白いのですが…。オチがちょっと普通すぎましたね。昔ポンキッキでやっていた「花子さんが来た」の怪人トンカラトンを思い出しました。

超短編

そして、過去の作品のリメイクも含まれたアバンストーリー。

かなり期待してみていた方が多かったようですが昔からちょっとした息抜きとして見る作品だったので期待はずれだと思った方も多かったのではないでしょうか。

◆『山田祭り』★★★

シュールが売りのアバンストーリー復活の一発目。

血祭り。なるほど血祭り…(笑)アイデア勝負物でアバンストーリーらしい作品ですね

◆『トイレっと』★★★

第3回放送の冒頭で流されたアバンストーリーのリメイクverですね。

◆『痛覚』★★★★★

第5回放送の冒頭のアバンストーリーのリメイク。懐かしさだけで★5つ。

 

これを復活して欲しかったんです!ちょっと指を当ててからの時間が前のものより短かったですが…

◆『運命の赤い糸』★★★

同名の作品がありますがそれを少し改良したような話ですね。赤い糸が見え、最後まで相手に会えなかった…。まぁごく平均的な出来ではないかと思います。

◆『サイコキネシス』★★★★

第1回放送冒頭のアバンストーリーのリメイク。

 

本来はモニターでしたが今回は人形。爆発する場所も一つ左にずれていますね。とても嬉しいのですが何だか少し物足りなかった印象です…。

◆『リモコン』★★★

リモコンというタイトルで大体は予想していましたが…(笑)

そういう商売を始めるまでは予想できませんでしたアイデア賞ですね。

◆『占い』★★

早くも落ちがわかる作品ですが…。UFOに潰されるというのがアバンストーリーらしいです。

◆『オセロ』★★

こ、これは…(笑)一目で解る人には解るのではないかと思いますが…。小ネタで面白かったです。

◆『彼もまた』★★★★

上手くオチをつけましたね。こういう作品は非常に好きです(笑)

◆横断歩道』★★★★

第2回放送冒頭のアバンストーリーのリメイクですね。

本来は、カーペットの黒い部分に父親が沈んでいく物なんですが…横断歩道に置き換えるとはよく考えましたね。

◆ 総評

アバンストーリーを楽しみで見ていましたが、今回はどれも面白かったです。

ただ、世にもファンの多くは怖い話を期待しているので、今回厳密に言えばホラーは1作品だけだったので、やや物足りないという印象を持った方も結構いたのでは。

 

視聴者の目も肥えて来た今日。「ハイヌーン」「ボタン」のように今後は、オチが読めても面白い作品を作っていくというのもありかもしれません。(恐怖作品では難しいでしょうが…)

 

しかし、総合評価で言えば、ここ数年で一番楽しめた回だったと思います。思い切って新しいDVDレコーダーを購入した甲斐がありました(笑)

 

間もなく16周年に突入する世にも奇妙な物語…。今後の作品も楽しんで行きたいと思います!